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March 09, 2008

◇「4ヶ月、3週と2日」を見る

Tiseihasi大林組の協力で作られている橋、バスの中から撮影(クリックすると拡大します)
▼◇「4ヶ月、3週と2日」1989年ルーマニアの独裁者チャウシェスク政権末期の出来事だ。大学生の寮で二人の女子学生があわただしく何かの準備をしている。歯磨きからビニールシートetc,etc。女子学生の一人はオテリア、もう一人は体調のすぐれないガピリアだ。オテリアはその後ボーイフレンドに会って多額のお金を無心する。ボーイフレンドのアディはお金を貸すが、「今晩祖母の誕生日だから来て」とオテリアを説得するが、彼女は上の空だ。お金を持ってホテルに向かうが、受け付けで「そんな予約は入っていない」と断られる。仕方なく別のホテルに行って新な予約をする。
▼そこに不安げな顔をしたガピリアがやってくる。さらにもう一人の中年男がやってくる。実は当時のルーマニアにあって経済政策の失敗があって、人口を増やすことは至上課題だった。18歳から45歳までの女性には4人以上の子どもの出産が義務づけられ妊娠中絶は重大な犯罪であった。女性は生理の有無まで職場、学校単位で厳しくチェックされていた。ガピリアは実は妊娠してしまい、密かに中絶をしようと決心していた。そのホテルにやってきた男は、秘密に妊娠中絶を行う、言わば闇医師だった。二人の学生は姉妹だと偽っていたが、見抜かれてしまう。さらに妊娠2ヵ月だと言っていたが、すでに4ヵ月を過ぎ、5ヵ月近くになっているので、彼女たちが持ってきた3000レイではとても手術代金に足りないという。
▼男は「IDカードまでフロントに預けてしまったので、もし逮捕されたらとても割りにあわないので、もう帰る」と言い出す。この時期を逃してしまったら、もう中絶手術は出来なくなってしまう。オテリアは考えあぐねた末、ある決心をする。その行為と引き替えに手術に着手する男。オテリアはボーイフレンドとの約束も迫っているので、気分は落ち着かない。誕生会に招かれてもワインを一杯飲んだだけで、「帰る」というのでボーイフレンドは「何かおかしい」と気づき、彼の部屋で話し合いをしようとするが、オテリアは「一人にして、電話を貸して」と言うだけだ。登場するのはこの二人の女性と、二人の女性だけ、カメラは固定され、強調と省略で緊張する画面が連続する。昨年のカンヌ映画祭でパルムドール賞(最高作品賞)を受賞した作品。シネセゾン銀座で。カメラが壊れてしまったので、銀座松坂屋の裏手にあるNカメラサービスセンターに朝一番で行く。しかし受け付けに行って番号札を引いて対応して貰ったら肝心の壊れたレンズがなくて、ボディだけだった。そのまま帰るのもシャクなので京橋まで歩いて上記映画を見てきた。いや最初から見ようと思っていたのだが…。
▼「チュニジアへの旅2」旅行でどんな道具を持っていくか、そしてどうやって軽くするかというのは重要である。明日以降その荷物の一覧をご紹介しようと思う。一番問題なのは当地の気候である。大使館に問い合わせたという方もいらしたが、わたしは本で調べただけだ。それによると初秋の気候で雨が降りやすいとある。色々考えた結果ゴアテックスのレインスーツを買った。ショップへ行って、「砂漠に行くから」というと店員さんが「どちらの砂漠ですか?」というので「サハラ砂漠」と言ったら驚いて「どうぞお気をつけて」と言ってくれた。これさえあれば今年尾瀬に行っても大丈夫だろう。函館から参加された方は成田で前泊したが、防寒スーツは不要だろうと「成田空港に預けて着てしまったが、失敗した」とこぼしていた。
▼ホテルで朝食を済ませ、時間があったので早朝の市内を散歩する。土曜日なので人出は少ないが、ホームレスらしい人もチラホラみかけた。そして本日用の水を買い求める。当地のディナール(以下Dと略す)を昨晩税関を出たところに、エクスチェンジがたくさんあったので、その一つを選んで1万円分交換する。どこの窓口もレートは同じかと思ったら、みんな一番右端の両替所が良かったと云う。
▼昨晩深夜に見た内務省の建物の前を通ると衛兵か護衛警察官のような人物が、黒光りした自動小銃stg77AUG(オーストリアのステア・マンリッヒャー兵器工廠製)を水平に抱えて立っているではないか。ホンモノを見る機会など今後まずあり得ないだろう。ダメで元々と思って衛兵に英語で「一枚撮らせて欲しい」というと、もの凄い顔をして「ノー、ノー」と追い払われてしまい、残念至極であった。もし「マンリッヒャー」と聞いてピンと来る方がいたら素晴らしいゾ。大昔のソ連のプロパガンダ小説「鋼鉄はいかに鍛えられたか?」の中でコルチャーギンが持っていた拳銃が「マンリッヒャー」だった。市内の目抜き通りにあるエル・ハナ・インターナショナルホテルは四つ星だと言うことだったが実体は2つ星程度だった。
▼そしてバスに乗り込み、カルタゴ遺跡遺跡に向かう。途中日本の大林組との技術協力で建設している巨大な橋の前を通る。これは昨年12月頃だったか、「いきなり黄金伝説」という番組でココリコの田中直樹が20人ほどの労働者のために回転寿司の機械を持ち込んで、茶碗蒸しまで作ってサービスしていたのでその存在を知った。

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