« June 2008 | Main | August 2008 »

July 31, 2008

「蟹工船ブーム」というけれども…

Sekkei室堂の雪渓前に立つ筆者。落書きも日光で消える
▼昨日ひつじねぇさんに引きつづきF生さんからもブログの「6万番」をゲットしたというメールをいただいた。続いて証拠画像を送っていただいた。しかし肝心のカウンターの画像が動いて現在の画像になっていた。応募してくださるみなさんのためにディスプレイ画像の保存方法をお知らせする。勿論プリントアウトでも、デジカメで撮っていただいても結構だ。
▼AERAの8月4日号に巻頭に内田樹が「マルクスの修辞学を学ぶ」という一文を書いている。それによれば「しんぶん赤旗」から「マルクスブームと日本共産党の再評価」というお題で取材を受けた。記者は共産党への支持の機運があることを言うが、そういう事を知らなかったので「希望的観測じゃないですか」と答えたら記者はがっかりしていた。内田は言う。「マルクス主義の名を掲げた政治運動は、マルクスの思想よりラディカルさにおいてはるかに劣る。何よりも私はマルクスの修辞学を愛している。彼はしばしば理論上の難点をレトリックひとつで切り抜ける」と。記事はデータベースにあり、1週間以内に削除します。
▼同じような問題を元レバノン大使の天木直人が「蟹工船ブームと日本共産党」とい内容のブログで指摘している。
▼内閣改造の可否アンケート

|

July 30, 2008

◇「赤い鯨と白い蛇」を見る

◇「赤い鯨と白い蛇」東京で一人暮らしをしていた主人公の保江(香川京子)は、千倉に住む息子夫妻の家に住むことを決め、孫の明美と一緒にでかける。途中列車は館山に停まると、急に途中下車をしたいと言い出す。館山には彼女が戦前に住んでいた家があるはずだった。タクシーで乗り付けると無人の家のようだったが、引っ越してきたばかりの河原親子(浅田美代子)が片付け作業をしている真っ最中だ。家の回りを見ていると古井戸や天神様の祠があったりして、昔の記憶が一気に甦ってくる。そして「ここに一泊したい」と言い出す。孫は仕方なくつきあうことにする。
▼またそこに一人の熟年女性(悠木希林)が現れる。彼女は河原の前にこの家を借りていた事があったという。保江はそろそろ認知症が進みはじめている。彼女が言うにはこの家の周辺には寿命が150年もする白い蛇が住んでいて、蛇と話をすると幸せになることができるという。すると浅田の娘も「わたしも白い蛇を見たことがある」と言い出す。保江には戦前潜水艦乗りだった恋人とこの館山でひとときを過ごした記憶がある。防空壕や飛行機の掩蔽壕を訪ね歩く保江。急にいなくなってしまうので必死に探す人たち。海軍の防空壕の一つで小石の山を素手で堀だそうとする保江。みんなは気が狂ってしまったかと思う。やがてそこから一つの箱を掘り出す。そこには恋人との想い出の品々が納まっていた。
▼白い蛇に出会った時の言葉が保江の脳裏をよぎる。それは「自分に正直に生きる」という言葉だった。恋人と一緒に館山湾を航行する潜水艦を見た時の事が昨日のように思い出す。彼は「あれは潜水艦ではない。(軍事機密なので)夕日が当たって真っ赤に見える、赤い鯨なのだ」と呟く。保江はその恋人との想い出が詰まった手紙や本を焼き払って、昔の想い出に区切りをつける。
▼香川京子と言えばわたしが小学生の頃、若尾文子と並んであこがれの女優だった。先頃終戦直後の映画を見ていたら、香川がキャピキャピギャル風で出演していて、そんな時期もあったのかと思って驚いた。この映画は岩波ホールで公開されたが、わたしはタイトルに杉本彩の出演する団鬼六の緊縛ものの、いかがわしいイメージがあって行かなかった。そして昨年も地元館山で上映会があったが、これも遠すぎて行かなかった。映画は中々良いが、タイトルでソンをしていると思う。先週WOWOWで深夜放映されたので録画して見た。

|

July 29, 2008

ワンセグはDVD録画フリーにならないか?

106000jpg
▼昨日ひつじねぇさんからキリ番画像が沢山送られてきました。さっそく記念品をお送りしました。
▼2ヶ月に一度六本木の某所に書類を持って出頭しなければならない。今月末が期限なのでやるべき仕事を片付けて出掛けようとする。そのとき携帯メールが入って、書いた原稿のエトキ(写真説明)に関する質問があった。そこでもう一度部屋に戻りパソコンの電源を入れて撮った写真の該当する部分を子細にチェックして、原本にも当たった。問題なかったのでその旨を伝える。要するに騎兵第13、14、15、16連隊は元もと一緒の場所にあった。さらにそのあとに戦車第二連隊が設置されたのだ。戦後たまたまその位置に二つの大学に国有地が払い下げられた。その碑があった所がその境目になったので、真二つに分かれてしまったのが現状なのだ。それで10分くらいロスをしてしまった。第一の用事をすませて地下鉄大江戸線で六本木に行く。アマンドがある交差点に地下鉄で向かうのだが、深くて階層が複雑で極めて分かりにくい。といっても「3番出口」を目指せば良いだけの話なのだ。身体の水分が全部蒸発してひからびてしまうほど暑かった。
▼日曜日京橋で映画を見てから秋葉原で途中下車した。3週間ぶりくらいだった。例の無差別殺人事件の祭壇の前には数人のカメラマンがたむろしていた。態度が不遜で「こいつら写真ばかり撮って花の一輪を手向けたことでもあるのか」という気持ちになる。翌日の新聞で49日が過ぎたので祭壇を千代田区が撤去する予定になっていたのだ。わたしが途中下車したのは以下の理由による。先日北京オリンピックを前にしてワンセグのHDDレコーダー側の録画解除が一斉に行われた。しかしその対象になるのは最近1年間か半年くらいに購入したものに限られる。それに対してはメーカーから「解除の信号」が送信されるとある。しかし我が家のはみんな古いHDDレコーダーばかりだ。
▼こういうメーカー主導型のやり方は、地デジの全国一斉移行同様消費者無視のやり方で納得できない。新品のHDDレコーダーを買えば7万円から10万円以上もする。何とかならないか、というのがわたしの疑問であった。目的の場所に行って聞くと、果たしてわセグを解除する「回路」は存在した。新規に買う値段の3分の1から4分の1だった。その効果はご希望の方にだけ個別メールでお知らせする。

|

July 28, 2008

◇「敵こそわが友…」を見る

◇「敵こそ、わが友 戦犯クラウス・バルビーの3つの人生」バルビーはナチスの高官としてフランスを支配占領していたとき、44人の子どもを強制収容所のガス室に送りこんだ。その後名前を変えてボリビアで逃亡生活を送る。彼がそこでやろうとしたことは、第四帝国の復活である。そして右派の人物を集めて70年代にボリビアのクーデターなどを企てる。
▼しかしそれは事前に時の政府に察知され一味は逮捕されてしまう。バルビーがやったことはそれだけではなく、有名なのではゲバラがボリビアで革命闘争をしようと潜伏していたとき、あぶり出し作戦を立てゲバラを追いつめて生け捕りにする。その経緯はあちこちに書かれているのだが、その作戦を立てたのはバルビーが「自分だ」と公言している。
▼そもそもナチスの高官だったバルビーが、捕まってニュルンベルグ裁判でなぜ戦争責任を問われなかったのか?それはアメリカの思惑があったからだ。731部隊の石井中将も人体実験で集めてデータでアメリカ軍と取引をして、訴追を免れている。同様に彼バルビーもそうしたのに違いない。V2ロケット開発・研究していたブラウン博士をドイツからアメリカに移住させ、研究させたのに似ている。つまりチャーチルもトルーマンも決してソ連が戦後活躍することを快く思っていた訳ではない。何とか押さえつけるために、ナチスの持っていたノウハウを利用しようとしたのだ。だからバルビーは捕まえられることなく利用されていた。ボリビアでもおそらくチリのアジェンデ政権がクーデターによって倒された、その裏で暗躍したいたのはバルビーのような人間であろう。これは映画「ミッシング」をご覧になるとその一端がお分かりになる。
▼そしてバルビーがボリビアで貿易商人として活躍している写真を見た人が、「これはバルビーに違いない」と指摘し、写真を子細に検討して昔の写真と重ね合わせるとピタリ一致するのだ。彼の指示のもと様々な拷問にあった人々がバルビーの悪事を次々と告発する場面は痛々しくて見ていられないほどだ。そしてボリビア政府に逮捕されたバルビーはギニア経由でフランスへと送還される。そこでまっていたのは裁判で、バルビーに殺されたり拷問を受けた人々は口々に非人間的な手口を暴露する。しかし皮肉な事に彼の弁護人になったのは、インドシナ戦争でフランス軍を告発してベトミンの立場に立った男だった。▼彼はバルビーは任務を全うしただけで、すべての犯罪は彼の責任でやったものではないと弁護する。しかしこの論理で行くとハンナ・アレントの例を引き出すまでもなく、飛躍した論理になるが戦争犯罪の責任はヒトラー以外誰もいないという事になってしまう。そこでフランス大審院の出した判決とは…テアトルシネマ銀座で。
▼ブログは昨晩10時過ぎに6万番を過ぎました。HPの方はきょうあたりに106000番になります。

