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December 15, 2008

夢見が悪るかった原因は…

Gyoen1(新宿御苑で)
▼眠る前には精神状態を安静にしておかなければならない。とくにわたしの場合は。というのは昨晩は狙撃兵に追い回される夢を見ていて疲れてしまった。なぜこうなったのか今朝反省してみた。そうして分かった事は眠る前にNHK教育テレビで午後9時からの「ETV特集加藤周一1968年を語る」を見たからだ。チャンネルを合わせた瞬間が、いわゆるプラハの春の場面でソ連軍を中心とするワルシャワ条約軍のT54戦車が、市民を蹂躙する場面だった。加藤はこのことで「今世紀の近い時期に社会主義が実現する可能性はなくなった」と語る。とするといま地球上に存在する「社会主義国」とはあくまでも自称であって、マルクスの目指したそれとは乖離して社会主義のかけらもないという事になると思う。
▼本の他に色々な雑誌やTVを見ているのでどこの引用か分からなくなってしまう。たしか土曜日朝日ニュースターで放映された「愛川欽也のパックイン・ジャーナル」だったと思う。その中で世論調査は正確なのかというのが、一瞬話題になった。そこで誰かコメンテーターの一人が、「例えば美人コンテストがあった場合、純粋に一位を選べ」という場合には正しい結果がでる可能性がある。しかし1位を選んだら選者に豪華記念品や豪華な旅行券のプレゼントが当たる、という場合には違ってくる。どうしたら審査員好みの美女を選んだら記念品が当たるかという、思惑が入ってくるから正しい結果が出ない、というのだ。わたしは権威主義者や教条主義者ではないので、「○○さんに評価された」、「○○がこういった」というのは大嫌いだ。自分が正しいと思ったら、先達や偉人の言葉を偉そうに引用する事なのない。
▼まぁこれなど懸賞論文や海外、写真や美術展などすべてに通じる事である。だからわたしは「○○○賞受賞」などと言われた論文や作品は大した事は何もないと思っている。本論から離れてしまったが、今地球上に存在する自称社会主義国というのも、結局の所指導部の思惑で動く国を作る。そして下部組織は上部の顔色を窺って行動するのである。だからマルクスの目指した「冨の公平な分配」とか「必要に応じて働き、必要な収入を得る」など夢のまた夢であろう。
▼加藤はプラハの春で「戦車と言論」という論文を書いている。確かにソ連軍のT54戦車は市民の行動をくぎ付けにして、ひととき戦車がチェコを制圧したかに見えた。しかし市民たちは戦車に乗っているソ連兵と会話をして、その占領の過ちを説得している。さらに放送局に勤務していた人たちは放送機材を持ち出し、アンテナを立ててウィーン向けに「弾圧下の生活」を密かに放送する。場所はソ連軍に察知され封鎖されてしまう。放送関係者はソ連の指示する原稿を読んだり、放送する仕事に携わるのを拒否して、今までとはまったく異なる肉体労働などをして糊口をしのぐのだ。加藤はソ連スターリン型の武器で言論を制圧することはできない。つまり自由を欲する人びとの口に戸を立てることはできなかったという事を言う。言論の自由を保障することが、民主主義の基本であると言いたかったのだ。そのうち再放送があると思うので見逃した方はぜひご覧頂きたい。

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