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February 28, 2009

「無い袖は振れぬ」、という中国

Atarin_2(神保町の本屋さんにあった本、お買い得だよ)
▼みぞれがふる日、こんな寒い日の夜に編集会議に出席するというのも気が重かった。
▼海外旅行をする民間人にとって一番頭の痛い問題は洗濯をいつするか、ではないだろうか?今まで行った国で、ベトナム、カンボジアは最高の条件で、夜風呂に入ったとき洗濯したものは、翌朝にはちゃんと乾いていた。下着類は通常着ているものも含めて3組持参する。これはわたしだけでなく、ガイドブックにもそう書かれている。今回のトルコは天気はまずまずだったが、寒い冬だったので洗濯ものが全く乾かなくて苦労した。
▼そんな事を考えていると、あのヒラリー・クリントン氏はでてくる場面、場面で洋服と取っ替え引き替えである。ああいう政府高官は洗濯はどうしているのだろう、とわたしは余計な事を考える。まさか我々一般人と違って3組だけ持参するということもなかろう。いろいろな人に聞くと「ヒラリーが部屋に戻って、浴槽で洗濯している筈がない。おつきのものが洗濯籠に入ったものをホテルのランドリーサービスに出すんだ」というのが一般的な意見だった。しかしブッシュ父が日本を訪問して、テニスをしたあと倒れてホテルで吐瀉したことがあった。シークレット・サービスは吐瀉物から病気を特定出来ないように、全部ぬぐって持ち去ったという。
▼わたしは、ヒラリーの洗濯物だって国家機密になるのではないかと思う。だから洗濯まではおつきの人がやって乾燥だけアウトソーシングするのが適当ではないかと、つまらない事を考えてしまう。そのヒラリーが訪中した時にアメリカ国債をもっと買ってくれるように要請した。ところが昨日のサンケイ新聞によると、中国はその要請を断ったという。オバマだって政策方針を転換したり、ビッグ3やシティバンクにカネをつぎ込むにしても、原資が必要だ。赤字だから自分の国にそんな大金はない。だから外債に頼るしかない。しかし頼みの中国にしても日本にしても税金を注入したところで、焼け石に水であることはわかっているからカネは出さない。高価なデザインの洋服を取り替えて会議にでて見たところで、相手はその本質を見抜いている。だから昨日の朝日の様に、中国の航空母艦建造を再三持ち出したり、北のテポドンの脅威を殊更に強調して危機感を煽る。だから三段論法で軍事費を増やすことは合理性がある。その面でアメリカはグアムや沖縄の軍基地を強化するために日本はためらわずカネを出せ、という口実を作るのだ。
▼きょうもこれから会議で出動する。本当は菜の花プラザの「三行半」の講演を聞きに行きたいのだが…。

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February 27, 2009

◇「シリアの花嫁」を見る

Neco5(イスタンブールのネコちゃん)
◇「シリアの花嫁」イスラエルとシリアの国境にあるゴラン高原。一人のイスラエル女性モナが夫のいるシリアに嫁ぐために家族総出で準備を進めている。とくに姉と父親はモナを可愛がって自分の分も幸せになるようにと願ってやまない。夫はシリア人でどこからか帰国して花嫁が国境を越えてやってくるのを親戚総出で心待ちにしている。
▼花嫁姿のモナは国境にある臨時の検問所でパスポートを差し出すと、係官はバッグから出したゴム印を一発押して「さあどうぞ」と言う。モナはいそいそとシリアの国境にあるシリアの検問所にパスポートを差し出す。そこの軍人は「イスラエルのスタンプがあるものは許可できない。シリアは移動だけ許される」と素っ気ない返事をして、パスポートを突きかえす。困ったモナはそこに駐在している国連連絡員のジュリアンに相談する。彼女もまた国連の任務が今日で終わって帰国できると浮き浮きしている。
▼ジュリアンはイスラエル国境に行き、不許可の理由を尋ねる。イスラエル側は「そんな事は知らない。通常の手続きをしただけだ」と素っ気ない。そんな国境を行ったり来たりのやり取りが5回ほど続く。ジュリアンは等々帰国するための飛行機に乗り遅れてしまう。シリア側に直接外務省に電話したら、というが午後4時なのにみんな席を外して不在だ。ジュリアンは「大統領に電話しなさいよ」というが、「俺がそんな事出来るはずない。それなら新郎は有名な俳優らしいから、直接電話してもらえ」と言いだす始末だ。
▼新郎が電話しても大統領は不在だ。困ったジュリアンはもう一度イスラエル側の係員に「シリアはイスラエルのスタンプがあるかだダメだというのだから、スタンプを消してくれ」というと係官は修正液を取り出してホワイトを一塗りして、フッと乾かすべく息を吹きかける。ジュリアンも大喜びして「これで自分も帰ることができる」とシリアの軍人の所にそのパスポートを持参する。すると交替時間が来ていて別の軍人がパスポートを一瞥して「この消した跡は何か?」と聞くのでジュリアンは説明すると、「そんな話は聞いていないし、規定にそんな事はないので許可できない。彼が出勤して来る3日後再び出頭するように」というのでジュリアンは腹を立てて国連の事務所に帰るジープに乗り込んでしまう。
▼国境にある柵の前の椅子に座っていた筈のモナの姿が見あたらない。モナの姉はふと目をやると柵を乗り越えてシリア側に近づく姿を発見する。パスポートを捨てて国境を越えたらもう二度と母国であるイスラエルに戻ることは出来ない。新郎の家族や親戚をうまくやっていく事ができるだろうか?そんな心配を抱えていたモナだったが、彼女の愛はそれよりも夫と一緒に未来を切りひらく希望の願いの方が強かったのだろう。岩波ホールで。
▼昨日は「八海事件」をキーワードに普段の4倍近いアクセスがありました。このブログは歴史的な証拠にはなりません。くわしく知りたいなら最高裁付属図書館でお調べになるのが適当と思います。そちらに足を運んでください。それにキーワードにある「八海事件テレビニュース」などテレビそのものが当時は存在していませんでした。