|

July 27, 2008

桐野夏生のつぶやき

▼今朝の「題名のない音楽会」はカラヤンの特集だった。解説で曰く、「フルトベングラーの後をベルリンフィルを引き継いだ」という。知らない人が聞いたら本気にしてしまうぞ。フルトベングラーはナチスにベルリンフィルを追われたのだ。それをナチスに取り入り、突撃隊の隊員だったカラヤンが乗っ取ったといのが真相の筈だ。だからわたしはカラヤンを一貫して嫌うのはそういう理由があり、レコードやCDは一枚も持っていなかった。
▼今朝の朝日で桐野夏生が「仕事力」という広告欄で語っている。「小説を書くという仕事も市場原理と無関係ではない。作家もアメリカを頂点とする出版ビジネスに巻き込まれている」という話している。人気作家であっても、そのように認識しているという事に、説得力があった。

|

July 26, 2008

女性キャスターだけなぜ非難されるか

▼昨日届いた「週刊金曜日」で北村肇編集長が「風速計」という巻頭のコラムで「世間の常識というおぞましさ」というテーマで書いている。このコラムがN岡とMナ嬢の報道で一番まともに思えた。
▼一方今朝の朝日12面に「老いる都市100万人のこれから/千葉ベイエリア」では「介護はカネ次第、悲しい現実」という特集があった。記事はデータベース(oiltosi名)に入れるが、かつては働き盛りの流入で高齢化率が低く、介護施設の建設は進まなかった。しかし企業戦士たちが続々と60歳を超え、施設不足が表面化。千葉県の特養の定員は高齢者1000人あたり12・7人で都道府県の中でもっとも少ない。そして現在は総定員とほぼ同じ1万4千人が入所を待っているのだ。入りたいと思ってもいつ入れるか分からない。最後にケアマネージャは「介護はおカネのものを言う世界。悲しいがこれが現実」と締めくくる。千葉に住む65歳以上の現実は厳しいぞー。健康維持に一層努力しなければならない。
▼某日拙宅でごく小規模な『鍵盤乱麻』読者会を開いた。世の中こういう若者ばかりだったら、日本の未来は明るいなと、ついつい楽しい気分で飲み過ぎてしまった。

|

July 25, 2008

防衛コンサルタントの真の役割

▼昨日のアクセスワード一位は「飯柴」だった。こういう事に興味のある人は結構いらっしゃるのである。
▼そして今朝のニュースでは秋山防衛コンサルタントが逮捕された事件だ。秋山氏については「週刊金曜日」が一貫して昨年から追求していた。某首相の車の運転手から、防衛コンサルタントにのし上がった経緯もそこに出ている。新聞では書き切れていない問題だけ書くことにする。つまり秋山はアメリカの防衛産業のコンサルタントなのである。憲政記念館でBMDの展示会を開いたり、シンポジウムを開いたもの彼である。場末あるいは防衛省でそのような展示をしても余り意味はない。国会近くの憲政記念館でアピールしたことに重要な意味がある。
▼例えばBMDに1400億円と言っても、誰を納得させて予算措置をするのが、最も手っ取り早いか彼はアメリカ国防相当たりに口添えをする。いわば日本の国会に於けるアメリカ側のビューローだ。その予算措置をつけるために、北のミサイルが飛んでくるという危機感をあおる。それをマスメディアに増幅させて「北は危険」、「北はテロリスト国家」というイメージを国民の意識に浸透させる。だからそのためには後期高齢者医療制度を作って、それで浮かせた金でBMDを作っても違和感なくさせる。秋山の脱税ももちろん問題だが、それを追求したところで秋山の果たした役割など、本質は何も解明されない。
▼先日福井県で、ミサイルがまもなく飛んでくるという誤警報が発令されて問題になった。そのとき一部の人たちは家族に電話して「もうこれっきり会えないかも知れない」と携帯で涙の別れをしたという話しも報道された。文献を読めば分かることだが、北のミサイルに核を搭載する技術はない。そのノドンが日本向けにもし発射されても、テニスコートくらいが焼ける程度である。涙の別れ話は小説やTVの見過ぎである。だが「警報」でそう言われれば殆どの人が信じてしまうだろうな。
▼この数日の地震警報が作動しなかったという「事件」が多発している。地震でその程度なのだから、飛んでくるかどうか分からないミサイル早期警戒システムが、正常に作動するかどうか誰にも分からないのだ。そんなシステムに初期費用だけで1400億円かけるなど、国民の命をまもるべきカネを使うべき場所を間違えているとしか思えない。
▼ブログはあと2、3日で6万番になり、HPの方もあと数日で106000番になります。どうぞキリ番をゲットしてください。

|

July 24, 2008

ホロサイトを郵送して起訴された男

Mikurigaike扇沢みくりが池(クリック)。
▼いやはや目もくらむ暑さである。毎週水曜日に遠出をする仕事は昨日で一応終わったので、多少らくになった。留守中に頂いたメールは携帯でご返事したが、もっと説明が必要なものは昨日の朝に一気に書いてメールでご返事した。するとまたご丁寧にご返事を下さった方々がいらした。図書館からは5冊の本が届いているという連絡があったので、引き取りにいく。返却も5冊あったのだが、貸し出しカードを忘れてしまったので、番号と住所氏名を書いて受け取る事ができた。やはり図書館の本は「返却期限」があるから必死に読むことができるのだと思う。それにメルマガの締め切り日があるから、「書こう」という気持ちにもなる。先日某メルマガ読者が『鍵盤乱麻』のメルマガに興味をもっているので、直送して欲しいという連絡をいただいた。自然消滅(アドレスを変えて連絡がない)読者が多いなかで、こういう読者が年間少しずつではあるが増えていく事は、作っているものにとってとても励みになる。
▼昨日の朝日夕刊社会面に「日系米軍大尉飯柴智亮(いいしば・ともあき)が起訴された」という小さな記事が載っていた。飯柴氏は「最強軍用銃M4カービン」という本を出版していて、わたしも一冊持っている。その著書の中で銃に装備する照準器として、米軍で使っているEO-Tech 551 のホロサイトがとても使いやすいとベタ褒めしている。ホロサイトとはこういうものであるが決して安くはない。元もと攻撃ヘリAH1などに装備された経緯があり、人間の目に片目のメガネの照準器のようなものを装着し、目標を目視した時点で引き金を引くと当たるという装置だ。それが次第に小型化して、アサルトライフルから拳銃にも装着することが可能になった。飯柴氏の罪は「米政府の事前許可なしに60台日本向けに郵送したものだという。著書のあとがきによれば、飯柴は19歳で渡米し、北ミシガン州立大学で国際政治学と法規執行学を専攻し、そのご陸軍予備仕官訓練部隊に入ったとある。法規執行学を学んだ人が、なぜ法律を犯したのかクビを傾げたくなる話である。
▼トップページに黒部・立山動画が2点アップしてあります。

|

July 23, 2008

弱者の怒りはどこに向かうか?

Tateyamarenpo立山連峰
▼月、火と宇奈月から黒四ダム、立山の下をくぐって扇沢まで行っていた。絶好の晴天で腕は真っ赤に日焼けしてしまった。しかし高山では雨は天ではなく下から降ってわくのでチュニジアに行くとき買った、ゴアテックスのレインスーツも持っていった。長野新幹線は東京駅集合だったが、わたしは上野発で申しこんだ。距離的にはどちらに出ても同じくらいだが、東京駅だと集合時間が午前6時20分と早いのだ。それで列車に乗り込むのは午前6時50分頃で上野は58分である。添乗員さんとは前日電話で話したが上野の方が時間に余裕があるからお勧めだというのでそうした。上田駅で篠ノ井の観光バスに乗り換える。バスの中で22、3歳の小柄の添乗員さんは言う。6時20分集合ということは添乗員はその30分前には現地に行っていなければいけない。わたしは埼玉の川口に住んでいるので東京駅近くで前泊をしました、とおっしゃる。
▼おそらく前泊の費用は自前だろうな。朝日に出ていたがH交通社に派遣されている添乗員さんたちが労働組合を作ろうとしていた。そのときたしか時給は850円だと言っていた。記事はブログを探していただければ出てくるが、8時間でうちきりだと書いてあったように思う。そして帰りもしごとだから彼女は疲れていても大宮で途中下車できずに東京駅まで行く。おそらく家に帰ることができるのは午前0時を回ってしまうだろう。
▼帰宅して今朝2日前の朝日新聞から遡って見た。21日の「トラック傭車(ようしゃ)」の話は想像を絶する非人間的な世界である。とにかく車中12泊で何でも運送する。それを担当するのは言わばトラッカーの派遣とも云える個人営業者で1次請負から5次請負くらいまで存在する。だから携帯一つで仕事を受注し、仕事がなければ受注するまで、車で酒を飲んで待っている。休憩あるいは待機中もエンジンをかける事は、費用がかさむので認められていない。暑い車の中でエアコン扇風機は回すことはおろか、ラジオも音楽さえも聴くことは出来ず、トラックの車内で精神安定剤を飲んで仮眠する生活が続く。こうなるともう陸の蟹工船だ。こういう実態を筆とカメラで告発しないで、駅頭でビラだけ撒いていても、こういう人たちの心をつかむことは出来ないはずだ。朝日の記事はpdf「yousha」で3枚データベースに入っています。
▼それに警察がダガーナイフの販売禁止を決めたとたんに、14歳の少年によるバスジャック。果物ナイフを100円ショップで買ったという。それから少女が父親を殺害したのは包丁、八王子の通り魔殺人事件も包丁だった。そうなると包丁の販売所持をすべて禁止にしない限り犯罪はなくならない、という論理もなりたつ。メルマガでご紹介したいくつかの本をお読みになれば、不安定な社会が続くかぎり雇用不安は続いていく、そしてそのセーフティネットに漏れた人たちの怒りはひらすら、弱者への攻撃となって現れるのだ。

