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June 02, 2007

◇「ザ・シューター/極大射程」を見る

▼主人公スワガーはパキスタンで狙撃手としてCIAに雇われて秘密の作戦に加わっていた。ところが目的の人物を射殺したあと、急に敵のヘリコプターが現れ相棒が殺されてしまう。狙撃とは普通撃つ狙撃手とポインターと呼ばれる観測手の2名で構成される。ポインターとは湿度、風、塵、目標の速度を読んで、狙撃手に目標までの微調整を伝える係だ。相棒が死んだ後CIAは彼らを置き去りにして撤収してしまう。
▼置き去りにされたことを知らないまま、スワガーは相棒の死がトラウマとなってアメリカの山中に3年間も籠もっている。そこに再びCIAから大統領狙撃計画があるので、どこで攻撃されるか専門家の立場で検証してくれないか、という依頼がくる。一度は断るが「国旗の前に宣誓したろう」という言葉で無言の圧力を感じて、現場に行くとフィラデルフィアの演説会場が一番危ない、という結論を出す。狙撃目標まで1600m。ゴルゴ13でも1kmがせいぜいだ。このくらいの距離になると着弾するまで5秒から10秒もかかるから動く標的はまず無理だ。ところが当日大統領ではなく、1mくらい隣に座っていたエチオピアの賓客が殺され、主人公が「犯人」にされてしまう。
▼それから抜きつぬかれつの追いかけっこ。左肩に重症を負ったスワガーは、相棒の恋人だった看護師の下を尋ね、薬局で治療薬や手術用品を買い求め密かに手術をしてもらう。そして復讐を試みる。ここで主人公が犯人だという説を疑う、一人のFBIのエージェントが身の危険を呈して彼に協力する事になる。
▼復讐劇なのだが、リアリティに乏しい。小説だけにしておけば良かった。JC・ポロックだとか。ジェラールド・シーモアのような、孤独な狙撃手が最後に死んでしまうというストイックな内容にすればもっと面白い作品になっていたかも知れない。スワガーが使っていた狙撃銃はバーレットM82A1アンチ・マテリアル・ライフルというもの凄いヤツだった。
▼昨日午後は資料を読み込んで原稿の仕上げをしていた。するとM編集長から「足を怪我したり、風邪を引いているようだが原稿は大丈夫か」という点検が入った。原稿はすでに出来上がっているが、文章の構成を再構築している最中だった。それも夕方5時には出来上がって送信した。

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