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December 29, 2008

◇「K20/怪人20面相・伝」を見る

▼先日デンゼル・ワシントンの「トレーニング・ディ」」という数年前に公開された映画がWOWOWで放映されたので、録画して見た。相棒は交通警官から志願してこの麻薬捜査部門に転勤になった、イーサン・ホークである。眠っている所に電話が掛かってきて、「下にいる」というのでオートマチックのグロックのマガジンをたたき込む。そして1発装弾して下に降りていく。そしてそこで見た先輩のデンゼルのやっている事と云えば情報提供者や麻薬の売人、そしてマフィアともグルになっている醜い姿だった。それどころか自分の立場を守るために同僚の警官を殺害することまでいとわない。
▼これは今年公開されたバットマンの「ダーク・ナイト」にも共通していることだが、悪を追っている者がそれを達成した瞬間、自分の行動がすべて「正義」に成り代わってしまう。いやそう判断しなければ自分の居場所がなくなってしまうことに気づく。という共通点を垣間見た。
◇「K20/怪人20面相・伝」舞台は戦前の日本である。ミニチュアとはいえ木造の街並みは実に良く再現されている。そしてそこには東京タワーらしい建築物ともう一つ巨大な高層ビルが一つ建っている。これこそ羽柴財閥が誇る建築物だ。幸い12月8日の第二次世界大戦は避けられたという設定で話は進んでいく。しかし現在の日本と同じく格差社会はますます進んで貧富の差は激しくなっている。浅草らしきところでテントを張ってサーカスをしている一座。その中でも一番人気なのは遠藤平吉(金城武)演じるナイフ投げから身を交わしてすり抜ける妙技である。労咳で悩んでいる座長を目の前に、不思議な男がやってきて、財閥の令嬢の結納式の写真を一枚撮ってきてくれれば、多額の謝礼をすると持ちかける。その高層ビルで行われた式でシャッターを押すと爆弾が破裂して、金城が「怪人20面相」として群警(憲兵隊と特高をプラスしたようなもの)に逮捕され拷問される。
▼依頼した男こそ20面相だった。ここで軍警御用達の明智探偵と小林少年の登場となる。金城はサーカス仲間(実は泥棒集団)の手引きによって刑務所に搬送される途中脱出する。そして一座の棟梁から「秘伝書」を渡される。それから怪盗となるための訓練は見事と言うしかない。ホントの20面相の狙っていたものは財閥の社長が開発した、電磁波発生装置の隠してある場所だった。令嬢も金城に助けられるうちに、カネの価値と生かし方に対する態度が変わってくる。そして孤児たちのために私財を投じて炊きだしまでするようになる。
▼謎解きをしていくとそのヒミツ装置が隠されているのは財閥の高層ビルということが分かってくる。そこで再び本物の20面相と金城の対決が始まる。つまり「ダークナイト」のバットマンになっていたのは20面相だった。権力と悪を倒すには絶対的な力をもつ武器が必要だと考えていた20面相に、金城はその過ちを正そうとするのだが、20面相は言うことを耳を貸そうとしない。今年見た日本のエンターテイメント映画としては、最高の出来だと思う。

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