|

July 22, 2008

白馬の麓にて。

昨日は宇奈月からトロッコ列車に乗った。なるほどここにアルミ精錬所を作ろうと言う目的が最初にあって、発電所を作ろうと考えたのか。トロッコを引っ張る二連の小型の電動機関車は日立製だった。ここから先は携帯の電波も届かない。鐘釣で川をせき止めた足湯に浸かった。
Kouchi(mobile)

|

July 21, 2008

◇「あの日の指輪を待つ君へ」を見る

▼◇「あの日の指輪を待つ君へ」大学生活を送っている3人の若者たち。その楽しい生活はずっと続くはずだった。ところが日本軍による真珠湾攻撃で彼らの生活は一変する。新聞には「ジャップ・アタック・パールハーバー」という大きな見出しが踊る。そしてルーズベルトの若者に兵士として応募するよう促すラジオ放送。3人の中の美男子(映画は常にそうだ)テディはこれも村一番の美女エセルに恋をする。映画は60年前と現在を頻繁に行き来するので書きにくい。そして現代のエセルは夫の葬儀が終わったばかりで空軍爆撃機に乗っていた戦友たちがやってくる。そして棺に土をかけようとする瞬間、ジャックの運転する戦闘機が墓スレスレに飛んで最後の別れをする。
▼出征する直前テディは爆撃機に乗っている限り同時に撃墜される可能性はある。だから親友の君たちと同じ爆撃機には乗らないという。そして万一撃墜されたらエセルの面倒をどちらかが見てくれと約束させる。テディはエセルと別れる直前に牧師の資格のない友人を呼んできて、略式の結婚式をする。そして一つしかない指輪は二人の間を行き来して、再びテディの指に納まる。B17爆撃機にのった2人は負傷し、テディは爆撃機が派遣されていたアイルランド、ベルファストの基地の近くにある山に激突してしまう。テディは重症を負い、地元の青年に指輪を託して飛行機は爆発し、死体も指輪も行方不明になってしまう。その青年は老人になった現代にいたるまで、ずうっと墜落した山を掘り返して「エセルに渡してくれ」と頼まれた指輪を探し続けていたのだ。
▼そして現代のある日、エセルの元にアイルランドの青年から国際電話が入る。「テディ・tooエセル」と書いた指輪を探しましたが、墜落した飛行記録をたどって探したら貴方ではないかと思うのです、と話すではないか。60年前テディは死に、テディが指定する男と結婚していたエセルは、そのときの熱い思いが胸をよぎる。
▼まあこういうラブロマンスの入ったサスペンスっぽいお話しだ。しかし、本当は自分が好きな女がいて親友にゆずって自分は好きでもない女と結婚して、離婚を3回も繰り返すという話はナンセンスである。好きならどんな事をしても求婚して駆け落ちでもすればよい。そして爆撃機が墜落して爆発したのに、指輪が熱で溶けないでそのまま残っていたというのも妙である。その他ちょっと書けないがおかしな点がいくつもあって映画にとけ込めなかった。「ジャップ・アタック・パールハーバー」という大きな文字が入った新聞が何度も出てくるが気色悪いことおびただしい。

|

July 20, 2008

WOWOWの山本薩夫特集を見る。

▼昨日の支那囲壁砲台の原稿の〆切りは水曜日だ。自分としては最後の3行くらいを何とかもうちょっとましな言い方でまとめようと思っている、戦前の陸軍の組織などどうなっているか分からないので、文章では分からないかもしれないが、その辺に時間がかかった。また文章にはならなかったが第一工兵隊の最後についてもかなり調べた。
▼この間WOWOWで「没後25年山本薩夫特集」があった。それで録画して見たのは以下の作品だ。「白い巨塔」、「人間の壁」、「武器なき斗い」。
▼昨日は東銀座の東劇まで「あの日の指輪を待つ君へ」の初日を見に行った。ベルファストと無理矢理IRAを登場させることで、ウソっぽくなってしまった。そして設定にかなり無理がある。詳細は後日ご紹介する。本日メルマガ締め切り日のため、読書に精出している。

|

July 19, 2008

習志野の「支那囲壁砲台」に行く

 Houudai5支那囲壁砲台跡
Houdai4ehagaki
戦時中に発行された絵はがき(同じ場所、習志野市HPより)
▼わたしは1年前に購入した竹内正浩著「戦争遺跡/日本編」(文春新書)のあるページをめくったとき、一枚の写真に目が点になってしまった。65ページにあった「支那囲壁砲台」(この名称は国登録有形文化財として固有名詞となっている)の写真だ。この施設こそ、今で言う都市型接近戦訓練施設(CQB)だったからだ。この建物を一目見たいと思っていたので、7月中旬の気温は30度を超す蒸し暑い日に、友人とともに習志野市にあるその遺跡に向かった。本によれば習志野四中の近くと書かれているだけだ。習志野市のHPでも確認したが場所の詳細は分からない。中学の近くに到着して、付近に住んでいるらしい年配の男性に本を示してお聞きした。「この施設は近くにありませんか?」すると「知っているよ。親父が軍人だったからね。あの乳母車のいる辺を探せば分かるよ」と四中の北東の位置を指さす。教えていただいた方向を目指して歩くと目標の建物はすぐ見つかった。想像していたものよりは多少小振りで高さは10mもない大きさに作られていた。そしてかなりがっしりとした作りで、ご覧のように建物には内側から使う銃眼が作られている。
 家の前の道路を清掃していた方が、この住居にお住まいの方と思って声をかけたら、ご近所の方だった。ときおり先生に引率された生徒さんが見学に来ることがあるという。入り口に回ると猫が2匹木陰で涼んでいた。家の造りは日本のそれと違っていかにも中国の胡同の一角という感じである。玄関に回ってお住まいになっていらっしゃる方にお話しをお聞きしたくベルを何度も押した。しかしご近所の方のお話しでは「車がないからお出かけでしょう」という事だった。戦前発売されていた絵はがきで確認すると現在残されているのはその一部分であることが分かる。この砲台は元もとかなり大きなものである。これは昭和9年(1934)に工兵隊によって作られたと習志野市のHPに書かれている。
 つまり満州事変の2年後には、軍部は中国侵略を視野に入れて密かにこの実物模型を作って猛訓練を行っていたのだろう。
 習志野は江戸時代には、小金ヶ原とか大和田ヶ原と呼ばれ富士山や筑波山も一望できることから「一望千里」と呼ばれた広大な土地であった。明治6年(1874)大和田原で、当時陸軍大将だった西郷隆盛の指揮のもとに近衛兵の大演習が行われた。そのとき明治天皇が習志野原と名付けた。ここにでは日露戦争に備えて明治32年(1900)ここに第13、14騎兵師団(騎兵第一旅団)と第15、16騎兵師団(騎兵第二旅団)がおかれるようになった。日露戦争の攻防は203高地で知られるように塹壕戦であった。そのためこの地に塹壕を掘って演習を重ねたのだ。その塹壕の跡は昭和62年(1987)頃まで現在の日大理学部内あったが、危険のため埋設されてしまったようだ。
 囲壁の後は、騎兵旅団跡を見る。第14連隊の碑は日大生産工学部の中にあり、第13連隊の碑は塀を隔てて東邦大学薬学部内におかれている。そこには作家司馬遼太郎の書いた碑もある。なぜかというと司馬の著作「坂の上の雲」の中心人物の一人騎兵第一旅団の秋山好古旅団長がここにいたからだ。「坂の上…」では、「日露戦争は防衛戦争だった」とするのが司馬の考え方である。だから碑に「かつて存在せしものは 時代の価値観をこえて保存し 記念すべきものである それが史観というものである」と司馬は言い切るのだ。
 やがて騎兵は時代にあわなくなり、ここに戦車第二連隊がおかれるようになる。東邦大の碑の一番囲右手が戦車第二聯隊跡碑がひっそりと立っている。しかし戦車は工業化と大量生産に裏付けられるものだが、技術の差で戦闘機よりも爆撃機よりも高価だった。旧日本軍には歩兵による白兵戦を重視した戦略にだったたため、ノモンハンでも南のジャングルでも日本の戦車はたいして役立たなかった。
 そして最後の習志野駐屯地の近くにある習志野霊園へと向かう。ここには昔陸軍墓地があったところで、日露戦争のとき捕虜になって死亡したロシア兵、第一次大戦のとき青島で捕虜になって死亡したドイツ兵、それに日本兵の慰霊碑が3つ並んでいる。司馬の史観で見たら、この慰霊碑の下に眠る人たちをどう例えるのだろうか、ふとそんな考えが頭をよぎった。参考文献「司馬遼太郎対話集6/戦争と国土」文春文庫 「斜陽に立つ」古川薫著 毎日新聞社 「技術戦としての第二次世界大戦」兵藤二十八 PHP文庫他 *ほぼ完成した原稿です。

