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April 30, 2008

◇「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を見る

Fuji3(亀戸天神の藤)
▼前夜寝不足だったので午後10時には布団にもぐった。昨日は一日意識がもうろうとしていたが、今朝はかなり頭はすっきりしてきた。といっても今日は月末なので、零細企業のそれなりに忙しい。午前中にデスクワークを片付けて、午後は外回りをする。
◇「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」1898年のアメリカ西部で山師のプレインヴユーは金を掘りあてるつもりで発掘していると石油を当てる。それから彼は妻が残していった幼い男の子を連れ歩いて石油を掘り歩く。少しは有名になった彼の所に田舎から来た男が「うちの畑では石油が出るはずだが、その情報にカネは出すのか」と売り込みにやってくる。彼の情報を総合するとその話は本当らしいので、千ドルを500ドルに値切って追い返す。その土地に息子と二人で、「うすら猟をする」と偽って調査をする。少し前の地震でオイルがにじみ出ている場所を発見して、さっそく試掘をはじめる。所がここで問題が起きる。その土地で布教活動をする。聖霊派協会の牧師が、教会に5000ドルを寄付すれば、石油を掘る活動に協力するというのだ。無宗教のブレインヴユーは牧師を殴り倒して、自分が思うままに採掘をはじめる。しかし試掘現場で事故が起き一人の労働者がなくなったことから、牧師は「呪われた油井だ」と二人の間は険悪になっていく。
▼所がある油井の1本が大爆発をして、現場にいた息子は聴力を失ってしまう。そして油井の火災はダイナマイトを使ってようやく鎮火する。次の問題は掘った石油を船が着く港までどうやって運ぶかだ。ところが一ヶ所だけ土地の買収に応じなかった農家があった。農地を買い占めをした不動産屋に聞くと、「用事があったら来い」という。説得できなければパイプラインを80kmも迂回させなければならない。脅すつもりで行くと、逆に「なぜもっと早く来なかったか」と脅され、「自分は聖霊派協会の教徒だが、みんなの前で誓う事と、1万ドルを寄付することだ」と言われる。プレインヴユーは仕方なく、日曜日のミサにでかけ、みんなの前で入信し、神への誓いの言葉を言わされる。実はこのことが最後まで牧師を怨む原因となる。
▼一人息子を田舎においては教育もできないと、無理矢理列車に乗せ、部下を同行させサンフランシスコまで教育に出す。そうしてブレインヴユーは事業は順風満帆に成功を収めるが、息子は不運にも手話で教師を介して会話するような状態になり、父とのコミュニケーションは次第に疎遠になっていく。そして石油の大会社であるライバルのスタンダード・オイル社はプレインヴユーの石油の権益を狙おうと乗り込んでくる。事業に成功し豪邸に住み、生活では何一つ経済的な苦労を知らない主人公だが、失うものは余りにも多かった。日比谷シャンテ。映画のテーマは、教会の牧師との確執と、息子の育て方のどちらかに絞らないから3時間もダラダラと長くなってしまった。日比谷シャンテで。
いつでも里親募集中

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April 29, 2008

NHK「悲劇の島チェジュ」を見る

Fuji2(亀戸天神の藤)
▼ブログのアクセスですが、昨晩午後11時51分10秒にアクセスして下さった方が、見事5万番となりました。どなたかは分かりません。HPの10万4千番は来週あたりになりますので、こちらに挑戦して下さるようお願いします。昨晩は大勢のアクセスありがとうございました。
▼昨日午前中仕事が一段落したところで近くの郵便局へ、郵便物の発送などに出かけた。料金の支払いをしている最中に携帯が鳴り出した。着信をみると、「着信拒否」に設定してある筈の人だった。2年前に脳幹出血で倒れたとき書いた事だが、契約していたある民間会社が、見舞いにも来ないし、お見舞いの言葉もなく、チャンスとかばりわたしの労働条件(支払い金額)を半額にすると言ってきた。わたしは好きでやっている仕事でもなかったので契約解除にしてもらった。1年前はある物を一方的に送ってきて、「メールアドレスを変えたのですか?」と書いてあった。いやメールも携帯も着信拒否にしてあったのでファクスで「コンサートのお誘い」が届いた。
▼しかしいつのまに、なぜ着信拒否が解除になってしまったか分からない。わたしの携帯で「拒否」になっているのはこの一人だけだ。去年はかなり婉曲に断ったのだが、今年は電話がかかってきてしまった。「ある物を渡すから時間を作ってくれ」というのだ。昨年の婉曲な云い方では分からなかったのか?昨晩色々考えて「あなたとは住む世界が違うから共通の話題がない。ストレスの感じる仕事は一切やりたくない、会いたくない人に会いたくもないのでこれきりにして欲しい。携帯は今後一切着信拒否にする」と言う主旨のハガキを書いて送った。
▼昨日の昼のニュースを見ていたら札幌のススキノにある特殊浴場「江戸城」で火災があって3人がなくなったと報道して、その場所が写ったので驚いた。本当に「ミニ城」風の建物だった。しかし氏名を発表されたら、昔の神戸の「りんりんハウス」の焼死よりも遙かに恥ずかしいと思う。
▼きょうも朝イチでシネカノン2に行って「アイム、ノット、ゼア」を見てきた。かなり難解で、いや夕べ睡眠不足でが正しいか、前半眠ってしまった。目的はケイト・ブランシェットを見ることだったので、それはそれで良い、内容は明後日書く。昼飯を銀座で食べて飛んで帰宅して仕事をしていた。かなり集中力を必要とするので3時間で一応やり終えた。明日は全体を通してチェックして午後には送信できるだろう。
▼NHK教育月曜日午後10時「悲劇の島チェジュ」をご覧になっただろうか。わたしは録画して昨晩見た。今は韓国の観光の島と知られているチェジュ島には悲しい虐殺の歴史があった。その島を尋ねるのはシネカノンの社長兼映画プロデューサーの李鳳宇である。この島は李承晩時代に単独選挙に反対した島民が武装蜂起して韓国政府と戦った経緯がある。実は朝鮮半島を分断する38度線は朝鮮戦争が始まってから引かれたのではない。ソ連とアメリカが密約をして引いた線だったのだ。南は李が北はソ連に仕立てられた「金日成」と名乗るカイライがやってきた。単独選挙は南半部を対象として実施されたが、島民の警察署襲撃をきっかけに弾圧は全島に広がっていく。その4・3事件の蜂起で虐殺された人は2万5千人とか3万人とか言われるが実体は不明だ。それで盧泰愚になってから2003年発掘調査と一般住民で殺害された人の名誉回復が行われている。しかし指導者だった人物は回復されていない。李の父母のその蜂起の一員として戦ったが、数千人の仲間と一緒に日本に逃れる。もう一人東京の江戸川で弁当屋を営むアジュンマ(おばさん)の金さんも逃れて来た一人で墓参を兼ねて50年振りに母国の肉親と再会を果たす。そして李の両親は最初朝鮮総連を支持する運動をしていたが、「理想の国」へ帰国した妻の姉が余りにも幸せそうではなかったので、総連の運動とは遠ざかってしまう。そしてひっそりと日本で生活をして李を育てた。李は両親の気持ちを思い計って故郷の島に両親の墓地を建て、年に一度墓参に訪れている。
▼一番問題なのは「シルミド」と同じく選挙や朝鮮戦争の食料の強制調達に反対して戦った人たちを李承晩は「北の破壊分子が叛乱工作を企てた」と報道して真実を覆い隠していたのだ。そして作家の金石範はこの事件を長編小説「火山島」にしていることだ、テレビではその小説の一節を紹介する、銃殺されようとする若い女性は自分の名前を手ぬぐいに書いて太ももに縛り付け、将来発掘されたとき名前が忘れられないようにしたという。おそらく聞き伝えを金が小説にしたのだろうが痛ましい話である。そして金は発掘の場に立ち会うのだが、その遺骨は死んだままのように、生々しく彼に語りかけて来たという。