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February 26, 2009

◇NHKBSの「プラトーン」を見た

Harimazaka(文京区播磨坂の河津桜、もう散りかけていた)
▼2年前に公開された映画で『グアンタナモ、僕達が見た真実』というのがある。これは公開当時このブログでもご紹介した。昨日の新聞でこの拷問所から解放されたイギリス人の話が報道された。それはまさに映画そっくりである。というのはおそらくあの映画はここに収容されていた人びと、あるいは米軍関係者の話を子細に検討して作られたのだと思われるからだ。映画ではアフガンを旅行中だったイギリス人が、たまたま肌の色が現地の人と同じだったので、アルカイダのゲリラと思われて収容所に送りこまれてしまうのだ。そして新聞報道のように「中世的」な拷問でも口を割らないので、イギリス情報部MI-6と思われる人物を送りこみ、彼(拘束された容疑者)に「助けに来たから全部吐いてしまえ」とそそのかす。しかし「やっていないものはやっていないとしか言えない」と「自白」を拒否する。ところが助けに来た情報部員自体がニセだったのだ。昨日の報道でも同様話が出ていて、「絶望の底に突きおとされた」と彼は述懐している。自白させるためにはあらゆる手を使う、アメリカ情報機関の汚い手口がここでも明らかになった。
▼映画「シッコ」の中でもマイケル・ムーアがグアンタナモ基地に近づいて、「キューバに入国するにはどうしたらいいんだ」とハンドマイクで怒鳴るシーンがあったので、覚えていらっしゃる方も多いと思う。
▼昨晩NHKBSで「プラトーン」を放映したのでついつい見てしまった。もちろん映画館でも見ているのだが、改めでこうして見直すと「地獄の黙示録」、「フルメタル・ジャケット」と自分の頭の中ではかなり混乱してしまっている。最後に「ベトナム戦争は敵との戦いではなく味方、自分との戦いであった」と字幕ででてくる。戦争とは組織戦だから命令系統がなければならない。しかし上官が優れているかどうかは、例え士官学校をでて成績が優秀だけでは、部下に信頼されるかどうかは別問題だ。実際にはその逆な場合が多く、多くの上官は「俺が上司だから部下のお前は黙って言うことを聞けばいいのだ」という態度で接してくるから、一般兵士たちは反発する。現実のベトナム戦争でも指揮官が背後から撃たれた(つまり味方)ケースが、20%もあったという調査があるくらいだ。それだけみんなに嫌われていたのだろう。
▼この映画ではベトナムの解放戦線がアメリカ映画としては初めて組織戦としてのその姿を現した映画だったと思う。わたしがその中で感心したのは、木の棒を3本組み合わせて進むべき方向を折りたたみ式の黄色い→(矢印)を作ってサッと大きな木に架けていたこと事だった。この戦争でのアメリカ軍の死者は4万人、ベトナムは南北で100万人の兵士が死亡したとされる。たしかホーチミンは「独立ほど貴いものはない」と言ったが、生き残った人たちはその思いを、祖国の建設に生かしていると、自信を持って言い切る事ができるだろうか、と思う。

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February 25, 2009

◇「怒りの葡萄」と24日の「ガイアの夜明け」

▼NHKに赤報隊を名乗る人物から銃弾らしき物が送りつけられているという。わたしはクビを傾げたくなるのは、NHKは政府の代弁機関に成り下がっているのになぜ、自称「赤報隊」が登場するかだ?それに銃弾orライフル弾らしきものの実物が一向に公開される様子がないことだ。実弾かどうかはわたしが見ても1分で真性か偽物かは判断が付く。このもったいぶった報道の姿勢がまったく分からない。
▼月曜日の夜NHKBSで「怒りの葡萄」が放映されたので録画して見た。これは1940年のアメリカ映画で当時アカデミー賞でジョン・フォードは監督賞を受賞した。あまりにも有名なスタインベックの作品なので詳細は省略する。主人公は殺人罪で刑務所から4年ぶりに仮出所したドム・ジョードだ。古里オクラホマの農場に帰ってみると農地は荒れ果てていた。母のマアだけがしっかりしていたが、もう土地は人出に渡っており、銀行が立ち退きを迫っている。抵抗する農民にはめもくれずトラクターに乗っていた元農民は俺もこの仕事をして3ドル貰って生計を立てているのだと語る。トラクターで一気に挽きつぶされたバラックの様な家。一家はオンボロで壊れそうなトラックに家財道具を積んで新天地へと旅立つ。カリフォルニアに良い仕事があると目指すのだが、先に行っていた人びとはまた仕事がなく、子どもたちは飢えに苦しんでいた。
▼農場経営者は警察を使って言うことを聞かない労働者を痛めつける。あるとき知り合いが殴れたので仕返しをしてたたきのめしてしまう。しかしトムは仮釈放の身だ。それがバレると刑務所に送り返されてしまう。友人は身代わりになってトムをにがしてやる。再び桃の農園へと向かう。そこは新しい楽天地の様に見えたが、徹底した弾圧と労賃叩きで成り立っていた。そして顔に傷を負ったトムもまた既に指名手配されていたのだ。
▼24日午後10時からの12ch「ガイアの夜明け/派遣切り…その後」を少しだけ見た。神戸の派遣労働者の話が一つ出ていた。彼は40代後半の男性で三菱重工関連会社に勤務している。彼は玉掛けとか特殊車両の運転とか4つほどの資格をもっている。しかし仕事がないので「切られそう」になっている。彼は法律の存在をしらなかったし、息子さんもまた派遣で仕事をしておえろ、「学校で法律の事は習わなかった」という。彼は、はりまユニオンという労組に相談に行って、一人で労組に加入して身分の保障を求めて闘おうとする。ユニオンの専従者は「三菱に刃向かわなければ雇ってやる、という空気が昔からあるところだから、難しい闘いになる」と発言していた。
▼わたしはこの二つを比較して今も昔も何一つ変わっていないと思った。前者の「怒りの葡萄」も終わりの方で今は時給5ドルだが、次々新しい仕事を求めてやってくる人がいるから明日には2・5ドルに単価を切り下げられるとトムの親友は言う。トムは一瞬信じられないとクビを傾げるが、親友が警察に殺害され、経営者は翌日実際に単価の切り下げを通告してくる。言いなりになる従順な労働者には優しく、抵抗する労働者には死(首切り)をもって見せしめにする。この部分があまりにも昔と今が共通している。トムは最後に「民衆はいつでも生き続けるんだよ・・・」とつぶやく。「怒りの葡萄」はレンタルビデオにもあるのでぜひご覧頂きたい。「カニコー」よりも絶対良い作品だと思う。

