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August 31, 2008

◇「八海事件」を見る。

▼暴風雨が日本各地を襲っている。読者各位の出身地であったり、お住まいの地域であるが、みなさんお変わりなくお過ごしだろうか?わたしは通常であれば映画館に通うところだが、雨が強いので取りやめて録画したTV映画を見ていた。かつては大雪だとか大雨だと映画館はがら空きなので喜こび勇んででかけたものだ。それに今週公開された映画はあまり面白くない。つまり毎月1日は映画サービスデーで、上映側はそれで安価に見られるのを警戒しているのだ。しかし昨年よりも映画人口はかなり減っているのだから、単価を下げて客を呼び込むべきだと思うのだが…。「ラストゲーム」はあの監督が嫌いなので今のところ行く予定はない。
◇「八海事件」とは1951年1月に山口県で起きた事件である。詳しくはこちらをご覧頂きたい。映画は1956年に作られ、わたしは小学生の頃村の巡回映画が小学校の校庭にやってきて、そこで見た記憶がある。記憶に残っているのは容疑者が斧を振り上げて殺害する場面だけで、その他はまったく覚えていない。この事件の弁護を引き受けたのは正木ひろしであり、小説「真昼の暗黒」で市民に知られるようになった。映画はWOWOWで先週「昭和の事件史」シリーズの一環として深夜に放映されたものを録画した。正義の弁護士を演じたのは内藤武俊で、拷問をモノともしない刑事を演じたのは加藤嘉だった。映画は最高裁で審理中だったときに作られ、公開禁止などの措置が取られたが、今井正監督や脚本の橋本忍の努力があって公開されたいきさつがある。映画を見ていて時代背景を彷彿させるのは「トンコ節」などがバックで流れていることだ。昨晩のNHKで放映された「なつかしの歌声」も共通することだが、一曲、一曲に当時の想い出が甦る。とくに石川さゆりが「摩周丸」の前で歌った「津軽海峡冬景色」は当時の船長さんなどが一列に並んで敬礼する場面でジーンとなった。わたしはあの航路が廃止される前年、当時の国鉄のCMに乗せられて、青函連絡船にわざわざ乗りに行った経緯がある。

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August 30, 2008

映画館を茶の間の延長と考える人

▼30日の朝日の「声」欄に「映画見るなら静かにお願い」という投稿が載っていた。これは映画好きにとっては切実な問題である。同じ映画を見るなら絶対都心にいかないと後悔する。はっきり言って映画街にあるスクリーンでないと客の質が極めて悪い。わたしがこの数ヶ月体験した事でも、映画を見て家族でしゃべり出す。携帯で「今映画見ているんだ」としゃべり出す。携帯の電源を切らないのでサイレント・モードにしても「ウー、ウー」バイブが唸る。「会場内(スクリーンがあるところ)では食事は禁止です」とアナウンスしているにもかかわらず、弁当を開く。直近では前の椅子を蹴るというのがあった。おそらくビデオやTVを自宅で見ている感覚で座席に座るんだろうと思う。わたしは嫌われても、睨まれても一応それらの人には全部注意をする。
▼こういううるさい人たち、マナーを知らない人たちがいると映画の中に自然にとけ込めない。映画の上映に当たってスクリーンでは再三注意事項が流れる。にも関わらずである。こうなったら10年くらい前の航空機に乗ったときの注意事項を、CAさん(当時はスチュワーデスと言っていた)に実演して貰うしかない。「携帯を持っている人は右手に持って高く掲げましょう。ハイ、それでは揃って電源を切りましょうね」とか。隣の人としゃべらないようにするには、拘束具としてのマスクを配布すると良いと思う。そして足には足錠をかける。そして本編が始まっても、ポップコーンをバリバリ食べるヤツ対策として、もう関内で飲食は一切禁止して販売をやめるしかない。

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August 29, 2008

官房長官の詭弁

Nekojarasi家の近くで見つけたハートマークのエノコログサ
▼月末なので零細企業としてもいろいろ気ぜわしいのである。それに定期通院もある。医者はなるべく待ち時間が短い方がよい。薬は通常4週間の28分だけ調合してくれるので月曜日の分まである。概して雨降りの日は、面倒なので通ってくる患者は少ない。すると雨の日に行くと待ち時間は少なくなる。という事で行ってきたら無事1時間ですべてが終わった。待合室にはいつものように、セロニアス・モンクのジャズが流れていた。これは院長のお好みなのだろうか。
▼昨日アフガンでペシャワールの会の伊藤和也さんが何物かによって殺害されたことで、昼に町村官房長官が記者会見をしていた。曰く「これはテロリストの仕業である。だからインド洋で自衛隊が給油することは継続しなければならない」という詭弁を述べていた。人の不幸も自分を正当化することに利用するという、傲慢な態度には出る言葉を失ってしまう。
▼グルジアに於けるロシア軍がじっと居座るというのは、日露戦争のきっかけと、とても似ていると思った。すなわち1900年にロシアは当時の清国で発生した義和団事件の混乱を収拾する目的で満州へ侵攻して、全土を占領下に置いた。ロシアは満州の植民地化を既定事実化しようとしたが、日英米がこれに抗議しロシアは撤兵を約束した。ところがロシアは履行期限を過ぎても撤退を行わず駐留軍の増強を図った。(この部分ウィキペディアより引用)ロシアの領土拡大政策は今も昔もちっとも変わっていない。
▼買わないという事の続編。一番わたしの身の回りにある事で言うと、デジカメである。フィルムカメラ(いわゆる銀塩カメラ)のモデルチェンジは、大体5、6年に一度で済んでいた。ところがデジカメときたら、画素数戦争で1年に一つのメーカーから3種類くらい発売される。一眼デジカメでいうと受光素子の部分が今までは、APSカメラのそれを流用していた。だから35ミリカメラよりも3分の1くらい狭かった。それがキャノンを先頭に1年前から35ミリフルサイズを売り出してきた。それもキャノンそれは本体価格で80万円くらいした。それがニコンで昨年暮れにD3という機種で35ミリサイズを投入したがこれも60万円だ。さらに先月ニコンはD70という機種で35ミリサイズで33万円を出してきた。そして月末キャノンは20万円くらいで35ミリで1500万画素を出す。もうメチャメチャ、先日なじみのカメラショップに行った。
▼わたしはここでフィルムカメラをずっと買っていた。店員さんは次々新機種が出てくるから、下取りの査定をするときは余程気をつけないと危なくて仕方ないといっていた。一番高い機種をマニアはフラッグ・シップ機と呼ぶ。これは海軍用語で「旗艦」である。カメラ雑誌はもう新機種を持っていなければ、時代遅れになったように煽る。資本主義というコマーシャリズムのそれは、常に消費者の持っているモノは古くなったから、新しいものの買い替えさせるのを至上課題とする。メーカーから新機種を借りたプロカメラマンが、細密描写は新機種に限るとばかり、作品を紹介する。消費者は「高いカメラを買うとこんなに綺麗な写真を撮れるのか」と錯覚する。
▼そして高いフラッグシップ機を買うのが、趣味であるマニアも存在する。彼らが何をやっているかというと、自分のブログで遠い所から高層ビルの窓を写したら桟が写っていたとか、そんな事を自慢しているだけだ。そりゃあカメラとレンズが良ければ何でも写るさ。ロバート・キャパがノルマンディ上陸作戦で持っていたカメラは、シャッタースピードが最高250分の1位だったはずだ。ところが今は8千分の1秒くらいかな。だがそれを使って身を挺してイラクやアフガンに行って、傑作を撮って名を挙げようとするカメラマンは殆どいない。この画素戦争に巻き込まれないためにどうしたらいいか?それはフィルムカメラの1世代前のカメラを買う。たとえばニコンで言えばF5なら新品で27万ほどしたが、今なら中古で10万円以下で買える。これで撮影して現像したフィルムをスキャナーで読み込んで使えば良い。これが一番賢明である。

