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October 02, 2007

NHK「基地を笑え」を見る

Hinawaju島原城入り口に展示されている火縄銃
▼新聞業界のネットを通じた再編が、急速に進行しそうな気配である。それでもまだ紙媒体こそ永遠だと信じて何も行動しない人たちがいることは、どう考えてもわかない。そう思いながら新聞に紹介されていた新しいサイトを3つほど見たが、「速報」だけ競って何になるのだろうという気持ちにもなる。
▼30日の新聞各紙では土曜日に行われた沖縄の「教科書で集団自決強制」という項目を削除した問題に抗議して11万人が立ち上がった事がトップ記事になっていた。そして今朝の新聞では政府が「軍関与復活の可能性/文科省、対応を検討」という見出が出ている。つまり超党派で立ち上がれば出来るのだ。その前にも高齢者後期医療費の問題でポーズだけかも知れないが、桝添厚生労働相が「先送り」だか「再検討」、あるいは「国庫からの支出」と言い出している。これに必要なカネは1700億円。それをどう捻出するか。役に立たないMD(ミサイル防衛網)の初期投資費用が1400億円だから、それを止めれば良いという簡単な事なのである。だが「北の脅威」、「拉致疑惑の未解決」を、ことさらにマスメディアは煽り立てMDを予算化して実行している。カネは文句を言いそうにないお年寄りから天引きでとる、という訳だ。
▼しかし政党主導の「決起集会」が果たしてどれだけ効果があるのだろうか?集会に集まるもの政党支持者、国会の議員面会所で待っているのも、同じ政党所属の議員だけである。気勢は上がるが、マスターベーションのようなものだ。つまり影響力を他の政党やその支持者に広げるには、他の政党にも働きかけなければ意味はない。その点「関組長の東京・永田町ロビー活動日記」をご覧になると、日本のロビー活動の原点に立ち戻ってコツコツ活動を広げていると言えよう。沖縄の「教科書問題の歪曲」には超党派で立ち上がったから、政府は脅威を感じて、翌日には「対応を検討」している。75才以上のお年寄りの後期医療費の引き上げも、選挙の結果を如実に反映していると思う。
▼日曜日夜NHKで1chで沖縄でお笑いコント作家の小波津さんを紹介するドキュメンタリーがあって録画して見た。題して「基地を笑え/人気舞台に見る沖縄のホンネ」だ。彼はコント作家になろうと上京して勉強し、2年前に沖縄に戻ってコントを作って評判をよんでいる。それも本土で任期の吉本系のお笑いとは笑いの質が全く異なっている。基地が嫌いだからと言って拳を振り上げ、「米軍は出て行け!」と叫んで解決すれば話は簡単である。小波津さんは新しい米軍基地にされようとしている辺野古にも取材に行く。NHKの番組で見る限りここの運動は現地の人たちの力は弱くなっている。ある漁師は現地を案内して、「基地には反対だがそれだけでは喰っていけない」と率直な気持ちを語る。これが小波津さんの手にかかるとこういうコントになる。「ジャパネット沖縄」という、本土の通販をもじったものだ。普天間基地を本土に上げます。おまけにCH57(墜落したヘリ)をおつけします。さらに海兵隊員、さらに今回特別に電子英訳辞書をおつけしてお得な8000億円です、となる。
▼さらに04年大学にそのヘリが墜落した現場をと新聞記事を対比させ、本土の新聞はアテネ五輪がトップニュースだった事を敏感に感じて「アテネは聖火が燃え、沖縄は基地が燃えている」となる。マスメディアに対する反応も敏感である。さらに極めつけは本土で流行っている「ビリー・ベース・キャンプ」というコントではビリーとその娘に小波津自らが女装して登場する。「米軍基地反対」のプラカードを持って闘争で疲れている年配の主婦にこれを売り込むのだ。そして全員にビリーの「あの体操」をやらせる。そして最後に「この運動をしても基地はなくならないかもしれない。だからと言って一切返品には応じません」とクレジットされる。つまりどんな運動をするにも「正面突破」だけではなく「したたか」でないと長続きしないのだ。
▼昨日は大勢の方が「きょうの目」でアクセスしていただきありがとうございます。

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