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July 09, 2007

メイドに群がるカメラ小僧たち

▼久しぶりに秋葉原に行った。といっても今週2回目である。駅前からメイドカフェの格好をした若い女性たちがセッセとビラを配っている。大通りの方に向かうと店の宣伝もあってその姿を写真に撮らせるメイドが道路上でポーズを取る。するとカメラ小僧、いやそれだけでなく、カメラ叔父さんも少しは混じっているが、高いカメラのレンズを向けている。そして彼女たちが動くと周りのカメラ小僧たちも雪崩を打つように、どよめきと鈍い足音をさせて移動していく。もっと他にやらなければならない事があるのじゃないだろうか、とふと思ってしまう。この日カメラは持っていなかったが、「可愛い」というだけでレンズを向けたくはならない。何と言うか、両方とも、もぅちょっと問題意識を持った顔をして欲しい。朝顔市をやっている鶯谷まで歩こうと思ったが、熱で倒れても仕方ないので、石○電気の歌劇CD売り場だけ眺めて帰ってきた。
▼途中K町で下車する。すると駅前で○翼の人たちが演説をしていた。テーマは少○法改正問題だ。これは渋谷などでも一環して行っているテーマだ。朝刊にも弁護士に銃弾が送りつけられたという話が出ている。光○で起きた母子殺害事件の弁護をしている、○田弁護士を名指しで攻撃している。弁護士は頼まれれば相手が政治家であろうが、○力団であろうが、殺○者であろうがそれを弁護するのが仕事である。加害者の権利も被害者の権利も同様に守ることが出来なければ、法治国家ではなく、西部劇に登場する私刑「縛り首の木」と同じ無法がまかり通ることになる。わたしはその専門家ではないが、陪審員制度とか、裁判の場所に被害関係者を出廷させて論告に参加させるなど、ある筋書きが見えてくる。
▼さらに問題なのは、それらをマスメディアが一貫して肯定的に書いていることだ。「ダ・カーポ」7月上旬号は「メディアは真実を伝えたか?」という特集である。いくつか重要なテーマがあるが、「実名報道」に関しては昨日の○翼も演説のテーマだった。上記の雑誌では同志社の淺野健一教授が一環して問題提起を投げかけているのだが、「ジャーナリズムが最も力を入れて実態を究明すべきは公人の公的な事件・疑惑」「日本ほど、犯罪報道が野蛮な国はほとんどない」と指摘しているが、その通りだと思う。
▼昨晩夜遅くになってから、金曜日に届いていた「週刊金曜日」の封を切った。「街のあかり」の映画批評の見出しは「従順な馬鹿は半殺しになる」だったので、とてもおかしかった。

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