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November 13, 2008

「拷問が普通」になったアメリカという国

▼今朝のTBSラジオを聞いていたら東大名誉教授の月尾嘉男が「日本の消費税は欧米のそれに比べて低すぎる」という論理を開陳していたので、さっそく「月尾氏の意見は一方的である」というメールを送っていたのでブログを書くのが遅れた。つまりミサイル防衛網の整備やPAC3などは日本の防衛というよりも、アメリカの軍需産業救済のために行っているようなものなのだ。それはわたしが言うだけではなく、田中宇(さかい)氏のブログなどでも一貫して主張されていることだ。そして航空幕僚長の暴言に対してもTBSラジオなどは、サンケイ新聞の主張を紹介するというていたらくである。先の戦争は「新聞と戦争」を読むまでもなく、日清、日露戦争からしてマスメディアが参謀本部の意向を受けて国民の気持ちを煽った責任はかなり大きい。それを反省しないと、日本は再びシビリアン・コントロールを捨てて、軍部の発言を増大、増長させていくことになる。
▼「週刊アスキー」11月18日号に歌田明弘の「仮想報道」という連載がある。今週のテーマは「拷問が普通になったアメリカ」というテーマだ。そこで書いているのは、アメリカの人気ドラマ「24」の中の出来事である。人気があるようなので一度だけTVを録画して見たが、そのイスラム圏=テロリストという偏見と差別ぶりに嫌気が差して、一回だけでやめてしまった。このドラマを作っているのはブッシュの息の掛かっている右派のFOXというテレビ局である。イラク戦争を報道するときは画面の片隅に星条旗をはためかせていた。そして主人公ジャック(キーファー・サザーランド/ドナルドの倅)は、国(アメリカ)のためならば法を無視して残虐な拷問をする役を演じてきた。
▼歌田によればそれらはイラクのアブグレイブ刑務所やグアンタナモ基地での「捕虜」を虐待している事実を正当化するものとして見られていた。「ペアレンツ・テレビジョン・カウンシル」の調べでは、アメリカのテレビに登場する拷問シーンは96年から01年までの6年間に102シーンだったが、02年から05年までの4年で634シーンになったという。つまり年平均で10倍になった。「24」には最初の5シリーズで67の拷問シーンがあったようで、この数はテレビ番組中でトップで、計120話中67回、つまり2話に一回以上、拷問をしたことになる。
▼ドラマをご覧になっている方はお分かりだと思うが、書くのをためらうほどのそのすさまじい拷問の数々は目を覆いたくなるような残虐なものだ。タフな主人公は「テロ攻撃が迫っているので何でもあり」という様相を示し、見ている視聴者もいつのまにかその行為を応援しているようになってしまう。こうした拷問シーンのオンパレードに対して、人権団体だけではなく、軍やFBIの幹部まで制作者に抗議来ているという。
▼先日バス乗り場で、バスの到着を待っていたら、「テロ警告」の張り紙がしてあった。そして電車に乗ると相変わらず、「不審な荷物を見つけたら触らずに駅係員まで知らせ」るよう、始発駅ではアナウンスが流れる。昨晩の神宮前での爆発事故の原因は究明されていないが、そういうテロとは関係のない爆発事故にさえ政府の「恐怖を煽る」宣伝に利用されてしまう。

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