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August 09, 2007

初対面の方とヴィスコンティで盛り上がる

▼「残暑」になったとたんに猛暑が続く。わたしは去年の事があるので、午前10時から午後3時までは、なるべく外を歩かないように心がけているのだが、そういかない日もある。そんな時は綿100%の野球帽を被って薄着で歩くようにしている。
▼新聞版の「シネマ紹介」(メルマガでお送りしているものと同一)を七夕で有名な神奈川県某市で郵送購読してくださっている方とお目にかかった。わたしより10歳ほど年上の男性である。(女性に会っても決してブログなどに書かないからご心配なく)前回の「シネマ」に書いた「魔笛」に興味をもち、かつ同感されて1昨日夜自宅に電話を下さった。注意深く行間を読んでいただければ、わたしが何を云いたいのか、分かる方は分かってくださる。単なる映画の内容の要約ならば「ぴあ」とか映画紹介の雑誌をみるだけで分かる。つまり映画評論家Y和夫に代表される、左翼映画人はともすると「階級的視点」だけが映画評価の基準となっている。そして白か黒、右か左、2者択一と、まるでデジタル信号の世界である。
▼そして生き方そのものを「儒教的倫理観」で推し量る。かつての社会主義、共産主義運動の理論家、指導者が「倫理観」がどうだったかというと、マルクスなど家政婦に子どもを産ませたりしていて多分に怪しい。その他その価値基準で推し量ると、怪しい人は現代まで掃いて捨てるほどいる。昨夜の人は仮にK氏とする。K氏はイタリア文化や芸術に詳しい方でオペラなどは「魔笛」のザラストロを演じた事があるという実力の持ち主である。初対面であったにもかかわらず、ヴィスコンティから山田洋次論にまで話は広がった。ルキノ・ヴィスコンティはイタリアの歴史書を紐解くとでてくるほど有名な貴族の出身で、なおかつコミュニストになってナチス占領軍と果敢にたかかい、逮捕され死刑判決を受ける。しかし危機一髪で脱出に成功する。そして戦前は「郵便配達は二度ベルを鳴らす」で、戦後は「山猫」、「地獄に堕ちた勇者ども」、「ルートヴィッヒ」などカネに糸目を付けない豪華セットを再現して話題を呼んだ。
▼昨晩も彼の性的嗜好から、「家族の肖像」、「ルートヴィッヒ」がいかに優れた作品であるか論議は尽きなかった。さらにイタリアの左翼運動の現状、そして息切れしているフランスの左翼など新聞では決して分からない情報交換をした。そして何故わたしの「シネマ紹介」の記事に興味を持ってくださったかお聞きした。すると「グッドナイト&グッドラック」の紹介記事をお詠みになって探したところ、近くでは市川のコルトンプラザでしか上映していなかったので見に行った。観客はたった3人くらいだったがとてもよかった。どうして世間の新聞はこういうよい映画を紹介しないのだろうと疑問を持つようになって、以後わたしが書いている「シネマ紹介」に出た映画は必ず見るようにしている、とおっしゃってくださった。この映画はとても気に入ってDVDも発売後購入されたという事だった。
▼その他好きな映画監督や女優の事など、3時間ほどお話しさせていただいたが、時間は瞬く間に過ぎていった。ご病気をお持ちで「来年まで生きていたらまた1年後にお会いしましょう」と約束してお別れした。パソコンはお持ちなのだが今現在はインターネットにつながっていないという事で、来週中には専門家を読んで接続をするとおっしゃってくださった。だから来週からはブログのアクセス数も増える筈である。先週の土日あたりからアクセス数が急に20から30位増えているので、これが継続するよう気合いを入れて書かなければならない。

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