« 踏み絵と踏み字 | Main | ふるさとは遠きにありて想うもの… »

October 10, 2007

健康を蝕む郵政公社の深夜勤体制

▼昨晩のマリンスタジアムは予想通りソフトバンクが一矢を報いましたね。一方的にロッテが勝ってしまっては興行成績の売り上げに大いに影響ありますから、資本主義的に言えばどっちにして今日まで決着を延ばさなければなりません。昨日も某事務所を訪問しました。10日ほどウィーンにいった話や、イタリア、上海、そして紅葉の尾瀬の近くの登山とか色々な話になりました。子息がやはりソフトバンクファンだという方もいらっしゃいました。千葉でも結構ソフトバンクファンの方がいるようです。そこでも監督が悪いとかゼネラルマネージャーがいないからいけないとか、抑えのピッチャーがいないとか、どうでも良い話で盛り上がりました。山形にふる里を持つ方はやはりお寺の寄進で檀家なので100万円支払ったという話を聞いてびっくり仰天です。わたしの叔父など寺の横暴なやり方に腹を立てて、地域一括して神道に切り替えてしまったくらいです。わたしは無宗教なので安ければ何でも構わないと思っています。
▼更新が遅れたのは原稿を書いたり明日帰省するための乗車券を買っていたからです。原稿は郵政公社になって、そこに働く労働者の権利はどうなってしまったか、という内容です。しかし外務省から在日アメリカ大使館のHPをチェックしていくと、この民営化に関してはアメリカと様々な取り決めをして(約束させられ)をしている事がわかります。300兆円を超える資金の国家保証をはずして、海外流出、とくに対米流出を可能とすることにあったのです。さらに地デジ移行もアメリカの思惑が働いています。そんな事をして昨日の午後から夕方は原稿執筆の準備をしていたのです。
▼以下その原稿
▼「涙そうそう」の唄にのって沖縄の、どこかの島のゆったりとして風景が映る。これはみなさんご存知の10月1日に発足した郵政公社のCMである。しかし現実に起きていることはその逆で公社は人件費を安くして、経費の軽減をはかることに血道をあげている。その一番分かりやすい例が集配局の統廃合で、集配業務では全国1048局で業務が廃止されたため遅配や誤配が増えている話は多い。さらに集配局が減ったことによって、不在のお宅に届けられるべき書留やゆーパックなどが本局に持ち帰られてしまう。再配達のハガキがおいて行かれるがお年寄りにとってはこれをプッシュフォンを使ってやらなければならなないので、操作が複雑でついて行けない。これは利用者サイドの問題だが、そこで働く人たちにどんな事が起こっているか、郵便産業労働組合(郵産労)千葉支部のI委員長にお聞きした。
▼3年前から評価賃金というのが実施されている。それは全職員の給与の約1割分を減額してそれをプールする。そして一人ひとりの勤務成績を評価して再配分するというものである。評価は職員をお互いに競争させ、管理者がそれに優劣をつけていこうという試みだ。さらに勤務体系で言えば今までは午後5時から朝9時までの合計16時間の深夜勤(ここでは「ふかやきん」、と呼ぶ)があって、深夜に2時間休憩仮眠をとることが許されていた。ところが新に導入された深夜勤の体系は午後7時から午前6時までとなり、仮眠は1時間に減り、これが2日連続する。Iさんご自身も介護しなければならないご両親を抱えていて、多古町から浦安まで2時間半の通勤をしてこの仕事をこなしているが、さすがに明けの時は身体がきついとおっしゃる。この方式が取り入れられてからというもの、在職死亡の方は実施されて3年目で10数人にものぼる。この4週6休の方法になってから労働時間は年間150時間も伸びている。
▼集配業務に携わる人たちもコンピュータを使って、一日の配達目標数と局に戻る時間を朝出発する時、上司に報告させられる。まずパソコンに習熟するのに時間がかかるし、配達時間を記録する端末も宅配業者と同じようになっている。実際配達にいっても不在のお宅があると持ち帰らなければならない。さらに配達区域が広がってしまったので、申告通りに仕事は進まない。今までは午前の配達が終わると1時間の休憩があって、昼食もゆっくりとることが出来た。しかしノルマ達成のためには昼食も2、30分で済ませてすぐ配達にでなければならない。そして配達ミス、仕分けミスがあった時は職場にあって誰からも見られる「訓練道場」に入れられて反省を求められる。Iさんが所属している郵産労では「深夜勤を廃止して人間らしく生き働く権利を求める裁判」を行っている。裁判官も8月下旬に異例の現地調査をおこなったばかりだ。あの曲にながされる「ひとりを愛せる日本へ」という言葉とは逆に、現実には苛酷な労働環境が労働者の心身を蝕んでいる。

|

« 踏み絵と踏み字 | Main | ふるさとは遠きにありて想うもの… »