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November 27, 2008

久留里線月崎の「もみじ・眺望コース」のハイキング

 秋と言って思い出す映画は何か?「麦秋」、「オータム・イン・ニューヨーク」、「秋のソナタ」、「愛の予感」まあ良い線いっているが、わたしは「第三の男」のラストシーンだ。アリダ・ヴァリがジョセフ・コットンに目もくれず通り過ぎていくシーン。秋にJR西千葉から千葉大の正門に向かって歩くと、いつもこの映画を思い出す。ではもっと山里の秋というと、唱歌「もみじ」であろう。中学生の頃信越線の熊ノ平を遠足で歩いたら萌えるようなカエデの並木だった。千葉でそんな雰囲気を味わうことはできないだろうか?調べて見ると久留里線の月崎から上総大久保の辺にとても良いハイキングコースがあるという。編集部の健脚仲間が歩くことになった。現地まではS編集部員の車で向かう。出発地点は間違えて川に遭遇し渡ることが出来なくなってしまったので、一旦駅に戻る。駅舎には近くの白鳥小学校の生徒さん11人の歌が掲示されていた。「とんぼがね 稲にとまって 空みてた」とは小学6年生のF君の作である。また隣の駅である飯給(いたぶ)という駅名を歌にした歌手のCDを宣伝するチラシも構内の掲示板に貼ってあった。
 地図でコースを再確認し、まず落ち着いて持参した弁当を食べて腹ごしらえをする。この月崎の駅の近くには飲料水の自販機しかないので、食料は必ず持参する必要がある。弁当を食べた近くのススキの穂はちょっと遅かったが真っ白な穂先が風に揺れていた。
 腹ごしらえが済んだところで、「もみじ・眺望コースを登り始める。左手の林を覗くと遙か先に養老川の流が眺望できる。柿はほとんどなくなっていたが、途中の民家には軒先に大根が干してあった。そして土手を見ると季節外れのリンドウが可憐な花を咲かせていた。やがて右手には何軒かの別荘が建っている地点にさしかかる。そして岩の間には誰が建てたのか小さなお地蔵さんがおかれていた。そこまではかなり急な坂道だったが、今度は一転して急な下り坂になる。
 そこまで来ると真っ赤な紅葉が時々顔を覗かせている。千葉の紅葉は一般的に遅いが、本紙が発行されてもあと2週間程度は楽しめると思う。急カーブの折り返し地点には、ちょっと壊れかかっているが「月崎駅まで3・3km」という表示が出てくる。この辺は右上は車道になっているので安心して歩くことができる。ガードレールに沿ってこの部分も紅葉が真っ赤に染まっている。この地点で柳川橋経由の「房総ふれあいコース」を選ぶと距離が3・6kmと少々長くなってしまうので、自分の体力を考えながら道を選ぶと良い。ちなみにわたしたちは村の中を歩く平坦な短いコースを選んだ。民家の庭先にはゆずが良い香りを放っているお宅もあった。真っ黄色に咲いたイチョウの葉が見えると「平成橋」が見えてくる。ここまで来ると県道大多喜君津線に出るので、駅までラストスパートである。なだらかな舗装された道を10分も歩くと出発地点の月崎に到着する。往復ほぼ2時間の片道4・2kmの初心者コースである。
 真っ赤な紅葉、黄色に染まったイチョウの葉と、真っ青なリンドウの花に相手に散歩すれば気分は♪「秋の夕日に 照る山 もみじ 濃いも薄いも 数ある中に」(作詞・高野辰之)の唱歌「もみじ」の世界に浸ることができる。

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