◇「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を見る
(亀戸天神の藤)
▼前夜寝不足だったので午後10時には布団にもぐった。昨日は一日意識がもうろうとしていたが、今朝はかなり頭はすっきりしてきた。といっても今日は月末なので、零細企業のそれなりに忙しい。午前中にデスクワークを片付けて、午後は外回りをする。
◇「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」1898年のアメリカ西部で山師のプレインヴユーは金を掘りあてるつもりで発掘していると石油を当てる。それから彼は妻が残していった幼い男の子を連れ歩いて石油を掘り歩く。少しは有名になった彼の所に田舎から来た男が「うちの畑では石油が出るはずだが、その情報にカネは出すのか」と売り込みにやってくる。彼の情報を総合するとその話は本当らしいので、千ドルを500ドルに値切って追い返す。その土地に息子と二人で、「うすら猟をする」と偽って調査をする。少し前の地震でオイルがにじみ出ている場所を発見して、さっそく試掘をはじめる。所がここで問題が起きる。その土地で布教活動をする。聖霊派協会の牧師が、教会に5000ドルを寄付すれば、石油を掘る活動に協力するというのだ。無宗教のブレインヴユーは牧師を殴り倒して、自分が思うままに採掘をはじめる。しかし試掘現場で事故が起き一人の労働者がなくなったことから、牧師は「呪われた油井だ」と二人の間は険悪になっていく。
▼所がある油井の1本が大爆発をして、現場にいた息子は聴力を失ってしまう。そして油井の火災はダイナマイトを使ってようやく鎮火する。次の問題は掘った石油を船が着く港までどうやって運ぶかだ。ところが一ヶ所だけ土地の買収に応じなかった農家があった。農地を買い占めをした不動産屋に聞くと、「用事があったら来い」という。説得できなければパイプラインを80kmも迂回させなければならない。脅すつもりで行くと、逆に「なぜもっと早く来なかったか」と脅され、「自分は聖霊派協会の教徒だが、みんなの前で誓う事と、1万ドルを寄付することだ」と言われる。プレインヴユーは仕方なく、日曜日のミサにでかけ、みんなの前で入信し、神への誓いの言葉を言わされる。実はこのことが最後まで牧師を怨む原因となる。
▼一人息子を田舎においては教育もできないと、無理矢理列車に乗せ、部下を同行させサンフランシスコまで教育に出す。そうしてブレインヴユーは事業は順風満帆に成功を収めるが、息子は不運にも手話で教師を介して会話するような状態になり、父とのコミュニケーションは次第に疎遠になっていく。そして石油の大会社であるライバルのスタンダード・オイル社はプレインヴユーの石油の権益を狙おうと乗り込んでくる。事業に成功し豪邸に住み、生活では何一つ経済的な苦労を知らない主人公だが、失うものは余りにも多かった。日比谷シャンテ。映画のテーマは、教会の牧師との確執と、息子の育て方のどちらかに絞らないから3時間もダラダラと長くなってしまった。日比谷シャンテで。
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