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December 10, 2008

「容疑者段階」の実名報道は許されるのか?

Taiyonohana(能代の菊芋焼酎「大陽の花」
▼またまたニコンの新しい一眼デジカメが発売になるという案内が届いた。ニコンのD3Xという機種だ。1年前にD3が出て、24・5メガピクセルで、このクラスでは最高機種になる。しかし値段も89万8千円と目玉が出るほど高い。わたしが今使っているD2Xを3年前に買ったとき、本体価格が48万円だったが、まだ元は取れていない。大体秋頃から景気の先行き不安で10万円以上の一眼デジカメが売れなくなっているというのに何を考えているのだろう。カメラメーカーなど一番高い機種を「旗艦」(フラッグ・シップ)という。これは日清戦争の頃までは無線が発達していなかった。だから戦艦や艦隊は戦闘に立つ「旗艦」の旗印を見てどういう隊列を組んで戦闘に臨むか、指揮をしたのが出発であるという。だから今の時期「旗艦」というのは大いに時代遅れの発想であることは間違いない。
▼今回の旅行のもう一つの目的は「ストーブ列車」に乗ることだった。ストーブ列車というのは五所川原から出ている津軽鉄道であることが、現地に行ってから分かった。ちょっと調査不足であった。五能線から乗り換えた時に駅でアナウンスをしていたので気がついた。スルメや餅を持ちこんで行かなければと思っていたが、それは果たせなかった。いずれ数年後に再度竜飛とストーブに挑戦することにしよう。3日目は大湊まで行った。とにかく時間の許す限り乗り潰そうと思ったからだ。野辺地から快速で50分ほどで目的地に着く。しかし次の上り列車を調べると2時間後である。もう八戸からの新幹線の切符は買ってあるので、ここで2時間だらだらしていると、これに乗れなくなってしまう。駅員さんに聞くと、「今来た列車で戻るしかない」という。わたしが事前に調べたのは夏のダイヤが載っている時刻表だった。これが失敗の原因だったのだろう。
▼大湊の駅には役場の車で送って来てもらっている人がいた。その人は5、6人いたダークスーツの見送りの人に深々と頭を下げていた。どういう関係の人たちだろうとクビをひねった。この路線もいつか恐山を訪ねる目的で来てみたいと思った。沿線の住居や建物を見ていると、かなり白神山地方面の寒村と違ってかなり作りが立派である。ホタテの養殖かそれともリンゴの生産で潤っているのかどうかは分からない。
▼東金の幼児殺害事件で容疑者が逮捕されてから、TVや新聞の格好の3面記事の材料となっている。彼はこの時点ではあくまでも容疑者である。ところがマスメディア、とくにTVは近所の人びとを取材して、容疑者が「不審な人物」であるという「裏付け」を懸命にしてあるいている。異常者=精神障害者=犯罪を起こすという図式を視聴者の頭に植え込む。かつて「疑惑の銃弾」で三浦和義氏が、週刊文春によって「容疑者扱い」をされたのはご存知の通りだ。それを週刊誌やTVで見ていた人びとは「三浦=クロ=容疑者=実行犯」であると脳裏に焼き付けられた。実際には三浦氏はそれを覆して時間はかかったが容疑は晴れた。
▼まして今回の事件は法律に詳しくない男性で、中学生時代の文集まで引っ張りだされ、犯罪が起きることを「妄想」を拡大させている。マスメディアが一斉に「これはクロ」と言ったときこそ一番危ない。ビニール袋の指紋や監視カメラの画像で写っていたと、いかにも「科学的」を装っているときこそ、地道に別の可能性を地道に調べて歩く記者はいないのかと思う。わたしはTVに容疑者の報道が流れるたびにいらついて、すぐチャンネルを切り替える。

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