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October 10, 2008

「明日に向かって撃て」のテーマ曲は雨の合図

Choko(旭山動物園土産のレッサーパンダのチョコ)
▼外の仕事が多い一日だった。帰宅してFMラジオのスイッチを入れると、先日亡くなったポール・ニューマンの特集だった。一番人気はあの「明日に向かって撃て」の曲だった。銀座の某デパートの地下の売店でアルバイトをしていた人の話によると、外で雨が降るとそれを社員に知らせるために、この曲が流れたという。わたしが彼の出演した最後の映画を見たのは2000年の「ゲット・ア・チャンス」で、たしか有楽町のみゆき座で見た記憶がある。彼は元銀行強盗なのだが、すでに年老いて認知症でイスに座ったままの生活をしている。それに目をつけたのはリンダ・フィオレンティーノで彼を巻き込んで最後の銀行強盗を仕組むという話だった。もう惚けて何も出来ないと見せる彼の演技は抜群だった。テーマ曲を聴きながらそんな最後の映画に思いを馳せた。
▼日本人のノーベル賞が話題になっているが、下村さんの息子である努さんはネットワークのセキュリティの専門家としてアメリカで活躍している。彼の本は一冊読んだことがあった。しかしそのお父さんが著名な研究者であることは知らなかった。昨日の夕刊によれば家族友人たちを動員してクラゲを採取している、一枚の写真が掲載されていて微笑ましい。時々ブログでNHKの「爆笑研究」をご紹介しているのだが、コメントによるとかなり多くの方が、「ノーベル賞に一番近い方」として紹介されている。しかし現実には受賞にならない。わたしの知り合いの科学者もその候補者らしい。そして毎朝「ネイチャー」か何かのホームページを見て、自分の研究が誰か他の人に先を越されていないかチェックをすると言っていた。だが一般論として年配の研究者が受賞している事が多い。年齢を重ねないと研究を成果としてまとめることはできないのか。推薦の序列があるのか、その理由が何なのか分からない。
▼明日からシドニー・ルメットの「その土曜日、7時58分」という映画が公開される。シドニー・ルメットという監督はかつてヘンリー・フォンダが主演した「12人怒れる男」を撮ったと言えば思い出される方も多いだろう。73年の「セルピコ」や75年の「狼たちの午後」が好きな作品である。春にWOWOWで「キル・ポイント」というドラマが放映されて、一部ここでご紹介した。全8回のドラマなのだが、7回目を録画しそこなって見ることが出来なかった。ところが先々週から再放送されて全部録画して通して見た。そこで気づいたのだが、この作品はルメットの「狼たちの午後」とそっくりなのだ。つまり銀行強盗と警察に包囲されてマスメディアを集めて自分たちの正当性を訴え、市民達に受けるという部分だ。「キル・ポイント」は元軍曹のリーダーはイラク帰還兵という設定でえある。そしてTVカメラは市民の前で裸になって「こんな傷を負ったが政府は何の補償もしてくれない」と訴える。テレビを見ていてそんな共通点を発見するのも、映画の楽しみである。

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