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August 28, 2008

戦争にならない生活スタイル

▼昨日の続き。第一次湾岸戦争が始まった時、朝日にマッキンゼージャパンにいた大前研一の書いた記事が話題を呼んだ。それはおおよそ次のような内容だった。「戦争は嫌だ」、「戦争反対」と口で言うのは簡単だ。しかし今回の戦争は石油に端を発している。それならば今の生活を享受しながら、「戦争反対」というのは余りにも身勝手な話である。例えば「わたしはエアコンのない不自由な生活をしても良い」あるいは「車に乗れなくてもいい」だから湾岸戦争に反対すると言わなければ説得力がないというものだった。わたしはあのギラギラした大前研一は大嫌いだが、この文章は妙に説得力があった。
▼そう世界の資源は決まっている。それを北半球の金持ちが独占している。金持ちの占有欲はとどまるところを知らない。日本にしてもTVでは相も変わらず「グルメ」番組が巾を利かせている。そして全国各地で脂の滴る「○○牛」なるものが紹介される。健康番組では「脂っこい肉など食べない方がいい」と言っているのに実に矛盾しているではないか。小麦の値段が上がってパン粉などあらゆる食料に関係する、あらゆる生活必需品の値上げが進んでいる。これは元々はといえば安かった外国製品に依存していたことが問題である。
▼その首根っこを押さえているのは商社である。本来主食の米と小麦は国内産であるべききだ。そういう戦略がまったく見えていない。話は飛躍してしまった。宇宙飛行士の毛利衛が某建築会社のCMに出て言う。「我慢しなくても今の生活が維持できる」と。最初に言った事と照らし合わせて見れば、彼の言っている事が以下に矛盾しているかお分かりになろう。多少不自由な生活に耐えることが、食料やエネルギーの寡占化を防ぎ、強いては戦争をなくすことに繋がるのである。CMに惑わされて必要ないものまで、競って買う時代ではない。その覚悟が出来れば見栄を張って、自分をよく見せようとして着飾る必要もなくなる。

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August 27, 2008

「エコ買い替え」」とうい欺瞞

▼いま全6巻の本を集中的に読んでいる。あと数日で読了すると思う。2冊借りては読み終わると図書館に通う。昨日も小雨の中行ったら、夏休み最終盤のせいかお子様が自由研究で来ていてうるさいのなんのってありゃしない。早々に退出してきた。
▼ここ数日はエアコンなしで過ごしている。それと気温も下がっているので4日間ほど酒を飲んでいない。わたしの場合、気温が30度を切るとたちまち飲酒したくなくなる。極論すると真夏の2ヶ月だけ飲むことができれば、あとの10ヶ月は一滴のアルコールなしでも平気だ。
▼我が家では「西日本スポーツ」(略称西スポ)というのを福岡からわざわざ郵送で送ってもらって購読している人がいるので、昨日ちょっと借り読んでみた。8月24日付の1面に「与田剛の目」というコラムがあって、こう言っている「また、韓国やキューバのようにタフに戦えなかった。打者は追い込まれるまでに積極的なフルスイングができず、投手はホームベース上で相手と勝負できる投手が少ない。」そのあと審判のレベルのせいにするのはおかしいと結んでいる。まあそうだと思う。
▼さいきんのCMを見ていると「エコ買い替え」という珍妙なものある。電球の球くらいなら分かるが、車のエコ替えとなると、そうそう簡単にはいかない。車の保険のCMでも年間走行キロ数3000キロメートル以下を売りにしているものすらある。ああこれこそ最悪の地球環境の破壊だ。そんなの車を売ってしまった方がよい。エコ買い替えなんてしないで、こちらもタクシーに替えた方が地球に優しい。現実にわたしは実家で両親の介護に使うつもりで買った4WDは6月に売り払ってしまった。2年間で5千キロも走らなかった。あれば便利だが、隣に住む叔父も、もったいないから必要なら車を貸してくれると言ってくれた。借りると満タンにして返すのだが、それにお礼の菓子折を持参してもかなり安上がりで住む。どうしても必要なら新幹線駅前のレンタカーを借りれば良いという結論に達した。とにかく車を持っているだけで年間平均すると、車検、保険、税金で年間10万円は出ていくのだ。先日のむのたけじさんも「戦争を防ぐ方法は、不必要なモノを買わない事だ」と言い切っていたが、わたしはそれから実行したい。

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August 26, 2008

◇「12人の怒れる男」(ロシア版)を見る

H200822_seet昨日近くの郵便局で買った「パトレーバー」の切手シート
▼最近プライバシーの侵害ではないかという投書が散見されるGoogleの「ストリートビュー」というソフトがある。当面主要4大都市圏だけらしいが、そのうち全国に拡げるという。不思議なのは自分が立っている地点を360度見回す事が出来ることだ。幹線道路の場合車載用GPSを作る会社が道路に沿ってあらゆる方向から走行してビデオカメラに撮影し、画像にする。しかしこの場合裏の路地まで見ることが出来るというのは、特殊なビデオカメラを持って歩きまわっている人がいるのだろう。わたしの家の周辺を見たら、隣のイタリア製バイクショップは写っているが、2、3軒飛んですっぽり抜けていた。切りぬきがうまくいかなかったのだろう。
▼◇「12人の怒れる男」(08年度ロシア版)この映画は昔ヘンリー・フォンダ主演でアメリカで作られた。地味な映画だったが陪審員の責任というものの重要性を訴えていた。今回場所を現代のロシアに置き換えて作られた。チェチェン人の少年が養育して貰っていた義父をナイフで殺害したという事件が発生する。裁判官は、「有罪の場合少年は無期刑もありうる」と12人の陪審員に明日まで結論を出すように宣言して閉廷する。合議の場所は近くのおんぼろ体育館だ。12人の男達は体育館に急ごしらえで設えた場所に水とサンドイッチなどをあてがわれ、携帯は全部取り上げられて外からカギを掛けられる。廷吏は用があったら外で待機しているから呼べという。
▼最初の多数決を取ると1人だけが「有罪にすることに反対」だと挙手をする。その後工兵を期すためにメモ用紙を使って投票することになる。なぜ反対したか?反対した男は「疲れているから」、「めんどうだから」と言って一人の少年を20年以上も監獄に綱いておく事が許されるか良く考えよ、という。そして体育館の中にマットや椅子を使って事件現場を再現する。まず足の悪い老人が「犯人を見た」という不合理性が解明される。つまり「見た」というのはウソなのだ。隣のマンションに住む夫人が「ナイフを突き立てるのを見た」という証言も「不可能」であると結論される。
▼そもそも少年がここに義父と住むようになったのは、チェチェンにいた少年が、ロシア軍によって両親を殺害され、それを気の毒に思ったロシア軍兵士が彼を引き取ったという経緯があった。ロシア軍との射撃戦で両親は殺害され焼かれる。少年だけは犬を抱きかかえて地面に伏せていたためにかろうじて命拾いをする。そしてロシアに連れて来られたが、言葉が通じなくて隣近所からは疎外されていた。そして隣の夫人からは元軍人の義父が男前で目をつけていたので嫉妬されていた。そもそもボロボロで古い軍人宿舎は、人が住み続けるのはかなり困難な状態だったのだ。その両隣は新しい高級マンションの建設予定地になっていて、少年たちが住む家だけが邪魔になっていたのだ。陪審員たちはそのマフィア(経済マフィアは元ソ連共産党幹部がかなり多い)が仕切るマンション建設業者が、少年一家を立ちのかせるのは無理だから殺害したのでは、と結論づける。
▼ここまで到達するのに映画では約2時間かかっている。では全員一致して「無罪」の判決が出て、「さあ解散だ、家に早く帰ろう」、「恋人と早く会おう」と立ち上がったとき、今まで寡黙で出番のなかった陪審委員長(監督のニキータ・ミハルコフ)が「ノー」の一票を投じる。なぜか?「少年を無罪にして町に出せば、マフィアに必ず殺害される。牢獄にいた方が生命を長らえることができる」というのが陪審委員長の主張だった。評決は全員一致でなければならない。みんな自分が少年を引き取る事などには尻込みするが、さあどうするか。日比谷シャンテにて。
▼今のロシアで何が起きているか。チェチェンでロシア軍が何をしているか。そして国内では秩序よりマフィアが跋扈している様子が的確に描かれている力作である。それに日本に来年度から実施される「陪審員制度」についても一石を投げかけている。

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August 25, 2008

「患者さん」か「患者様」か結論がでた

▼昨晩ハッチーさんから久しぶりにメールを頂いた。オリンピックに関する内容だったので「投稿」あつかいして良いかどうか、お聞きしたところ「快諾」を得たので「投稿欄」に掲載させていただいた。今後も土日は読者のみなさんが参加しやすいテーマを選んで行きたいと思う。
▼朝日の朝刊にケニアのワンジル選手がマラソンで優勝した記事があって、「日本じこみワンジルに金」という見出がついている。となると「日本仕込み」の「日本人選手」はどういう位置付けになるのか?とってつけたような見出がとてもおかしかった。今回の北京オリンピックで、一番はしゃいでいたのは某政党機関紙である。利用されているのも知らずに「差別」と「隔離」の北京オリンピックをおだて上げているのが悲しい。後日詳しく書くが、ロシア版「12人の怒れる男」の中にこういうセリフがある。「共産主義なんてみんな嘘つき、幹部から下っ端までみんな信用できない。自分たちの特権を守るためならどんなウソでもつく」。この場合の「共産主義」とは日本における「官僚組織」と読み替えていただければ良いと思う。中国もまたしかりである。
▼昨日の日経に「患者の呼び方」という特集があった。この『鍵盤乱麻』読者の欄でも、ある読者の方もこの「患者」の呼び方にはこだわりをもっていらっしゃる。わたしはかねて主張しているように「患者さん」が正しいと思う。なぜならホテルや旅館は自分が希望して気分転換や物見遊山に行くのである。しかし病院は半ば「強制的」に入院させられる。「様」と言う言葉が出たのは日経によると、01年10月厚労省が指針を発表したことによるという。わたしたちが日常会話で「○○様」とは呼びかけしない。だいたい「○○さん」が一般的であり、「○○様」などと言ったらおちょくっていると思われる。そんな事いうのは歌手の三船和子の「旦那様」の歌詞だけだ。♪「わたしの大事な旦那様 あなたに寄り添い 生きて行ーく」って。
▼歯科医向け月間経営雑誌「アポロニア21」で患者千人を対象に調査したところ「違和感を覚える」が38・4%になったという。さらに藤枝市立総合病院での外来患者に対するアンケートでも、「さん」が69%で「様」は4%にとどまったという。日経でも、患者と対等な信頼関係を構築するかという論議をしないまま、接遇方法として安易に「様呼称」を導入した結果、現場でちぐはぐな現象がおきている、と指摘している。言葉ではなくて、患者をどうサポートしたら安心感を持つことができるかという事を、精神で理解して実行しているかが問題だと思う。

