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November 14, 2007

◇「戦国自衛隊」(1979)を見る

▼先週金曜日午前10時半頃だったが、東京都内の郵便番号136の郵便局から同じ都内の105局へゆーパックを送った。普通だと翌日着くのがゆーパックである。しかし届いたのは月曜日夕方5時半であった。先方からはまだか、まだかと矢のような催促がくる。番号控えがあるので追跡してもらったのが月曜午後1時頃だが、「持って出ている」という返事だけだ。土曜日不在で持ち帰ったにしても、それならば月曜日朝一番に届けようと言う気持ちになるのが普通だと思う。この二つの局の直線距離は10km弱で、わたしもかつて自転車で走ったことがあるが、1時間かからない。遅れた理由は民営化と、その理由は想像つくがこれには困って一応窓口に苦情を申し立ててきた。「速達なら良いのか」と聞くと、「それでは追跡できないので、ゆーパックにして欲しい」というのが郵便局の意見だった。
▼昨晩NHKで月から見た地球の出入り(JAXAのサイト)をハイビジョン映像で紹介していたが、これにも胸がときめいた。Webは1分間に圧縮しているが、これは今晩午後8時からNHKで総集編が放映される。
▼NHK13日夜の「爆笑問題のニッポンの教養」は「深海に40億年の世界を見た!」で地球微生物学者の高井研氏が登場した。わたしは高校時代、旧ソ連の科学者オパーリンの「生命の起源」を興味深く読んでいた一人なので、この日のテーマを注視していた。一言で面白かった所を紹介すると、生命の起源はインド洋の深海で生まれた。それは水素と二酸化炭素の結合物からなるもので、これがおそらく生命発生の母体になったという高井の学説が現在では一番有力視されている。そして彼は「科学というものは所詮人間が作ったものだから、公平でも絶対でもない」という言葉にいたく感激した。では「科学的社会主義」というもも、「科学」という言葉を装っているが、所詮自分の都合の良いように作られた論理なのである。
▼週末にハンガリー動乱(この言葉自体誤りでるが…)を描いた映画「君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956」が公開される。この映画を作ったゴダ監督は「週刊金曜日」11月9日号のインタビューでこう言っている。「確かに、共産主義は理想であり崇高です。しかし、実際には、共産主義に名を借りた独裁だったわけで、」と語っている。
▼◇「戦国自衛隊」(1979年の角川映画)2週間前にWOWOWで放映されたが、後半夕食になって中断して見ることができなかった。それで13日録画し夜に見た。半村良の原作で昨年「戦国自衛隊1549」が防衛庁の圧倒的な協力の元にリメイク作品が作られた。しかし脚本が「亡国のイージス」の福井晴敏であるからして、先は読める。この79年は自衛隊の協力を得ず61式戦車からすべて手作りである。61はとても良く出来ているが、主砲のマズルブレーキがいかにもブリキ風であった。これを肉厚にすると申し分ない。「1549」のように自衛隊の全面協力を得てまともな映画が作ることができる筈はない。わたしは後者は初日に見に行ってこのブログにも書いたし、マニア向けのサイトにも「実物を使ったからと言って、良い映画が出来る保障はない」と書き込んだ。後者は物量作戦に石油精製所まで作るという作りでお笑いだ。しかし前者は物量と戦車やヘリを持っている自衛隊もベトナム戦争同様、槍に鉄砲、丸太に馬を使った戦国武将の作戦に次第に窮地に追い込まれる。つまり武田信玄は地の利を有効に活用し、人海戦術をもって近代兵器の火力を圧倒する。日本の武士は中々優秀だなとため息をつかせるほどだ。しかし映画とはいえ馬が転倒して苦しむ場面は可愛そうで見ていられない。
▼後半隊長の伊庭三尉(千葉真一)は生き残った部下に向かって、「上杉謙信と天下をとるのだ」と豪語する。しかし部下の一人は「昭和に戻りましょう。こんな所にいて男らしく戦って死ぬなんて無意味です」という言葉に、原作者と監督の思いの全てが凝縮されているように思う。

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