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October 30, 2008

「カラ兄」くらいで驚いてはいけない。

▼また週刊誌が一つ廃刊になる。わたしが自費で週刊誌を買ったのは、中学生の頃「週刊新潮」だったと思う。当時話題になっていたのは防衛庁の、新しい戦闘機を決める際の疑惑だった。ラジオを聴いていると、なぜ週刊誌が売れなくなってしまうか論議されていた。わたしなりに考えて見ると、まず週刊誌というのは、現代やポストに限って言うと、新聞や電車の中吊り広告を見ただけで、買わなくても理解できる内容になっていることだ。そしてビッグニュースなどが飛び込んで見出では、仰々しく取り上げているが、いざ手にしてみるとたった2ページの見開き扱いだという事が往々にして多い。それに事件を取り上げる立場が週刊誌によって決まっており、おしなべて体制迎合型が多くなってしまったことにある。
▼そしていずれの週刊誌でもヌード写真が掲載されており、電車の中や人前で開くのにはかなり勇気がいる。現に某外国航空会社では、機内サービス用としての搬入を止めてしまったくらいだ。さらに輪をかけて真ん中あたりにマンガというか劇画が掲載されているが、これも人前で見るのをはばかれる様な物が多い。さらにエッセイの水準が低いと思う。以前「ダカーポ」が出ている時は、読んでいて市井のありふれた風景を見事に書く人がいたが、今は見あたらない。
▼先日てんぐささんとメールで話した事だが、映画情報はネットの方が早い。現在週刊の「ピア」も近く月二回刊になるようだ。わたしはいくつかのHPの管理をしており、一人の読者の滞在時間を見ていると、みなさん1分以下である。グチを書くのは止めるが、30分以上かかって書いて見られる時間が、30~40秒では浮かばれない。しかし現実にそうなっている。だから紙媒体をわざわざ買って読むというのは、かなりの物好きという事になる。一口にインターネットとの融合というが現実の道は険しい。一部に電子ブックという考え方がある。必要な小説類をネットでダウンロードして、携帯端末で読むというのだ。しかし端末本体が文庫本と比べても重いし、しかも数万円と高い。ダウンロードの手間がいる。文庫本ならば丸めてポケットに入れて持ち運ぶことが出来る。しかし端末は雨に濡れたら壊れてしまうから慎重に扱わなければならない。
▼昨今「蟹工船」は「カニ工」というらしい。そして最近の新聞広告で驚いたのは「カラ兄」という表現である。一瞬頭をひねったが、これは「カラマーゾフの兄弟」だ。ああ友人から借りたままになっている亀山郁夫訳の「カラ兄」を早く読まねば。

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