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February 24, 2009

◇「ロックンローラー」を見る

P1000083(錦糸公園の河津桜)
▼ご好評をいただいている「トルコのネコちゃん」はあと数枚で終わりです。ネコ好きはちゃんと言語は違っても、会話が出来ている事にお気づきいただいてくださっていると思う。
▼昨日からアカデミー賞の「おくりびと」が話題になっている。ご存知のようにわたしはこの映画は見ていない。見る気も起きない。てんぐささんによると「別にどうという事はない」という感想だったので、行かなくて良かったと思う。日本には死に至るまでの様々な苦労があると思う。しかしそれを誰も描こうとはしない。もっと日本の社会の矛盾に真正面から取り上げて欲しいものだ。昨日辺見庸の本を3冊ばかり読んで、それを強く思った。
▼日本はどうでも良いことを大きく取り上げる。この映画を見ないと世の中から取り残される、というような不安感ばかり煽る。映画で言えばそれを中心に食っている人が沢山いるのだ。だから取り巻きは「これでしばらくの間食っていける」と喜ぶ。しかしいくら能力がある人でも、同じ水準を維持していくのは至難の業である。よく見ているとハリウッド映画で、明らかにスタッフの雇用対策として作られた映画が氾濫している。そして大量の宣伝費をかけた映画が、金曜日の夕刊の紙面を飾るという仕組みで、新聞も映画界も持ちつ持たれつの関係になっている。莫大な宣伝費をかけた映画が面白いとは限らない。
▼そして半年もしてDVDになって「あの超大作が早くもDVDに」という触れ込みだ。わたしが映画館で先に見てつまらなかった映画が、そういうキャッチフレーズででてくると、恥ずかしくなってしまう。映画館で不振だった映画はなるべく早く元を取ろうと思って早くDVDになるのだ。ゆめゆめだまされてはいけない。
▼◇「ロックンローラ-」ロンドンは今不動産投機に沸いているという設定(ホントかどうか知らないが)だ。そこにあるギャングの親玉が、その開発に目をつけて、建築許可を早く出させようとする。その手口は日本と同様で市会議員に車をプレゼントするというかなり派手な買収工作をするのだ。親玉に口利きを依頼したのはさらにその上の親玉だった。その挨拶に行ったとき一枚の中世に描かれた肖像画をプレゼントすると言われる。2番目のギャングは恐れ入って、着工許可が出るまで預かるという事で引き下がってくる。着工許可をもらう猶予は2日間だ。2番目のギャングの懐刀がこの話の主人公となっており、彼の愛人は弁護士をしている。
▼話がこんがらかるのは2番目のギャングが事務所に持ち帰った絵画が忽然として消えるところから大騒ぎになる。絵の行方を懐刀に探させる一方、議員に圧力をかける2番目のギャング建築申請は却下された事から、賄賂は何の役にもたたないと市会議員をこてんぱんにやっつける。懐刀が調べると絵は、2番目のギャングの元妻の連れ子(つまり義理の息子でロックンローラ)が持ち出している事が分かる。2番目ギャングの元妻は死んでしまい、息子は彼が「良い学校に入れればまともに育つだろう」と勝手に信じて教育にカネをかけるが、義父とはそりがまったく合わなかった。そして大人になってからその反発は激しさを増していった。2番目のギャングがなぜこれほど勢力を伸ばして行ったか懐刀が調べて行くと、彼は裁判所で警察の犬となっていたことが分かってくる。
▼ガイ・リッチー監督の最新作だ。結論から言うとマドンナとの手切れ金で作ったと思われるこの映画は完全にコケている。スラングばかりが多くて「ロックストック」シリーズほどのおもしろさは失われてしまった。
▼トップページ「ムーンライト」でMINさんの介護日記②が始まりました。

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February 23, 2009

◇「ロルナの祈り」を見る

Neko4(トルコのネコちゃん)
▼土曜日住んでいるマンションの会議に出ようと思って外にでたら隣人のIさんにバッタリ出会った。そして「ケーブルテレビに出ていましたね」と言われたのでびっくりした。あれが放映されたのは2年前なのだが、どうやら繰り返して放映されているらしい。その話をしていると携帯が鳴ってS編集長から「シネマの締めきりですが」と言われる。2月15日以降の企画書も届いていないので締めきりの日時も分からない。「後で送るから」と言って電話を切る。午後の予定があったので、会議は1時間で切り上げて、「キャラメル」と「ラ・ボエム」を15分で書き上げて送信してから取材に出掛ける。しかしはっきり言って「ラ・ボエム」はあまりお勧めの作品とは言えないので気に掛かる。
▼取材に行ったら、3年間音信不通になっていた元読者に再会することが出来た。関西のご実家に戻っているらしいという噂は聞いていたが、メールアドレスの変更されて連絡はつかなかった。お聞きすると「大学に戻って3年間勉強していた」という事だった。カレンダーの裏を利用した新しい手作りの名刺を頂いたら、○○博士の肩書きが加えられていた。これからまたメルマガをお送りする約束をした。
▼日曜日わたしは朝から恵比寿ガーデンシネマに一日中入り浸っていた。朝10時半からの「ロルカの祈り」のチケットを買ったら9番目だった。同じく午後1時50分からの「ロックンローラ-」のチケットは1番目だったので、何か嫌な予感がした。1本目が終わってから次の作品まで1時間半あるので渋谷まででて昼食を食べて所用を済ませる。渋谷は隣の駅だから30分の余裕を持って戻ることが出来た。
▼夜校正紙がファクスで送られて来る。「ラ・ボエム」は自分が納得する作品ではなかったので、「ロルナの祈り」の差し換え原稿を書き上げて、写真を添付し「出来れば入れ替えて欲しい」とメールを送ったのが午後10時頃だった。果たしてわたしの無理を聞き入れてくれるかどうか?完成原稿はできているが、それではメルマガの楽しみがなくなるのでいつものメモに書き換えてご紹介しよう。
◇「ロルナの祈り」この映画をみてわたしはふと近松門左衛門の「冥土の飛脚」を思い出した。文楽や歌舞伎のそれはカネに縛られた男女の心中までの話だが、昔も今もなぜこうまでも似ているか。映画はベルギーが舞台になっているが、小ぎれいな店を開く夢を見ている22歳のロルナという女性が話だ。彼女は麻薬中毒の男性と同居(偽装結婚)している。それは彼がベルギー国籍を必要としているからだ。時々禁断症状を起こしてはロルナに迷惑をかけては、病院に出入りしたり、売人から麻薬を買い入れている。実は彼女はドイツにいる恋人と店を開く計画を持っている。不動産の物件を借りるには大金が必要になる。そこで偽装結婚で資金を調達しようとしている。ロルナは相手が国籍を取得したらすぐ離婚したがる。それには相手が暴力を振るったことにすればよいと思う。しかし同居者は気立ての良い青年で仮にも暴力など振るうことはない。しかたなくロルナは自傷して、「暴力を受けた」という証明書を病院に書いてもらい、警察に提出する。
▼EUが発足して17年たち、人びとは圏内のあらゆる所で暮らすことが出来るように見える。しかしそこには言葉の壁があり、安定した生活をするには国籍をどうやって取得するかという問題がある。ロルナは偽装結婚を繰り返し、いるうちに麻薬中毒の男性に一度だけ身体を許したため、妊娠したのではと病院で検査を受ける。一度は堕胎しようとするのだが、その瞬間罪悪感を感じて手術台から逃げ出す。ロシア人と「結婚」するとき相手は子持ちでは契約条件と違うと文句を言う。再検査の結果妊娠していない事が分かるが、ロルナはそれでも「妊娠している」と空想を続ける。そしてマフィアが自分を抹殺してしまおうと思い込んでしまう。さらにそれが恋人に知られてた時、カネ以外に信じられる物がなくなった自分自身に気づく。だがその代償はあまりにも大きかった。恵比寿ガーデンシネマで。