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April 28, 2008

◇「王妃の紋章」を見る

Tenjinsha(28日午後の亀戸天神)
▼朝日朝刊3面に掲載されている、中国の人権派弁護士を拉致監禁して、圧力をかけている実体は恐るべきことです。「人権派」であること事態が命がけで、心身に様々な「物理的」妨害を受けています。しかもそのような弁護士は中国ではたった20人。しかも2年に一度当局から「資格審査」を受けるというのですから、弁護士を操るのは当局の思いのままです。これを見ると旧ソ連の衛星国だった東欧と同じ事が行われていることが分かります。もっとも東欧は「解放後」拉致監禁、殺害などは日常茶飯事に行われていたことが分かりました。だから「寒い国から帰ってきたスパイ」などの、エスピオナージはまさに本当の事だったのです。
▼昨日は日比谷シャンテで「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を見てきました。内容については明日書きますが、いやはや3時間というのは長すぎます。わたしは2時間を超える映画はいくら良くても「推薦」する気持ちにはなりません。もうそれは人間が集中できたり、トイレを我慢する生理的限界を越えているからです。
▼◇「王妃の紋章」昨日のブログにも書いたように主援女優を間違えて映画館に入ってしまった。後唐の時代の王室のお話し。中国の皇帝に使える女官たちは、朝の鳴子の合図とともに、一挙一頭足が動くように仕付けられている。重陽節(陽が重なる日という説明がある)を前にして王家の息子たちは祭りをするために王宮に帰って来ていた。実は王(ヨーユンハ)と王妃(コンリー)の間は冷え切っている。その理由の一つは王妃は有名な家から嫁いで来ており、それを鼻に掛ける態度が王に取っては気に入らない。そして王は妻の王妃に「治療」と称して毎日自分が作った薬湯を飲ませている。最近どうも最後に飲ませる薬湯の味が代わってきている。王妃は自分の忍びの者にそっと調べさせると、そこには「トリカブト」が煎じられていたのだ。そして王妃は継子の長男である皇太子と密かに不義の関係を続けて、皇太子はそれに厭気がさしていた。しかし、その皇太子には、付き合っている皇室の薬剤師の娘がおり王妃の目を盗んで愛を交わしていた。王妃は何とかして二人の仲を裂こうとしていた。
▼王妃は「薬湯」の中身を突き止めたが、忍びを務めた御殿医の妻もまた、悲しい過去があった。そして王に恨みを抱いていた。次男が王妃に味方して謀反を起こすのだが、戦闘シーンは中国映画にすべて共通しているが、中国人民解放軍が全面的に協力しているから、一糸乱れぬ統率振りである。しかしわたしはこの「一糸乱れぬ」というのは、吐き気がする。例の北朝鮮や日本の某宗教団体が最も得意とするマスゲームも同様である。それに人の命をかみ切れの様に扱う人海戦術の戦闘シーンも同じである。昨年公開され、先日WOWOWで放映された、日本のアニメが原作の「墨攻」の方が遙かに良かった。最後は子どもがすべて死んでしまい。王妃だけ生き残るのだが、後味が悪いことこの上もない。北京オリンピック開会式・閉会式の総合ディレクターを務めるチャン・イーモウ監督作品。
▼今月中と、連休半ばまでかなり多忙なのでメールを頂たり、投稿がHPに反映されるまで時間がかかる事があります。ご了解下さい。5万番まであと82アクセスです。

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April 27, 2008

ツーガール「さよならチバ」連載開始

▼昨日午前中、ツーガールさんから4ヵ月ぶりに新しいアドレスでメールをいただきました。ツーガールさんはご存知のように、「ストライプ」を大学生時代からずっと書き続けて、『鍵盤乱麻』を支えてくださった功労者のお一人です。メールによると様々な事情で、「ストライプ」を止めてあたらしい企画をスタートさせたいとおっしゃいます。編集長のわたしとしては、ツーガールさん宛お送りしたメルマガ前号が戻ってきてしまったので、「ツーガールも他の行方不明読者と同じだったのか」と少々気落ちしていた所でした。
▼わたしの出した条件は、少なくとも10日に一度は投稿していただきたい、それが実行できなければ「ムーンライト」に一執筆者として移動する、というものでした。ご本人は「自分としては週刊で投稿する、それができなければ、移動も構わない」とおっしゃいます。ご本人が自主的にそうおっしゃっていただきたので、当方としてはそれを尊重させていただく事にしました。それで本日から「さよならチバ」がスタートしました。『鍵盤乱麻』HPトップページからご覧下さい。過去の「ストライプ」データは圧縮してデータベースに移行しました。
▼昨日は午前中が体調が思わしくなく、午後から近くの映画館に行って「王妃の紋章」を見てきました。内容は明日書くつもりです。映画が始まったら、コン・リーが出てきてびっくり、「あれチャン・ツイ・イー」じゃなかったのか。間違えてしまったが時既に遅し。彼女の出演する中国時代劇はパターンがすべて同じでもう見たくありません。ブログはあと180アクセスで5万番になります。

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April 26, 2008

夜のTVは知らない事ばかり

▼4月前半は仕事が比較的ヒマだったが、先週土曜日あたりから、ありがたい事に次々と依頼が舞い込んで来た。それで今月は「孤独死」のピンチヒッターに君津市馬来田の湧水の取材を頼まれていた。湧水の取材に行くには、自宅から木更津から久留里鉄道に乗り換えて現地まで2時間。さらに現地の散策コースが徒歩で3時間半あるので、ほぼ一日潰れてしまう。昨晩の編集会議の前にMINさんに、「取材を代わって貰えないだろうか」とお願いしたら、心よく引き受けてくださった。最近のMINさんはメガネを新調し、スニーカーもおしゃれになってますます垢抜けて来ていらっしゃる。もしかしたらチュニジアで奥さまにプレゼントで買い求めた、ネックレスの威力なのかも知れない。
▼千葉駅近くのいつもとは違う店に行った。給料日の25日に予約もなしに飲み屋に入ることは出来ないと思ったが、奇跡的に8人の座席が確保できた。それでもひと月前よりは早く帰宅して、風呂は危ないので下半身だけ浸かり、あとはシャワーで済ませてTVを眺めていた。普通夜11時過ぎのTVはすべて録画して見ることにしているのだが、ニュース番組を見ていたら、すごく美しい人がいて思わず「これは誰?」と家族に聞いた。「これが今話題の、滝川・クリステルだ」という。はじめて聞く名前で、見るのも初めてだった。
▼そう言えば昨日発行された「週刊金曜日」に700号記念対談が掲載されている。そこには佐高信と本多勝一との想い出話が紹介されている。ある講演会で、佐高が「パパラッチを日本語に訳すと梨本なんだ」と会場で話したら大受けしたのだそうだ。楽屋に戻って本多が佐高に「ところでナシモトって何だ?」と聞きただしたという。佐高は「本多さんは知る必要はないと思いますが、レポーターですよ」と言ったら、感心したように「ふうん」と一言。わたしの場合本多氏とちがって梨本の事は知っているが、クリステルは全く知らなかった。

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April 25, 2008

忍び寄る警察国家の影

Tadesina(桃畑の開花と遠方右は蓼科山)
▼昨日のアクセスは150ほどあったので、5万まではあと3日くらいで実現すると思う。実は昨年11月頃までは一日の平均アクセス数は64あたりを低迷していた。所が年末あたりからアクセス数は増えてきて、昨日ついに平均アクセス数は70を突破した。これも一重に皆様のアクセスして下さっているお陰だと深く感謝する次第であります。2年間で5万アクセスまであと2日か3日です。引きつづき変わらぬアクセスをお願いします。
▼24日日経の朝刊によると、日弁連主催の「YASUKUNI」試写会には1500人の応募があったという。見ることが出来たのは200人である。わたしは家族の名前も使ってたった2通応募しただけだ。この試写会に当選しようと思ったら、8通だす必要があったのだ。韓国映画「光州事件」の試写にも応募しているが、こちらはたった1通だから、まず当たる可能性はないだろう。
▼テレビのミステリーがお好きな方なら内田康夫の「浅見光彦シリーズ」をご存知だろうと思う。今テレビでは3つのバージョンがある。8年ほど前まで放映されていた日本テレビのは水谷豊が主演で、94年からは辰巳琢郎だったが、今は沢村一樹が主演。そして95年からはフジでかつては榎木孝明で現在は中村俊介が主人公を演じている。一例を沢村のシリーズで言うならば、彼はフリーのトラベルライターという設定だ。そしていつも彼が行く場所に殺人事件がおこる。その事件に首を突っ込んでいると、地元の警察から怪しい奴だと、警察署まで同行される。身元を調べていると、兄(村井国夫)が警視庁の刑事局長だという事が分かり、警察は今までの横柄な態度を手のひらを返したように一変させ、「お兄様が刑事局長とは知らず、大変失礼しました」と言って丁重な扱いをする。
▼しかしこれはテレビだけのお話しであって、現実はもっと恐ろしい世界が広がっている。元国家公安委員長の白川勝彦氏が風邪で寝込んでいた普段着姿で渋谷に出たら、4人の警察官に取り囲まれ、「わたしは弁護士だ」、「元国家公安委員長だ」と言っても聞き入れて貰えず、渋谷署まで行った経緯が書かれているので、みなさんも自分自身がその立場に置かれた時どうすべきか参考になるので、ご覧頂きたい。
▼わたし自身も数年前秋葉原で2人の警察官に取り囲まれて、身体検査を受けそうになったことは既に書いた通りだ。
自画像を描く象がいた。

