« ▼◇「暗殺・リトビネンコ事件」を見る | Main | 1年間ブログを読んで下さってありがとう »

December 30, 2007

◇「迷子になった警察音楽隊」を見る

Teikokuhotel(日比谷交差点夜景)
▼年末休暇に入った昨日は意外とアクセスして下さる方が多かった。検索用語を分析すると「ライトアップ」が一番多かったようである。わたしは都内のライトアップは殆ど撮影してしまった。時間があったらもう一度ミッドタウンだけ撮り直そうとも思っているが分からない。
▼先週の校正・誤植事件の事で、思い出したことが一つある。もう10年以上前の事になるが、最寄りのJRの駅に千葉から東京湾界隈のレジャーマップのようなポスターが張り出されていた。その一つに「中山競馬場」のイラストがあり、そこに一言落書きがあった。イラストの馬と騎手は左回りに走っていたのだ。ところが落書きは「中山は中央競馬会ではないので右回りだ」と書いてあったのである。うーむ校正おそるべしだなー。編集者や校正者はすべてに精通していなければならない。わたしは競馬については何も知らないので、その後ネットで調べて見ると、東京競馬場は左回りである。中央競馬会も7割方は左回りとなっている。その理由とはゴールの位置と見せ場のレイアウトで決まってくるらしい。このイラストレーターは、「競馬」の事をご存知なかったらしい。
▼昨日てんぐささんに先をこされてしまった。いや公開日にも行ったのだが、混雑していて入ることが出来なかった。雨がまだチラホラしていたので、客の出足は遅くなるだろうと思っていたのが正解だった
◇「迷子になった警察音楽隊」イントロで25年前の出来事だとある。エジプトアレキサンドリアの警察音楽隊が、イスラエルからの招請で演奏にやってきたが、指揮者が部下にバス乗り場で行き先を聞かせる。ところが部下の若者の発音が悪くてペタハ・××××と土地なのにベタハ・×××と云ったため飛んでもない田舎に下ろされてしまう。いや25年前という設定なのだが、空港のポスターにはおなじみイスラエルの虎の子「メルカバ戦車」が映っているし、2000年に撮影された作品らしい。楽団の面々は指揮者に連れられて右往左往する。電話もないので近くのレストランに「バスの時刻」を尋ねると、「もう今日はない」と云われて途方にくれる。荷物はキャリーバッグと自分が演奏する楽器という重装備で、部下たちは「今朝から何も喰っていない」と不満を言い出す始末だ。そこで最初に道を聞いたレストランに戻り「この辺に何か食べさせてくれる所はないだろうか?」と恐る恐る尋ねる。
▼店主の女性は「うちは何屋に見える?食堂だよ」と云う返事が返ってきてホッとする。食べ終わって「この近くにホテルはないだろうか?」と尋ねるが、「そんな物ない」と素っ気ない。途方に暮れていると「うちと店員の家に分宿するといいよ」と云ってくれる。それぞれ3人と4人のグループに別れる。女店主はとても気さくな人でレストランに隊長を案内する。そこではイスラエルでもどこでも普通の人の営みが行われている事を知る。そして毛一グループは一般家庭に連れて行かれるが、妻と夫は常に口喧嘩が絶えなくて気まずい思いをする。それでも祖pの家の主人が「サマー・タイム」を口ずさむと、みんな一斉に歌い出す場面は、言語は違っても歌一つで心が通じるという事をしらせてくれる。さらにチェット・ベイカーの作曲した作品では話はどんどん弾んでいく。
▼そして間違った発音をした楽士はその家の青年とアイススケート・リンクに連れていって、恋の手ほどきをする場面は滑稽である。そしてどうやら在イスラエル、エジプト大使館と深夜に連絡が取れて、翌朝迎えの車がやってきて別れを告げる場面では、それぞれがひと夜の想い出が胸に甦り、それは手の振り方となって現れる。シネカノン2で。今年の締めくくりの映画としては最高だった。

|

« ▼◇「暗殺・リトビネンコ事件」を見る | Main | 1年間ブログを読んで下さってありがとう »