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February 22, 2009

四年ぶりに某読者に会う。

2001そこにはこんな物があった、まるで「2001年宇宙の旅」のようだ。
▼会議と取材の間に時間を調整して、某読者の職場を訪問する事にした。いやそう言っても突然伺うぼど、非常識な男ではない。数日前から何度もメールをやりとりした。会える時間を確認して、さらに場所を聞いた。あれこれやり取りした挙げ句、「刃物屋」の前だと言って来たので全て了解できた。わたしと待ち合わせするときは刃物屋とか、銃砲店を目印にしていただくと助かる。指定された場所には、普通の人は入る事はできない。市民でなおかつ三千円を払わなければならないのだ。と言ってもいかがわしい場所でもない。責任者に事情を話すと「お父さんですか?」と言って無料パスを首からさげてくれ、案内してくれた。待つこと10分、相手は現れた。時々ブログをご覧になっているので、久しぶりと言う気持ちがしないと、言うが、わたしには四年ぶりの短い再会の15分間だった。恵比寿ガーデンプレイスにて。
▼先日ケーブルテレビを見ていたら偶然「2001年宇宙の旅」を放映していた。HALが叛乱して宇宙飛行士の会話を唇の動きで読みとる場面で、ついつい引き込まれて最後まで見てしまった。
Duke(mobile)

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February 21, 2009

優秀な人材は就職できるが優秀でない人は?

Neko3(トルコのネコちゃん、じっとわたしを見ている)
▼中川問題でまたまた「美人記者」が同席していたという記事が出ている。何を基準にして「美人」というのだろう。これも一種の差別だと思う。「不美人」は記事の対象から外されるのだろうか?
▼同様にこの雇用不安で自治体などが、採用の前倒しして募集をしたところ予定の何百倍もの応募者が殺到しているという。その採用担当者の言によれば「こんな時だから優秀な人材が集まる事を期待している」というのだ。では今採用されているのは、「仕方なく採用」した人物なのか。採用されなかった「普通」もしくは「優秀でない」人はどうしたら良いのだろうか?記事を書く記者たちは優秀大学を出た優秀な人ばかりだから、そういう弱者の苦しみは分かるまい。もっとも中川元大臣も日本の最高学府をでているのに、あのていたらくだから、「優秀」の程度も知れようというものだ。
▼昨晩12chで「死ぬまでに行きたい世界各地100個所」とかという番組を放映していたので、ついつい見てしまった。それにわたしが行ったことがあるのは4個所だった。それはカンボジアのアンコールワット、トルコは三個所でカッパドキア、パムッカレ、それにイスタンブールのブルーモスクだった。しかしパムッカレはあの画像のような姿を見せていたのはかなり昔の事だ。現在は湯量も減ってしまって人間が毎日コントロールしているので、あの映像を期待していくとがっかりするだろう。ゲストの橋田壽賀子はカッパドキアが気に入っていて、2度行って気球に乗ったという。前回が20年前で今回も操縦士は同じ人で感激の再会をしたとか言っていた。
▼本日これから会議と取材のダブルヘッダー。

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February 20, 2009

記者クラブという名の濾過装置

Amaginu近くの商店街の看板(文末参照)
▼中川が辞任してから次々と新聞社や通信社の「検証」記事が出てくる。一緒にいたのは他社の記者だ。ジントニックを4、5杯飲んだがそのとき某記者には携帯に記事の確認をする電話がかかってきたので、席を立ったので飲んだ場面は見ていない。本紙の記者は同席していなかった。etc.etcもう聞いていてあきれるばかりだ。なぜこんな簡単な事を、辞任する前に一行も書く事が出来なかったのだろう。ジャーナリストの田畑光永氏はご自身のブログでこう書いている。
「以下は私の想像である。中川氏はその時間に酒を飲んだ。記者団は(全員かどうかは分からないが)それを知っていた。そこには中川氏、記者団ともにそれぞれの立場に伴うはずの緊張感はなく、なれあいの空気が支配していたのではないか。悪い想像をすれば、一緒に飲んだ記者もいたかもしれない。そして時間が来たので、ぞろぞろと会見場へ行った。そこでああいうシーンとなった。」
▼こうなったのもすべて記者クラブの体質にあると思う。映画「ポチの告白」を見ると権力側である警察と記者クラブの「癒着」がイヤというほど描かれている。こういうのは情報取引で都合の良い情報を垂れ流し、それを嬉々として記者たちは有り難がって書く。情報を出す方は自分の都合の良い情報だけを出す事になる。記者クラブには個人で加盟する事は鎌倉市役所など一部を除いて不可能である。
▼もう10年以上前の事になるが少年向けカメラ雑誌を読んでいたら、カメラ小僧がタレントなどを撮影する時に「プレスカード」があればどこにも出入りする事ができるらしいという事に気づく。そして「プレスカード」を手に入れるにはどうしたらいいでしょうか?という事を、巻末の質問欄で出す。回答者は「プレスカードとは事実上記者の社員身分証明書で、普通の人は手に入れることは出来ません」と言っていた。まさに日本の新聞ジャーナリズムのネックは「情報を寡占し独占する」事で成り立っているのだ。悲しいことにこれが現実なので、このシステムを破壊しない限り、「事実の検証」にはほど遠い記事しか出て来ない。
▼昨日夕方ちょっと遠くの商店街に買い物に出掛けた。その商店街の入り口の店の看板には「雨衣」という一文があった。わたしは不勉強で何と読むのか苦しんだ。「アマギ」、「アメイ」どう考えても分からなかった。帰宅して恐る恐る電子辞書を開く。
あま‐ぎぬ【雨衣】
装束の上に着て雨雪を防ぐ衣。表に油をひいた白絹で作る。あまごろも。〈和名抄14〉
そうだったのか。わたしはこうしてまた一つ賢くなったのだった。
▼今朝はあと二人で「オール7」になります。メルマガ〆切り日でしからお忘れなく。