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April 24, 2008

◇「ラフマニノフ/ある愛の調べ」を見る

◇「ラフマニノフ/ある愛の調べ」ソ連からアメリカに亡命したラフマニノフは、カーネギー・ホールで全国的に評価が下されるであろう、コンサートを開こうとしている。マネージャーは、「とにかくここで評価されれば怖い物はない」と激励するが、彼ラフマニノフは落ち着かない様子でシュタンウェイ&ヒズサン(前半このピアノがテーマとなる)の前に座る。予想した通り観客席には、2人のソ連大使館員不敵な笑みをして座っている。ラフマニノフは一旦座るが、「ボクはこんなソ連大使館員の前では演奏できない」と席を立って楽屋に引っ込む。すると観客からプログラムや、紙つぶてが大使館員に雨あられと投げつけられ、彼ら二人は席を立つ。それから安心してラフマニノフは、ピアノ協奏曲2番を演奏して、観客から喝采を受ける。見事彼はアメリカでも認知されたのだ。
▼彼がソ連を亡命してくるまでには紆余曲折があったのだが、まず学生時代に戻る。学生時代も人気者だったが、すでに従妹のナターシャ(ロシア映画の女性は常にナターシャである)と恋仲にあり婚約している様である。しかしある時別の女子学生とベッドを共にしてしまう。そのとき目にしたのはライラックの花である。彼はこの花の事を生涯忘れられなくなる。ラフマニノフはアメリカでの成功する前に、ソ連において幼い時一家離散の憂き目にあっており、それが後遺症になっている。だから妻と結婚したまでは良かったが、そのことがトラウマとなっている。何かというとライラックとあの女子学生の事が頭を離れない。そして妻のナターシャ元を離れてしまう。革命が始まったばかりのソ連を芸術家であるという「許可証」をもらって脱出しようとするのだが、妨害を受けて妻や子と離ればなれになってしまう。あわやというとき、赤い「革命軍」の腕章を巻いた女子学生が検問所にいる。ここで妨害すれば、ナターシャとラフマニノフを離散させ、自分の方に向ける事ができる。様々な思いが去来するが、妻と子のためにラフマニノフを通行させる。わたしとしてはこの場面が一番良かった。アメリカで成功して立派な家を海岸に建てていたが、ライラックのシーズンに花の香りを思い出して、一鉢求めて自宅に植える。ときあたかも息子の誕生祝いをしていた。エンディング・ロールには、この映画には実話と創作が織り交ぜてあると出ている。
▼99年の山口県光市母子殺人事件では、容疑者の少年に「死刑判決」が出たところで、右も左の新聞もホッと胸をなで下ろしている。そして昨日は安田弁護士に対して別の「強制執行妨害」事件で「有罪」の判決が出された。しかし光市の事件については夫と検察の主張だけで、実際何があったか知ることができない。今発売中の「AERA」4月28日号55ページに安田弁護士が「悪魔の弁護士と呼ばれて」という特集で取材を受けている。ぜひ買って読んでいただきたい。『鍵盤乱麻』メルマガ読者のために、その記事をデータベースに1週間限定で公開するのでご覧頂きたい。「YASUDA」に入っている。

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April 23, 2008

◇「ジェイン・オースティンの読書会」を見る

Kaikoen1(古城の桜も開花)
◇「ジェイン・オースティンの読書会」ジェインの著書には主要作品は『分別と多感』『高慢と偏見』『エマ』『マンスフィールド・パーク』『ノーサンガー僧院』『説得』という6冊の代表作がある。5人の女性と+1人の男性は中心メンバーの愛犬が死んだ事をきっかけに、半年間で毎月1冊づず上記課題図書を6冊読み終えようとする。わたし自身の例で言えば「分別の多感」(映画「いつか晴れた日に」の原作)、「エマ」は映画で、「偏見とプライド」は映画と本で読んでいる。またこの作品は「ブリジット・ジョーンズの日記」の底本ともなっている。それだけで、他の作品の事は正直言って分からない。5人の女性はそれぞれ悩みを抱えているのだが、そっと心の奥底に秘めたままだ。
▼読書会をして行くうちにそれぞれ抱えている悩みが一ずつでてくる。例えば20代後半のフランス語の高校教師プルーディーは結婚数年目で趣味も合わない夫とはうまくいっていない。夫はテレビゲームのサッカーに夢中で彼女が何を云っても見向きもしない。そんな中男子生徒に魅力的な子がいて、車の中でモーテルに行こうと誘われる。しかし彼女は「行ったつもりになって」と車を降りる。しかし家に帰ると夫は会話をしようともせず、ゲームに夢中だ。ついにプルーディーは読書会に行くとウソをついて肌も露わなドレスでモーテルの前に立つ。信号の向こうで生徒がまぶしげな目をしてプルーディーを待つ。しかし信号は「dont work」と点滅している様に見える。彼女は信号を渡ることができず引き返す。家に帰ってTVゲームの端末を握りしめている夫に、もう一度話を聞いてと頼むと、最初嫌がっていて夫もようやく振り向いて、彼女の言葉に耳を貸す。何かこの一話を見る限り、そんな簡単な事で夫が耳を貸すようになるとは思えない。この辺は説得力がない。
▼それと「ER」や「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に出ていたマリア・ベロは自転車オタクの青年を好きなのだが告白出来ずにいる。まわりの友人たちから「お互い一人なのだからハッキリさせなきゃダメ」と言われて告白しようとすると、相手の男性から「嫌いじゃわざわざ読書会に来ることはないよ」と言われてメデタシメデタシとなる。
▼いや「…の読書会」という本を読んでいないから何とも云えないが、心理的描写まで映画にしようとしたのが、ちょっと無理かあるかなという感じがする。
▼昨日「…の読書会」の検索用語で来られた方がいらっしゃるので、内容を書かないと申し訳ないと思って書いた。渋谷ルシネマで。

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April 22, 2008

「靖国」試写会は外れ!

Hazure(外れのハガキ)
▼昨日から信州の実家に帰っていた。12月末に行っただけで、今回は4ヵ月ぶりとなる。寒暖の差が激しい1月から3月までは帰省を見合わせていた。それに先週末に予定していたのだが、雨が連続して降る予報がでていたので、数日延期していた。行くとちょうど桜が満開と時期が重なった。お陰で今年は東京、箱根、それに信州と3回の開花を見ることができた。時間を見つけて懐古園に出かけた。というのは納税の見返りに、無料招待券を送ってきてくれたので、さっそくそれを利用した。
▼往復の電車の中で吉本ばななの「不倫と南米」という文庫本を読んだ。これは彼女が9年ほど前にアルゼンチンを2週間にわたって旅した時の様子を小説に仕立てたものだ。これを読んだら、再来年はボリビアよりもアルゼンチン1本に絞って行った方が良いような気がしてきた。
▼東京弁護士会が明日に予定していた「YASUKUNI」の試写会に応募した。家族の名前も借りて2枚出したのだが、ご覧のように外れてしまった。その後日経の22日朝刊を見たら、都内ではシネアミューズ(5月3日)とシネカノン(5月10日)から公開が決定したようだ。
▼昨晩夜10時のNHKスペシャル「どうする?大返済時代、町の借金漬けが表面化」を見たが、考えさせられる番組だった。時間があったら別途書くことにする。
Hannnibal(ハンニバルのコイン、確か象の耳は大きく感じる、右)
▼星林さんから先日のハンニバルの象はアジア象という記事に関して、やはりアフリカ象をならして連れていったのではないだろうか?というご意見をいただだきました。
▼朝新幹線の中で投稿しようとしたのですが、ニフティが急なメインテナンスで、アップするのが遅れました。

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April 21, 2008

土日で映画を2本見た

▼メルマガはお読み下さっただろうか?たまには感想などをお寄せ下さると、書き手としては元気づけられる。
▼土曜日は某大学で仕事が終わったあと、渋谷のルシネマで、「ジェーン・オースティンの読書会」を見た。2日ほど時間がないので、感想は明日以降に書く。一言で言うと、オースティンの本か映画作品を3本くらいは読んでいないと理解できない。
▼日曜日は京橋に出て「ラフマニノフ./ある愛の調べ」を見た。主人公はプーチンそっくりさんだった。しかもロシア映画、そうと知っていればわざわざ日曜日の午後、出てくる必要もなかった。多忙のため明日午後まで更新はなし。

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April 20, 2008

ハンニバルとアンコールワットの象

Russianbook
▼3日間かかって写真の1000ページ余の本を読み終える事ができた。半分を過ぎてからTVを見るより面白くて夢中になって読んだ。定規を本の下においたので、その厚さはお分かりいただけると思う。これを持っているだけで腱鞘炎になってしまう。図書館で借りた本なのでマーカーを引くことができないので、上に黄色の付箋紙を貼って読む。
Zou1ancol
▼ところで今朝の朝日の別刷りに「S2」面に「知りたいアジア象」というコラムがある。その中でカルタゴのハンニバルが紀元前218年にアルプスを越えてローマに攻め込んだ。その象が地理的にアフリカに近いからアフリカ象を思われがちだ。しかし人間に慣れないアフリカ象は手なずけることなどできない。それでハンニバルが使ったのは実はそれはアジア象と言われている。アンコールワットの世界遺産でも随所に、象による戦闘場面の浮き彫りがある、という事を書いている。上図は昨年わたしが撮影したアンコールワットの「象」である。画像をクリックすると右側に見える。

