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July 23, 2008

弱者の怒りはどこに向かうか?

Tateyamarenpo立山連峰
▼月、火と宇奈月から黒四ダム、立山の下をくぐって扇沢まで行っていた。絶好の晴天で腕は真っ赤に日焼けしてしまった。しかし高山では雨は天ではなく下から降ってわくのでチュニジアに行くとき買った、ゴアテックスのレインスーツも持っていった。長野新幹線は東京駅集合だったが、わたしは上野発で申しこんだ。距離的にはどちらに出ても同じくらいだが、東京駅だと集合時間が午前6時20分と早いのだ。それで列車に乗り込むのは午前6時50分頃で上野は58分である。添乗員さんとは前日電話で話したが上野の方が時間に余裕があるからお勧めだというのでそうした。上田駅で篠ノ井の観光バスに乗り換える。バスの中で22、3歳の小柄の添乗員さんは言う。6時20分集合ということは添乗員はその30分前には現地に行っていなければいけない。わたしは埼玉の川口に住んでいるので東京駅近くで前泊をしました、とおっしゃる。
▼おそらく前泊の費用は自前だろうな。朝日に出ていたがH交通社に派遣されている添乗員さんたちが労働組合を作ろうとしていた。そのときたしか時給は850円だと言っていた。記事はブログを探していただければ出てくるが、8時間でうちきりだと書いてあったように思う。そして帰りもしごとだから彼女は疲れていても大宮で途中下車できずに東京駅まで行く。おそらく家に帰ることができるのは午前0時を回ってしまうだろう。
▼帰宅して今朝2日前の朝日新聞から遡って見た。21日の「トラック傭車(ようしゃ)」の話は想像を絶する非人間的な世界である。とにかく車中12泊で何でも運送する。それを担当するのは言わばトラッカーの派遣とも云える個人営業者で1次請負から5次請負くらいまで存在する。だから携帯一つで仕事を受注し、仕事がなければ受注するまで、車で酒を飲んで待っている。休憩あるいは待機中もエンジンをかける事は、費用がかさむので認められていない。暑い車の中でエアコン扇風機は回すことはおろか、ラジオも音楽さえも聴くことは出来ず、トラックの車内で精神安定剤を飲んで仮眠する生活が続く。こうなるともう陸の蟹工船だ。こういう実態を筆とカメラで告発しないで、駅頭でビラだけ撒いていても、こういう人たちの心をつかむことは出来ないはずだ。朝日の記事はpdf「yousha」で3枚データベースに入っています。
▼それに警察がダガーナイフの販売禁止を決めたとたんに、14歳の少年によるバスジャック。果物ナイフを100円ショップで買ったという。それから少女が父親を殺害したのは包丁、八王子の通り魔殺人事件も包丁だった。そうなると包丁の販売所持をすべて禁止にしない限り犯罪はなくならない、という論理もなりたつ。メルマガでご紹介したいくつかの本をお読みになれば、不安定な社会が続くかぎり雇用不安は続いていく、そしてそのセーフティネットに漏れた人たちの怒りはひらすら、弱者への攻撃となって現れるのだ。

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