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February 19, 2009

高い税金で悩む人びと

Pekintei(北京亭、知っている人は懐かしいかも?)
▼昨日ブログをご覧になっている某読者が昼休みに携帯メールを下さった。そして「中川があんなにべろべろになるには、いったいどのくらい飲んだのでしょう」という疑問が出された。わたしの場合自分自身がわからなくなるほど飲んだ事はない。しかし映像で見ている限り、1本や2本の酔い方ではないように見える。それに時差調整に失敗したというのも不思議だ。もしそうならば彼などは旅慣れているわけだから、ちゃんとやって出来るはずだ。わたしの経験では西に向かうときはそれほど苦痛ではないが、東に戻って来たときにかなり時差ぼけで苦労する。今回の場合完全に戻るまで1週間ほどかかった。それに中川が辞任する朝に家を出るとき、家のなかから妻らしき「イヨー日本一!行ってらっしゃい」と叫ぶ声が聞こえて来たのには更に驚いた。「黒田節」ではないのだから、酔っぱらって「日本一」も何もないものだ。
▼先日家族とどうして、こんなに税金が高いのだろうという会話をした。わたしのところではあれこれで年間100万円も払っている。収入が年金だけになってしまったら、もう家を手放して高齢者住宅にでも入れてもらわなければらないかも知れない。
▼「週刊金曜日」を読んでいたら作家の中村うさぎが、「港税務事務所の査察が入って、修正申告をして500万円支払わねばならなくなった。手持ちにそんな現金はないのでどうしようか。」と書いていた。500万円支払うということは想像するにその倍以上の収入があったということになる。書くだけで1300万円も収入があったとは思えないので、贈与税か何かで入ったカネだろうかと、人様のカネの行方を考えていた。中村は最後に「夫が香港の人なので、そちらに籍をを移してしまおかなとも考えている」という主旨の事を書いていた。逃げる先のある人はいいが、そうでない人は税金から逃れず術はない。
▼先日近くの家電量販店に行ったら、ガラガラだった。荷物を送ってもらおうと思って送料を聞いたら、1900円だという。タクシーで帰ってもその半分なので、電車とバスを乗り継いで持ち帰った。そう言えば新聞の折り込みチラシの数も少なくなってきているように思う。家電のチラシはメーカー側でより有効な宣伝費というは販促費を考えるのだという。だからチラシよりも、ポイント還元にした方がより確実という考え方なのだろう。
▼きょうこそでるか「オール7」。明日はメルマガ〆切り日です。ガイ・リッチーの作品は好きで大体見ている。中でも一番は「ロックストック」シリーズで「ツー・スモーキング・バレルス」だ。土曜日は恵比寿ガーデンシネマで「ロックンローラ」が公開される。しかしわたしは土曜日なのに、会議と取材の2本立てが入っている。従って、見に行くのは日曜日になると思う。

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February 18, 2009

NHKBS「ゴッド・ファザーⅢ」を見る

▼一週間ほど前に「キャラメル」というレバノン映画を見て、その中ででてくる塩キャラメルという物をどうしても食べたくなった。近くの大型スーパーの菓子売り場を探したが見つからない。2日前の夕方定期診断でいつものクリニックのかえりに、家に最も近い場所にあるコンビニに行ったら、それは見つかった。一応「塩」という名前は付いているので、「塩味」はしたが結構甘かった。映画の場合は砂糖とカラメルを入れて良く練る。それを身体に塗って一気に剥がし取ってむだ毛の脱毛をするのだ。今の日本の永久脱毛はレーザーなどを使って行われるようだ。しかしこのレバノン流でやれば毛根まで引き抜くので、同じような効果があるのだろう。しかしどう見ても画面から「痛み」が伝わってくる。
▼中川は大臣に任命されるときから、首相に「くれぐれも酒には気をつけるように」とクギをさされていた、というのが今朝のニュースだ。まあそれに関連するが、「辞任」したとたんに続々とでてくる。同行記者に対するお土産とは、ライターや万年筆、ネクタイなどが渡されるらしい。ライターと言っても「100円」の物とは違う。DポンとかDヒルとかMブランとか、Pカンとかいう高価なものだ。現地での中川の記者会見ノーカット版はこちら。
▼NHKBSで3夜連続で「ゴッド・ファザー」が放映された。「Ⅱ」と「Ⅲ」はリアルタイムで見ている。そして全巻通して見たのはまだ壊される池袋文芸座だった。そのときは著作権の関係で、アジア最後の劇場公開といううたい文句で一挙公開された。無理して見に行ったが、当時は座席がオンボロで見るのも疲れた。その後DVDが発売されたのも無理して買った。しかし昨年暮れには同じ物が、「デジタル・リマスター」版が発売された。もうこう言うのは買っているとキリがない。しかし一番良くできているのは「Ⅰ」だと思う。まだチンピラだった男(デ・ニーロ)が、殺人をしてのし上がっていく経過が良く描かれている。そして街の人たちが、殺人をしてから「一目」置くようになって、荷車の上のリンゴをタダで貰って食べる場面などだ。ギャングの世界も名前が通ってくると、「不正」も「自由」としてまかり通っていく、その居心地の良さが見事に描かれていると思う。昨晩の「Ⅲ」にしても巨大な冨を持つようになると、バチカンやそこの投資顧問であるアメリカの会社との対決に広がっていく。これも現実の世界と何ら変わらないと思った。
▼ブログは今日か明日にキリ番のオール「7」になります。

