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August 05, 2007

◇「天然コケコッコー」を見る

▼本日メルマガ締め切り日です。午後8時の締め切り時間をお忘れなく。昨日のブログに関しては数人の方から励ましのメールを頂いた。普段は何を書いても何の反応や感想も送られてこないので、とても元気が出てくる。うれしいことである。前夜、家族は外泊をしたのでわたしはネコたちと1人で留守宅を守っていた。ネコがわたしの部屋に集中するのではないかと心配したが、それぞれ自分の好きな買い主の部屋で寝ていた。わたしの部屋にいたのは一匹だけだったので助かった。
▼昨日の朝刊によるとビール会社の売れ行きが下がっているという。そこで会社が考えたのは利益を確保するために、ビールの値上げをすることだという。ビールだけでなく、コンビニや他の衣料品などもそうなのだが、「売れない原因」を彼らは真剣に考えているのだろうか。購買力を刺激するには、労働者の賃金を上げれば良いという単純なことなのだが、ビールは飲まなく生活出来るので、これではますますモノは売れなくなる。
▼昨夜NHKBSを見ていたら、昭和38年の特集というのだった。その中に舟木一夫の「高校三年生」の特集のようなモノがあり。それに関連して「学園広場」の映画が出てきた。確か姿三千子と倉石功のキスシーンが「バタフライ・キス」として当時話題になったのだという。倉石が姿を抱きしめてキスしようとすると、「そんなのは大人のするキス」と拒否する。倉石がどうすればよいのか問うと、お互い両手を後ろに回して唇をそっと触れるように合わせるのが高校生らしいキスなのだというのだ。わたしは同時代に高校生活を送ったが、男子校だったので、そういう事にはまったく縁のない生活を送っていた。
▼◇「天然コケコッコー」舞台は島根県の浜田市、10人に足りない生徒がいる中学校に東京から一人の転校生大沢広海がやってくる。同級生のいなかった右田そよは胸を膨らませて彼を待つが、やってきたのはイケメン少年だった。この映画の中に高校に合格した大沢に「何のプレゼントがいい?」と、そよが聞くとプロレスのチケットではなく、そよのキスがよいという。誰もいなくなった二人きりの教室で、キスしようとすると、背の高い大沢に押しつけられるようになる。右田は「わたしが上げるものだからポーズが違うように思う」と言って大沢を椅子に座らせ、自分の位置を高くして目的を達成する。TVをみてこのシーンを彷彿とさせた。わたしのふる里同様、村には店も、医者もいない。したがって少年・少女たちの楽しみは海で遊ぶという素朴な遊びしかない。噂によると大沢の母は離婚して実家に戻ってきたらしい。実家というのは野菜をリヤカーで引き売りしている、右田のお爺さんだ。都会から来た大沢は取っつきにくいが、そよはそれが良くて段々心を通わせて行く。海に行くとき「自殺した人のお化けが出るから決して通ってはいけない」とい道を大沢は行く。そよもおずおずと付いていくと「二人きりになりたかったから」という答えが返ってくる。八岐大蛇を対峙する素戔嗚尊の神事が奉納される夏祭りの夜のこと。今までチョコは弟にしかやることがなかったバレンタインデーの事。地方に住んでいればみんな味わったであろう疎外感を叙情的に歌い上げる。ある時そよの父(佐藤浩一)がが大沢と電話していると、いきなり電話を無理遣り切り、「大沢の家とつきあうことは許さん」と激怒する。その理由は広海の母と恋仲にあったのだが無理遣り引き裂かれたのが理由ではないかと分かってくる展開は良くできている。
▼付添の教師3人に生徒2人の東京への修学旅行で広海の元同級生が「プレゼント」として取り壊したコンクリートの塊を投げるシーンも秀逸である。そして高校進学試験になる。広海は丸刈りの坊主頭になるのはイヤだから東京の高校を受けようかと迷う。しかし合格発表の日、二人は手を繋ぎながら同じ電車で発表を見に行き、「合格」のオレンジ色の封筒を二人一緒に持ち帰る。広海は坊主頭になり、そよは真新しい高校の制服に在校生たちはまぶしさを感じる。くらもちふさこの大人気漫画「天然コケッコー」が原作。そよの母を演じた夏川結衣は、こういう農家の嫁役を演じる事ができるのかという位演技は良くなった。銀座シネスイッチ。「大房岬要塞の取材余話」は火曜以降になります。

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