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August 24, 2008

キューバに勝たせたかったなー

▼アクセス用語を調べると「銚子市民病院」が圧倒的に多い。わたしは取材対象として企画提案に出してはあるが、まだOKになっていないので、取材には行っていない。だから書きたくても書きようがない。興味のある方は「千葉日報」に極めて「客観的」な記事がさらりと書いてあるが、取材不足で中味は殆ど分からない。昨日は議会で1票差で市長提案の「閉鎖」が認められてしまったようだ。
▼オリンピック野球の一位決定戦は、キューバを勝たせたかったが、残念な結果に終わった。某読者とメールのやり取りをしたら、「ほんとくやしい。ゲッツーで幕切れなんて。(>_<)(>_<)」という返事が返ってきた。上位にくるチームは本国で練習に練習を重ねて、弱点や攻略法を研究してくる。日本は全員揃って試合をしたのが出発前の2回だけ。これで勝てる筈がない。本当に勝つ気なら、事前にキューバ、アメリカ、韓国に調査チームを派遣して、試合ぶりをビデオに撮影して、分析くらいの用意周到でないとね。出た所勝負ではいささか頼りない。それに坊主頭になって勝てるなら、事前に全員五分刈りにしたら良い。

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August 23, 2008

やはり負けた星野ジャパン

▼星野ジャパンは予想通りというか、4位で敗退してしまった。今朝のTVを見ていたら、「気力でも全力を上げてがんばるのだ」と星野氏は檄を飛ばしていたが、「気力とか精神力で」というのは、戦前の軍隊の思想と同じである。しかも昼食のときTVの音声を有楽町の中華レストランで聞いていたら、応援は時代がかった旧陸軍の突撃ラッパである。中国の人が見ていたら気分を害するのではないかと思った。
▼その点リレーは日本の弱点を科学的に4年かかって克服している。つまり早さではかなわないだろうから、失敗しないバトンの受け渡しを重点的に克服してきたのだ。ソフトボールもしかり、上野投手はアメリカに留学して、敵から勉強しているのだ。星野ジャパンは出発前に巨人の原監督率いるオールジャパンに大敗している。あの時点で監督と、頻繁に落球するような選手を入れ替えておけば良かったのだ。その点人気だけで実力もない監督を「○○○ジャパン」などとおだて上げて、大本営発表を臆面もなく持ち上げる戦前のマスメディアと何も変わるところはない。
▼きょうは昼から有楽町シネシャンテにロシア版「12人の怒れる男」を見に行ってきた。3時間もあったのには驚いた。監督のニキータ・ミハルコフは、今のロシアの実態を見事にアメリカ原作の映画に移植している。

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August 22, 2008

「たいまつ新聞」むのたけじの言葉

▼今朝の朝日に元朝日新聞記者でその後秋田県で「たいまつ新聞」を発行していた、むのたけじ氏が「夏に語る」で登場している。むの氏は1948年から30年間週刊で「たいまつ新聞」を発行していて「新聞と戦争」の巻末にも出てくる方である。むの氏はここで重要な指摘をしている。自分は朝日をやめてから戦争に反対する事に命をかけて新聞を発行し、平和運動をしてきたつもりだ。しかし大声を上げても戦争はなくならなかった。「戦争反対」と言ったのは自己満足であったかも知れない。意思表示をしないと権力は「反対」がなかったと勝手な判断をする。今は「戦争はいらぬ」と怒鳴り声をあげている。「いらぬ」というのは資本主義を否定することだ。いまの人工的に起こす消費、そこにある欲望が戦争に拍車をかけてきた。
▼無限の発展はいらない。当たり前の平凡とはモノ、カネ主義ではない。腹八分目で我慢する生き方なのだ。肝心なのは違う物を排除する事をやめること。人間は違っていてるから分かり合える、という思想だと述べている。
▼「新聞と戦争」には出ていなかったが昨日読んだ新聞に「白虹(はっこう)事件」というのが出ていた。詳細は以下をご覧頂きたいが、新聞記事自体がこのウィキペディアを見て書いたようにこれとうり二つの内容だった。朝日はこういう圧力の屈していったのだ。
▼昨日自宅に来た手紙で応援している団体の一つ「さなぎ達」で以下の「コモン・グラウンド、ホームレス自立支援、社会的起業/NPOフェロー藤原航さんの帰国報告会」があるので興味のある方は参加していただきたい。

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August 21, 2008

◇「攻殻機動隊2・0」を見る

▼訂正とお詫び
昨晩お送りしたメルマガですが、3行ほど編集長であるわたしの手違いで欠落してしまいました。すみません。星林さんの以下の文章の下に「てんぐさ」さんの3行が入ります。
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かを考えさせるような不思儀なかんじがした。

てんぐさ
 久しぶりに邦画特集。7本一気にご紹介。

◇百万円と苦虫女
 タナダユキ監督作品。テーマは「自分探し」ではなくて、「ダメダメな自分からの逃
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▼◇「攻殻機動隊2・0」数年前に「マトリックス」が公開されたとき、シネマで紹介したところ、見に行った友人Fが「何が何だかわからなかった」と愚痴っていたことは一度ご紹介した。あれは電脳の世界の事なので、現実だと思って見ているとF氏のように何がなんだか分からなくなる。実は「マトリックス」は「攻殻機動隊」の焼き直しなのである。攻殻機動隊と言ってもTV版の「SAC(STAND ALONE COMPLEX)」と2種類ある。TV版の監督・脚本は神山健治は主要登場人物は同じだが、前者の原作は士郎正宗である。前者の呼称は正しくは「攻殻機動隊GHOST IN THE SHELL」という。わたしは両方ともDVDやビデオなどで見ているが、どうしても大きな画面で見たくなって、新宿新宿シネマスクエアとうきゅうまで出掛けた。この映画館はかなりマニアックな映画を上映していて、前回はたしか松坂慶子の「るにん」だったと思う。20年以上前に公開された、フランチェスカ・ネリとアントニオ・バンデラスの名作(わたしが勝手に思っている)「愛よりも非情」もここで見た。
▼だから「マトリックス」や「イノセンス」をご覧になる方はこれを先に見ていただかないとどうしても理解不能の場面がある。西暦2030年頃の世界、主人公は「公安9課」という部署で課長に草薙素子、バトーそれにトグサという4人が活躍する。世の中はすべて電脳の世界である。素子もご多分に漏れず脳の一部を除いて擬体で出来ている。そこに某国がODAを通じた闇取引を外務省に圧力をかけてしようとしている。その捜査過程で別の擬体が見つかる。しかしそれはどう見ても草薙のコピーの様な形をしている。課長は真相を突き止めるようにという命令を出す。中国人に身をやつした怪しい男が、9課に抵抗するが追いつめる。バトーは危険だから、必死にやめろというのだが、逃亡を図った擬体に、素子は自分の脳を繋いで、擬体を操る組織の本当の狙いを探ろうとする。
▼映画の「踊る大捜査線」も湾岸署は9課をイメージして作られている。DVDやビデオは初公開しているときと変わっているので、マニアの方はぜひご覧頂きたい。この映画館ンは上映に先立って、昔のラジオの空襲警報の時に使われた「ボン、ボン、ボン、ボン東部軍管区警報」という鉄琴と同じで古めかしい。

