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March 31, 2008

◇「ビルマ、パゴダの影で」を見る

Bokutei2(墨堤の桜)
▼わたしたちがミャンマーと言って何を思い出すか?パコダ、スーチさん、軍事政権、かつての「ビルマの竪琴」くらいだろう。先日NHKBSでこの映画が再放送されたので、1956年の小学6年生の頃に見た。この映画を再度見て、「なるほどこういう映画だったのか」と思った。その戦争中の侵略に対する反省として日本はもっとビルマ民主化の為に力を尽くしてよいのではないかと思う。
◇「ビルマ、パコダの影で」スイス人のジャーナリストマティアス・ケリンさんはあるとき一度ミャンマーを訪問してその素晴らしさにすっかり魅せられる。と同時に寡黙なその国の人たちに疑問を感じる。帰国して国連難民弁務官関係者に聞くと、この国ではたしかに人権抑圧が行われていると言う。そこで彼女は取材ビザの発給を求めるが拒否される。しかたなくスイスの国内向けにミャンマーのPR映画を撮るという目的で入国する事に成功する。しかし取材に行ってもこの国の公務員が取材スタッフにピッタリ寄り添って、国民の声などきくことができない。もっぱらパゴダなどを撮影するだけだ。しかしミャンマー政府の派遣して案内人が帰ってから朝までの時間はある。その隙を狙って少数民族の住む場所に現地案内人の手引きで訪れるが、最初はみんな何かを警戒して押し黙ったままだ。
▼そのうちタイとビルマ国境に難民がいるらしいという事が分かり、今度はタイ側から国境を目指す。しかしタイ側も難民が増えるのを警戒して、今では追い返したり、現ミャンマー政権に通報している。実はビルマには少数民族がたくさんいる。そして宗教も仏教だけと思われがちであるが、実際には多くの回教徒もいるのである。「国家統一」を目指す現政権はその少数民族の人々がジャマで迫害・弾圧をつづけてきた。その実例として土地を持っている人たちに、外貨を導入して観光施設を作るとして強制排除するのである。
▼少数民族の人々もただ黙って無抵抗状態でいるわけではない。ある難民キャンプには両親を目の前で殺害され、子どもだけで1ヶ月も歩いて逃げて来たという少女もいる。そして無抵抗ではこのミャンマーは安心して住める国にはならないとして、少数民族ごとに武装抵抗組織が作られて、組織的な軍事訓練も行っている。その一つにカメラは入るが、学生運動からこの組織に発展したという青年指導者は目の輝きからして違う。そして逃げてきた少年少女のために学校を建設して、少数民族の言語のみならず英語や数学、などもちゃんと教えている。つぶらな瞳の少女たちにマーティー監督は聞く、「将来何になりたい」と。すると少女たちは「教師」、「古里に帰って先生になりたい」と豊富を語る。
▼近隣の中国などの石油、鉱山利権と結びついた現政権は、文字通り私服を肥やすために少数民族を抹殺しようとしている。しかし少数民族の誇りまでは消し去ることはできないのだ。渋谷アップリンクで。渋谷東急本店の先にある20席くらいの小さな映画館である。
▼1日前と違ったあまりにも寒かったから、ユーロスペース入り口にある「ちりめん亭」でラーメンを食べた。映画終わってから小雨が降り始めた中をWまで歩く。わたしのように順番を待っていた人たちが押しかけて来ていた。荷物はとても重い。それに桜の咲くライトアップを何点か撮ろうを思ってカメラを持参したが、雨と荷物の重さで参ってしまい、まっすぐ帰宅した。
▼昨日から「MINさんのあたふたチュニジア訪問記」の連載(不定期刊)をはじめました。『鍵盤乱麻』HPトップページか、昨日のリンクからご覧下さい。

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