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October 19, 2007

週刊アスキーにでた福岡伸一の事

▼明日はメルマガ送信日です。どちら様も時間をお忘れなく。AERAの22日号を見ていたら東大教授の藤原帰一が映画「キングダム」について書いており、「アメリカが望む夢のような対テロ戦争」とタイトルにあったのには笑ってしまった。
▼昨日の日ハム対ロッテ戦は結局リーグ戦の順番に落ち着いてしまった。つまりこれが実力ということなのだろう。
▼「週刊アスキー」30日号にこの欄でも何度か紹介している、青山学院教授の福岡伸一が神足裕司と対談をしている。いくつか重要な指摘をしているが、健康食というのはそのまま身体の中に到達するわけではない。ちょっと体調が悪いと大事な栄養素が欠乏しているという脅迫観念にとりつかれる。だからコラーゲンがよい言って食べても、身体のコラーゲンになるというのはまったく嘘であると指摘している。またある症状というのはなるべくしてなっている。例えば血圧が高いというのは、それが実は健康であって、それを薬でベクトルを変えることによって、血圧は下がるがかえってそれで怖いことが起こる可能性があるというのだ。わたしは現時点で福岡の著書を3冊読んでいるので、興味のあるかたはそちらを読んで勉強していただきたい。
▼昨日医者に行ったのは3ヵ月前に薬が一種類減らされて、その後異常が起こっていないか調べてもらためだ。結果は一月後に分かる。飲酒も梅雨明けから秋のお彼岸まで飲めば、あとは飲みたくないし、食べものに気をつけているからおそらく大丈夫だろう。
▼先日某読者と話した時にでた話題は腎臓病の人工透析の事だ。人工透析の個人負担はひと月に1万円である。だが実際には平均約40万円かかっていて、それはわたしたちが払っている保険料から支払われている。年間にすると480万円になる。わたしはこの7年ほど腎臓病に関係する医学の学会の手伝いをしているのだが、そこでこんな論議がある。腎臓の人工透析を続けていると血管は石灰化してしまい、20年も透析を続けることはできない。医療経済という面でも年間600万円も、本当に透析で寿命が延びれば良いのだが、実際は極論を言えば無駄になっている。それよりは腎臓病にならない予防にお金を使うべき、あるいは研究をするべきだという話だ。まぁこういう話は血圧の降下剤など医療の現場ではたくさんあるのである。
▼先日のNHK「そのとき歴史が動いた」は白虎隊だった。『鍵盤乱麻』読者にはなぜか福島出身の方多いので録画して見た。松平容保が幕末京都守護職として、京都の治安と公武合体に力を尽くし、時の考明天皇の厚い信頼を得た人である事を知る。その事が明治になると幕府派の重鎮と見られ弾圧されるのだ。
▼同時間NHKハイビジョンで「わたしが子どもだったころ」で東大教授の姜尚中が登場した。セットがとても良くできていて彼が幼いころ過ごした熊本の朝鮮人集落が再現されていた。廃品回収をしていた両親の元に生まれた彼は、学年が上がるごとに自分の家の貧しさを恥ずかしく思う。文字の読むことができない両親の仕事に対するひたむきな努力。そして毎年7月になると舞鶴の叔母が尋ねてきて、24時間にわたって加持祈祷を続ける。仕事熱心な母もそのときばかりは包丁を2つ持って踊り狂う。おそらく日常の仕事や生活の苦労をその24時間で発散解消させる重要な儀式だったのだろうと、姜尚中は語る。そして小学校で東京から転校して来た可愛いお下げ髪の少女青木ゆり子さんに出会う。彼女が「永野(姜尚中の日本名)君の家に遊びに行って良い?」と聞かれても素直に「ウン」と言えない。そして道で出会った時もリアカーに潜って自分のみすぼらしい姿を見せまいとする。姜尚中は今も彼女の事が忘れられないし、一度会いたいとスタッフに告げる。スタッフはその後状況したらしいという彼女を捜し、一枚の新聞の切りぬきを姜尚中に手渡す。それには「19才で彼女が死亡していた事が記されていた。幼い頃の想い出としてそっと心の奥底にしまっておくのが良かったのだろう。姜尚中は記事を見てから、振り返らず後ろ姿のまま右手を振ってどこかに去っていった。

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