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August 20, 2008

NHK終戦特集番組を見る

▼時々8時台にアクセスが集中することがあります。しかしわたしも仕事の準備があって9時にならないとブログは書き上げることはできません。アクセスする方はその点ご留意下さい。
▼昨夜は先週録画したNHKなどの終戦記念番組を一気に見た。1)「レイテ」兵士はみんな食べるものもなく死んでいたのに、この真るっこぃ生き残った師団長とは一体なにだったんだろう。2)「関東軍と麻薬」戦争とはカネのかかるものである。すでに書いたように日露戦争は外債を発行してかろうじて、ギリギリ「引き分け」にまで持ち込んだ。中国各地に作ったカイライ政権を維持するには、カネが必要だ。そのために軍は別会社を作って阿片を栽培させて、それでカイライ政権を維持する方法を取る。南京だったかどこかでは人口の3分の1から4分の1が、阿片中毒患者だったと報じていた。3)「韓国人のBC級戦犯」よいアルバイトだと思っていたら軍属として扱われ、シンガポールや泰緬鉄道の捕虜の監視役をさせられた韓国籍の人々。極東軍事裁判では日本人として、処刑された人も多い。かろうじて生き残った人たちが、日本に対して裁判を起こしたり、映画「YASUKUNI」に出てくるように、靖国神社から合祀取り下げを求めている実態だった。4)「日本軍による沖縄の集団自決強制事件」日本TV系家族、あるいは夫婦間の自決や殺害は聞いているだけで、耳を覆いたくなる。そして戦争の記憶を若い世代が語り部になって、次の世代に伝えて行こうと取り組んでいる様子だった。述べ5時間ほどだったが、ドキュメンタリーなので倍速いや3分の1速くらいで全部見終わった。
▼本日メルマガ締め切り日、わたしは朝から仕事なのでこれまで。

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August 19, 2008

◇「シティ・オブ・メン」を見る

▼3月にチュニジアを旅したとき自分用に買った、皮のサンダルの縫い目がほころびてしまった。飛行機に乗っている時間が長いと疲れるので、靴は常にサンダルに履き替える。日本から持参した、軽いスリッパはどこかのホテルに置き忘れてしまった。そこで仕方なくチェニスの旧市街で買い求めた。たしか日本円で1200円くらいだった。皮と裏のゴム部分はしっかりしているが、縫い目と接着剤がダメだった。残念だが歩くとつまづきそうになって危険なので、今朝燃えないゴミと一緒に出した。そういえば友人が数日前に、チュニジアのパック旅行から帰国した。夕べ帰国報告があったので、サーチャージの価格を聞いたら5万円だったという。わたしが2月末日に成田で徴集されたのは3万2千円だったから、かなり上がっている。
▼昨日の取材だが、編集長の意図がはっきりしなかった。市原のトンバという水穴を取材して欲しいという内容だった。取材対象者もなし、地図もなし。MINさんが用意してくださったネットのおおざっぱな地図を頼りに、地元の人に聞いてやっとの思いで探し当てた。地元の人たちも「トンバ」なんて聞いたことがないと言うほどだ。写真を撮ったがとても一面トップの記事にはならない。編集長にメールを送って、緊急に別の取材をして差し換えた方が良いと話をする。こういうのをくたびれもうけというのだ。
▼◇「シティ・オブ・メン」ブラジルのフェルナンド・メイレレス監督が02年に、圧倒的な迫力の「シティ・オブ・ゴッド」を発表した。もうこれはブラジルの「ゴッド・ファザー」だとわたしはそのとき思った。建前ではこの「メン」は続編(姉妹編)という事になっている。ブラジルリオの貧民街ファベーラに育った二人の少年。彼らが住むデッド・エンド・ヒルでは暴力団の縄張り争いで銃撃戦が絶えることはない。少年の一人はアセロラでもう一人はランジャーニだ。二人はいつも一緒に遊び育ってきた。18歳になってランジャーニは父親が分からなかったが、ある手づるで刑務所にいる父親が判明する。一方のアセロラは18歳なのに、結婚して1歳くらいの男の子がいる。彼は働かないので、妻に愛想をつかされ、子どもを押しつけられ別居する羽目になる。
▼ランジャーニは父親が見つかった事から父と一緒に暮らそうとする。ところがアセロラは今まで所属していたのとは違うギャング集団に近づきつつある。ところがそこのボスからアセロラの父を背中から射殺したのは、ランジャーニの父親だと知らされる。両方のギャングから見離されたアセロラは、ランジャーニを殺して、「忠誠」を示す以外に自分の居場所はないと考えるようになる。「シティ・オブ・ゴッド」に比べると、「衝撃作」の面影はなく、内容も数段落ちる。

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August 18, 2008

TV「Tomorrow」と銚子市民病院

▼昨日は昼前に新宿に出掛ける時点で雨が降り始めたので、カメラは持参しなかった。もちろん一眼デジカメ専用の防水ケース(装着したままレンズをつけ、撮影結果を確認できる)も持っているが、面倒である。
▼昨晩TBSテレビ午後9時からの「Tomorrow」という番組を見た。『鍵盤乱麻』読者ですでにご覧になっている方の書き込みもあるが、ある地方都市の病院が経営危機で閉鎖し、セレブ専用の脳神経外科の病院にしようという話である。そこで働く医師や看護師、市役所職員と、脳神経外科医が大学の医局から手下を連れて乗っ取りを計ろうと計画している。その裏で操っているのは地元出身の国会議員だ。
▼しかし今現実に千葉県銚子市民病院が(市立)が9月末で閉鎖されようとしている。サイトを探しても正確な立場で書いているものがない。新聞記事などでは話しあいをしてきたが、医師を派遣している日本医大が医師を引き揚げてしまって経営ができなくなってしまったようだ。それに財政問題も絡んでくる。入院中の患者は銚子市外の病院へ転院を余儀なくされている。しかしこういう地方都市の病院は、多かれ少なかれ同様の問題を抱えている。2年前のわたしの病気だって、地方都市に住んでいたら命がなかったかも知れない。住んでいる場所によって命を永らえることができるかどうかも変わってくる。
▼そして昨日の朝日2面にあった「夕張のざらし」も18年間に353億円返済しなければならないという話も酷い。市長をして10年間で100億円が限界だと言っているではないか。それでいてハコモノを作った建設会社の借金は一切棒引きにならない。こんなっことをしていたら、市民はどんどん夕張から逃げ出してしまう。戦争の時代を同じく大和や武蔵を作った会社は戦争に負けても、カネはちゃんと取り戻しているのである。本日一日中取材のためこれまで。

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August 17, 2008

雨は降るが傘はなかった

Guarana
▼昨日は傘をもって出掛けなかった。行き先は渋谷のシネアミューズだ。「シティ・オブ・メン」を見に行ったが、かなり空いていた。一週間前に公開されて、初日サービスというものがあったが、1週間後のきょうもそれを配っていた。という事は予想するほど伸びていないということなのだろう。写真はそのブラジル製の炭酸飲料水である。雨が降り出したのは帰り道市ヶ谷を通過したあたりだ。天気が良かったので、傘は持参していなかった。下車駅の駅ビルの本屋さんで20分ほど、立ち読みして雨宿りしていたが、止む気配はなかったので、小降りになったとき歩いて帰宅した。映画の内容は後日書く。きょうはリマスターされた「攻殻機動隊2・0」を新宿まで見に行く。その後雨が降っていなければ、門前仲町まで4年に一度の深川大祭の撮影に向かう。

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August 16, 2008

旧中川の灯ろう流しに行く

Tourounagasi
▼昨日のブログに色々な内部情報をお寄せ下さった方がいて、とても参考になった。参謀本部と新聞の関係は、従軍慰安婦を最初に書いた、作家の千田夏光が、「新聞と参謀本部」というようなタイトルの本を書いていたので昔読んだことがある。しかし今図書館やネットで検索しても出てこない。この本が実に詳しい。
▼昨日夕方から江戸川区と江東区の境にある、旧中川で東京大空襲の犠牲者を偲ぶ灯ろう流しがあったので、出掛けた。1週間ほど前にこの川縁を歩いていたら、その表示がでていた。江東区のサイトで責任者の家を探し出して、念のため、開始時間を聞く。5時から式典で6時頃から流すのではないか、という返事だった。自宅を5時半に出て会場に向かう。しかし中学生のブラスバンドが「見上げてご覧よるの星を」とか、「精霊流し」、「ふるさと」、「涙そうそう」等演奏するだけで中々始まらない。といっても日光がまだ高いところにあるから無理だ。そして6時半ころになって、両区の区長や、地元選出の国会議員の挨拶が始まる。平井に豪邸がある、「みんなで靖国神社を参拝する会会長」の島村義宣の代理が出てきた。彼は昼のNHKに出てきて「参拝するのがなぜ悪い」と開き直っていた人だ。そして江東区選出の木村議員は「独裁国家をなくす」と豪語して、さながら自民党のイベントのようだった。それが終わると出席者の紹介が延々と続く。暑い中午後7時までつまらない演説を聴かせられて、ようやく灯ろう流しがはじまった。灯ろうの文字は「戦争反対」、「原爆反対」はまだ良いとしても「人類皆兄妹」という笹川良一のスローガンみたいなものもあって、いやはやであった。