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February 17, 2009

自分が書かずに外電に頼る情けなさ

▼中川大臣のロレツが回らないというのは、わたしの場合と違って飲酒が原因だから始末が悪い。彼の酒依存症は有名な話で、記者たちは「中川は24時間酒の匂いが漂っている」と言っていた。だから動画を見ても、風邪薬の飲み過ぎとか、ゴックンしなかったというレベルの話ではない。それをかばった首相の支持率が更に下がるのは目に見えている。しかし不思議なのは、なぜ同行している日本の記者が書かないかだ。外国のメディアで「このように報道されている」というだけ。なぜなら大体こういう同行取材の記者には、様々な形で「お土産」が手渡されるのだ。だから筆先は鈍ってしまい、自分で書かずに「外電」を載せるだけになってしまうのは、とても情けない事だ。
▼今朝の朝日でも飲酒と大腸ガンの関係が統計で掲載されている。昨晩の12ch系の「主治医が見つかる」では「くも膜下出血」特集で♪「会うときにはいつでも、他人の二人」の金井克子が脳内診断の結果異常が見つかった。それは血管が脳の末端に行くにしたがって細くなり、かつ枝分かれ部分が年齢に比べて細く、かつ脳梗塞の跡がたくさんある。レギュラーで旭川赤十字病院の上山第一脳神経外科部長が、「金井さんもしかして、たくさん飲酒をされていませんか?」と聞いたら、彼女は「毎晩ワインのボトルを1本空けている」と答えた。このままでは間違いなく早めに認知症になるから、飲酒を止めて定期的に検査を受けることをお勧めします、と宣告された。10年くらいなら飲み続けている人はまだ間に合うかも知れない。しかし20年、30年となると最早手遅れである。まぁこう書いても「やる気のない人」には馬の耳に念仏だろうから、止めておこう。
▼昨日のNHK首都圏ニュースで住基ネットに接続していない国立市に、東京都は「接続するように指導する」とかというニュースが流れていた。おりしも昼間は確定申告がスタートしたこともあって、高橋英樹夫妻や松下奈緒などが電子申告をしている姿が一斉に流れていた。何度も書いているように電子申告には住基ネットカードが必須である。また国民年金を貰う手続きで「カード」があると便利だ。と盛んに宣伝している。しかし住基ネットカードには「期限」がある。そして最初にカードを作るときや更新するときにはパスポートや自動車運転免許証が必要となる。何だかとてもおかしなシステムだ。
▼それで東京都が国立市に対する指導に戻る。では名古屋高等裁判所で08年4月17日の控訴審で「自衛隊のイラク派遣は違憲」という判決が出たとき、国は真摯にそれを受け止め自衛隊を引き上げる動きでも見せたかというと、自衛隊幹部はその判決を軽蔑する言動を続けただけだ。自分に都合の良い判決は「伝家の宝刀」のように振りかざし、悪い判決には頬被りするというのは天に唾する行為である。中学校くらいの時学校で習った三権分立とはいったい何だったのだろう。結局法律というのは時の権力者の都合の良いように、ねじ曲げられて解釈されるのだろうか?

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February 16, 2009

◇「ラ・ボエム」を見る

▼取りたてて見たい映画もなかったので、出掛けずじまいだった。その代わり2週間分の「週刊金曜日」を読んで、図書館から来ていた本を数冊読み終えた。最新号の編集長後記で北村編集長がNHKラジオで「警察を取材したところによると」というテーマで、わたしが先日このブログに書いた事を気づいておられた。
▼毎週土曜日に朝日ニュースターで放映される「愛川欣也パックインジャーナル」で、今週一番面白かったのは、朝日にい軍事評論家た田岡俊次は先週の中国が航空母艦を持つという記事に関して次のようにコメントしていた。アメリカの軍事力は世界的に絶対揺るがない。航空母艦というが、飛行機に射出に使うカタパルトはアメリカしか作る技術を持っていない。それに短い距離で発着艦できる高性能のF14やF14やF14やF14た¥18もアメリカしか持っていない。航空母艦だけもってもこの2点がなければ、全く意味がない。あの航空母艦の記事を書く記者は朝日に一人しかいないが、困ったものだ。と語っていた。
▼◇「ラ・ボエム」プッチーニの4幕のオペラで舞台となるのは1830年代のフランスである。クリスマス・イヴなのに4人の男達はカネがないので狭い部屋でくすぶっている。詩人のロドルフォは原稿が書けないので、丸めてストーブに放り込む。4人が集まった所で、カネは何とかなるから町へ繰りだそうという話がまとまる。詩人は出遅れているとドアがノックされ、ロウソクの灯がが消えたので貸して欲しいと、階下に住むお針子のミミが訪ねてくる。ロドルフォは彼女に一目惚れしてしまう。暗闇でミミは部屋のカギを落としてしまうがロドルフォはそれを隠してしまう。
▼2幕は酒場での大騒ぎ画家と懇ろの関係になっていたムゼッタは、今は金持ちの愛人になっているので、少々トラブルが起こる。しかし店を出るとき支払いを催促された4人はムゼッタが勘定書を自分のものと一緒に、金持ちのツケにすることで何とか逃げ切る。
▼3幕はフランス軍駐留する関税所で、貧しい人びとが荷物をチェックされた通り過ぎる。そんな画家とムゼッタは仲直りしている。そこに病気になったミミが詩人に一目会いたくてやってくる。この場面での疑問は1ヶ月足らずの間に、永遠の愛を誓った二人がなぜ別居してしまったかだ。これは大変だからと家につれて戻る。
▼4幕目は戻ってミミを寝かせている最初の部屋。医者を呼びたくてもカネがない。ムゼッタは自分の身につけていたイヤリングやネックレスを売却して医者を呼ぶように仲間に催促する。だが医者がが駆けつけた時には既に遅かった、という話である。はっきり行ってミミはミスキャストであり、ムゼッタの方が演技力があった。もっと現代風にアレンジすれば面白くなったと思うが残念だった。