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April 19, 2008

キューバSL紀行を見る

▼午前中の雨は強くて外出するのが一苦労だった。仕事の郵便物と税金を納めるために近くの郵便局まで、出かける必要があった。とにかく電車があちこちで止まるほどの暴風だった。わたしの、ゴアテックスのレインスーツという完全防備で出かけた。問題は夕方からF市のホテルで開かれる友人の永年勤続、退職ご苦労様会への出席である。このまま風雨が強ければ、この格好ででかけるしかない。念のため、何を着ていったら良いか電話してみた。電話にでたK夫人は「何ならタキシードでも構いません」と冗談をおっしゃる。要するに大勢来るから普段着で構わないというのだ。わたしの心配は正装しても、ラフな格好でもその場から浮いてしまう危険性を懸念した。
▼夕方からの会場は既に知っている場所で何度も行ったことがある。問題は地下なので携帯の電波が届かないだけだ。時々1Fに上がってチェックをする。主賓以外に顔見知りはいなかったので、ひと区切りがついて1時間余で辞去する。家族はそれぞれの事情でまだ帰宅していなかった。それでTVは地デジも含めて見るべき番組は何もなかった。ケーブルチャンネルを検索していると、「キューバSL紀行」というのがあり、そこに合わせた。登場したのはジミー大西だ。ちょうどSLの機関車運転手をしているという男性の家を訪問して、草野球をしているところだった。
▼ソ連が崩壊するまでは、その戦略的思惑によって生産された砂糖を、国際価格を遙かに上回る価格でソ連が買っていた。ところが91年にソ連が崩壊するとその援助がなくなって、キューバは存続の危機に立たされた。その話がきょうのテーマではないので省略する。とにかく持ち直したが、インフラの整備はずっと手つかずだった。そのため砂糖を運搬する列車も相変わらず、新しいもので80年前の物で、古いと130年ほど前にイギリスで製造されたものが現役で走っている。苦肉の策で走らせていたのだが、今になってみると貴重な観光資源として世界中から見学にやって来るのだという。
▼ジミー大西はたしか吉本のお笑い芸人でもあるのだが、彼の描く絵はこのサイトの4番目の作品で、この鉛筆による素描から油絵として完成させる過程が逐一紹介されていたが、中々の腕を持っているなと思わせた。さらに彼が遊びにいった運転手一家の人々はとても暖かくジミーを迎え入れてくれた。そしてお別れに彼は日本から持参した切り餅を、焼き網がないのでフライパンで上げ餅にして、それに焼き海苔を添え磯辺揚げ餅のような物にして振る舞っていて喜ばれていた。彼の人柄とキューバの人々の人なつっこさが画面から伝わって来た。
▼東京弁護士会主催の「YASUKUNI」試写会に応募して往復ハガキを2枚出したら、一枚は「外れ」として、返送されてきた。もう一枚当たるとよいのだが…
▼下記アンケートにぜひご参加下さい。

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April 18, 2008

都心の固定資産税は高い!

▼昨日の1000ぺージの本だが、考えて見れば一日300ページを読めば指定日までに読み切る事ができる計算になる。実際の進行状況は150ページで理想の半分しか到達していない。数日前にネットで申しこんだ本が、近くのコンビニに午前10時までには到着するというメールがあったので、引き取りに行ったらこちらの方が俄然面白いので、そちらに夢中になってしまった。本のタイトル?それは昨今の情勢から誤解を受けるので書くのは止める。何せ拳銃を持っている人を知っていて密告した人にも報奨金を払う事が5月から実施されるという。そういう物騒な物は、マル暴か在日米軍基地から流出するのではないかと思う。そちらを調査されると効率が良いと思う。
▼さらに朝刊を見ていたら近所のペットショップに銃弾が撃ち込まれる事件が起きた。この店の前は毎日通る。もう怖くてケプラーの防弾チョッキを着なければ歩くことができないほどだ。
▼3月に開かれた中学校時代の同窓会の記録集が送られて来た。監事をやっている方は在外当時も頭の良い優秀な人で、今は奈良市にお住まいである。それなのに遠方からわざわざ親切にお誘いの電話をかけてくださる。昨年は父の四十九日があって不参加。今年はチュニジア滞在中なので不参加だった。写真のコピーやら卒業文集に書いた一文がコピーで、さらに画像がDVDに焼いて送って下さった。卒業文集などは生意気な事を書いていたので、恥ずかしくて読むことはできない。それに同封されていた現在の同窓生の写真なのだが、説明がないので誰が誰なのかまったく見当がつかない。かくして浦島太郎になった気分がした一日だった。
▼古里の土地を半分引き継いだので、当地の市役所から、固定資産税・都市計画税の納付書が送られてきた。この金額ならば年間一括でもわたしの小遣いで支払う事ができる。その見返りに駅前にある古城K園の優待券が三枚入っていた。近く帰省するので花見にでも行って使うことにしよう。しかし都内の固定資産税・都市計画税はとても高い。将来年金生活をするようになってしまったら、とても払いきれる金額ではない。そうなったら今のマンションを売却しなければならなくなるだろう。そして高齢者住宅に入った方が安心である。それでも後期高齢者医療費だけはガッポリ、年金から差し引かれて行くのだ。
▼今晩は親しい友人の送別会、明日朝は9時から仕事が入ってしまった。

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April 17, 2008

亀戸天神の藤の開花は早そうだ

Fuji1(亀戸天神の藤開花状況、携帯で撮ったので画質は良くない)
▼写真は昨日夕刻に撮影した亀戸天神の藤の咲き具合である。白い藤はほぼ満開になっているが、紫の藤は1割程度しか咲いていない。20日から来月10日までが「藤祭り」という事になっていて、連休中は文字通り原宿が引っ越して来たような賑わいになる。しかしこの具合だと今月中に満開になってしまうだろう。
▼昨日600ページの本を読み終わって、予約しておいた本を引き取って来たら何と1000ページもあり、厚さは6・5cmもあり、電話帳並である。とうてい重くて持ち歩くことは出来ない。メルマガの〆切りまであと3日、読み終える事ができるかどうか?ご期待いただきたい。ご期待と言えば「週刊アスキー」に長いこと連載されていた、いしかわじゅんの「だってサルなんだもん」が6月で連載を終えるという。わたしは月2回刊だった「アイコム」の頃からこの連載をひたすら読んでいた。さいきんこの雑誌の編集方針はクルクル代わっていて、あまり面白くない。いしかわの連載がなくなったら、もはや読む意味はなくなる。いしかわの文末には必ずと言って良いほど「ご期待いただきたいのである」という一文が入っている。
▼ブログのカウンターだが順調に進んでいる。しかし携帯からのアクセスはカウンターにで読み取れないので、お時間を作ってぜひパソコンからアクセスをお願いしたい。
▼映画「YASUKUNI」の公式サイトは以下の通りである。3分間くらいの予告もご覧になることができるのでどうぞ。

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April 16, 2008

◇「タクシデルミア/ある剥製師の遺言」を見る

Usi(強羅の牛)
▼今朝一番の母からの電話は、「近所の人が亡くなった」という連絡だった。最近父の葬儀の関係で頻繁に顔を合わせた人で、わたしより2、3歳年上で健康そうだった。死因を聞くと飲んで風呂に入った事が原因だという。風呂に入ってなくなった人は今年に入ってもう2件目である。ひと晩ぐらい風呂に入らなくても、洗髪しなくても死ぬことはないのだから、読者のみなさんも「飲んだら入るな」と、どうかお気をつけ頂きたい。ただし飲んで楽に死にたい、という方はこの限りではない。
◇「タクシデルミア/ある剥製師の遺言」この間まで読んでいたのは「1956ハンガリー革命」だったが、この映画の舞台もハンガリーの、親子三代にわたる歴史である。最初登場する祖父は、まだソ連が実質的に支配していた、第二次大戦直後と思われるハンガリー。祖父は一兵卒で、ある将校の家に召使いのように配属され、風呂焚きから汚物処理、それに、豚のと畜までいわゆる3Kの仕事を全部任されている。そして将校の命令には絶対従わなければならない。彼とて普通の男だから普通の性的欲望はある。娘たちが風呂に入っている場面を穴から覗いたり、妄想を膨らませて解決している。所がある日処理した豚の肉にまみれている場面を将校に見つかって射殺されてしまう。これが第一部。
▼祖父の子どもにはなぜか尻尾が付いてたのでハサミでチョキンと切り取られてしまう。とても痛そうだ。そして彼はなぜか大食いの選手権に出場するためにひたすら食べることを強制されている。どうもよく分からないのだが、太る事が重量挙げなどの選手になる基準にでもなるのだろうか。とりあえずその太る競技に出場する事だけが、クローズあっぷされて気持ちが悪いほどだ。なぜ彼が大食い競技に興味を持ったかというと、普通の人は貧しくて食べに事欠く有様だった。それで国家は国威発揚の場として、大食い競技を推奨した。さらに彼が食べている場面を太った美しい娘がジーと見つめていた。出来ることなら優勝して、彼女と結婚したいと思っていた。そしてそれは見事実現する。しかし結婚式の途中、2位になった男から彼女は口説かれ妊娠してしまう。そこで生まれたのは3部に登場する青年だ。
▼青年は父を嫌って拒食症でやせ細っている。ところが父は過食が進んで自力では動けないほど部屋一杯に広がった身体をもてあましている。だから食事を買い込むのは専ら息子の役割である。そして彼の昼間の仕事は剥製を作ることだった。とにかくどんな物でも剥製にしてしまうので天才剥製師の名前を欲しいままにしている。やがて父親の面倒を見るのをイヤになって喧嘩した彼は、自分自身を自動的に剥製にする事は出来ないかと考えそれを実行する。この人間を剥製にする場面は直視できないほどすさまじい。
▼NHKが出資した映画で最後にロゴも出てくる。2004年にはアメリカサンダンスの映画祭でNHK国際映像作家賞を受賞している。しかしNHKでは放映出来なかった作品であるが、見ていてそれは到底無理だろうな、と思う。映像は限りなく美しい、とくに「マッチ売りの少女」の飛び出す絵本から人間が動き出す場面は恍惚としてしまうほどである。監督が何を云いたかったか?ぜひご覧になって考えていただきたい。お断りしておくが決て女性向きの映画ではないから、そのおつもりで。渋谷シアター・イメージフォーラムで。