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August 15, 2008

「普通の人」が積極関与者になるとき

▼オリンピックの野球は午後11時まで見ていたが、差が開かないので寝てしまった。
▼昨日の新聞を見ていたら、「イラク・アフガンからの米軍退役軍人にアルコール依存症が多い」という記事が出ていた。調査は48,400人の軍人を対象に調査したという。帰国後に男性で一日5杯以上、女性で4杯以上飲酒する暴飲者になる(この程度の飲酒する人は身の回りに大勢いる)割合はた、戦闘経験をもつ軍人の方が、そうでない退役軍人と比べ、31%も高いけっかになった。さらに回数が一週間に男性15杯以上、女性で8杯以上となる多量飲酒者となった割合は6%だという。戦闘経験がなくても、日本国内で同様の多量飲酒者となっている人は、どうぞお気をつけ頂きたい。
▼帰省しているときの13日、終戦直前の8月13日長野空襲があって米軍によって49人の死亡者が出たという祈念の行事が報道されていた。被害にあった人はとてもお気の毒だと思う。それは原爆体験も同じである。しかしこの8月15日の終戦記念日とは、天皇が連合国の大してポツダム宣言を受け入れるという「ホールドアップ」宣言をしただけの日なのだ。正しくはミズリー号上で調印をした9月2日になる。だからそれまで多少の戦闘は起きても、それはある意味仕方ないことだ。
▼8月15日の「終戦記念日」にあえて書きたいのは、単に被害者意識を高揚させることで、再び戦争が起きなくすることができるかという事だ。つまり初めに日本のアジア各国に対する侵略戦争から出発した。朝鮮のニュースフィルムを見ていると、広島・長崎に原爆投下された放送を聞いて朝鮮人たちは、みんな万歳をしている。これは当然のことであろう。侵略という歴史が先ずあり、それに対して有効な抵抗運動一つ組織できなかったのだ。「戦争と新聞」を通読して見て感じる事だが、日露戦争といのは外国からカネを借りてようやく停戦交渉まで持ち込んだのだが、日本国内では「領土を寄こさないのは弱腰」として日比谷交番の焼き討ち事件なども発生する。その裏には新聞が正しい報道をしなかったために、実質的に世論誘導をしていった側面がある。
▼それが満州事変などになると、軍部と新聞社の持ちつ持たれつの関係へと発展していく。軍部は在郷軍人会などを使って「不買運動」などをしながら、軍部に協力的な記事を書くように圧力をかける。これは明治初期には参謀本部は「萬朝報(よろずちょうほう)」などが軍部の思い通りの報道をしないので、徹底して弾圧を行った。その経験から報道機関は懐柔した方が有利であるという方針に変わっていく。
▼それは日比谷交番焼き討ち事件に端を発しているのだが、参謀本部の行動を追認するような世論作りが新聞社を中心にリードされていくことになる。だからゴールドハーゲンの「普通のドイツ人とホロコースト」(ミネルバ書房)のように普通のドイツ人が「同意」、から「積極的関与」に傾斜してく。ある警察大隊の例では、外からの強制を伴わなくても「普通のドイツ人」は積極的に虐殺行為を展開したとする研究が出されている。ゴールドハーゲンの説には反論する人もいるのだが、日本でもこの時期、普通の人が諸手を挙げて戦争協力していった実態を真剣に解明しない。「反米」と「被害者面」だけを強調していると、ふたたび戦前と同じ間違いを犯すことになる。いやもう手遅れかも知れないけど…。わたしは毒のある言葉をストレートに書く。しかし作家の井上ひさしが「週刊ポスト」8月15日号で、最新刊の「ボローニャ紀行」を紹介するなかでこう言っている。「使い古された平和よりも、目の前の日常を守ろうというほうが人の心に届くのだ」と。

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August 14, 2008

対キューバ戦見る。

▼オリンピックは興味はないが、昨晩たまたま「ゴンゾウ」の後半から野球中継にチャンネルを切り替えた。わたしは長野にいて、東京にいる野球好きとメールをやりとりした。以下その要約。

私(素人)「キューバと全日本は良い試合をしている。川崎か戻って同点になった。」
通(つう:マニア)「しかしノーアウト2、3塁に!ダルの馬鹿〜川崎がせっかく激走したのに…(ノ_・。)」
私「星野がピッチャー交代のタイミングを誤った。日本のキャッチャーは誰か?」
通「いや、タイミングなんかではない!成瀬は今シーズン調子悪くて、この間もバカスカ打たれたのに!捕手はロッテの里崎です。」
私「対キューバ戦はますます苦戦ですな。体力の違いをまざまざと感じます。おっと三者凡退だ。
通「やはりキューバは格の違いを感じる。ああ川崎が打席に!多分今シーズンは川崎は戻れないな。」
こんな会話をしました。
まもなく新幹線に乗ります。都内は猛暑でした。あちぃー。
携帯でポップコーンが焼ける
Kouchi(mobile)

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August 13, 2008

「新聞と戦争」を読了する

▼昨日も猛暑でしたが、読者のみなさんはいかがお過ごしですか?メールを出してもご返事がない方は、おそらくご旅行か、実家に帰っているのかと思います。
▼昨日「戦争と新聞」朝日新聞・新聞と戦争取材班を読み終えた。600ページ近いこの分厚い本は持ち歩く事は出来ないので、自宅で読んだのだが、述べ3日間ほどかかった。後書きを見ると記事の検証の仕方。取材のアプローチ、そして記事を一定の水準に持っていくための努力は見習わなければならないと思った。後書きで出てくる書き手の4番バッターのJ○記者とは、一時期千葉支局にいて、本社に戻ってからは労働組合の執行委員をやっていて、知っている記者だった。感想などは20日発行のメルマガを参考にされたい。

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August 12, 2008

◇「1000の言葉よりも」を見る

▼昨日熱帯の様な町を歩いていると、かなりの数イヤフォンを片耳の入れた男性にであった。おそらく高校野球を聞いている人たちだろう。わたしは仕事によるけれども、一切の音は排除してデスクに向かう。昨日はたまたま高校野球にダイアルを合わせていた。ところが第一試合の優勝校が決まる瞬間に、臨時ニュースが入った。「K島が金メダルを取った」という第一報だった。それが終わるとすでに高校野球は決着は着いていた。一体何のための放送なのかと思ってしまう。わたしは国威発揚のオリンピックには興味がないので一切見ない、聞かないという立場で臨んでいる。だからこの報道に関しては余計腹が立った。だから片耳のイヤフォンの男性が増えるにつけ、日本では高校野球ファンが圧倒的に多いのだと思う。
▼朝刊を見るとグルジアの紛争ではロシアの戦車の写真が出ている。これはT62で、グルジアよりも一世代前の戦車だ。ということはグルジアはERAを装着した最新鋭(といっても2世代前)の戦車を配置し、ロシアは空爆を中心にする意図で、一世代前ので間に合わせるつもりなのだろう。所詮戦車は航空機には無力なのだ。
◇「1000の言葉よりも-報道写真家ジブ・コーレン」ジブはイスラエルの従軍写真家である。それでありながらイスラエル軍によって破壊され、あるいは差別を受けるパレスチナの人々を撮影し続ける。だから横浜でジブの写真展が開かれたとき、イスラエル大使館をして「国の姿を的確に表していない」と言われる。ジブはテルアビブ市内に妻と二人の子どもと住んでいる。妻はイスラエルのトップモデルという人だが、聡明でかつ話す言葉は理知的であり、もの凄ーい美人である。ああこんな妻がいれば例え火の中水の中、いや鉄砲玉の中にでも飛び込んでシャッターを切るだろうと思う。
▼ジブの名前を一躍有名にしたのはテルアビブ市内で起きたバス爆破事件直後の写真が、イスラエルの新聞とタイム誌の表紙を飾ったことだ。彼は常にみんなが逃げる方向とは逆に危険という現場に向かう。腰にはポケベルと携帯の入ったウェスト・ポーチをつける。そしてバッグにはキャノンのEOS01と300ミリくらいのレンズを手放さない。スキンヘッドで常にサングラスをつけているが、パレスチナ地域に入るときにはそれを外す。「イスラエルのエージェントに間違えられないようにさ」と茶目っ気たっぷりに笑って見せる。彼は従軍カメラマンであるが、人脈を生かしてパレスチナで最も危険と言われる西岸地域にも乗り込み、戦犯と言われる人たちのミーティングの様子も撮影する。
▼監督は家族や編集者それに友人と言われる人たちにもインタビューして、ジブの人柄が立体的に分かるように作っている。人間の肉片が散らばる自爆テロの現場に行けば、誰だってトラウマに襲われる。しかしそれでも彼はレンズを通して、イスラエルとパレスチナで起きている矛盾と争いを表現しようときょうも現場に向かう。商業写真ならば一日の撮影で2ヶ月分を稼ぎ出してしまうが、それを元手にお金にならないドキュメンタリーを撮り続ける。東京都写真美術館で公開終了。受け付けで「カルラのリスト」のDVDを2800円で売っていた。

