« ◇「アメリカを売った男」を見る | Main | 手間ひまかかる高貴な方のジョギング »

March 11, 2008

NH「リストラ社員が会社を買った」を見る

Susu2スースのグランドモスク
▼昨日のアクセス用語の分析をすると約半数の方がNHKで放映された「小田実」という検索で来ていらっしゃる。わたしの方が、NHKハイビジョンで見て書いているので、それをご覧になったのだろう。アクセスが増えるのはありがたいが、検索用語で来た方々は果たしてどれだけ小田の著書をお読みになっているのだろう。そして小田のやったような行動をとっているのだろう。ネットを見ているだけでは物の本質は分からないし、行動や変革にもつながらないことは明かである。ネット規制案が強化される一方でそんな事を考えた。
▼昨晩「NHKスペシャル」午後10時から「リストラ社員が会社を買った」という番組を見た。これは言わばNHK昨年の「ハゲタカ」の「赤いハゲタカ」とも言えるものだ。大牟田にある太陽電池パネルの会社を買ったのは、中国の投資家である。わたしは中国が社会「主義」国などとは夢にも思っていないが、ニューヨークで儲けた中国の投資家が、日本の太陽電池の親会社を買い取ったとたん、大牟田の工場を閉鎖してしまう。こういうやり方は社会主義以前の資本主義そのものである。
▼解雇された100人の社員らは「それなら社員が会社を買うことはできないか」と考える。ここで登場するのはドラマ「ハゲタカ」で登場したEBOという手段である。工場長は社員の意向を聞くと「ついていく」と意思表示した社員が20人。工場長は1000万円出資し、他の社員らは合計1000万円で都合2000万円集まる。しかし会社を買い取る10億円にはほど遠い。そこで本社の資金調達係を退職した社員も加わる。そして銀行を周りようやく「引き受ける」という銀行がたった一社だけ現れる。条件は「かなり冒険だと思うが、やろう」と言ってくれる。しかし言うべき苦情やクレームは容赦なく言うからそのつもりで、とクギをさされる。
▼太陽電池のパネルのセルはドイツから輸入する。そしてスペインの企業から出力210ワットのパネルの引き合いがはいる。しかし輸入したセルは脆く、半田ごてを近づけたたけで溶解してしまう。さらに出力も190ワットくらいだ。世界に打って出るには最低200ワットの安定した出力がなければならない。工場長は社長になり、資金調達係は工場長になって責任を全うしようとする。TVドラマにように格好よくはないが、会長も工場長も号令をかけるわけでもない。どうしたら210ワットの製品ができるか、なぜそうしなければならないか、ようやく集まった50人の社員の前で身を以て説得する。そしてようやく一般社員のなかから号令、命令されるのではなく、大陽電池パネルで生き残るためには何をしなければならないか、自発的な行動がとられるようになる。労働組合もこのくらい考えてやらないと、生き残れないよなと思った。
▼「チュニジアへの旅4」今回の持参必須品の中に「トイレット・ペーパー」というのがあった。「地球の歩き方チュニジア編」にも書いてあるし、添乗員さんから2日前に直接電話もあった。これはえらいところに連れて行かれるなーと覚悟して、自宅のトイレット・ペーパーを一巻き、芯を抜き取って水に濡れないようにポリエチレンの袋に押しつぶしていれた。しかし現実には全部ホテルに泊まったので、それを必要とする場面はなかった。同行のM氏は最終日のホテルに捨て、わたしはもったいないので持ち帰って、世界を旅したトイレット・ペーパーを現在使っている。
▼カルタゴの遺跡にあるアントニヌス共同浴場を見ると、その土木工事の完成度の高さに驚かされる。掘り下げる技術と石を積み上げる工事は一体どんな工作機械をつかったのだろう。よくローマの石畳はかなり緻密に出来ている、そのため他のヨーロッパに国はそれを剥がして自分の国に持ち帰って使っているとさえ云われている。途中ローマ占領時代に作られた水道橋を見学してから、シディ・サイドに出かける。ここはギリシア調でお土産やさんは白を基調にドアや窓はすべてブルーで統一されていた。しかし売らんかなの客引きが多くて断るのに参ってしまう。売っているものは殆ど同じだ。ターバンやモーニング娘が着たら似合いそうなハーレムパンツなどがぶら下がっていた。ある参加者は「こんなの妻にお土産に買っていったら、気違いかと思われてしまうよ」と言ってみんなの笑いを誘っていた。昼は地中海の近くのレストランでとり、スースへと2時間半かかってバスは走る。
Side
(シディ・ブ・サイドの街並み)
▼つまりこのツアーはH旅行社が日本国内でやっている物を海外に移してやっていると思ってくだされば良い。昨年わたしが参加した十和田湖一泊ツアーは盛岡からひた走りに4時間くらい走ってようやく十和田湖の夕暮れに間に合った。それを海外でやっているわけだ。いや悪口ではない、添乗員さんは下見をして(おそらく)どうしてたくさん回ったら参加者が喜んでくれるかと思ったに違いない。しかしわたし的にはカルタゴとドゥーズに各2泊してゆっくり見学出来た方がよかった。スースの町を歩いていると10歳くらいの少女が「ボンジュール」と声をかけて通り過ぎようとするので、「ボンジュール」と答える。5歳くらいの妹らしき少女の手を引いているので、「ユア・シスター?」と言うと「ウィ」というので。「ベリー・プリティ」というととても喜んでいた。世界遺産にもなっているグランドモスクもあったがもう5時を過ぎていたので中に入ることはできなかった。

|

« ◇「アメリカを売った男」を見る | Main | 手間ひまかかる高貴な方のジョギング »