« ◇「明日へのチケット」を見る | Main | ◇「王の男」を見る »

November 12, 2007

◇「4分間のピアニスト」を見る

▼◇「4分間のピアニスト」先日あるお宅へ伺ったら、モーツアルトのディベルティメントKV138を流して下さった。「モーツアルトがお好きですか?」とお聞きすると「昔はジャズしか聞かなかったけど、ちょっとしたきっかけがあって今はモーツアルト」というご返事だった。おおそう言えば先週7日の『相棒/蟷螂たちの幸福』ではビゼーの「真珠取り」がモチーフになっていたっけ。映画は刑務所の中の教会でピアノ教師クリューガーがモーツアルトのピアノソナタ11番イ長調をオルガンで弾いている。すると受刑囚の一人でジェニーが一生懸命机の上を鍵盤代わりにしてピアノを弾いているではないか。教師はもしかしたらジェニーにピアノを弾く才能があるかも知れないと思い、個人レッスンをする事を刑務所長に申し入れる。
▼しかし苦労の末ピアノに向かわせるとジャズしか弾かないので、クリューガーは「そんな堕落したものは音楽ではない」と毛嫌いして教える事を拒否する。さらにジェニーはレッスンを始めたばかりで刑務所の看守に反抗して、入院しなければならないほどの大けがを負わせてしまう。ジェニーがそうするのには理由があったことがわかる。ジェニーは幼い頃から養父に預けられてピアノの才能の見出されたが、幼い頃からその養父に性的暴行を受けていた。その後大人になってから殺人の容疑を掛けられて、冤罪でこの刑務所に服役していた。だから周りからは「殺人犯」と警戒心を持たれ蔑まされていたのだ。さらに自分の身体に少しでも触る男を許せなかった。
▼ようやくピアノレッスンが本格化して、クリューガーはもしかしたら近く行われるピアノコンテストに入賞できるかも知れないと特訓を始める。しかしコンクールは迫ってくるが練習は途中で様々な妨害が入って取りやめになる。その一つはジェニーに大けがを負わされた刑務官が退院してきて、一応は彼女がわびで納まるのだが、刑務官は着々と復讐する準備をしていた。そしてクリューガー(老いたヘップバーンそっくり)にも悲しい過去があったことが告白される。彼女はナチス時代に病院の看護師として有能な働きをしていた。ところがそのナチスの病院で1945年2月2日イギリスの空爆で破壊される。それでギロチンで殺されるはずだった親友が、絞首刑にされてしまう。クリューガーもまたそのときのトラウマを引きずって生きてきたのだ。
▼刑務官の復讐でジェニーも手に怪我をし、刑務所長やの精神分析医を交えた会議でも、ジェニーは外出禁止で独房に入れるという決定が出されてしまう。ジェニーは今や絶体絶命の瀬戸際に立たされる。果たしてドイツオペラ座の決勝戦に辿り着く事ができるか?銀座シネスイッチで。ここではお勧めの「題名のない子守唄」もやっているがもうすぐ終映だ。一日休んで2本一緒に見ても悔いはない。
Banner2

人気ブログランキングへ

|

« ◇「明日へのチケット」を見る | Main | ◇「王の男」を見る »