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April 15, 2008

映画「YASUKUNI」の特別試写会

Kumo(箱根の朝)
▼映画「YASUKUNI」の無料試写会が4月23日午後都内で開かれます。抽選なので往復ハガキで応募する必要がありますが、興味のある方はすぐ応募してください。
【日時】
4月23日(水)12時~16時
【場所】
千代田区霞が関 1-1-3 
弁護士会館 2F「クレオ」
【定員】
200名(事前申し込み・抽選制)
4月17日必着で、往復ハガキでの申し込みになります。
詳しくは、以下の告知(PDF)をご覧ください。

▼昨晩の「主治医が見つかる診療所」という12chの番組を見ていた。その中で医者の使う言葉が分からないというコーナーがあった。例えば
▼悪性腫瘍(あくせいしゅよう)→「ガン」という意味。
▼予後(よご)
   →通常、手術や治療後の経過のことを言うが、
   がんの専門医は、余命の意味として使っていることが多い。
▼飲水(いんすい)
   →食事はできないけれども水分は摂っても良いという意味。
▼さらに医者に「飲酒はほどほどに」と言われたら、それは「飲んではいけない」という意味だという説明があった。わたしも知り合いの医師から次のような話を聞いたことがある。「太りすぎの患者にかつて、食べてはいけないと忠告したことがある。しかし考えてみるとこれは人権侵害であると思う。気づいてからそれほどきつい言葉で言わないようにしている」という事だった。だから医師から言われた言葉を鵜呑みにして、飲み続けていると大変な事になってしまうというお話し。
▼ジョージ・クルーニーは大衆娯楽作品にも出るが、「シリアナ」や「グッドラック&グッドナイト」の様な作品も稼いだ資金をつぎ込んで作る。先日の朝日で彼は、それが自分のやり方だと言っていた。その他彼はアフリカの貧しい国への食料援助も仲間たちと行っている。日本にこんな俳優はいるのだろうか?おそらく杉良太郎がベトナムに学校を作る援助をしているくらいではないかと思う。これから紹介する映画は後者に属する。
◇「フィクサー」(原題:マイケル・クレイトン)アメリカの製薬会社U・ノース社。作っている薬品が地下に漏れて農民の飲み水に影響が出ている。それを察知したある法律事務所の顧問弁護士アーサーは、同社の悪事を知って機密書類を手ににれて恐喝しようとする。そしてもあくまでも事実をみ消しを計企業側法律事務所の攻防戦である。フィクサーとはニューヨークにある法律事務所側の事件のもみ消しをしている男マイケル(クルーニー)である。彼は得意先の会社役員の、交通事故のもみ消しまで手を染める。だがバカバカしいそんな仕事に嫌気がさしている。アーサー弁護士が機密の内部文書を握っていたためU・ノース社の法務部本部長カレンは企業を守るため色々知恵緒絞って妨害しようとする。
▼その第一弾はアーサーを病院に強制収容してしまう事だった。しかしニューヨークは病院に強制収容することに最も厳しい州だった。だいたいその問題に一番詳しいのはアーサーだったのだ。彼は「それをするなら一番簡単なのはウィスコンシン州だよ」と笑ってにげる。カレンはやむを得ず部下を使ってアーサーを暗殺する手段にでる。同時にそれを探っていたマイケルの車にも時限爆弾が仕掛けられる。一企業を守るために殺人することもいとわない法律事務所、命を狙われたマイケルは公害企業を告発し、逃げ切る事ができるのだろうか?
▼ブログのカウンターは今月末におそらく5万番になります。ニフティがカウンターをつけてくれてから、ちょうど2年目でようやく5万番を達成する事ができそうです。キリ番をゲットした方には記念品を差し上げます。周りの記事も一緒に切り抜いて応募してください。

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April 14, 2008

NHK「神聖喜劇ふたたび」を見る

Hakonekoen
▼昨晩NHK教育TV午後10時からのETV特集「神聖喜劇ふたたび」を見た。著者の大西巨人についてご存知ない方は上記サイトを参考にされたい。このウィキペディアには大体間違いない事が書かれている。戦争中独房で「反戦」を唱えていた人もいれば、軍隊という不条理の世界で、その各種規則の矛盾を突いて戦っていた大西のような人もいたのである。見ていたのは30分くらいだったが、その中で印象に残ったことをいくつか。俳優の西島秀俊が埼玉県の大西の家を訪ねる。西島は「最近役者仲間である題材を取り上げようとすると、それはよそう、それは止めておこうという声が出てきて情けない事だ」と大西に訴える。大西はそれは何かを恐れて自己規制してしまう事で、満州事変前後の様子と似通っている。しかしそうしてしまう原因を考える事がまず大切なのだ、と西島を諭す。
▼大西は対馬に配属された砲兵隊の兵士だった。彼が前後ずっと持っていた軍隊の規約の実物が紹介されるのだが、「睾丸は左に」と下着の着用仕方まで規定されているのは驚くばかりだ。その一つ「砲兵操典」には数の数え方という項目があった。ああこれで日本であまねく普及している数の数え方の原点を知る事ができた。
▼NHK1chでは午後1時から「課外授業」で吉岡忍が登場していた。すでに何回か書いている様に彼はわたしの卒業した高校の数年後輩である。彼は佐久市立野沢小学校に行って「ノンフィクションは切り開く力」というテーマだった。ご多分に漏れず彼の出身校も統廃合でなくなってしまっていた。実はわたしの出身校はもっと酷くて、統廃合で遠くまで通学させられ、跡地は某家電メーカーに売却され、いまはその工場になっている。吉岡が子どもたちに出した課題はシャッター通りが増えている町がなぜこのように変化したのかを取材させる。さらにその中でも工夫して道を切り開いてきた大人たちの話を聞いてそれを文章化する大切さを語っていた。風景や散歩道を取材して何になるのだろうと、常々思っているわたしとしては、まさにその通りで「人と会う」事をしなければ、書く意味ないと思っている。
▼時間切れのため、「フィクサー」は明日になる。

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April 13, 2008

辞書買おうとあれこれ思案する

Hana1
▼昨日は朝9時15分からの「フィクサー」に行ってきた。この感想は明日の朝に書く。そして昨日の目玉は「血液製剤の使用医療機関リスト」が公表されたことである。その中にMaさんが信じて止まない病院の名前があった。いや、朝日のリストにはその名前はなかったが、日経のリストを見ると確かに出ているのだ。Maさんは別の新聞を一紙しか読んでいらっしゃらないし、どうせその新聞はもみ消すだろうし、ああ新聞は3紙くらい読んで、自分の身は自分で守って欲しいのだ。どうでもいいけど。心配でご覧になりたいかはにはPDFファイルでお送りする。
▼昨日の朝日28面に「落合恵子積極的その日暮らし」というコラムがあって、最後の「追伸」に自分のパソコンで「時間切れ」と打って、変換キーを押したら「次官切れ」という文字に変換されたという。それで彼女は「時事に敏感なパソコンである」と結論している。わたしもさっそく試してみた。ATOKではそのようにならない。それでIME2007にしてみたがそちらでも、その様には変換しない。最近の変換ソフトは学習機能がついているから、最近変換した文字を優先して、先に出てくるようになっている筈である。だから、落合さんは何かの仕事で「次官」という言葉を入力していたの筈である。ワープロソフトは決して人間の思考の先を行くことなどない。
▼昨年秋に発売された「新潮日本語漢字辞典」という9975円の辞典があって、急にそれを買いたくなった。しかし辞書ブログというのをやっている人がいて、それを読むと必ずしも「良い」とは言っていない。むしろ小学館の「現代漢語例解辞典」を大学時代から使っていて便利だと言っている。たしかに書店に行って前者の重い辞典を持ち上げると、広辞苑ほどではないが確かに重い。握力が弱っているから買うのはよそう、と思った。いやもしかしたら握力を強めるために買った方が良いのかも知れない。それで「小学館」を持ってみたが普通の小型の辞書サイズ並で、こちらにしようかと逡巡したが、決心がつかなかった。それであるコーナーに行ったら、今までにない凄い辞書があったのでパラパラと開いて見たら、執筆者も翻訳家だとういだけあって書いている事もしっかりしているので迷わずそれを買ってしまった。それは発売されたばかりの「図説銃器用語事典」小林宏明著 早川書房刊3800円で、先の小学館の辞書とほぼ同じ価格だった。