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February 15, 2009

またまた「ぴあ」のインタビューに応じる

▼冬支度のまま新宿高島屋の「タイムズスクエア」まで「ラ・ボエム」を見に行った。原作通りに忠実に再現している。しかし主演のお針子ミミを演じている役者がミスキャストである。まったく盛り上がりに欠けた。初日初回に行ったのでまたまた雑誌「ぴあ」の調査員に捕まる。「今度は恵比寿ガーデンシネマの時の様に顔写真を間違えないように」と念を押してインタビューに応じてきた。
▼かえりに秋葉原で途中下車をして組立パソコンショップを覗いてきた。駅前には某政党の腕章を巻いた人たちが「仕事で困った人、悩みのある人はどうぞ」と大声で呼びかけていた。困っている人はお金を使う秋葉原などには来ないと思う。涙橋などに行った方が良い様な気がする。やはり、相談している人は一人もいなかった。目立つことよりも、給食など実際に役立つ事をコツコツやることだと思う。

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February 14, 2009

阪神百貨店に公取委が入る

Neko22(トルコのネコちゃん)
▼昨晩頼み事があって某友人宅に電話をした。そうしたら、このブログをご覧になっていらっしゃるようで、「そんな仕事をしていると頸腕になる」と警告された。そんなご心配もごもっともなのだが、この仕事は1年のうちでも2月と3月に集中する仕事で、述べ2週間足らずで終わる。昨日は仕事のスタイルを変えて、45分やったらとにかく仕事を中止して15分間ストレッチをすることにした。のべ5時間ほどかかったが、預かって仕事は全部終えてゆうパックで送り返した。分量かして仕事のヤマは越えているし、もう大丈夫だと思う。
▼正月に読まずにゴミとして出してしまった「週刊金曜日」は09年の2号分あった。ブログで呼びかけても反応がなかったので、先週水曜日だったか郵便振替で送金したら、昨日通常号と一緒に2冊送られてきた。これで一気に読むことができる。
▼昨日のTVを見ていたら阪神百貨店が、優勝を見越して発注した記念グッズが宙に浮いてしまったので下請け業者に契約金の半分である1億円しか支払わなかったというので、公取委が入ったという。いかしも関西らしいというか、阪神らしいやりかたである。そのコメントが振るっていて「公取委の指摘で既に全額払ってあるから、問題ない」という発言にまたまたびっくりした。万引き、泥棒、それに強盗をしても「盗ったものは、返したから問題ないだろう」という論理と同じだ。
▼出版関係のブログを見ていたら、出版業界でも不況で、3ヵ月かけ海外取材までして執筆・編集した大手出版社発行のムックのギャラが、経費を引くと手取り10万円にしかならなかったり、出版企画会社が倒産して逃げてしまったり、勝手な契約金の「切り下げ」が横行しているのだそうだ。どこまでモラルが衰退してしまうのだろうと思う。それにつけ「大企業」の実体を知ると嘆かわしくなる。

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February 13, 2009

塩キャラメルを手に入れるぞ

▼2日前にご紹介した映画「キャラメル」の中に登場する「塩キャラメル」の話題で昨日は盛り上がった。いやそのくわしい内容はここには登場しない。トラックバックもコメントもCMが多すぎて、その削除に労力を割くことがもったいないので止めたままになっている。一度塩キャラメルを食べて見たいと思ってネットで検索したら、L社で2月10日に三種類発売になっていることがわかった。このブログを書き終えたら、さっそく近くのコンビニに行って買ってご報告しようと思っている。
▼朝刊によればロシアのジャーナリストが次々暗殺されているという。いずれもチェチェンがらみの事件らしい。先日ご紹介した映画「チェチェンへ、アレクサンドラの旅」でもそうなのだが、ロシアではチェチェン問題の原因がどこにあるのか、国民には知らされていない。この1年わたしが見てきたいくつかのロシア映画がそれを如実に物語っている。ロシア版「12人の怒れる男」もテーマの一つはチェチェン問題が、容疑者とされた少年の両親を殺害した犯人を示唆していた。そしてもし少年が釈放されても、かえってロシアマフィアから殺害の対象とされるので危ないというのだ。
▼真実を書こうとすればそれが命に関わってくると、もうそれは法治国家とは言えない。辺見庸の「言葉と死」2巻の中に「裏切りの季節」という章があり、そこで丸山眞男の「知識人の転向は、新聞記者、ジャーナリズムの転向からはじまる。テーマは改憲問題」という一文が紹介されている。日本のジャーナリストはまさか殺される事はないが、記者が自主的に筆を曲げるか折ってしまうところに問題がある。
▼それは今朝の中国が原子力空母を保有するらしい、という報道。昨日の大艦航空機爆破事件の金容疑者が拉致問題で、拉致家族と面会しても良いという報道などだ。いったいこれがどんな意味があるというのだろう。何度もいうがアメリカという国は中国に国債を買って貰って、かろうじて支えられている国なのだ。拉致事件に関して言えば、北の拉致は明らかに犯罪である。しかし戦前日本が、朝鮮から多くの男女を拉致した事に関して、日本政府は何ら謝罪はしていないのだ。この本質を隠して「脅威」だけを煽るのは、新聞記者とは国策の片棒を担いでいる人としか見えない。いみじくも新宿で公開されている「ポチの告白」で、警察とともにその記者発表にぶら下がって記事を書いている新聞記者をも「ポチ」と呼んでいるのは、そういう意味がある。
▼昨日はデータ入力を一日していたら右半身に激痛が走ってよく眠れなかった。きょうでとりあえずひと区切りするので、夕方水泳にでも行ってこよう。