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August 11, 2008

◇「ダークナイト」を見る

▼◇「ダークナイト」バットマンシリーズの最新作。あまり興味を持っていなかったし、第一今まで「バットマン」は一度も見たことがない。アメリカでは、日本と違って検事は選挙で選ばれる。だから任期中に「業績」を上げる仕事をしていないと次がない。ジョーカーなる犯罪グループがその検事に戦いを挑む。彼らは銀行強盗をして金庫を破壊して、大量の現金を奪っていく。そして「バットマンの素顔を見せれば犯罪をやめる」と言って挑戦状を叩きつける。バットマンと協力関係にあるゴッサムシティの検事(「サンキュー・スモーキング」に主演したアーロン・エッカート)は張り切る。しかし追いつめたと思うとジョーカーは変装して取り逃がしてしまう。検事は実はバットマンも好意を寄せているレイチェルに結婚を申し込んでいるが、色よい返事は貰えないでイライラしている。
▼そこへ来てジョーカーを取り逃がしてばかりで、検事としての人気は下がる一方で何とかしなければならないと焦る。ジョーカーは「バットマンが素顔を見せなければ、市長初め次々殺人を犯す」と予告してそれを実行する。ある日市長にとっては最も晴れがましい、大勢の警官を従えて、パレードで路上行進をする。警戒は万全だったのだが、銃を使って祝砲をあげる警官がすべてジョーカーの手下に入れ替わっていた。ここで失敗したら警察のメンツもなくなってしまう。危機一髪でバットマンが現れてどうにか危機を回避する。ところが次は市内の病院に爆弾を仕掛けたと脅す。そして検事は先の市長警備で大やけどを負って左半分の顔が、「ターミネーター」のようになって、入院している。そしてジョーカーをやっつけるためなら何でもアリだと叫ぶ。そしてバットマンにもジョーカーをやっつけろと説得して納得させる。
▼市民の「正義を守る世論」というのはそのときの状勢でどうにでも変化するのだ。これはまさに911でアメリカの世論が「テロとの戦い」に傾いた事と一致する。絶対の正義などという物はこの世の中に存在しない。暴力を使っても、相手を制圧すればそれは正義として市民に歓迎される。今までのアメリカ映画は分かりやすい「正義」と「悪」の対決になっていたが今回はまったく違う展開だ。「正義」は「悪」と表裏一体の関係になっている。人々が「ヒーロー」を求めれば求めるほど、「悪」が栄えるという構造はイラク戦争を見るまでもなくアメリカの現実である。
▼取り調べで口を割らないジョーカーに対して、拷問をしても良いのだという権力側である検察、警察、それにバットマンの思想はそれを見事に具現化している。こういう視点でこの「ダークナイト」は大傑作である。予告も入れて3時間なので、覚悟を決めて見に行くべし。

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August 10, 2008

ロシア軍のグルジア侵略で思う

▼かなり暑かった。いま「カナリ」と打ったら「カナリア」になりそうになった。そう言えば小学2か3年年生の頃、先生が「昨日のラジオでカナリア群島」と言っていたけど、探したけど見つからなかったからカロリン群島の間違いではないかと思う」とおっしゃった。みんなはそれで納得したのだが、わたしは世界地図を最初のページから目を凝らして「カナリア群島」というのを探し始めた。インデックスで探す方法はまだ習っていなかったし、それもなかった。そして30分くらいして「先生カナリア群島見つかりました」と声をあげる。わたしはそういう嫌な生徒だった。
▼午後から秋葉原のBオフに行って、先週目をつけておいた本がどうしても読みたかったので買う。そのあと別の買い物をしてから恵比寿に出掛ける。恵比寿写真美術館で、どうしても見たい「1000 WORDS」(1000の言葉よりも報道写真家ジブ・コーレン)という報道写真家のドキュメンタリー映画があった。それは午後5時からで、しかもきょう10日が最終日なのだ。日曜の夜は出掛けたくないので、無理して土曜の夕方に行った。この内容は後日書くが、イスラエルの従軍カメラマンの話である。見たい人はきょう10日が最終日だから、北京オリンピックの中継を見るのをやめても無理しても行った方が良い。
▼ロシア軍のグルジア侵略、ああ何という時にやってくれたのだろう。昨日の新聞を見ているとグルジアの戦車はT72であろう。リアクティブ。アーマー(ERA)を沢山装着しているので、本来の姿が分からなくなっている。しかし主砲の形状と、両脇の発煙筒発射装置で類推できる。日本の必要ないのに新しい戦車を作るのではなく、こうして古い戦車をERAを使って再利用して欲しいものだ。これについては「週刊金曜日」今週号がこの特集なので後日書く。

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August 09, 2008

かけ声だけでなく、実態を書くことだ

▼今朝の朝日10面に「定時制やりなおしの道険しく」というルポが掲載されている。先日の老人介護に続きこれも優れたルポである。つまり千葉高という全日制の高校を優遇する一方で、定時制に通う生徒たちに犠牲を強いる実態が詳しく書かれている。読めない人はまだ駅売りで買うことができるから、ぜひ読んで欲しい。来年の千葉県知事選に向けて「貧困と格差の是正」などという高い目線からのスローガンを叫ぶのではなく、こういう定時制で学ぶことすら切り捨てられよう実態を書いて告発して欲しいものだ。
▼研修会で連絡などでもっとメールを活用したいという提案が事務局からあった。わたしは一体何人メールをやっている教職員がいるかお聞きしたところ、活用者は絶対数がすくなかった。連絡はもとより試験問題の提出などもメールを使ってやれればというのだ。諸先生からの質問は「問題が漏れないか?」とか「自宅のパソコンはネットに繋がっていない」という意見が次々と出された。それは別途教職員向けのメール送受信特訓をやりましょうという事で終わった。
▼木曜日夜NHKでは夜から深夜にかけて被爆体験を取り上げたり、被爆直後長崎に入った米軍専属カメラマンが、自分のカメラで密かに悲惨な状況を撮影した番組が2本あった。録画して見たがとくに後者はなかなかの力作だった。

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August 08, 2008

八王子の大学セミナーハウスにて

▼講師として通っている学校の研修会があって八王子の丘陵の一角にある、ここにきている。中央本線で、時々通過はしたことはあるが、下車するのは初めてである。パソコンのエキスパートと言うソフトで、所用時間を検索すると最寄りの駅から、一時間五分とあるので、念のため、90分前に乗り込む。お茶の水で快速に乗り換えとたんに、三鷹で線路内に人の立ち入りで、止まってしまう。動いたと思ったら、今度は中野で、急病人が発生して手当をしている。そんなこんなで、到着は20分も遅れてしまった。そからバスに乗り換えて30分。下界は猛暑だか、カレンダーは立秋。日が落ちると、カナカナとひぐらしの鳴く声が、林に響きわたる。
▼宿泊は講師用の宿泊施設なので極めて快適だった。8畳くらいの部屋で窓が二方向に開いている。エアコンは効いているが、夜はなくても大丈夫なくらいだった。しかもLANケーブルまで来ているではないか。こんな事ならパソコンを担いでくれば良かった。しかしシャワーは水を流してしばらくまっても暖かくならない。夕食の場所で愚痴っていると芳紀×8歳の女性のT先生が夜10時頃、親切に部屋まで訪ねてきてくれて、スイッチの場所を教えてくれた。つまりホテルと違って部屋事に温水スイッチが独立していたのだ。家と同じに操作すれば良かったのだ。もちろん女性の先生とは何事も起こらなかった。
▼先日図書館の本を検索していたら「新聞と戦争」は在庫はないが、書名は登録されていた。過去の例でいうとこういう本は貸し出し準備中である可能性がある。ダメで元もとと思ってリクエストカードを出しておいた。すると何と昨日、「準備が出来た」というメールが来た。ばんざい、2500円儲かったぞ、これで買わなくても済んだ。わたしは朝鮮の侵略と新聞報道の部分は切りぬいて持っている。数年後日本軍による朝鮮人の公開銃殺実物模型がおかれている所に取材に行くのが夢である。
Kouchi(mobile)

