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June 20, 2008

馬来田湧水にハイキング

 Floowor(ヒメジョン)
カッカァーン、カッカァーンという音が響き渡る。ここは久留里線の馬来田駅から2・4キロ離れた馬来田湧水があるところだ。高さ30mはあろうかという竹林が広がっている。不思議な音はその竹が風によって、近隣の竹と触れることによって起こる音だった。馬来田は万葉集にもうたわれている。駅前からそのいくつかの歌碑が並んでいる。
 馬来田の 峰ろに隠り居 かくだにも 国の遠かば 汝が目欲りせむ 
 これは駅前にある最初の歌碑で万葉集の3401番に掲載されている。その一つ前の3400番には
 馬来田の 嶺ろの笹葉の露霜濡れて 我来ば 汝は恋ふばぞも
 という歌があり、万葉集には「右の二首は上総の国の歌」と紹介されているが、作者はいずれも不明で、後者は武田川のたもとに歌碑がある。(「万葉集下巻」角川日本古典文庫より)
 この二つの歌から当時の人たちの暮らしを思い浮かべながら、駅前の表示に従って歩き出す。湧水までは2・4キロとあるので片道30分くらいだろうと予測をする。田んぼ道を歩きはじめるとウグイスの鳴き声が聞こえてくる。まだ真夏ではないので草木の香りもむせかえるようなムッとする草いきれではなく、「碧の風」である。脇を流れる武田川にはかなり大きな真鯉が泳いでいる。表示版は「釣り禁止」ではないから、「釣ったら報告すればよい」と勝手に解釈するのは同行の釣り師Mさんの言である。田んぼには小さな手足が出かかったオタマジャクシの姿が見える。
 途中「花せんせい」のMさんに野道の脇に咲いている草花の名前の説明を受けるが、その分野は得意ではないので、右耳から左に抜けてしまう。それでも若竹のタケノコが生えていると引き抜き、味わって見る。ちょっとえぐみがあるが食べられない事はない。そして桑の実も発見して、数粒だけ味わって見る。もう時期は過ぎていたが、ほんのりとした甘味が口の中にふんわり広がっていく。うっすらと汗をかきはじめたとき、目的地の湧水に到着する。砂を掻き分けて噴出する源泉が確認できる。終点にはトイレや竹で作った屋根の休憩所があって昼食をとることが出来る。沼地では枕木で出来た木道も作られていて歩きやすい。しかし店は何もないので、食料と水は準備していくと良い。
▼取材裏話は後日にご紹介する。

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