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August 12, 2007

◇「オープン・ウォーター2」を見る

▼先日きくちゆみさんのブログを見ていたら沖縄の辺野古海岸で米軍の会場基地建設に反対しているリーダーで、牧師の平良夏芽さんが、防衛施設庁に雇用されたダイバーと対峙していたとき、水中でエアボンベのバルブを締められたという事件の事を書いていた。(上記8月7日のポッドキャストの音声を参照)わたしもダイバーの資格を持っているが、水中で空気タンクのバルブを締めるというのは絶対やってはならない行為で、これは殺人と同じ事をしているのである。それなにの平良さんは淡々とダイバーを恨むでもなく、いつか一緒に酒を酌み交わすことが出来る日が来ることを願っている。この経緯はマスメディアは黙殺しているが、きくちさんのブログと「週刊金曜日」の先週号と今週号に詳細が出ている。さてその海に関連した映画を1本ご紹介する。
▼◇「オープン・ウォーター2」2があるのだから当然1もあるのだが、「1」はまだ見ていない。5年前、高校を卒業したばかりの5人の男女の過去に撮影してホームビデオで5人の関係がわか。そして成人した今のメキシコ湾で豪華なヨットに乗り込もうとしている6人(リーダーのガールフレンドが増えたので…)。一組の夫婦は生まれた間もない赤ちゃんを連れている。そしてその母は幼いとき水遊びをしていて父が水死したことがあり、それがトラウマになっている。桟橋からヨットにわたるのも彼女にとっては命がけの事で常にライフジャケットの身につけている。やっとの事でよっとに乗ると楽しいパーティが始まる。夫婦は赤ちゃんのキャビンに寝かせ、声が聞こえるようにスピーカーを船上に持ち出している。リーダーは株のトレードをやっていて大金を手にしてこの豪華な「ゴッド・スピード号」を手にしたと自慢する。そして連れに派手なガールフレンドを連れてみんなに見せつける。
▼気晴らしに一泳ぎしようとドボンと海に飛び込む一同。子ども連れで水嫌いの女性も元カレに抱きかかえられて海に突き落とされる。「彼女が水恐怖症だったのを知らないのか」とみんなに非難される。寒くなってきたのでヨットに上がろうとするのだが、ハシゴが下りていないし、救命用の浮き輪すら流していない。豪華ヨットなので喫水線からデッキまでは3mほどもあるから、飛びついても手が届かない。唯一後方にアメリカ国旗が垂れ下がっているので、それに飛びつくが旗は無惨にも裂けてしまう。どうするか?赤ちゃんの泣き声は聞こえるし、このままでは脱水症状で死んでしまう。そして寒くて凍え死んでしまう、ライフジャケットを寄こせとか、お前の責任だとかエゴむき出しの責任のなすりつけあいがはじまる。
▼ピンチの時にその人間の本性が出てくるというのは本当だ。通りがかったクルーザーも事故とは思わないで通り過ぎる。そしてみんなが着ている水着を脱いでつなぎ合わせればロープの代わりになるという工夫も出るが、いずれも寸でのところで失敗してしまう。それに諍いから事故も起き、このまま立ち泳ぎしたまま死んでしまうのはゴメンだと見えない陸地に向かって泳ぎ出す人もでてくる。たんなるパニック映画ではなく人間のむき出しの本性が見えてくるのが心理劇として成功している。実際にあった話をヒントに作られたドイツ資本の映画で、出演者はアメリカ人の無名の俳優たちだ。監督の確かな腕が冴える。銀座シネスイッチで。
▼トップページに汐留めの向日葵を入れました。お盆休み中には97000番になると思いますが振るってアクセスをお願いします。数日間ブログは更新しますが、HP部分の更新はできません。

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