|

July 18, 2008

新聞に出た有楽町の詐欺

▼昨日の取材は猛暑の中でとても疲れた。それでもMINさんが車を出してくださったので、電車を使った歩きまわる時間と体力の5分の1位で済んでいるはずだ。しかし帰宅してシャワーを浴びるとしばらく眠ってしまった。
▼今朝の朝日「声」欄の左上に有楽町で競輪詐欺に遭いそうになった人の投稿が出ている。接近方法といい、見せ金を使うテクニックといい、同じ人物に違いないと思った。
▼ユーチューブの画像を保存する方法はないかと考えてきた。いや音楽を聴くことができれば、画像はどうでも好いのだ。ネットを探すとクライビング・エキスプロラーという無料ソフトがあることが分かった。このソフトを立ち上げて、ユーチューブの画像を探して再生する。そのときこのソフトを立ち上げて、再生が始まったら動画の保存ボタンをクリックする。そうすると1分くらいでダウンロードが完成する。そのとき保存先URLを確認する。保存するとき自分の指定するファイル形式にする。わたしの場合MP3にした。それをネットワーク・ウォークマンなり自分の使っている再生ソフトに読み込めばOKである。MOP3だからCDに焼くこともできる。元の音源がTVだったりすると、音質も多少悪くなるが、それは我慢してほしい。

|

July 17, 2008

我が家の猫は狗尾草が好き

▼今朝の朝日によれば全国の迷惑をかけている犬猫屋敷の事が報道されている。それも我が家のように3匹程度の猫ちゃんではなく、100匹くらいの単位で放置されたり、エサもろくにやらないケースがあるという。動物にも生きる権利はあるわけだから、可愛がるのだったら清潔にして、時間を決めて定期的に給餌するなどの手当が必要だと思う。さてこの時期になると我が家の猫は狗尾草(えのころぐさ、通称ねこじゃらし)を持ち帰るのを楽しみにしている。外出から帰ると一番若いナナちゃんはわたしのバッグにクビを突っ込んでそれが入っていないか探すようになった。猫にも好きこのみがあって狗尾草を食べる部位が違う。一番年上のピーちゃんは穂の部分だけ食べる。2番目のロクちゃんは葉の部分を食べる。一番年下のナナちゃんも葉の部分を好んで噛みつくが、まだうまくかみ切ることができないでいる。もし我が家にいらっしゃる方がいれば、若い(葉の部分が柔らかい)えのころぐさを3本ほど引き抜いて持って来てくだされば、猫ちゃんに好かれるかも知れない。本日取材で忙しいのでこれまで。

|

我が家の猫は狗尾草が好き

▼今朝の朝日によれば全国の迷惑をかけている犬猫屋敷の事が報道されている。それも我が家のように3匹程度の猫ちゃんではなく、100匹くらいの単位で放置されたり、エサもろくにやらないケースがあるという。動物にも生きる権利はあるわけだから、可愛がるのだったら清潔にして、時間を決めて定期的に給餌するなどの手当が必要だと思う。さてこの時期になると我が家の猫は狗尾草(えのころぐさ、通称ねこじゃらし)を持ち帰るのを楽しみにしている。外出から帰ると一番若いナナちゃんはわたしのバッグにクビを突っ込んでそれが入っていないか探すようになった。猫にも好きこのみがあって狗尾草を食べる部位が違う。一番年上のピーちゃんは穂の部分だけ食べる。2番目のロクちゃんは葉の部分を食べる。一番年下のナナちゃんも葉の部分を好んで噛みつくが、まだうまくかみ切ることができないでいる。もし我が家にいらっしゃる方がいれば、若い(葉の部分が柔らかい)えのころぐさを3本ほど引き抜いて持って来てくだされば、猫ちゃんに好かれるかも知れない。本日取材で忙しいのでこれまで。

|

July 16, 2008

◇「ホット・ファズ」を見る

▼◇「ホット・ファズ警察」わたしが見る映画は普通の人が「楽しい」と感じるものと、自分が見て楽しいものがある。前者は当然「シネマ評」の対象になるが、それも聖人君子が出てくるようなものはあまり興味がない。先週雑誌の批評を読んでいて、「これは見に行かなければ」と思ったのがこの映画である。わたしはイギリスのガイ・リッチーの作品が大好きである。もしくは初期のクエンティン・タランティーノだ。この映画は反モラール的というか、住民を全部敵に回してしまうところが嫌われたのか、日本では公開される予定がなかった。しかしネットで2300人余の署名が集まって7月5日からようやく公開される運びとなった。しかしそれも宣伝の方法かも知れない。
▼ロンドン首都警察のエリート警官ニコラス・エンジェルは警察学校を優秀な主席で卒業し、現場に配属されてからもビシビシ取締をして成績を上げ署長の覚えも目出度い。しかしある時上司から呼ばれて、田舎の事件もない警察に実施的に左遷されることになる。その理由というのが「お前だけ成績を上げると他の警察官が余りにも無能に見えてしまう」というのだ。署長にも不満を具申すると「行ってくれ」と言われる。
▼配属されたのはスタンフォードの事件などとは、縁もゆかりもない穏やかな村だった。着任した夜パブに行くと未成年が大勢酒を飲んでいるので、しょっ引く。ついでに酔っぱらいが車を運転しようとしていたので、留置場に押し込む。しかし出勤して留置場に行くともぬけの殻だった。あの酔っぱらいとは何と警察官だったのだ。そして何もない日々が過ぎていくが、どうも回りの村人としっくりいかない。そしてある夜、スーパーの経営者からシェイクスピア劇に招待される。一度は切符を貰う事を拒否するのだが、「署長命令」で行けと言われる。劇はとても下手で見ていられなかった。そして事件第一号は白鳥が逃げ出したというのだ。その警戒に当たっていると交通事故が起き、シェイクスピア劇に出演していた二人が、揃って事故でクビを飛ばされていた。検問しているとスーパーの経営者が通りかかり、いやに詳しく事件の概要を知っているではないか。エンジェルはそれを疑問に思い、上司に言うが取り合わない。それどころか村は巨大なカルト集団に支配されていることに気づくが、味方は誰もいない。さあどうするか?作りとしては「スクリーム」的な娯楽映画である。渋谷GAGAで。

|

July 15, 2008

沖縄の夜間中学1000日の記録を見る

▼地デジBS朝日13日、日曜日午後四時から「刻みはじめた学びの時計」という番組の再放送があった。これは沖縄に出来た夜間中学に通う人たちの1000日の記録である。夜間中学といえば公立の荒川九中で見城慶一氏が苦労して続けて来られた。それはわたしの家の近く(選挙の投票所になっている)中学校で営々と現在まで続けられている。この番組ではその荒川九中の卒業生が沖縄にはそういう施設があるだろうかと、沖縄の本土復帰闘争で揺れていた時期に現地を訪問する。復帰闘争の中心になっていたのは、沖縄教職員組合だった。そこにも要請に行くのだが「俺たちにはそんな責任はない」という返事が返ってくる。(TVでは当時現地の教組から送られたハガキが一瞬写る)ところが4年前から、戦争の最中で学校に行けなかったので、どうしても勉強したいという年配者と元教師が中心になって、自主夜間中学が設置され、そこで学ぶ生徒の姿が映し出された。
▼学ぶ人たちの平均年齢は67歳から70歳以上の人々だ。戦争中と戦後の混乱期で、学びたくても仕事が忙しかったり、子育てに奮闘していてそれどころではなかった。まして米軍占領下の沖縄にあって高齢の未就学者問題はなおざりにされたままだった。この学校(フリースクール)は「珊瑚舎スコーレ」(星野人史代表)と呼ばれる。仕事が6時に終わると店のシャッターを下ろして授業開始時間ギリギリに駆けつける女性もいる。そして疲れた身体にむち打って学んでいる姿が紹介されるが、それは九九だったり、読み書きだったりする。学んでいる人たちが口々に言うのは、「学習する事によって人間として考える事の重要性が分かってきた」と語る。教える側も道具を分かりやすく理解させるために手作りで作る。画面に出ていたのは三角形から四角、二等辺三角形など工夫したメジャーを使っていた。
▼ただ就学を終えても、今までは修了証書や卒業証書が今まで発行されて来なかった。そして沖縄県の教育委員会などに様々な働きかけをした結果、今年からこの夜間中学卒業者で、一定の学科を修了した人に対しては「中学卒業」が与えられる事が決まった。そして自分へのご褒美として彼女たちは、鹿児島の砂風呂に「卒業旅行」をする。卒業生の絆は4年間の締めくくりとして、さらに一層強まったのだろう。
▼政府は一方で教育基本法の改正などと声高に叫んでいるかと思えば、憲法のもとに義務教育は国の責任であることを放置している。このNPOのように教える側に義務教育の肩代わりをさせ、ただ働きさせているように見える。

