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August 07, 2007

NHK「C571よ永遠に」を見る

▼先日新聞版の「シネマ紹介」を郵送でお読み下さっている方に暑中見舞いをお送りしたところ、昨夜わざわざお電話下さった。まだ直接お話しした事も、お会いしたこともないのだが、○日お会いしましょうという事になった。
▼「読者の広場」ですが、手違いにより閉鎖されてしまいました。ニフティから案内があったときすぐデータ移行手続きをしたつもりだったが、日曜日にアクセスして下さったかたから「アクセス出来ない」というご連絡を頂いた。さっそくニフティに連絡を取ったが、「90日間アクセスしないと閉鎖する」という連れない返事だった。少なくとも1ヵ月に2回ほどはアクセスしているつもりだったが、そういうルールになったらしい。さっそく様々な方法でアクセスして過去のデータは救出することに成功した。読者のみなさんも最初だけいつものパスワードでアクセスして、「お気に入り」に入れていただければ、次からは簡単にアクセスできる筈です。どうか月に一度くらいは書き込みをお願い致します。
▼昨夜NHKハイビジョンを見ていたら山口を走っている「C571号復活」のドキュメントをやっていて、つい最後まで2時間見てしまった。常磐線を走っていたC571号はその後新潟に行ったり、その後羽越線で脱線事故を起こして廃車寸前になる。さらに阪神大震災の時も修理中で台車から落ちてボイラーが傷ついてしまう。だが幸いなことに復活して山口線を走っていた。ところが昨年機関車の車検(検修)をする時期になり、梅小路まで腫れ物を運ぶように運搬される。
▼そして解体、蒸気機関車(SLという云い方をわたしは好まない)は台車、ボイラー、そして動輪が主なパーツである。背骨となる台車からは3つの亀裂が見つかる。見つける方法は赤と白のスプレーを二度吹き付けて傷を浮き上がらせる。そしてボイラーは民間の会社に出すのだが、ピストンは全て取り替える。ところが機関室はボロボロになっていたボルトを締めることも、溶接をすることも出来ない。90本あるピストンは作り替え、機関室は場所を一つひとつ確認しながら溶接できるところだけ慎重にくっつけていく。組み立てが完成したあと水を注入して圧力をかけていくと、水が染み出すので、再度溶接をやり直すことをくり返す。
▼梅小路機関区では、生産していない部品は鋳型を使って作り直したり、旋盤で削り出す。梅小路でもC57機関車を知悉している人は誰もいないから、古い検修簿を取り出して試行錯誤だ。担当者は通勤の間も窓ガラスに設計図を書いては消し、悩み抜く。そして台車と機関部、それに動輪をくみ上げて試運転をする。急ブレーキをかけて検温器で検査すると片方の車輪だけ熱が高い。再び解体して原因を探る。担当者は蒸気機関車の止まった瞬間下にもぐり込んで原因を探ろうとする。また試験走行中の時機関車から身を乗り出し、異常を目視しようと必死だ。さらには機関部に横たわって走らせながら状況をチェックする。そして台車に乗せる位置が1ミリずれていたために摩擦熱が発生していたことを突き止める。納期を1ヶ月遅れてしまうが、蒸気機関車を動かすための作業は重病患者を外科手術で救い出すにのそっくりで、思わず手に汗してしまう。乗客の安全を守るために命を賭けている男たちの半年にわたる戦いに胸が熱くなった。

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