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October 09, 2007

踏み絵と踏み字

▼九州の鹿児島県警では選挙違反容疑で逮捕した人たちの取り調べの時、親や家族の名前を書いた文字を踏ませる「踏み字」をした。いやこれは江戸時代の話ではない。ここ数年前の話で、その検察の取り調べに対して裁判の結果全員無罪になったのは当然とも言える。ところが東京都教育委員会は「日の丸掲揚」に反対したり、「君が代」の演奏を拒否した人を処分している。これはまた現代の「踏み絵」と言える。橋幸夫が60年代に天草四郎を唄った「南海の美少年」の一番はこうだ。このブログで何度も紹介しているが、「銀のクルスを胸に架け 踏み絵恐れぬ 殉教の」と続く。九州で天草に近い鹿児島だから、この踏み文字事件が起きたのではないだろう。体質である。君が代では口パク教師がいないか管理者が巡回して「声が本当に出ているかチェックしている」という。こういうのを権力の走狗というのだろう。いくら仕事でもこういう役回りはしたくないものである。
▼戦争とか情報コントロールはある日突然やってくるものではない。戦車や迷彩服を着た軍隊が街を闊歩していたらそれはもう、クーデターである。権力者がその支配機構を使って市民の行動の自由を奪うことが、それにつながる。たとえば今朝の朝日で韓国の税徴集システムが出ていて驚いた。コーヒーなどを飲んだら店に国税庁につつながる端末がある。消費者は自分の携帯番号か住基ネットのような番号を言うと領収書を発行する。つまり売った瞬間に誰が何を買ったかたちどころに分かり脱税も一切できないシステムだ。日本でもそう遠くない時期に同じシステムが導入されるのだろう。わたしは株をやっていないが、株券の電子化なんかもその第一歩だ。真綿でクビを締められるようにジワジワと包囲網は狭められてくる。
▼昨日は夕方の取材があったのでどこにも出かけず、本を数冊読んだ。取材はJR某駅で初対面の男性と会って話を聞くことだった。お互い携帯の番号しかしらない。待ち合わせ場所である某駅の改札に10分ほど立っていたが、ここは人生の縮図のようだった。若い女性のファッション傾向はよく分かる。また年配の婦人は丸太のように膨れあがったコーチの財布を持っていた。そして何度も改札に入ろうとしても入れない。きっと切符を買った駅が違うのだろう。40過ぎの男女は男性の背中に女性がしがみついてやってきた。そして別れ際に彼女は彼をギュッと抱きしめて、男だけ改札に入っていった。彼女はずっと彼を見送っていたが、果たしてあの二人はどういう関係だったのだろう。今でも分からない。
▼そしてマリンスタジアムのファーストステージ。結果はご存知の通りになったが、今朝の日経15面では、本当に実力があるチームが一位になるとは限らないが、クライマックス・シリーズを作ることによって売り上げが全然違うと詳しい分析をしている。昨晩の取材の話は明日のブログを、待たれよ。

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