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November 10, 2007

◇「深呼吸の必要」を見る

▼金曜日の夕刊を見て、明日見る映画を決める。今週は2週目だから見たい映画が目白押しである。例によって今週必見の1本は渋谷イメージフォーラムの「いのちの食べ方」。来週はシネカノンの「君の涙ドナウに流れ」だ。あと個人的興味で今週の「4分間のピアニスト」だ。あと3本あるが、見てからご紹介する。本日は昼前から友人に誘われて仲間由紀恵の芝居を見に明治座に出かける。
▼◇「深呼吸の必要」NHKBS、04年公開された劇場映画。「ザワワ、ザワワ」という「サトウキビ畑」の唄があるが、6人ほどの青年たちが沖縄のある島にサトウキビ刈りのボランティアにやってくる。唄を歌うのは簡単だが、サトウキビは背丈が3m近くある。農業などやったことのない青年たちは落ち着いた平良家が男女の部屋の仕切が襖だけなのにまず驚く。肉体労働などしたことのない青年達が何らかの理由で自己を発見しようと、この島に来たのだろう。しかし暑い、朝8時から夕方6時まで汗にまみれてサトウキビを刈る。帽子を持ってくるようにといす指示をしたにもかかわらず持参しない女性。日給は5000円だが、条件が悪いと言って他のバイトに行こうとする勝手な二人。だが仕事は35日間の3月31日までに6万本をきれいに刈り取って納品しなければ商品価値はゼロになってしまう。
▼風呂に入るのも一斉に入らないと栓を抜かれてしまう。それにこんな島まで来ても化粧をしている娘もいる。熟練したリーダーは日本の農業現場を季節によって渡り歩く常連の豊(「ハゲタカ」の鷲津役の大森南朋で好演している)だ。止めようとした二人はそれまで数日のバイト代を手渡されるが、みんなが黙々と作業に向かう姿を見て心変わりして居残りを決める。いくら刈っても先が見えないサトウキビ畑。後半になると無口だった高校生が、みんなより2時間早く作業に出ている事に気づく。そうだ2時間早く6時に起きればよいのだと。鹿児島に看護師として働いている娘さんも帰省して手早くサトウキビの葉を落とし、幹を切り落としていく手早さに休憩していたみんなも腰を驚く。自分たちの不甲斐ない手順は何だったのだろうかと。だれも作業に文句は言わないが、作業の遅れは自己責任で自分に降りかかってくる。
▼そして嵐の夜豊は軽自動車に乗っていて大けがをする。そこは看護師と参加していた医大生の連携プレーで左大腿部の大けがは応急手当で事なきをえる。ますます迫ってくる納期。それに一向に進まない生い茂ったサトウキビの大群。だが最初と違い、みんなが力を合わせて作業に取り組む姿勢が心地よい。そしてようやく残り数本になった時、みんなの晴れ晴れとした顔が汗にキラリと光る。「めがね」も面白かったが、あれは所詮「いやし」と「たそがれ」である。しかし「深呼吸…」は労働を通じて自己を発見するところに、自分が汗をかいたような心地よさが残る。
▼ほんとうは防衛省技本のガンダムについて書こうと思ったが時間切れ。

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