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February 29, 2008

自称認知症の人からの間違い電話

▼某日自宅にいるとき、知らない老人から電話がかかってきた。来月11日午後3時に何か自分で書いたが、この番号(わたしの自宅の番号)を自分で書いたが何なのか分からなくなってしまった、という。わたしは「番号はあっているが書き間違えたのではありませんか?」。電話の向こうの老婦人は「すっかり惚けてしまって、すみません」という。「わたしの母も同じですから、お互い様ですよ」と言って電話を切る。
▼28日10ch夜の「新・京都迷宮案内」は白川由美が昔経営したいた惣菜屋の夢が忘れられない役まわりだった。もう遙か昔に人手にわたってしまった、惣菜屋は今は世代も2つ変わって別の若夫婦が取り仕切っている。しかし味付けはイマイチである。白川は深夜昔の店に忍び込んで、脳裏に残っている味加減を思い出し再現している。しかし彼女の認知症は確実に進んでおり、時間の観念はなくなりつつある。わたしも含めてみんなそういう風にいつかはなるのだろう。
▼白川由美を最初に見たのはたしか東宝の「地球防衛軍」というSF映画で、わたしは就学生だったが、中学生の前半のような記憶がする。映画は宇宙の彼方の「ミステリアン」という星から来た異星人と地球人が戦う話で、パラボラアンテナは宇宙人の放つ光に絶えきれず、グニャリと曲がって折れる場面が、強く印象に残っている。子ども心に「なんと美しい女優さんだろう」と思っていた。しかし人間は等しく確実に老いていく、ということを調理をする白川の指先を見て思った。

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