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April 12, 2008

自衛隊でも話題の2冊の本

Asagumocm
▼昨日のブログ業界の話題は、京都のK出版社で出た2冊の本「我、自衛隊を愛す/故に、憲法9条を守る」と伊勢崎賢治著「自衛隊の国際貢献は憲法九条で/国連平和維持軍を統括した男の結論」が自衛隊の潤機関紙とも言える「朝雲新聞」1面の広告に掲載された事である。K出版社はその筋では「平和志向」の出版社として知られている。広告原稿を出稿する方も、掲載する方も色々苦慮したらしいが、結構関係者から注文があるのだという。
▼昨日WOWOWで放映された、2年前に作られた若年性アルツハイマーを扱った「明日の記憶」をはじめて見た。担当医から「アルツハイマー」と宣告されて、怒り狂う夫、職場では部長職にあって、地位をあくまでも維持しようという部下、上司との確執。検査や自分の会社に戻るのに迷ってしまい、部下から携帯で誘導される場面、そして検査の様子など…。自分の事の様に思えた。診断を受けたとき妻から「子育てで苦労している間、貴方はわたしの事を顧みてくれないから、じっと我慢して一人でやってきた。でも家族だもんね。わたしは貴方がどうなっても一緒にいるから心配しないで」という言葉に思わず涙が出てきた。

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April 11, 2008

機材は社会進歩のために使いたい

Chushoku(箱根で食べた昼食)
▼映画館に行くと5月末から一般公開されるスターローンの「ランボー怒りの戦場」の予告編が流れている。面白いのは傭兵らしき人物に「buruma is war zone」と言っていることだ。アメリカはミャンマーに一応経済制裁はしているが、占拠事件以来ヤンゴンに立派な要塞のような大使館を建設している。その一方で「投資」はしているのだから矛盾している。映画なのだが、巨大な陰謀が発覚したとかで、傭兵が派遣され捕まった彼らを助けるためにランボーの登場する話らしい。弓矢を持ったランボー一人が暴れ回ってミャンマーの民主化ができれば、お目出度い話であるが、現実はそんなに簡単な話ではない。
▼昨日の話に補足すると、わたしが今紹介したい映画は「ミャンマー」と「パレスチナ」である。しかしいずれもとても小さい映画館で、わざわざ遠くからチケット代よりも交通費かけて足を運んでもらえない。ミャンマーの事を時間をかけて丹念に取材してドキュメンタリーを撮った、スイスの映画監督は凄いと思う。それに比して、観光地や先日の「花見」では高価なビデオ機材を首からぶら下げて、撮っている人たちが大勢いる。それと最近ある所では、ストリーミングの有料サービスをはじめた。何やら「大会」や「会議」の実況中継を請け負うのだという。しかし前者で言えば素人の撮った画像ほどつまらないものはない。ピントの合わないぶらつく画像を延々と見せられる。今月末にあるところの湧水を取材に行く予定になっている。ネットでその湧水を探し出したが、止せばいいのにピントがフラフラしている画像を、ブログに貼り付けてある。こういうのはせめて三脚を持って行って欲しい。それに何よりの画像編集ソフトで、短くして貰いたいものだ。
▼今どき孫のヨチヨチ歩きや、下手な風景のビデオを有り難がって見る人は少ない。なぜユーーチューブが流行っているかといえば、3分から5分で要領よく編集されているからだ。広河隆一の「NAKBA(ナクバ)」を見ると彼は普通のスチールカメラと同時に、小型のハイビジョンカメラを首からぶら下げている。一眼カメラもビデオカメラもこのように社会発展のために役立てることができなければ、と思った。
▼長野の聖火リレーに中国はブルーと白の聖火護衛隊を派遣すると言っているらしい。しかし日本にそんな根性のある人はいないと思う。今朝のラジオで伊藤洋一(彼は長野県出身)善光寺の山門はとても狭いのに、あんな所どうやって警備するのだ。もうこうなると聖火リレーは国威発揚の場以外の何の意味もない。と伊藤は言っていたがまさにその通りだ。

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April 10, 2008

◇「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を見る

▼シネマの締め切り日になってしまった。自分の好きな映画をかくだけなら簡単だが、都内で単館上映されている映画館だけでは新聞の読者からブーイングが出そうなので、バランスを考える。余り遠くまでは出かけたくないし、家の近くの映画館で午後8時20分から「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を上映している事が分かったのでこれにする。
◇「マイ・ブルーベリー・ナイツ」ニューヨークの片隅で小さなケーキとクッキーの店を営んでいるジェレミー(ジュード・ロウ)、その閉店間際の店に一人の女性エリザベスがやってくる。どうやら恋人と別れて落ち込んでいる。店の片隅には硝子の器が置いてあり、キーが沢山入っている。店主に理由を聞くと、様々な事情でカギを預かっているという。どうしてそんな事をするの?と聞くと、「カギがなくなったら、二度と部屋に入ることができなくなるから」ある人が答えたという。エリザベスも自分のカギを彼に預け、「ボーイフレンドが来たら渡して」と頼む。そして空腹なのでケーキのケースを見ると「ブルーベリー」のケーキだけ手つかずで残っている。なぜこれだけ残っているの?頂戴と言ってエリザベスは一口食べる。「美味しい?」「うんとっても」。エリザベスはこれを食べてからフラッと外にでていく。これからはエリザベスが車が欲しいと言って、アメリカ各地をアルバイトをしながら回るロードムービーになっている。
▼2番目に行った先はメンフィスでそこからジェレミーに手紙が届く。「あなたのブルーベリーパイが世界中で最高!」。そうなるとエリザベスがどこにいるのか気になって仕方ない。そのメンフィスの店でもう一つの話が展開する。夜ある女性(レイチェル・ワイズ、この映画で一番良かった)がカウンターに来て、「ウォッカを頂戴」というのでエリザベスは注いでやる、すると一気に飲んでもう一杯と催促する。実は彼の夫はメンフィスで警察官をしていたが、交通事故で死んでしまう。そしてこの店には800ドルのツケが残ってしまう。店主は2杯目のウォッカを飲んで店を出ようとするおんなに「旦那のツケをはらってくれよ」と催促する。彼女は憤然として「なぜわたしがあいつの借金を払わなくちゃいけないのよ」と暴れ出す。店主はエリザベスに「今晩は飲み過ぎたから、家まで送っていってくれ」とそっと諭す。映画に出てくる人たちはみんな善良で、他人を思いやる気持ちを持っている。
▼3話目はラスベガスの女ギャンブラー(ナタリー・ポートマン)の話。3話のなかでこれが一番ひねってあっておもしろかったが省略する。香港出身のウォン・カーウァイはアメリカに舞台を移し、全編英語でしかも今まで一番ソフトタッチのラブロマンスを撮った。エンディング・ロールが始まると立ち上がる観客。この映画館でも観客は数えられるほどだった。映画の最後になると、あの「花様年華」の曲が流れるのに、せっかちな人はもったいないことをするのだ。

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April 09, 2008

釜ケ崎に住む本田哲郎神父の事

Sakura1(横十間川の桜)
▼昨日の雨と風は暴風雨のようだった。出かけるときこの間チュニジアに行くため(に買ったゴアテックスのレイン・スーツを着て出かけた。それは正解だったのだが、10分足らずの間に雨傘が曲がって使えなくなってしまった。
▼1週間前の番組で健康に関する3時間番組があった。そこでコレステロールが高い人のために、ヘルシーなオムレツの作り方というのをやっていた。わたしの場合担当医は「卵は食べないように」と言っているので、1週間に1個程度にしている。それでテレビではオムレツのふんわり感を出すために、色々工夫をしていた。わたしの考えではそういう人は卵料理をきっぱり止めるべきだと思う。健康に悪いと思ったらそういう食品は口にしないことだ。そしてその翌日別の局では、大食い番組を特番で扱っていた。片方では健康のために食べ過ぎは止めようといって、他方では大食い番組を平気で放送する。満足げに平らげるタレントは病気予備軍だ。
▼先週金曜日の朝日夕刊に神父の本田哲郎さんが「弱さの中ではたらく力」という特集で紹介されていた。本田さんは42年生まれの現在65歳。上智大学を出てローマ法王庁立聖書研究所を卒業。83年から89年まで、フランシコ会日本管区の管区長を歴任して、現在は釜ケ崎の2畳一間で生活をしている。その中で一番印象に残ったのは「人間にとって大切なのは、良い人間になることでも、立派な人になることでもなく、人の痛みを放っておけない心をもつこと。」と語っている部分だ。長い文章なので要約するのは難しい。興味のある方は図書館などので探して読んでいただきたい。
▼わたしは衣替えの時期なると1年に2回袖を通さなくなった衣類をクリーニングして、ある自立支援組織に送っている。ほんの気安めでしかないが、自分に何ができるかという問題の解決にはならない。しかし何もしないよりは、少しは良いのではないかと思っている。本田さんはさらに「世界中で経済格差が拡大し、イラクでの戦乱が泥沼化するなどの問題は、キリスト教文化に一定の責任があると思う」という指摘は、聖職者として中々言える言葉ではない。

