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October 05, 2007

平和的な科学技術の発展をと立花隆

Kojiromati島原鉄道神代町駅
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▼◇「永遠のマリア・カラス」NHKBS昨年公開されたのだが、果たして見たのかどうか忘れてしまったので録画して見た。途中までは記憶があるのだが…。カラスは現役を引退して誰とも会いたくないという隠遁生活を送っている。かつての友人辣腕プロデューサー(ジェレミー・アイアンズ)が彼女を説得する。日本公演で失敗したという話があるのだが、わたしはこれが現実の事なのか作り話か分からない。ジェレミーは日本公演の「マダム・バタフライ」の画像に昔の艶やかな声をシンクロさせて、現代に甦らせ、カラスを説得する。中々ウンと言わないのだが、最終的に「カルメン」を有名なスペインの監督と踊る人たちには実際のロマの人たちを使って成功する。それに気をよくしたジェレミーは「トスカ」の提案をする。だがカラスは口パクではイヤだ、実際の録画をさせてくれと希望を出す。「トスカの接吻」の場面ではもうカラスは、トスカが乗り移っているほとの名演技をファニー・アルダンは見せる。カラスを映画で演じられるのはファルダンをおいて他にない。
▼◇「モロッコ」これも一昨日の深夜のNHKBS番組。モロッコの歌姫デートリッヒは唄う。「リンゴを食べれば医者いらず。医者の女房は夫いらず」この名言はここから出てきたのかな?外人部隊の行進を鼓舞する太鼓の音は、鼓舞するとともに歌姫に対してはゲイリー・クーパー出現のお囃子でもある。お互い何十年も出会えるべき相手に出会えない人生を送ってきた。しかしふとしたきっかけで出会ってしまった二人は率直に気持ちを打ち明けられない。戦地に送られて行って行方不明になったクーパーを、結婚したばかりの夫とともに追いかけるデートリッヒ。野戦病院に行ってみると怪我はウソで酒場にいることが分かる。いってみると酒場の机の上には彼女の名前がナイフで刻まれている。そのナイフの刻印は彼女のハートまで彫ってしまった。翌日の外人部隊の出発、「タタタンタンタン」と、あの出発準備の太鼓の音が彼女の心に響いてくる。外人部隊にいる兵士の妻はみんな子どもを背負い、ロバや食料を持って夫たちをどこまでも追いかける。ハイヒールでサハラ砂漠を歩ける筈もない。デートリッヒはヒールを脱ぎ捨てて砂漠の外人部隊を夢中で追う。しかしカンボジアのプールサイドで経験したが、砂漠は暑くて素足では5分も歩けないと思う。
▼今朝の朝日25面に立花隆が「科学技術と幸福な結婚を」で大事な事を率直に語っていた。つまり戦前の日本は今の米国以上に軍事国家で産軍複合体による経済支配、技術支配状況にあった。人的資源もそちらだけに吸引されていた、という指摘だ。わたしの知る限り「絶対主義天皇制」とは言っていたが、「戦前も産軍複合体」と言い切ったのは初めてのような気がする。そして軍事予算のバックアップなしに科学技術をここまで発展させた国は日本以外ない。平和国家という日本の生き方を考えたとき、今後とも軍事予算に依拠する科学技術振興が国策になるとは思えない、という重要な指摘をしている。わたしも立花のこの2点は正しい指摘だと思う。

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