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August 07, 2008

◇「スカイ・クロラ」を見る

▼昨日の続き、食料自給率のこと。まず主食である米の自給率を上げないと意味はない。しかし現実に米の減反が中止になったという政策は聞いていない。今ラジオでハンマー投げの室伏がクボタ農機のCMに出ている。曰く「ボクの力の源はお米です」と農家のみなさんに感謝を述べる。しかし終戦直後ではないので、その彼の言葉も空々しく聞こえてくる。戦前にはこんな「お百姓さんごくろうさん」歌があった。
▼アメリカは戦後MSA協定というので学校給食を「無料」にしてパン給食を実施してきたが、その裏には日本人の味覚を変えてアメリカの小麦を買わせようという、遠大な計画があったのだ。「アメリカの小麦戦略と学校給食」参照。
▼◇「スカイ・クロラ」すでにMINさんが読者の投稿欄に書いていらっしゃるが、こちらはまた別の視点もあると思って書く。わたしが押井守を知ったのはかなり遅い。「週刊アスキー」というパソコン週刊誌に「有名人がパソコンをどう使いこなしているか」というような欄があって、怪しげな風貌をした押井が登場したのを見てからだ。その連載の途中でポーランドで撮った「アバロン」が公開された。それを見てから遡ってレンタルビデオで「人狼」などを見た。さらに調べて行くと「狼少年ケン」とか「ニルスのふしぎな旅」などで既に頭角を現していることがわかった。それから「攻殻機動隊」などにはまっていくのだった。
▼19××年という近未来であるが、時代設定はプロペラ戦闘機が飛んでいるから19××年の東ヨーロッパの某国であろう。登場するのは後部にある二枚のプロペラが回る不思議な戦闘機の分隊基地である。そこに腕の立つ一人の男函南優一が赴任する。着任の報告を受けるのは草薙水素(すいと)で、無表情で淡々と報告を聞くだけである。実はここに登場する人物はキルドレと呼ばれる、言わば人造人間の一種類で大人に進化することもなければ生命は殺されない限り永遠に続く運命を持っている。
▼そして人々は戦争というものをショーによって体験できるだけだ。しかもそれを運営しているのは、戦争請負会社である。戦闘員たちもその社員ということになる。人々はTV画面に映る戦争を一種の娯楽として楽しんでいる風でもある。草薙少佐という名前は「攻殻機動隊」にも出てくるが、クロラでも位置付けとしては同じ地位にいる。彼らはいずれも大人になることを選ばなかったが、それは苦しみから逃れるためなのか、ハッキリしない。スクランブルが発令されると彼らは、戦闘機に飛び乗ってドッグファイトを繰り広げる。それは淡々と行われるが、敵の戦闘機の中に特殊なマークを付けた腕の立つ隊長機があってそれを撃ち落とす事がクロラたちの最大の目標となっている。
▼そして地上にあって草薙は何か吹っ切れない感情を持ち続ける。それは何か?函南は不思議な気持ちで彼女と接している。ある夜視察に行った帰りレストランで食事をして、さらにベッドを共にすることになる。すると草薙の恋人は死んでしまって、その生まれ変わりが函南なのではないかと思っている節があるのだ。
▼あるひ連隊飛行で爆撃をする命令が下る。目的地に上空にさしかかるが敵の対空砲火が激しくて目的を達成することができずに、帰国する。そしてあるひスクランブルで上空でバトルをするとまたあのコブラ(だったか忘れた)マークの隊長機を目撃する。仲間は「深追いするな」というのも聞かず、函南はそれを振り切って追いかけ、帰投不能になってしまう。おそらく撃墜されたのだろう。草薙水素は感情を押し殺してその報告を受け入れる。そして数日後函南そっくりの男がエンジン音を轟かせて着任する。
▼たしかに戦闘機のドッグファイトのシーンは実戦の戦闘機に乗っているような錯覚をうけるほどすさまじい。しかし何が起きても感情の起伏がなく、生きることにしがみつかないという生き方は、どうもピンと来なかった。

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August 06, 2008

グルメ番組をやっている時ではない

▼しかし中国のオリンピック取材に対する過剰警備はどうなっているんだろう。日本の記者を袋田叩きにしてカメラを壊してしまう。新聞で「謝罪した」というが中国人は他人に頭を下げることをしない。TV画像を見ても記者の滞在しているホテルから「謝罪」して出てくる警察幹部の顔は傲慢で、とうてい「謝罪している風」には見えなかった。中国の青海省に滞在している日本語講師のブログがある。彼が2ヶ月前に書いたものに、ある日突然警察が家の中に踏み込んで来て「お前は誰だ」と詰問したという。日本では令状がなければ警察は他人の家に踏み込めない。そんな常識が通じない国なのだ。
▼もう書くのも嫌になるが、「独立派のテロ」、「許せぬ暴力、テロ市民ら批判」という見出が踊る新聞は相変わらずだ。そもそもチベットに対する武力弾圧と「併合」に問題は出発しているのであって、「暴力」を振るったのは、当時現地にいた胡錦涛であることは知られている。その最初の「暴力」を振るった原因を明らかにしないで、出来た事件だけを一方的に「テロ」と決めつけるのは911でアメリカがとった態度と変わらない。
▼そして今日の読売だけに出ている記事で、日本で餃子中毒事件が起きて、回収された餃子が中国で流通し、国内で中毒事件が起きているという。命を重要視しないで、拝金主義が横行するからこういう事件が後を絶たないのではないか。
▼それにCMや新聞報道が間違っていないと、信じている人たちが余りにも多いからこうなる。自分の頭で考えようぜ。昨日の報道では「日本の食糧自給率が1%アップした」というのがあったが、何を根拠にそんな事を言うのか?今TVでお目出度いプロデューサーが「グルメ番組」をやっているが、今はそんな時ではないよ。石油が止まれば公共交通機関は動くだろうが、他には回らない。ということは日本の野菜はまず夏以外食べられなくなる。野山や平地に咲く草で、食べられるもの毒を見分ける特集でもやった方が将来的に役立つ。それに少しでも庭がある人はすぐ野菜、とくにジャガイモなど、お腹の足しになるものをすぐにでも作り始めた方が賢明である。鶏卵や肉は確実に食べられなくなる。もっともその方が、癌が減って長生きになるかもしれない。
▼日曜日のデビ夫人のブログをご紹介しようかどうか迷っていたが、以下に面白い記事が出ている。これが外務省職員の宿泊費踏み倒し事件の真相である。
▼それと月曜日クリニックの担当医が話していた番組とはWOWOWで今晩7時から再放送される宇梶剛士の「北方謙三の水滸伝を探る/中国縦断3000キロの旅」だろうと思う。時間がないから録画して見よう。

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August 05, 2008

スペース・イズ・マネー

▼本日メルマガ締め切り日。準備の良い人は数日前に原稿は届いている。
▼日曜日家族から収納が少ないという意見がでた。しかし都心の狭い家にあって、宝くじでも当たらない限り広い家に引っ越す事は不可能である。涼しくなった午後3時過ぎから所用で秋葉原に出掛けた。ホコテンが中止になっているから、歩道はごった返している。所用を済ませてから「Bオフ」に立ち寄った。そこで立ち読みした「整理学」の本によると、物が溢れた時には受け皿を大きくしても問題は解決しない。該当する物を減らす事だと書いてあった。まさにその通りなのだ。ブログに書いている通り、わたしはDVDを300枚くらい売り払ったら書棚は片付いた。今は雑誌が問題だと考えた。「週刊金曜日」は読み終わると二度と読むことはない。そこで直近の3ヶ月分だけ残して2、3年分を全部処分した。すると長さ1mくらいの空きスペースが出現した。タイム・イズ・マネー。いや都心にあってはスペース・イズ・マネーである。
▼午後からアクセスして下さった方は一体何人いらしたのだろうか?実際はいつものアクセス数を遙かに下回っている。だから2度期待してご覧になった方はいなかったと判断される。朝日朝刊9面には、カンボジア・タイ紛争の現場に柴田記者が行って取材をしている。写真を見ると迷彩服がM16を持っているからタイ軍兵士で、戦闘帽を被っている方がAKを持っているからカンボジアだ。ご存知かと思うが国境にあるクメール寺院プレアピヒア周辺をめぐっての領土争いになっている。しかし写真に写っている両軍兵士はお茶を飲みながら和気藹々である。「撃てという命令が来たら実戦経験(カンボジア軍の大尉は元ポルポト派だった)があると自信満々だ。お互い普通の人間であるはずが、兵士だから上部の命令が来たら、銃で殺し合うというのは見ている者をやりきれない気持ちにする。