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April 08, 2008

自治体の民間委託で格差は広がる一方

Kawazuzakura(箱根に咲いていた河津桜)
▼移動してばかりいたので他愛のないことばかり書き連ねていた。まぁそうしていても夜9時過ぎに仕事の電話がかかってきたりする。通常の得意先はメモリーに入れてあるので、表示を見て電話に出るか出ないか決める。昨晩の場合も1週間前に余裕をもって納品してある仕事だった。ところが昨日午後3時ころ、「どうなっていますか?」という連絡があったので、「1週間前に既に納品してあります」と答えると、電話している最中から「あああった、あった」という事で電話は切れた。それで夜9時過ぎに「直し」が入ったのですぐ対応する。こちらは段取りを考えてやっているのに…。
▼昨晩NHK午後7時半からの「クローズアップ現代」はご覧になっただろうか?テーマは「新たな貧困・民間委託の現場」という内容だった。これは地方自治体などが、ガスメーターの検針や地下鉄の清掃などの仕事を民間に委託している問題点を探っていた。つまり財政困難の煽りを受けて、ガスメーター検針員さんの話が一つ出ていた。この人の場合今まで直接契約で毎月20万円の収入があった。ところが契約制度が見直され、契約価格は同じだが、バイクの維持費から保険は自前という事になり、手取り15万円になってしまった。しかも1年間の契約を更新しなければならない。50歳くらいの女性検針員さんは「つづけて働ける安心感が欲しい」という。そして怪我をして仕事を休むとその分の収入が途絶えるので。貯金を取り崩さなければならなくなる。画像で映った預金通帳の残金は47万円くらいだった。
▼また別の関西の地下鉄の清掃現場も、会社が最低賃金まで引き下げて応札したが受注できなかったので、社員は全員解雇となる。一体最低賃金以下まで受注額を引き下げて受注する会社とはどういう人がやっているのだろう。この男性の場合は「生きて行くことが出来ないので何とかして欲しい」と自治体に申し入れに行く。
▼つまり市民をちゃんとした金額で雇用すれば、税収も増え、市内で買い物をすれば消費も増えて地域経済はちゃんと回っていくのだ。ここで二つの例が紹介されていた。一つはアメリカのカリフォルニアのある市の例で、市民がパートとして適正な価格で雇用できるような制度を作ったという実例が出た。その男性は自分の家も持てるようになったし、週に一度は外食できるようになったと、嬉しそうに話をする。
▼もう一つは東京国分寺市の例で受注価格と、身体障害者や寡婦を優先して雇用する、さらに現実にいくらの金額が手元に渡っているかまで調べる制度を作ろうとしている。現実にわたしの所にも信じられないような金額の仕事をやってくれないか、と頼まれることがある。ヒマな時はおつきあいすることがあるが、受注する人は自分の人件費を計算してみたことがないのかと思うことがある。仕事は安ければ良いという物でもなく、労働力が拡大再生産できなければならない。コメンテーターは法政の教授だったが、わたしは見ていた労働組合は一体何をしているのかと思った。こういう下請けの人たちの身分も考えないで、自分たちの雇用の事しか考えていないと、運動は先細りしていくだけではないかと思う。

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April 07, 2008

♪遠くに見える村の屋根、近く

Tozantetudo(箱根登山鉄道)
に見える町の軒。今朝はロマンスカーで箱根湯本から新宿に向かっています。結局パソコンは持って来ただけで、使わずじまいでした。こちらの桜はまだ咲き始めです。
Kouchi(mobile)

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April 06, 2008

今は山なか、今は浜、今は鉄橋

Hakonesakura1(箱根大平台の桜)
と言うわけで、今朝は久しぶりにに、小田急のロマンスカーに乗り込んでいるわけです。昨日は半日仕事の整理をして、ユーパックでおくるべき物を本局まで、持参しました。わたしは人様から預かったデータの紛失を最も恐れます。今度データを保管する耐火性の保管庫を買おうかて考えているくらいです。いや我が家には貴金属や現金、それに有価証券などは、一つもありません。もしこのブログを泥棒さんが見ていたら、無駄ですから一言いっておきます。猫だけはたくさんいますから、好きなのを見繕ってお持ち下さい。冗談は兎も角、データは記録付きで送ってさえあれば、こちらの責任はなくなります。今日か明日には新聞の校正が出るので重いノートパソコンを担いで来ています。国内移動の場合こるは仕方ありません。ただし投稿戴いてもホームページの更新は明日まで出来ませんので、悪しからず。
Kouchi(mobile)

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April 05, 2008

診察時間5分以内という医師のつぶやき

Inokasira1(井の頭公園)
▼クリニックには8時半に到着して名前を呼ばれたのは1時間後だった。診察室に入ると担当医はいきなり、「4月から診療制度が変わってしまってね。一人5分しか看てはいけないことになってしまったんだよ」と話しかけてきた。そして「充分に看なければならない人や、説明しなければならない人もいれば、薬の処方箋だけで済む人もいるから、そういう画一的な対応はできない」と一気にまくし立てる。わたしもそれに応じて後期高齢者医療制度は、金のない高齢者を死に追いやる制度で、そういうのは社会保障制度でも何でもない、とその矛盾を話した。さらに会話は厚労省の批判にまで発展してしまった。ちなみにわたしの診察は血圧測定と、薬の処方箋だけで、来月脂質調査をしますから絶食で来てください、と5分以内に終わった。もっとも会話をしていると正しい血圧測定などはできない。それでも医師は話しかけるから応じなければならない。
▼診察が終わってビルの2階の薬局に行くと、薬剤師さんはお年よりに「すみません、保険証を見せて下さい」と繰り返していた。
▼湧々さんのコメントです。
 診療が5分以内というのは話が逆です。中小の病院や開業医は、再診で注射などせず、問診だけの場合、520円外来管理費ができますが、4月から5分以上診察しないと加算できなくなりました。お陰で、以前は血圧測定だけで処方箋をもらえたのに、4月2日には、体調と無関係の話が沢山でした。
激変のない慢性病なら2~3分の診察で充分ですが、そうすると加算できず報酬が4割も減り、崩壊に瀕する地方医療、特に公立病院は更に危機に陥るでしょう。といっても医療過疎の地方で5分以上かけると押し寄せる患者を診きれなかったり、医師の負担が増え更 に医師離れをもたらすことになります。

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April 04, 2008

映画は映画館で見たいものだ

Inokashira1(井の頭公園で4日午後、クリックすると拡大します)
▼本日は学校の入学式とか、通院はじめ大忙しの一日になるので手短に書く。そうそう明日はメルマガの締め切り日なので、お忘れなく。今執筆者は限られているが、どなたでも応募できるので、ぜひ応募いただきたい。締め切り時間は毎月5日と20日の午後8時である。昨日は急ぎの仕事で疲れてしまい、午後10時にはベッドに入ってしまった。携帯は消音モードにしておいたので、今朝着歴を見ると結構遅くに電話がかかってきていた。そのうち一人はS編集長である。昨日のブログに書いた下書きの原稿に対するコメントがメールでも入っていた。わざわざ下書き原稿をS編集長に送ったのは「ハムレット」と続く腐乱死体の部分でチェックが入るかと思ったが、それは大丈夫だった。
▼ドキュメント映画「靖○ Y○SUKUNI」(こういう表現をするのは、わたしの所には一日100件余の迷惑メールが来る。さらにトラックバックもコメントを止めているのは、それに一々対応していたら仕事が手に付かないからだ)の事を今朝のTBSラジオで映画評論家の白井佳夫が電話でコメントしていた。白井はとても公平な立場で、10年かかって取材してできた良い映画だという意味の事を言っていた。それはそうだ。抗議をしている大多数の人は試写会すらみていない筈だ。単に中国国籍の監督が作ったから、「反日だ」と声高に叫んでいるだけに違いないのだ。森本毅郎氏は「DVDにでもなったら是非見て欲しい」と言っていたが、これは悪い冗談である。映画として上映を成功させなければ意味がない。それにDVDになると1枚5000円前後する。わたしはDVDやTVと映画館で見る映画は異なると思う。映画館は見ているもの同士、空間を共有するのである。このままだと大阪まで新幹線に乗ってわざわざ映画を見に行かなければならない。
▼明日から土日のブログは原則として休載します。

