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October 04, 2007

民間軍事会社ブラック・ウォーター社の事

Simabarat島原鉄道
▼取材の一日だった。S市で開かれている「房総と熊野」という展示を見に行った。シンポジウムは20日で参加したいのだが、締め切りはもう過ぎているのである材料だけで書かねばならない。
▼今朝読んでいた新聞にアメリカの民間軍事会社ブラック・ウォーター社の事が出ていた。この会社はイラクに社員(つまり傭兵)を派遣することで業績を伸ばしてきた。しかしその裏には数々の殺人容疑がかけられている。アメリカ下院の公聴会では、元米軍特殊部隊員で同社のエリック・プリンス会長が公聴会で呼び出された。同社は主にイラクのアメリカ大使館の警備を行っているようだが、イラク市民に発砲して11人を死亡させたり、イラク副大統領の警備要員を殺害していることが問題化している。そもそも軍隊に出来ない事を、統制の効かない民間の軍事会社に請け負わせ責任逃れをしていることが問題なのだ。しかも社員は勤務中に飲酒をしたりドラッグを使用していることが絶えない。
▼ところで先月末に日本で発売になった月刊「GUN」誌の広告に、このブラック・ウォーター仕様の銃(もちろんおもちゃだ)というのが出ていた。M16のショートバージョンなのだが、フラッシュハイダーとフォア・グリップに輸入された同社仕様のものが使われていて約1万円だった。銃は銃身と撃発に関わる部品でなければ輸入は自由だ。だがこのブラック・ウォーターが、遊びの世界でも「格好良い」対象となってしまっては、世の中お終いである。
▼昨日の日経朝刊の1面には丸の内のある保険会社の事が出ている。夜残業しないようにある時間になると強制的に照明が一斉に消される。しかし仕事がある社員はマイ電灯を持参して手元を照らして残業を続けるというのだ。またその結果、規制がかからない朝6時に出勤して仕事をする社員が増えてきているという。こういうのはサービス残業になってしまうのだろうな。同じ日経の13面には「早朝出勤、ソトアサ族を生む」というコラムがあり、そういう人たちのため東京駅構内に朝7時から500円の朝定食を食べさせる店が繁盛しているのだという。これも働きのリズムが朝になった結果、家族との朝の会話をあきらめて、黙々と食事をする人たちで溢れているのだという。
▼NHK火曜日夜11時の「爆笑問題ニッポンの教養」は青山学院大学教授で分子生物学者の福岡伸一氏が登場した。人間が食事をすると一部はエネルギーになるが、殆どは分子となって体内に蓄積される。それをくり返していくと1年間で人間の分子が入れ替わるという。死んだとしても人間の身体を司る水分は他の物質の分子となるので、それは永遠に分子となって宇宙を回り続ける。唯一わたしたちに出来る事は何か。同じことを新しい文体で言い換えることだ。「真実」というものなどはなく、それはそのときの一スタイルなのだ、という指摘にはうーんとうなってしまった。締めくくりは「行く河の生命は絶えずして、しかも元の河の生命にあらず」という、わたしの大好きな「方丈記」の導入部だったので、この指摘にはさらに納得してしまった。つまり自分の学説や、思想、それに主義主張が「未來永劫絶対だ」などという人は、宇宙という次元から見るといかに愚かなのかという事だ。

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