|

July 14, 2008

激動中国最終回と「いまここにある風景」

▼◇「いまここにある風景」カナダのフォトグラファー、エドワード・バーティンスキーの写真集を元に中国の人間によって破壊された自然をムービーとスチルカメラで告発した映画である。これは非中国人の目から見た中国の実体だ。しかし13日夜9時からNHKで放映された「激流中国最終回、環境汚染摘発隊」と基本的に同じ視点にたっている。先に昨晩のTVの概要だが、広州のある町で亜鉛メッキの排水(シアン化合物)が未処理のまま、排水に流されている。住民は市の環境部に何度も告発しているが、企業と通じているため一向に改善されない。住民から直接電話をもらった州の環境部は手入れの前に排水を採取して企業に乗り込む。
▼社長を問い詰めると、「市から払い下げて貰ったが、排水を除去するカネはない」というので会社は閉鎖になってしまう。州の環境部が摘発して閉鎖させた企業は、14社だ。しかし広州にそういう会社は40万もあるから、焼け石に水だ。それに経済活動と環境を守るというバランスが国も環境部にも分からない。それを摘発しようとするNPOの王さんというジャーナリストはダム建設によって居住地や土地を奪われた農民を追い続けているが、常に公安の監視を受け取材を妨害されている。これがTVの内容で、ダムの部分が映画と同じだ。
◇「いまここにある風景」フォトグラファーのエドワード・バーティンスキーは人間は自然の一部なのだから、自然と調和して生きなければ、いずれしっぺ返しを受ける、という考えの持ち主である。世界各地の人為的な自然破壊の現実を告発した写真集を作っている。そのうちに中国のダム建設がいかに自然破壊をしているか、という事に気づく。それと同時に農地をダマされて追いやられた農民たちが何をしているかに関心を持つ。TVの農民たちは土地を奪われる代わりに、新しい住宅を提供されていた。しかし農地はないので、産業廃棄物を拾ってルンペンのような生活をしている。映画の方の少数民族は土地を取り上げられ住む家すらない。この根本には胡錦涛率いる中国共産党が、工業を発展させるエネルギー源として水力発電所を重視している事があろう。しかし見ていると毛沢東時代、鉄の増産と言って、農村にまで炭焼き小屋に毛の生えたような「製鉄所・溶鉱炉」を作らせた風景にダブって見える。
▼それは貿易の中心だと言って造船所では、安全性をあまり考えない(ように見える)船の建設が行われ、石炭増産だと言っては採炭夫の健康や安全を考えない採炭が行われ、山が地肌をむき出しにしている。大きな工場では煤煙をはき続けているが、環境対策はどうなっているか明らかにされていない。最初に登場する大工場では大勢の労働者が、単純作業に黙々と携わっている。広大な工場は先が霞んで見えないほど大きい。昼休みか休憩時間に責任者が、部下を集めてハッパをかける。「どうしてみんな不良品と良品を分けないのだ。分けるシールもどうしてもっていないのだ。だから完成してごちゃ混ぜになってしまい。検品係からクレームが来ているではないか」。上司のそんな言葉も右の耳から左の耳から抜けていくようだ。おそらく仕事がなくなった農村から連れて来られた青年たちなのだろう。毛沢東時代は農村人口が9割だったが、あと10年もすると3対7で逆転するだろうと言う。経済目標達成だけが優先する政策のもと、果たして見捨てられた農民たちに希望や未来はやって来るのだろうか?

|

July 13, 2008

恵比寿写真美術館に行く

▼恵比寿の写真美術館で昨日から公開されている「いまここにある風景」を見に来た。感想は後日書く。同じ場所で「2008報道写真展」を開催していたので終わってから鑑賞する。ついで同じ場所で月末発売になる、ニコンのD700のの発表会が無料で開かれていたので覗いてくる。たしかにD3のスペックを搭載したという、意味ではよいと思う。そしてD300を半年であっさり追い抜いてしまった。D3は高すぎる。かといってD300では満足できない人向けとでも云えよう。報道写真展で入選された作品の一つに、アフガンの人々の肖像写真があった。それは何とピンホールで箱に写った画像をデジカメで撮影したものだった。つまり受賞するには高いカメラを買うことではなく、事件現場や戦場に足を運ぶことなのだ。何十万円もする高いカメラは決しても必要ではない。カネがあったら安いカメラを持って事件が起きている地帯まで旅をしろ。
▼最近とても良く出来ていると思っているTVCMベスト3
1)パチンコ「七人の侍」
2)背広や大工姿で公道を走る競輪のCM
3)成田国際空港のむかし自分が若いときCAと恋をしたバージョン

|

July 12, 2008

観光でがっかりする国はフランスと中国

▼昨日の報道によれば、海外旅行をして期待していたのと違って、一番がっかりした国というのがあった。一位は中国とフランスだということだ。わたしも二つの国にはあまり行きたいとは思わない。評論家の小沢遼子が先週のラジオでエジプトとギリシアに行ってきたという話をしていた。両国とも失業率がかなり高く文化財の保護にお金を回すことができないから、世界遺産なるものがボロボロで壊れているのが放置されているという。それは昨年カンボジアのアンコールワットを見学した時も感じたことだ。カンボジアは工業とか発展していないから、アンコールワットの観光資源で国の再生を図ろうとしている。昨日の新聞を見ていたら日本にも世界遺産って10以上あることが分かった。しかし観光客を引き入れる事だけが、目的化してしまっているように思える。平泉の中尊寺が外れたと数日前の夕刊では大騒ぎしていた。昨年十和田湖に行く途中立ち寄ったが、あそこは金色堂と南部鉄器以外何もみるものはなかった。あそこが世界遺産になれば、懐古園だってなれると思ったほどだ。ホント!勿論小諸は中尊寺に比べて圧倒的に歴史は少ないけどね。

|

July 11, 2008

わらしべ長者になった気分の一日

▼今朝7時から表参道のソフトバンクでアイフォンが発売になった。それを求めて3日前から並んでいる人が結構多く、今朝は1500員もの長蛇の列になったとラジオで放送していた。アイフォンの使い勝手というブログなどもあって賑やかなことだ。並んでいた男性の声によると、友だちに見せびらかす、ネットが出来るという。その程度なのかなー。ネットが出来るというのなら、もっと生産的な事に使って欲しい。韓国のアメリカの輸入牛肉反対運動が盛り上がったのは、前にも書いたが小中学生が「学校給食でアメリカの危険な牛肉を食べたくない」という声が、盛り上がったためだ。それは彼女・彼らの携帯やネットを使った運動やアピールが急速に広かった。しかし日本のそれは「有害情報を規制する」という目的で、右から左まで挙党一致で携帯危険サイト規制法案は成立してしまう。そんなにネットが怖いのか?しかし日本は食べたいと言って「吉野家」に並ぶ人が大勢いるから、どこか勘違いしている。ネットを使ってタレントのブログを見て、それで終わりでは情けない。
▼先週発売の「週刊文春で」7月10日号で林真理子がエッセイ「夜ふけのなわとび」、ドコモのPRADAを買ったと書いている。PRADAはアイフォンそっくりのデザインで韓国で作られているが、10万円とかなり高価である。林は機械音痴だが、見た途端「買う」と言って、夫の反対を押し切って買ってしまった。しかし使ってメールをするのに苦労する。たとえば日本の携帯はテンキーが必須で「1」のキーを押し続けると「あ」行が「お」まで出てくる。しかしPRADAもアイフォンも、タッチパネルに出てくるキーを右に微妙にスライドさせるらしい。ところが林はそれが出来なくて「誤送信」が増えて困っているというのだ。爪の長い人は最早ここで振り落とされる。それに今朝のレポートでは、ストラップをつける穴が開いていないという。これは飾りが好きな日本人には決定的だ。それとも接着剤でつけるか?
▼昨日朝10時に、某大学で待ち合わせの仕事があって、それは15分ほどで終わった。しかしその後の仕事は午後2時からだ。この4時間をどうするか?近くに事務所があるKさんの所に電話すると、「今一人だからどうぞ」と言われて押しかける。最初に「もう読んでからどうぞ」と言われて、光文社の亀山郁夫訳の「カラマーゾフの兄弟」を「持っていけ」と言われる。同書は30代くらいの時に一度読んだが、いつ返却できるか分からないというと、「それでもいい」と5冊預かる。コーヒーをご馳走になったら、「今銀行に行ってくるから留守を頼む」と言われて30分ほど留守を仰せつかる。Kさんが戻ってくるとあんみつをご馳走になり、持参した弁当を食べる。途中Kさんの町内では、現役の巨人軍選手が2人育ったという事をお聞きした。裏話なども沢山あってこれは面白かった。Kさんと息子さんはソフトバンクの大ファンで先週の土曜日も応援にいらしたという。わたしの家のソフトバンクファンも当日出掛けたが、ロッテに大敗したが最後まで応援していた。しかし乗り換えの電車を間違えて、二俣新町で下りて接続が悪く、結局東京駅回りで深夜に帰宅した。
▼そのあと午後2時からの仕事があり、そこで自家製の取れたてのインゲン豆と大角豆(ささげ)を二袋も頂いた。これは持ち帰ってオリーブオイルと塩胡椒、それでマヨネーズで和えていただいたがとっても新鮮で美味しかった。家には鶏卵もマヨネーズをおいていないので、近くのコンビニに買いに走り、ついでにサッポロビールの350ml缶を1本買ってきた。何か、わらしべ長者になった気分の一日だった。