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April 03, 2008

「孤独死ゼロ作戦」に取り組む

Yozakura1(上野国立博物館の夜桜)
 シェイクスピアの戯曲「ハムレット」第5幕「墓地」の場面でこんな会話があるのをご存知だろうか?ハムレットが聞く「人間はどのくらいで腐るだろう?」墓堀人は「そうだな死ぬ前から腐っていなければ、8、9年というところだろう」と答える。わたしは孤独死問題に詳しいN氏をF市にある事務所を訪ねた。そこで見せられたのは専門家が撮影した孤独死の死体である。腐敗が進行しつつある死体にはウジ虫がわき、なかば白骨化したものもあった。いずれも犯罪には関係なく、部屋の中で孤独のうちに死んでいった人々の姿である。現実には死亡した場合、数日で死体の腐敗は始まるのである。
 孤独死は特別に起きる訳ではなく、あなたの隣人いや自分自身がそうなる可能性は充分にある。例えばわたしが2年前の夏の夕方に自宅で脳幹出血を起こしたとき、身体はマヒしていなかったが、しゃべる事ができないので、電話もできなかった。そのときの恐怖は今でもすぐ脳裏に甦ってくる。Nさんは東葛地方で最も大きなT団地自治会の会長さんで、この問題に関わってきた。一番悲惨な例が離婚して独身だった男性が家賃や電気、ガスが自動振替になっていたため、死亡したあとも数年間預金が空っぽになるまで、引き落としが続いていたのだ。その間電気は点いているから住んではいるのだろう、と誰も気がつかなかった。
 そんな事があってよいのだろうか?Nさんは見守りや監視ではなく、まず隣同士が声を掛けようという運動を始める。これは古い団地だけではなく、最近のセキュリティが万全というマンションなど、外からの侵入には強いというのがうたい文句だ。しかし中では挨拶もしないし隣に誰が住んでいるか分からない。事故がおきても気づくまでに時間がかかって手遅れになってしまう。
 色々亡くなったケースを調査していくと、孤独の人は妻に先立たれたり離婚した独身男性が一番多い。そしてそういう人に限って自分の身の回りの事や食事を自分で作ることが出来ないので、勢いカップ麺だけをすする生活になる。そのため栄養は偏りアルコール漬けの生活になる。さらに動くのが面倒で部屋は一様にゴミ溜めのようになっている。そしてなくなった場合、連絡先も不明である。身よりの発見連絡までかなりの時間とエネルギーを取られる。このカードの記入は任意だがかなりの人が応じてくれた。さらに「異常」をどうやっていち早く発見するかだ。これは新聞販売店さんに頼むことにした。つまり新聞やさんは毎日ドアポストを見ているので、新聞受けに新聞が溜まっているばあい自治会に連絡するという協定を結んだ。さらに「万一」の場合、ゴミで埋まった部屋の片付けと、消毒・清掃も地域の清掃業者が無料で対応してくれることになった。
 Nさん自治会の他民生委員も兼任しているので、次にやったことは、連絡先カードを任意で提出してもらい、さらにカギを預け先も記入して貰った。孤独な人は家の外に出たがらず家に引きこもり切りになってしまう。それでは気軽にみんなが集まることができる場所を作ろうと考える。自治会事務所に隣接している部屋を改装することにした。その家賃は地域社会福祉協議会と自治会が折半にすることにした。さらにその改装の費用も内装屋さんが格安で引き受けてくれた。
 この結果出来上がったのは写真のいきいきサロンだ。初めて来たご婦人はしばらくして涙を流しはじめたという。なぜなのかお聞きすると、いつもテレビをみてばかりで話をする機会が途絶えていた。人とお話するのがこんなに楽しいとは知らなかった、という答えが返ってきたという。ある学者は「人は一人で生まれ、一人で死んでいく」という学説を主張しているが、Nさんはその学説に反対だとおっしゃる。つまり生まれる時は産院や助産夫さん、それに両親や祖父母に祝福されながら生まれている筈だ。そして死ぬときもほんとうは大勢の人に悔やまれ、生前楽しかったこと、悲しかったことを思い浮かべられてお別れするのが人間らしい締めくくり方なのだ、と主張する。このサロンに来るとコーヒー1杯100円で好きなだけいても良いのだ。おしゃべりすることほど楽しいことはない。たまり場さえできればあとは口コミで人は集まってくる。
 つまり行政と言っても一人ひとりの生活まで目を配りきることはできない。Nさんたちが到達した結論とは、住んでいるもの同士がヨコのつながりをもって支え合うことが、自分の命を守ることにもなるという事なのだ。それはT団地の「孤独死ゼロ作戦」4つの課題に集約される。1)孤独死を発生させる社会的背景。2)孤独死の実体把握、3)8つの対策、4)いきいき人生への啓蒙、啓発だ。これは限られた紙数ではご紹介できないので以下の団地自治会のサイトを参考にしていただきたい。
 しかしNさんのパワーはどこから出てくるのかそっとお聞きした。すると元サンケイ新聞に勤務していらして、有名な「産経新聞残酷物語」を戦った強者であった。そのとき印刷の現場から当時の「週刊サンケイ」に飛ばされた。そこで毎週の編集会議で取材ネタを10本は絞り出し、それがヒットして1週間で10万部売り上げ増した事もあったという。パワーの源はこの素早い企画力と行動力に原点があったのである。Nさんの活躍は「広辞苑6版」と、「現代用語の基礎知識」08年版に「孤独死」という言葉が新に取り入れられたことでも証明される。

*本文中人名と団地名をアルファベットにしたのは、某新聞の取材という了承していただき事で書いたからです。

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April 02, 2008

TV、ラジオの言葉のからくり

▼天気が良さそうなのできょうの夕方は、桜が散らないうちにライトアップの写真を撮りにいこうと思っている。浜離宮公園と、上野科学博物館である。昨日午後からF市で孤独死の取材をした。今朝その原稿を書こうと思ったが仕事には順番があるので、きょう午後執筆して明日の朝のブログにはアップできると思う。
▼ここ数日の報道を聞いていると言葉遊びとしか言えないようなごまかしをしている事に気づく。1日のTBSラジオでは「高齢者の医療費が上がる一方なので、新しい後期医療制度がスタートする」という。産声を上げたとたんその人間は一歩一歩死に近づいている。まして70歳、いや60歳も過ぎれば、食べものに気をつけ、運動などをしていても病気が次々押し寄せてくる。飲む薬の量も増える。だから病院に通う回数も増えてくるのは当たり前である。しかも65歳を過ぎたら仕事がなくなり、収入がなくなる人が圧倒的に多いのに、75歳以上の医療費を引き上げるなんてもってのほかだ。そういうのを政治の力で安心して老後を過ごせるようにするのが、政治の力であるはずだ。しかしこの法案を成立させたのは今の政権を握っている2つの政党である。
▼そして道路特定財源の事。NHK日曜日朝7時のラジオを聴いていたら、「全国の知事にアンケートを取ったら、80%以上が廃止に反対だといい。あとは2人ほどが態度を保留したという。これは全国の現在の知事は殆どが、政府に参加する与党の支持を受けて知事になっているのだから、当然のことである。答えが分かっているのに「多数」を装うアンケートを出すのはインチキとして言えない。
▼さらに昨日のNHKでは石油の価格が下がったことで、ある大臣をして「石油を使いすぎると環境への影響が大きいので控えるように」というコメントを出させる。バ○は休み休み言って欲しい。一番石油を無駄遣いしているのは、インド洋で「テロ対策」と称して海自の給油艦が無料でアメリカの戦艦に給油している事なのだ。

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April 01, 2008

◇録画した「ニュルンベルグ裁判」を見る

▼昨晩午後11時15分に地デジBSフジにスイッチを入れたらちょうど、チュニジアを放映していた。チェニス空港から大時計のある広場に車は向かう。何でもチュニジアには年間100万人の観光客が訪れるのだそうで、そのうち日本人観光客は1万人だという。カメラはカルタゴ遺跡から、バルドー博物館、水道橋、そしてエルジェムの円形闘技場と約10分間で手際よく紹介していた。ちょうどひと月前に観光していた場所なので懐かしく見た。
▼昨日あるブログを見ていたら、「わたしはテレビは殆ど見ない」という事を自慢している方がいらして驚いた。そして昨日から始まったNHKの朝の連ドラは見たという。わたしは連ドラはすべて時間の無駄だから見たことがない。いや時間に振り回されるのが嫌なのだ。見る見ないは自由だが、それを人に押しつけるのもどうかと思うし、圧倒的多くの国民はその画像に左右されて行動している訳なのだから、その分析からはじめないと一人よがりな事を言っているだけで終わってしまう。
▼わたしは番組編成期の「特番」が嫌いなので録画したビデオを見ていた。「ニュルンベルグ裁判」というモノクロの61年アメリカで作られた、3時間という長い映画である。ナチスの幹部は死刑などの判決を受けたが、ここに登場するのは当時法を執行する立場にあった裁判官などである。ドイツ側の弁護士はとても有能な人で「戦勝国アメリカにも断種法はあったのではないか」と専門書から探してくる。そして法体系自体ナチスドイツもアメリカも同じものではないか。「戦勝国」であるが故に、法を守る立場にあったというだけで法律家がなぜ断罪されなければならないか、と反論する。
▼そして一方アメリカ側の検事は「ダッハウの大量無差別殺人を知らなかった筈はない」と当時強制収容所を解放したときの生々しいフィルムを上映して、裁判官たちがこの犯罪に関与していたとして断罪を求める。わたしが思うに「国家」というものを存続させるためには民族主義の立場を取らざるを得なくなる。その権力に所属する者は組織に埋没すると体制を、反対側から見る目を失ってしまい、大量殺人をすることをも意図も簡単に合理化できてしまうのではないかと思った。
▼これはチュニジア旅行で感じたことなのだが、今のカルタゴは「点」でしかないが、紀元前のカルタゴ国家とは今の北アフリカモロッコからスペインのかなり多くの部分を占領している。しかもその権力を握っているのは、カルタゴを占領していたフェニキア人なのだ。という多国籍人種からなる国家だったから、日本と違い純粋な意味での「チュニジア人種」というのは存在しない。だからカルタゴのローマ遺跡自慢して見せても何も恥じることもないのだ、と思った。
▼ロクでもないテレビを見てばかりでロクな本は読んでいないのではないかと批判されそうだが、テレビの合間に今日の午後の取材関係の本を読み。さらにハンナ・アレントの「政治の約束」を読みつつある。そして話題の大江健三郎の「沖縄ノート」も図書館から届いたので手をつけたところ。今朝も書きたい事とは別の話に逸れてしまった。

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