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March 16, 2008

◇「ノー・カントリー」を見る

Kasi(チュニジアで有名な菓子、かなり甘い)
◇「ノー・カントリー」いつもの様にこの映画の初日初回を見るべく、日比谷のみゆき座に行くと、入り口でビラを配っている人たちがいた。その内容は「在日アメリカ映画各社の首切りリストラの歴史」という内容で「UIP映画が昨年12月日本支社を閉鎖したとの事で、同労働組合が都労委に解雇無効の申し立てをしているという内容だった。
▼80年代のアメリカテキサス州、一人の男は射撃が趣味で今日もライフル銃を使って鹿を狙うが外してしまう。荒れ地をふと持っている望遠鏡で覗くと4台のハーフトラックが泊まっているではないか。恐る恐る歩いて近寄ると、死体が散乱している。だが一台には一人生き残りがおり、「水、水」とつぶやき、助けを求めている。さらに探すと大量の麻薬と、多額の現金の入ったバッグを発見する。ルウェリンは現金の入ったバッグと落ちていたH&Kマシンガンを1丁自宅に持ち帰る。マシンガンは床下に隠し、カネは部屋に持ち込む。しかし一度寝てからも「水」という言葉が気にかかって再び事件現場に帰ると、殺し屋のシュガーに見つかってしまう。這々の体で逃げ帰るが、妻には危ないから同じテキサスのオデッサの実家に帰るよう諭す。
▼あとは奇怪な殺し屋と追いつ追われつの関係になる。殺し屋シュガーは圧縮ガスボンベを使った家畜用のスタンガンを持って相手を追いつめる。この強力な圧縮ガスのスタンガンが恐怖心をさらにかき立てる。ドアを開けるなどこれをワンプッシュすればカギは粉々になって吹き飛ぶ。そこにこの事件を不思議に思ったシェリフ(トミー・リー・ジョーンズ)が加わる。ルウェリンもシュガーもそれぞれ傷つくが、お互い独自の方法で治療を続けてメキシコ国境に向かう。ルウェリンはメキシコに酔っぱらいを装って逃げ込むが、ソンブレロを被った歌手たちに「メディコ、メディコ」と言って気を失ってしまう。気づいたとき、売人から派遣された別の殺し屋(ウディ・ハレルソン)が目の前に座って、「カネのありかを言えが、お前と妻は助けてやる」と言う。が、しかしハレルソンはシュガーにあっけなく殺されてしまう。
▼ジョーンズも犯人をかなり良い線まで追いつめるが、目的を果たせずメキシコからテキサスに帰ってくる。そこで得た彼の教訓とは何だったか?これがコーエン兄弟の最新作の今回のテーマとなる。しかし前半の盛り上げ方に比べて、後半は説明的になって、それもフィルムの編集力が欠如していて盛り上がらない。だから初日、初回もそれほど客は入っていなかった。
▼「チュニジアへの旅9」もちろんチュニジアはイスラムの国である。一日数回ラウドスピーカーからアザーンの合図が流れてくる。その時間も時計を見ると、日本のラジオ体操の様に正確ではなく、10分前後のズレはある。だが合図はあってもバスなどで移動しているときナマーズ(礼拝)をしている人は一度も見ることはなかった。そして酒、是はホテルやレストランでは飲むことができない。しかしコンビニも自販機もなく、アルコール類の専売店は一切なかった。最後に分かったことは大きなスーパーの一角に、密かにワインを売っているところを見つけることはできた。さらにバスで移動しているので、1時間半くらいごとにトイレ休憩を取る必要があり、レストランがないときは田舎の喫茶店のような所でトイレを借りる。喫茶店とは名ばかりで東京のそれとは違い、ただ椅子とテーブルが置いてあって、冷暖房などない開けっ放しの店だ。初日は土曜日、次が日曜日なのでヒマをもてあました男達がタバコを吸ってひたすらチャイを飲んでいる。バス内は禁煙なので、その休憩所が喫煙家はそこが息抜きの場所となる。
▼ツアーに参加している5人ほどの女性もそこで飛び降りて息抜きする。喫茶店には男性ばかりで女性の影も形も見えない。スカートを穿いた彼女たちがタバコをすうと、そこの男性たちはかなり奇異な目で、変わった生き物でも見るような目でじっと喫煙する仕草を見つめていた。(以下夕方に続くかも知れない)

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