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June 01, 2008

◇「ランボー/最後の戦場」を見る

▼某日夕方雨が小降りになったので、知人の画伯が近くの画廊で個展を開いているというご案内を頂いていたので出かける。画伯が比較的高齢という事もあってモデルもそのような人が多い。わたしは画伯の風景画がすきなのだが、今回は肖像画がテーマであった。とても小さい画廊で、画伯夫妻は来訪者の対応に追われていた。わたしが顔を出したときも、来客と夢中で話をされていた。それで滞在している間も、一瞥もされることはなかったので、名前だけ書いて辞去した。奥さまが認知症なのは知っているが、まさか画伯までそうなっているはずはない。話している間でもちょっと顔を上げて、「ようこそいらっしゃました」と一言言ってくれれば、自己紹介するタイミングもあったのだが、残念。
▼◇「ランボー/最後の戦場」わたしはランボーシリーズは全部見ている。一番良かったのは「ランボー1」だ。ベトナムから帰還したものの、特殊訓練を受けたために社会に順応できなくなってしまい、そのために警察から追われる羽目になる。言ってみれば横井庄一か小野田寛夫さんのようなものだ。そして昔の上官を捜し出して、「作戦は中止だ」と言わせる。原題はたしか「一人だけの軍隊」だった。「2」はベトナムの未帰還兵を救出するミッション。そして「3」はアフガンと政治色がますます強くなるが、アメリカの思惑とは別に現実とは遊離していってしまう。そして今回先に紹介したように「ビルマはウォー・ゾーン」というのだ。話はビルマの少数民族である、カレン族はクリスチャンであるがために、迫害されている。そこにアメリカ本国の宗教者の団体が医薬品を届けたり、布教をするためにそこの国境に行こうとする。するとランボーは上記の言葉をいう。だが正しく理解しようとするなら、「ビルマ国境は戦場だ」というべきである。
▼それでベトナムからタイ国境に流れ着いてボートを操っているランボーと、「連れていってくれ」と交渉するが、「ノー」と言われる。見ていると宗教者は極めて高飛車でモノをいう。わたしだってこんな云い方をしたら断る。そして女性の宗教者に言われて(これも説得とは言い難い)ボートを出す。途中海賊に襲われて、逆に攻撃して殺してしまうと、リーダーのマイケルは「国に帰ったら報告するから」と捨て台詞を残して、着いた岸から目的地まで徒歩で出かける。しかし布教活動の最中にビルマ軍に襲われて捕まって、一部は豚のエサにされてしまう。
▼それを知ったアメリカ本国の宗教者は傭兵を雇って、先発の人々を救出しようとする。しかし低予算映画のためか戦闘シーンの死体がバラバラに吹っ飛ぶCGに予算を掛けすぎてしまって演技のうまい人はあまりいない。傭兵だって訓練が行き届いていなくて弱そう。武器の口径もまちまちで、わたしが演じた方がいいくらいだ。9人ほどの傭兵はランボーの参加を断って、自分たちだけで何とかしようとして逆に窮地に陥る。リーダーなど「カネは貰ったからここで帰ろう」というほどの腰抜けである。しかしそこをランボーが鉄の弓矢でビルマ軍をやっつけてから気力を取り直して作戦を続行する。あとは想像の通りだ。今回ランボーの飛び道具は弓矢だけで、一回窮地に陥るが狙撃兵の傭兵に助けられる。所詮弓矢とAKS74では太刀打ち出来ないのである。ランボーと傭兵は追いつめられるが、ビルマの反乱軍が立ち上がっために無事救出作戦は成功するのである。キリスト教徒を救出するために武力を使うなんて十字軍か、フランシスコ・ザビエルの時代か。所詮アメリカ的ご都合主義な映画である。

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