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August 04, 2008

世論調査って何だ

▼今朝のラジオを聞いてたら、改造福田内閣の支持率について各新聞社が独自に調査をした結果を話していた。それによると読売新聞を初め各社は軒並み微増しているのだ。これはとても不思議な事だ。「ニュースにだまされるな」ではないが、組閣人事を発表しただけで、支持率がそんなに上下するものだなのだろうか?ガソリンや食料品の価格が軒並み10%下がったというのならば分かる。わたしの家には世論調査の電話など一度もかかってきたことはない。電話のない家はどうやって調査するのだろう。また昼間誰も家にいなければどうなるのだ。昼間働いているサラリーマンは調査対象にされているのか?もし電話だけで調査しているのだったら、ヒマなお年よりだけという事になろう。
▼上記ラジオとはいつもの森本毅郎スタンバイである。しかもそのTBSラジオで夜の番組「電話でバトル」のCMが流れた。それによると「バトル」で、1日の調査で福田内閣の不支持率は70%以上だったという。夜の遅い時間だからという訳ではないだろう。電話に出られる人が働いている人が多かったというのではないか、というのはわたしの判断である。事々左様に政治の道具となってしまったマスメディアほど信じられないものはない。
▼夏の高校野球が始まってしまうと、「朝日新聞」は読むところがない。高校球児の活躍だけだ。大げさに言うと紙面の半分はプロ野球から夏の甲子園、そして北京オリンピック一色だ。まあそれでも一般新聞は北京オリンピックの過剰警備や少数民族の問題を取り上げている。しかし某政党しんぶんは「熱烈歓迎」一色である。親密な関係を誇示するのはいいが、わたしも行きたくない国のトップはこの国であるからオリンピック中継など一切見る気はしない。たしか学校で習ったのはクーベルタン男爵の「オリンピックは参加する事に意義がある」という言葉だった。しかしマスメディアは一斉に「とってくるメダルの数」だけである。
▼この点で言えば先週発売になった「週刊金曜日」では、柔道の谷が48キロ級の日本代表に選ばれた不透明さと、トヨタの関係を暴露していて面白い。
▼医者に行ったら「今年はどこに行きますか?」と聞かれる。わたしは「もう行ってきてしまいました。来年はシルクロードです」というと、北方謙三の小説に中国のシルクロードと宋を書いたものがあり、先日俳優がその地を訪ねる番組があったが面白かった」と教えて下さった。わたしは当時の中国の事はまったく分からないので、曖昧な返事しかできなかった。

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August 03, 2008

8月の「ニュースにだまされるな」を見る

▼朝刊では赤塚不二夫の死が報道されている。ああいう風に酒を浴びるほど飲んで好き勝手をやっていた人だから終末はどうなるか当然予想されたが、残念である。我が家の愛猫ロクチャンは一時期彼の描いたウナギ猫そっくりだった。
▼昼近く有楽町東映で押井守の最新作「スカイ・クロラ」を見た。感想は後日書くが画像は鮮烈だが、内容はどうかな?それほどヒットしないのではないかと思う。押井は「この映画がヒットしなかったら辞める」と初日の舞台挨拶で言ったそうだが、大丈夫か。
▼終わって有楽町駅前の三省堂をブラブラした。家の近くの書店では、今年のJCJ賞を受賞した「新聞と戦争」が入手できない。三省堂に本はあったが、その後いくつか買い物がある。その本はとても重いので買うのはやめた。
▼夕方はBunkamuraのバレエを見に行った。しかしあまりにも退屈だったので、途中一時間で退出してきた。帰り山手線から代々木乗り換えで帰ろうと思った。しかし恵比寿で事故があったらしい、と第一報が入ったのですぐ地下鉄銀座線に乗り換える。途中どこでJRに乗り換えようかと考えた。しかしどの乗換駅でも「まだ山手線は不通」というアナウンスが流れる。結局終点の浅草まで出て、東武鉄道に乗り換えて、予定より30分遅れで帰宅することができた。都心で交通混乱があっても、我が家の場合帰るルートは10種類以上あるので助かる。いざとなれば秋葉原から歩いても1時間弱で帰ることができる。
▼第一土曜日の夜10時は朝日ニュースレター(212ch)で「ニュースにだまされるな」の生放送である。まさかこんなに遅くなるとは思わなかったのでタイマーは設定しなかった。風呂上がりにギリギリ見ることが出来た。アンドリュー・デウイットのきょうの主張はアメリカ経済は破綻寸前だという指摘である。フォードもGMも日本でいう「会社更生法」適用寸前の状態だから気をつけろという。しかしこういう報道は一般紙では一切ない。あと中国の格差問題を阿古智子(学習院女子大学准教授)が発言した。彼女は中国の戸籍法は農村の場合二種類あり、それが格差を広げることになっている。この国の経済破綻も迫ってきていると指摘していた。2日の資料は以下のサイトにある。

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August 02, 2008

◇「アメリカばんざい」を見る

▼◇「アメリカばんざい」(crazy as usual)上映に先立って藤本幸久監督は舞台あいさつで次のように語った。藤本氏はこの作品の前に「辺野古・梅香里・矢臼別」を撮った人である。イラク戦争と米軍兵士との関わりを撮りたくて沖縄の辺野古に通ったが、警戒が厳しくて基地に接近できないし、しゃべると処分される。それならばアメリカに行けば良いのだ。ということでアメリカ本土に計7回200日に渡って映画を撮影する。アメリカの若者がなぜ軍隊に入るかというのは、メルマガ8月1号で紹介予定の岩波新書から出ている堤未果の「ルポ貧困大国アメリカ」をみていただければ分かる。つまり貧困で軍隊以外の選択肢をなくしている。そして学生に対しては奨学金が出るような、ウソをつく。しかしそれを受け取るためには様々なハードルがあって、実際には受け取れない。国や民間の奨学金を受けても、学生自体が借金地獄に突き落とされて、軍隊にはいるしかない。
▼アメリカ各地を取材して分かったことは、兵士が死亡して歎く母親であり、家族たちである。そしてうまく退役しても、何度も複数回にわたって召集令状は届く。退役しても年金が貰えるかというと、普通の兵士は月に115ドルなので生活もできない。だからベトナムで退役した兵士たちも、人を殺したというPSTDでまさにあの「ランボー」のように社会復帰できずに森にグループを作って生活している人が多い。
▼現在退役しても裸足の元兵士がホームレスの支援自立組織に裸足でやってきて「靴を貰えると聞いた」と涙を流してやってくる。または最初の方に登場する元兵士もおそらく劣化ウラン弾の被害と思われる症状で、全身に痛みが走り9種類の薬を飲み続ける。しかも普通に寝ることができないので酸素吸入器を取り付けている。これらはすべて自己負担である。ある兵士の証言では政府の「Xプログラム」とか言う書類にサインすれば「すべてだだだ」と言われているが、副作用も分からないし、人体実験にされるのは嫌だとあくまでも、自分で治療しようとする。
▼元兵士たちは社会復帰することが出来ず、社会保障もまともに受けられない貧困にあえいでいる。アメリカ国内の基地でも化学物質の垂れ流しで、付近の住民の間では甲状腺を中心とする癌で死亡する率が異常に高くなっている。新兵の応募事務所前で「妨害行動」をして逮捕される母親たち。新兵のブートキャンプではあの映画「フルメタル・ジャケット」とまったく同一の訓練が行われ、坊主刈りにされた後「号令」の下M16の上げ下げを無条件でできるような殺人マシーンになる。一見すると政府のイラクやアフガンに対する暴力制圧は成功しているように見える。しかし除隊後は社会生活に適応できない人間を大量に作るだけだ。エンディング・ロールではアメリカ国内各地の反戦運動に火の手が上がっている様子が紹介される。ポルポレ東中野で。ちなみに日本の労働組合や個人の支援を中心に作られた映画である。

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August 01, 2008

「クリムゾン・ホエール」はどうかな

▼週末になってきたが話題不足であります。きくちゆみさんのブログ<を見ていたら8月3日日曜日館山中央公園に午前10時に集まって平和行進をしましょうという呼びかけが出ていた。先日このブログで「赤い鯨と、白い蛇」をご紹介したこともあるので、お近くの方は参加してみてはいかがでしょうか。先日のどこかの新聞だったか雑誌だったか忘れてしまったが、夜遅い時間にマヨネーズを食べるのは良くない、という話がでていた。鶏卵もどうようである。マヨネーズを食べると体重1gあたりの血中脂肪がたちまち増える、というのがその内容だった。大さじ1杯で100キロカロリーにもなってしまう。
▼上記の映画のタイトルをわたしが考えたのは「クリムゾン・ホエール」(crison whale深紅の鯨)というんはどうでしょうか。中々しゃれているでしょう。
▼村野瀬玲奈さんのブログに出ていた、フランスの高校生が大学資格を得るために受ける試験内容が一部翻訳されて紹介されているので、ご紹介する。暑い暑いと言っていないで以下の設問を解いていただきたい。原文(フランス語)
▲「哲学」の経済・社会系の課題
-偏見と縁を切ることは可能か?

-労働することでわれわれは何を得るか?

-道徳に関するニーチェの「人間的な、あまりにも人間的な」の一節を説明せよ。

む、難しすぎるぞ。
▼昨晩午後9時4ch「秘密のケンミンショー」を見ていたら熊本で最も人気のある「熊本センタープラザの歌」という着メロがあるというので、さっそく携帯でアクセスして着メロを「栄冠は君に輝く」からこれに設定変更した。20年ほど前に流行ったというCMで今は音楽だけが流れているという。TVに流れたその画像も思わずホロッとするようなものだった。
▼「日陰者ジュード」という検索用語で入って来た方がいらっしゃるが、その検索用語は間違っている。日本の公開タイトルは「日陰のふたり」である。「タイタニック」で大ブレイクする前のケイト・ウィンスレットが出た救いようのない暗ーーい映画だった。

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