|

July 10, 2008

刃物の規制で犯罪はなくなるのか?

▼昨日学校の屋外実習だった。2コマ3時間の講習が終わって、近くの喫茶店に入った。同行したのはわたしと同年代の受講生だけだった。最初に「ダガーナイフの規制」から話題になった。ダガーナイフは確かに秋葉原の無差別殺人事件で、「目的」を果たした。しかし新聞紙上に溢れていている殺人事件に使われるのは、圧倒的に「文化包丁」が多い。なぜこれを規制しないのか?暴力団が持っている銃器も、警察官のそれを奪ったものではなく、圧倒的に密輸されたものが多い。それで大勢の人が殺されているが、これも徹底的に取締が行われている形跡がない。ダガーナイフの販売規制をするならば、まず包丁、柳刃包丁など危険な刃物の所持は全部許可制にしなければ、犯罪はなくならないことになる。
▼今朝のラジオを聞いていたら、「駅員さんに対する暴行事件が多発して、増加傾向にある」という。しかも酒を飲んでの暴行が多いというのだ。上の論理で行くと、禁酒法を作らねばならない。いや自宅での飲酒はよいとして自販機での販売、それと酒を出すサービスを一切禁止することだ。そうすれば駅員さんに対する暴行は減ることになる。では列車内のグリーン・アレンダーさんに対する、卑劣な婦女暴行事件はどうするか。暴行する側の武器は身体だけである。それをすべて切り取るか?いやいや乗務員を複数にするか、早朝は男性職員と一緒に常務させることだ。
▼秋葉原の事件は派遣会社からクビにされようとした青年の存在がある。これの本当の解決方法は派遣制度をやめさせ、全員正社員にすることだ。グリーン・アテンダーに関しても、本来駅社員がすべき仕事を、系列の別の派遣会社の女性職員に仕事をさせて、コストを安く上げようとしていることが原因なのだ。サミットが終わったとたんに、街角、駅改札付近の警察官は姿を消してしまった。こんなことで治安対策は大丈夫か?いかにも形式的なサミット対策の裏側をみた気分になる。今朝も朝から出掛けるのでこれまで。

|

July 09, 2008

◇「スピード・レーサー」を見る

▼今朝も打合せのため朝早く某駅改札口で待ち合わせをしている。日曜日の朝日書評欄にマイケル・ウォルツァーの「戦争を論ずる」という本の紹介があった。図書館で検索しても出てこない。2940円だが、買うかどうか迷っている。当面わたしの仕事で必要としている本ではないので見合わせる。同じ著者で検索すると「寛容について」の方はあったのでこれは借りた。ブログを見ていると、朝日の書評だけを読んで論じている人がいるので多いに驚いてしまう。論文ならが1時間で50ページから100ページでよめるのだから、自分でしっかり読んでから書けば良いのに、右翼の空中戦に巻き込まれて自分を見失ってしまっている。
▼もう一つBS朝日の「ニュースにダマされるな」に出演していた金子勝とアンドリュー・デビット共著の「メディアの危機」があったのでこれも借りた。
▼◇「スピード・レーサー」先に書いたように日本のアニメ、「マッハ・ゴーゴー」が原作である。内容はこの場合大した問題にはならない。アニメがCGを使った実写版で同再現されているか、だ。家内工業でレーシングカーを作って近未来のカーレースに出場しているスピード一家がある。現実に自動車のスピードレースというのは、企業に莫大な利益をもたらす。スピードの腕を見込んで大きな会社が、企業買収と契約の話を持ち込んでくる。しかし立派なスーツまで作って一家を歓待してくれた企業に良心まで売ることは出来ないと、彼は契約を拒否する。すると企業はレース当日あらゆる手を使って、スピードの走行を妨害してくる。
▼しかしその妨害を知った、自動車界の公取委のような組織がスピードを応援して、会社の汚いやり方の証拠固めをしようと提案してくる。それに密かに協力しようとする覆面レーサー。どうみても2年前になくなったスピードの兄にそっくりである。危機一髪になったとき覆面レーサーに助けられ、スピードがその疑問を出すと、彼はマスクを取って「自分は兄さんとは別人だ」と語りかける。レースといっても市街地の立体コースから山岳コースを飛行機のように飛び回るので目がクラクラするぞ。ストーリーよりも「マトリックス」的に面白い。

|

July 08, 2008

◇「純喫茶磯辺」を見る

▼中学校時代の友人が関西に住んでいて、今まで4回ほど手紙で交流をしていた。わたしがアドレスを知らせておいたので、昨日夕方電子メールが届いた。前回からお互いの仕事や家族の事を話しあった。もう50年近くも会っていないが、来年あたりには浦島太郎のような気分になるだろう。今週はシネマの紹介原稿を書かねばならないので終末から3本の映画を見るために通った。日曜日は渋谷シネアミューズに行った。1ヶ月前は「YASUKUNI」が公開されて、映画館の中まで厳重な警備がされていたが、今回は映画もそういう内容ではなかったので、警備車両も警察官もいなかった。しかしサミットのため、東急本店の前にいる警備の警官が手持ち無沙汰に、ときおり目立つ自家用車を止めて検問していた。
▼◇「純喫茶磯辺」千葉市に磯辺区という海を埋め立てた場所を中心にした一区画がある。一区画とはいえもう公団住宅から高層住宅、マンションまで沢山の住宅が建っている。その手前(陸側)を走る道路が国道14号で昔の海岸線はこの上り車線だった。わたしが千葉で仕事を始めた頃、この道路を走っているとまだ海岸が見えていた。そして14号から1本海側の道の脇には、夏場の海の家を発展させた食堂や、レストランが並んでいる。中でも「千鳥」なんていう名前を見るといかにも、元海の家だったという事を彷彿とさせる。主人公の父磯辺裕次郎はマンションの建築現場で水道工事をしている。しかし朝の点呼を取るときからだらけた様子だ。しかし入院させた父親が一瞬のうちに死亡し、莫大(と思われる)な遺産が手に入ると、仕事をせずにゴロゴロしている。母と離婚して娘の咲子はそんな父親と同居している。「そろそろ仕事したら」と父親にハッパをかけるが、重い腰をあげようとしない。
▼そんなある日喫茶店を開くことにしたと打ち明けるので咲子はびっくり。そして内装が進む現場を訪れると、ダサーイ看板で「純喫茶磯辺」とあるので、二度びっくりする。父親は保健所で衛生管理者の資格をとり、見よう見まねで喫茶をはじめるが、当然ダサイ店に客などやっては来ない。裕次郎は女性にもてる方法という邪な考えで喫茶をはじめた経緯がある。ある日看板を見て応募してきた美人の素子を採用し、先に働いていた太めの女性を解雇してしまう。ふと思いついて、秋葉原のメイド喫茶のような服装をさせることを思いつく。素子はピッタリだが、咲子は「娘にそんな格好をさせる親がどこにいる」と拒否する。しかし魅力的な女性をウェイトレスにしたために、店の人気は鰻登りになる。しかしウェイトレスに触ることを目的とする人物が現れ、裕次郎はそれが腹立たしく思う。
▼咲子は離婚しているが居心地のよい母のアパートを訪ねて行くようになるが、お父さんと一緒にいた方がよいと諭される。そして咲子は自称小説家のアパートを訪ねるが、密かにビデオカメラが何台も設置されているのに気づき、這々の体で逃げ出す。裕次郎は素子に言い寄る男と大げんかをして警察沙汰になってしまう。素子が店を辞めた事もあり、客足は遠のき閉店を余儀なくされる。しかし振り返って見ると、あの磯辺の1年とは何だったのか。裕次郎が素子という手が届く筈のない女性の存在を夢見た、一瞬ではなかったのだろうか?クラスメイトと戯れながら咲子はそんな事をふとおもうのだった。

|

July 07, 2008

競馬詐欺にひっかかるところだった

▼昨日書いた見知らぬ男の事件とは、典型的な競馬詐欺というのだという事をてんぐささんからメールで教えていただいた。それで興味のある人には、「自分は当たり券を知っているからカネを預けろ」と切り出すらしい。わたしはサトウなる男の言うことが次第につじつまが合わなくなってきたので怪しんで別れた。それよりも前にわたしは賭けマージャン、パチンコ、競馬、競艇、競輪などギャンブルには一切興味がない。てんぐささんは「編集長が人の良さそうな顔をしていたから」とおっしゃっていたが、そうだとするなら、今後外を歩くときには隙を見せないように、常にサングラスなどをかける必要があると思った。
▼地デジBS朝日4日午後10時からの「ニュースにダマされるな」を見た。司会は中村うさぎ、コーディネーターは金子勝慶應大教授だった。この放送は毎月1回、第一土曜日に放映されるようだが、力が入っていて面白かった。この日のテーマは「原油の値上がりは何が原因か」というテーマで4人のパネリストが発言していた。再放送もされるので、地デジがあるかたはそちらをご覧いただきたい。再放送は7/9(水)夜10:00~
7/10(木)午後2:00~だ。2時間のうち原油関係は1時間だ。発言者の一人はアンドリュー・デウイット立教大学経済学部教授だったが、かなりまともな発言をしていた。
▼要点はアメリカは生産業の衰退で石油精製施設が老朽化してしまっている。そして石油関連会社はヘッジファンドが80%くらい握ってしまっている。それで株主総会で施設の整備更新をする提案をすると、四半期なりの短期で利益を目に見える形で増収することを、彼らに求められるから施設を新しくする事ができない。そして石油貯蔵量が20015年とか2020年とか言われているのは、アメリカの貯蔵量である。しかもそれは埋蔵量を調査するのには莫大な資金を必要とするから手が着かない。一方石油がふんだんにあるのはイラク、イラン、そしてサウジである。ところがそれらの国は調査の結果100年分はあることが分かったので、莫大なカネをかけて埋蔵量の調査などはしない。そしてサウジではガソリンは20円くらいだから、使わなければソンだとばかり高級外車なででふんだんにつかっている。そして中国はペトロチャイナという国営の石油会社が70円に抑えて、工業を発展させようとしているが、それも税金を使って抑えているだけで、いつまで続くか分からない。
▼それよりもまず石油に投資しているのはアメリカの年金基金やカナダなどである。それと個人投資家のカネもヘッジファンドを通じてそれにつぎ込まれるから、自分で自分の首を絞めていることだ。この時TV画面で展示されたフリッパーのデータは以下にあるのでご覧いただきたい。

|

July 06, 2008

見知らぬ男から声をかけられる

▼昨日有楽町で「スピード・レーサー」(日本のアニメ「マッハ・ゴーゴー」の実写版)を見た。監督はマトリックスのウォシャウスキー兄弟の作品である。67年に日本でアニメがTVで放映されたが、アメリカでも同じアニメが流れたという。詳細は後日に書く。その映画をサロンパス・ルーブルで見た。映画の予告前に流れるCMがなぜサロンパスばかりかと思ったら、丸の内ルーブルが名前を売ったのだ。外に出ると一人の小柄の中年男性が声を掛けてきた。「お久しぶりです、サトウです、病院でおめにかかりました」というのだが、わたしは全然記憶にない。彼サトウ氏が言うには、友人に頼まれて馬券を買いに来ている。競馬のレースも出来レース情報というのが事前に流れて馬券を買うのを密かに頼まれるのだ。と言って頼みもしないのにバッグを開けてみせる。そこには10万円事に括った100万円くらいの現金があった。ちょっとお茶でも飲みませんか。と誘われる。病院にはいつ入ったのですかと聞くと、15年くらい前だとサトウ氏は言う。わたしが初めて入院したのは6年ほど前で、同室だった人とはメールやハガキで数年間交流していたから、覚えている。その次は2年前だから忘れる筈はない。どうも怪しすぎるので、取り合わないで別れたが、向こうは何回も握手を求めて来て気持ちが悪かった。

|

July 05, 2008

◇「告発のとき」を見る

▼昨日の話の続きだ。つまりヴィンラディンが病気であることをアメリカの情報機関がもし本当に掴んでいると仮定する。それはオサマが入院している病院をCIAが把握している。もしくは担当医を知っている。もしくはオサマの血液、もしくは尿を手に入れているというこの4つが考えられる。しかしもしそうならばオサマをすぐに逮捕するか殺害するか、グアンタナモ基地に送りこんでしまう。しかしCIAがそんな悠長な事をするとは考えられない。要するにブッシュが退陣する事と引き替えに、半年後にイラク政策を変えようとしている布石だろうとわたしは推測するのだ。
▼ダビング10が解禁された。北京オリンピック録画できる事でHDDレコーダーを売ろうという家電メーカーに寄り切られた感じだ。しかし1年前の機種でしか、電波信号を送ることによる切り替えはできない。我が家にはHDDレコーダーは2台あるがいずれも古い機種なので対応していない。しかし録画したビデオなり、DVDを繰り返して見る機会というのは殆どない。それはFM放送の最盛期にエアーチェックという、放送をテープで録音する事が流行ったが、コレクションは増えたが、再び聞く機会は殆どなかったのと同じだ。これへわたしだけではなく、読者のみなさんも経験されていると思う。わたしの過去の経験からいうとカセット、レコード、CD、DVDなどいずれも100本超えたら収集つかなくなる。つまりどこのどの位置に何があるか一瞬で検索されなければ意味がなくなる。すべてのコレクションとは、単に収集欲を満足させるだけの行為でしかないのである。
▼◇「告発のとき」テネシーの中年夫婦が住む家。息子がイラクから復員しているらしいという知らせが来る。しかしいつもなら「元気だよ」とか言ってくるのだが、携帯も留守番電話になっている。不審に思った父親(トミー・リー・ジョーンズ)はピックアップトラックを駆って息子がいる基地に出かける。彼も元もとベトナム戦争当時陸軍軍曹をしていた経験があるので、基地にはなじみがあって顔が利く。聞くと息子は行方不明であり、このまま戻らないと脱走罪を適用されるという。息子の部屋を覗かせてもらうとロッカーの中に聖書や着替え、それに携帯があったので、それだけ密かにポケットに忍ばせる。原則として息子の荷物は持ち出し禁止なのだ。
▼そうしていると基地の外で切り刻んだ焼死体が見つかる。指紋を照合するとそれは息子の物だった。制止を振り切って死体置き場に行くと、焼けこげた頭蓋骨や切り刻まれた手足が棺の中にはいっている。なぜこんな風になってしまったのだろう。息子と一緒に行っていた中隊の9人から一人ひとり聞き取りをしていく。
▼警察側の刑事がシャリーズ・セロンである。ああ何と美しい人なのだろう、といつも思う。とくに今回は痩せてジーンズに普通のコットンシャツで、装飾品はピアスというシンプルな姿で、ベルトの真後ろにはグロック拳銃をつけている。そして彼女は5歳くらいの息子のシングルマザー役だ。捜査は彼女も含めた町の警察によって行われるが、焼死体が見つかったのが軍の所有する基地の土地であったことから軍警察の手に移る。このことでシャリーズは警察署長にくってかかる。そしてトミーも司令官に抗議をするが、中かな思うようにならない。そして中隊の仲間たちは中々本当の事を話さない。そして足取りを追っていくと、親しい4人が夜のストリップバーに行ったことまでは分かる。だが息子はヘロインをやっていた証拠が出てくる。
▼そして父親がこっそり基地から持ち出し、息子が残した携帯電話のメモリーカードを、専門業者に解析してもらうと、イラクで作戦している息子の様々な動画と写真が残っていた。一枚の写真には子どもが路上の脇で倒れているもの。そして動画にはイラク兵の怪我人を病院に運んでいる様子で、息子はなぜか「ドクター」と呼ばれている。イラクの戦争後遺症をテーマにした映画をご紹介するのはこれで2回目だ。しかし作戦を継続しているアメリカでこのような映画が作ることができるというのは、自浄作用なのだろうか。それともこのような人間性を失った兵士が氾濫している事への警鐘なのだろうか。自衛隊のイラク派兵隊員で自殺者が多いことは調査の結果分かっているが。いまだに映画一つできていないという闇の中である。
▼余談だがトミーがシャリーズの家に行って息子に、イスラエルが舞台の神話の話をする。戦うとき怖いと思う自分の怖さを克服することが大事だという様な話をする。それまで息子は眠りにつくとき、怖くて部屋のドアを閉められなかったのだ。その後シャリーズは「そのうち息子はエアガンを欲しがるかも」という。そのときの彼女はhe wont bbgunと発音している。なるほどアメリカではBBガンというのかと思ってネットを検索した。
▼本日メルマガ締め切り日です。読むのが好きという方々は投稿することでもぜひご参加いただきたい。

|

July 04, 2008

テロリストは朝顔市に来るのか、まさか

▼定期検診の朝。といっても雑談をしながら血圧を測るだけだから数分でおわってしまう。クリニックの担当医は、脳神経の専門家ではないが、近くて便利で会話をしていて波長があうから来ている。しかし血圧の測定中に話しかけてくるので、いつも測定値が上がってしまう。あとは「頭が痛いことはありませんか?」というだけ。2年前に倒れた時も別に頭は痛くなかったのに…。今朝は雨降りなので、お年よりは二の足を踏む。だからきっと待ち時間は少なくて済むに違いない。
▼入谷の朝顔市が1週間ばかり延期されるらしい。そうサミットが原因である。毎年写真撮りに行くのを楽しみにしていたのだが、今年はどうなるか?朝顔市にテロリストが来る訳ではない。G8の警備に人出を割いてしまうので、道路を封鎖して行う入谷の朝顔市まで手が回らないということなのだろう。とんだとばっちりだ。浅草寺のほおずき市は浅草寺の境内だけなので問題はないと思う。
▼今朝のニュースによれば、アメリカの情報でアルカイダの指導者オサマ・ヴィンラディンは腎臓病を患っていて、余命半年である、という報道があった。大体オサマが生きているかどうかはっきりしない。わたしはとっくに死んでしまったと思う。しかし生きていることにしないと、「テロの撲滅」という大義名分がなくなってしまう。そうなるとアフガニスタン、イラクに侵略した大義名分が何もなくなってしまう。だからいつまでも、「生きている」ことにしているだけである。

|

July 03, 2008

暴動が多発する社会主義国とは

▼2日前にオペラのチケットプレゼントのご紹介をしたが、どなたからもお申込はない。わたしは当日行く予定はしていないが、興味のある方はどうぞ遠慮しないでお申込いただきたい。ただし応募資格は前に書いた通り。昨日来たメールで「チケットはいらないから、ブックカバーが欲しい」という強心臓の方がいらした。わたしはブックカバーはプレゼントするなどと一度も書いていない。欲しいかたは電話番号をお知らせするので、出かけて自費で購入していただきたい。
▼たしかモンゴルも社会主義国だっったような気がする。もちろん中国一応建前は共産主義国家の建設を目標とする「社会主義国」であるはずだ。しかしこのように両国で次々暴動が起きるのはなぜだろう。民主主義が徹底していないか、国民の世論を政策に反映させるよりも、強権的な統制や、計画経済がすきだからそうなってしまうのだろうか。しかし日本では暴動が起きないから、民主的な世論で形成された平和な国かと言えば、そうでもないような気がする。大体あのクーデターとも言える、中選挙区から小選挙区になったとき、もう公正な世論などどうでもよくなってしまったのではないか。こう毎日食品偽装や詐欺が報道されると、そんな気持ちにもなってくる。
▼本日朝から多忙のため以上。

|

July 02, 2008

◇「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」を見る

Cover1
Cover2
昨日のブックカバー実物左文庫本用、右新書本用、綺麗でしょう。
◇「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」1957年のアメリカネバダ州核実験施設。そこにアメリカ軍を装ったソ連の諜報部隊が来る。それは施設の一角にパルーから持ち出した秘宝があるらしいと察知したからだ。米軍を装ったソ連軍の諜報部隊の大佐はレーニン賞を3度受け、労働英雄賞も持っている女性(ケイト・ブランシェット)だ。しかし倉庫はもの凄く広く、箱が沢山ありすぎて人間の力では探しきることはできない。そこで連れて来られたのがインディ・ジョーンズだ。彼は火薬が鉄に反応することを使ってその秘宝の位置をさがそうとする。そしてようやく探し当てた宝物とは、エイリアンの頭のような形をしたクリスタルで出来た頭蓋骨だった。
▼なぜソ連がこんなものを探していたかというと、世界制覇をするためにマインドコントロールは出来ないかという研究をしていたからだ。こうした研究は、バカらしいが現実にスターリンの命令によって科学者に押しつけられていた。あとはそのクリスタルの頭蓋骨をめぐって抜きつ抜かれつの追いかけっこが繰り返されるだけ。今までのインディ・ジョーンズシリーズと比べてまったく新鮮味はない。わたしとしては前回の「最後の聖戦」がいちばん良くできていたと思う。そして辿り着いたところはペルーの奥地で13体のクリスタルで出来た聖像が隠されていた場所だった。しかしその一つだけに「頭」(頭蓋骨)がない。おそらくこれを据え付ければ、奇跡が起きるに違いないと誰しも想像する。
▼後は映画を見ていただきたい。ケイトはロボットみたいであくまでも無表情、インディも還暦をすぎてパワー不足で大事な場面は吹き替え。途中で妻も出てくるが歳を取りすぎている。そして二人の間に出来た息子も登場するが、まさかこの息子にシリーズの後を次がせるつもりではないだろうな。核実験の爆発直下で鉛板で被覆された電気冷蔵庫にはいって助かる、というのも無理すぎる。救出されシャワーを浴びてはい終わりというのも、被爆国からすればナンセンス以外の何物でもない。銃器や水陸両用車の時代考証がかなりデタラメ。余りにもお子様ランチ的で、見に行くかどうかは貴方次第だ。
▼イタリアの落書き、落書きをして免職になるならば、福田首相の名前を書いてこようかな。安売りチケットで10万円程度の飛行機代を使って、イタリアを往復して首相をやめさせられるなら、安いものである。
▼夕べちょっと飲み過ぎてしまったかな。

|

July 01, 2008

目刺しならぬカレーを食う経団連会長

▼月末なのでそれなりに忙しい。金融機関を4つも駆け歩いたので結構良い運動になった。しかしメインの銀行は徒歩で2駅歩くというのは天気が良ければ良いが、結構歩数計の数を稼ぐことができる。それでその帰り道、先月発見したのだが、某K駅から両国方面に5分ほど歩くと、ブックカバー専門店がある。先月は時間が早くて(午前11時オープン、午後7時まで、日曜休業)しまっていたが、きょうは開いていた。カバーがあまりにも美しいので、ウィンドウを眺めていたら店主らしき中年婦人が声を掛けてきた。「これは和服の帯の生地でつくりました。こちらはイタリアから輸入した生地です。こちらは国産」という具合で気さくな人だった。文庫本サイズで2000円ほどするが、観光地で売っているものよりも遙かに上品で上等、なおかつ美しい。デスクに飾っておくだけで殺風景な机の上が輝いて見えること請け合いである。今度一組買ったらこのブログでご紹介しよう。親しい人にはお中元やお歳暮であげても良いと思う。
▼日曜日「世界の果てまで行ってQ」を見ていたら、珍獣ハンターのイモトアヤコがアフリカ中部まで到達して、ヴィクトリア湖にいた。(確か)そこにはあの千葉市動物公園の珍獣「ハシビロコウ」が棲息するという沼地があった。手こぎのボートで接近するのだが、ウロウロする千葉市とはちがって本当に何時間でもじっとしているのである。そしてナマズのような魚が来た瞬間大きなペリカンの様な口で獲物を捕まえて丸呑みした。うーんこれぞハシビロコウの面目躍如という感じがした。そして赤道の10m北で水を流すと渦は反時計回り、南で流すと時計回りという実験をしたが、それは本当だった。
▼そして録画して見た日曜日夜11時からのNHK「サラリーマンNEO」に「世界の社食から」というコーナーがあって今回は日本のキャノンだった。そこの本社には数千人が働いているがマグロの解体ショーなどもあって620円のマグロ丼が人気だった。そこにあの御手洗社長が登場して「ボクはカレーが好きだ」などと言ってシンプルな400円前後のカレーを一般社員と同じ食堂で食べてみせる。さらに「ここいるときはいつもカレーだ」と言う。しかしご存知のように彼は経団連の会長として、「財界主導の改革」の先鞭を切っている。それに自民党への献金も積極的である。さらに言えば「派遣」を積極的に推進したのも彼だ。その御手洗が「カレー」を食ってみせる。かつて中曽根の臨調行革を推進した土光が、目刺しを食う場面をNHKで流して「質素さ」を強調したのとオーバーラップして、にわかには信じがたい風景だった。
▼たまには『鍵盤乱麻』読者プレゼント。今回はクラシックバレーです。応募資格は投稿欄や読者欄、あるいはメルマガにこの6月中に一回でも投稿してくださった方に限ります。あるいは編集長あて個人メールを下さった方も該当します。
演目:ワガノワ・バレエ・アカデミー●Aプログラム7月19日(土)午後15時30分開演新宿文化センター、ガラ&「海賊」より第3幕、●Bプログラム8月2日(土)午後18時開演Bunkamuraオーチャードホール、ガラ&「パキータ」、チッケットご希望の方は7日正午までに編集長あてメールでご連絡下さい。

|

« June 2008 | Main | August 2008 »