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February 12, 2009

やはり「大根おろし」である。

▼もう面白そうな映画は全部見てしまった。もちろんハリウッド系を有り難がって見るかたもいらっしゃるが、わたしはまったく触手が動かない。それは敗北主義でなければ、あとは、他愛のない恋愛劇かカークラッシュばかりだ。風の強い日は特別の約束でないかぎり表にはでない。
▼辺見庸の本を3冊ほど読んだ。先日も紹介した「もの食う人びと」の中にこんな話が載っていた。彼はこの取材で2年間かけて世界中を回っている。それも先進国は避けて、わたしたちが行っている発展途上国ばかりだ。まだ戦火が続くクロアチアに行ったとき、アドリア海側に漁師が日本の様に焼き魚を食べる風習があるというので出掛ける。漁師たちは漁が終わるとひと息つく。そして甲板にガスコンロを出し、オリーブ油と粗塩をかけてイワシとサバを山ほど焼いた。そしてワインを片手に漁師たちはそれを飲み食いする。辺見は日本から持参した醤油を1、2滴垂らしてそれを食する。
▼「味?それはうまかった。でも、私は大量の焼き魚に参ってしまった。それに、オリーブ油のにおいにむせていた。ひたすら大根おろしが食いたくなったのである」とある。やはりみんな考える事は同じである。次回海外に行くときの必携品はやはり、「大根おろしドレッシング」で決まりだ。
▼一昨日NHKBSで深夜「眺めの良い部屋」を放映した。映画館でもビデオでも見ているが、また見たいと思って録画したがまだ見る機会はない。
▼いまやっている仕事はパソコンを使ったデータ集計作業だ。日時は厳密に限られているわけではない。しかし一日3時間が限度で、それ以上集中すると右肩が痛くなるので、温灸を5、6個使って固くなった筋肉を柔らかくする。だから休日も2時間程度返上して作業をし、疲れが溜まらないようにしている。

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February 11, 2009

◇「キャラメル」を見る

▼先日電車に乗ったらゴルフの石川遼選手が200億円の経済効果というANAのCMが掲載されていた。その前日のラジオではマクドナルドが売り上げを伸ばしている、ディズニー・シーが好調だというニュースが流れていた。しかし経済効果は結構だが、そのお金が一部にしか循環していないことが、この不景気を余計深刻にしているのではないか?わたしはゴルフはまったく興味がない。石川に関して言えば、今のうちにもっと学校の勉強をしておいたほうが良いと思う。しかしマスメディアは「よいしょ、ヨイショ」と彼を持ち上げる。マックにしても、ご承知のように「一人店長は管理者だから残業代を払う必要がない」として、それで「利益」を増やしていた会社だ。ディズニー・シーもランドも一度も足を運んだことはない。これにしても行っても出費がかさむばかりで、自分の懐が潤うわけではない。おそらく派遣切りとか不安材料ばかり蔓延しているので、マスメディア各社は「明るい話題」を提供して下さったのに違いない。
▼◇「キャラメル」わたしに取って永遠の味とは森永ミルクキャラメルである。終戦後は故郷には甘いものなぞ一切なかった。たまにいく母の実家に水飴という妙なる甘味があって、それをエサに何キロもの山道を歩いて行った。しばらくすると「町」にキャラメルなるものが現れた。雪印とか不二家それにカバヤとかあったが、黄色のパッケージが一番印象に残っている。だからアイスクリームを買うときにも、このパッケージのものに目が行ってしまう。当然キャラメルとは甘いものだという先入観があったのだが、この映画に出てくるのは塩キャラメルなるものだ。さてその利用法がこの映画のテーマとなる。
▼レバノンの街角にあるヘアサロンで働いたり、通ってくる5人の女達の生き方が交叉する。カットからシャンプー、ネイル、それにメイクなどそれぞれの得意分野で手腕を振るっている。オーナーのラヤールは不倫の恋をしており、恋人から電話があると、仕事中であろうと構わず店を飛び出して自分の車で密会の場所へと出掛ける。不法駐車やシートベルト不着用は当たり前で時折、警察官に忠告されるが、それもお色気でいつも不問にされる。シャンプーが専門のリマはいつもやってくる眉が半月のような長い髪の女性に心を惹かれている。ローズは認知症になった姉と住んでおり、新しいかなり年配のボーフレンドができる。サロンに行って身繕いをして、正装で出掛けようかと思っている矢先、姉が泣き叫ぶのでせっかくのチャンスを不意にしてしまう。しかし老紳士は古くなったスーツを仕立て直し、何時間も喫茶店で彼女が来るのを待ち続けるのだ。
▼毎日サロンに通ってくるジャマルは、無理してオーディションを受けるためにやってくる。しかしどう誤魔化しても老いは隠すことができないので落ち込んでいる。そしてネイルを担当しているイスラム教徒のニスリンは結婚を控えているが、ある秘密を抱えて深刻である。つまり結婚するにはバージンでなければならないのだが、ニスリンは違うのだ。どうしたら良いかと仲間に相談した結果、産婦人科に行った方が良いという結論になる。
▼ラヤールは高畑淳子に似た人でとても魅力的なのだが、どうしても不倫の恋から抜け出せない。そしてあるとき「どうしても妻と別れる事はできない」と告げられる。やけになったラヤールはやっとの思いでホテルを予約し、汚いホテルを磨き上げ着飾って、そうすれば彼がきっと来るに違いないという妄想にふける。しかしやってきたのはいつもの4人の友人たちで、そこで今までも思いが吹っ切れる。
▼あるとき脱毛の無料体験をしたいという客が訪れる。その方法というのが、最初に書いた塩キャラメルを該当する身体の部分に塗りつけて、それを一気に剥がし取るのだ。当然痛みがともなうが、客は美しくなりたい一心でその痛みを我慢する。2番目の客はあの警察官が私服でやってきて脱毛を体験する。そしてニスリンの結婚式の当日、ラヤールも前日に自身が脱毛をして痛みに耐えて美しくなってきたばかりだ。美しくなるという事、美しい女でいつづけるためには痛みに耐える事かも知れない。女達は結婚式のパーティでそれぞれの今を精一杯生きようと考えてダンスを踊るのだった。ユーロスペースで。

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February 10, 2009

NHK「闘うリハビリ第2弾」を見る

▼昨日はN千葉にある某事務所まで出掛けた。その前にいつものようにネコのエサを運ぶことは忘れていない。そこでは情報交換などが主たる目的だった。わたしは手ぶらで行ったのだが、鯛焼きをごちそうになり、かつエジプトに行ったお土産として立派なTシャツまでいただいてしまった。わたしはトルコで撮影したすべての写真を持参して状況を説明した。ふと数えて見るとトルコのネコちゃんは毎日一枚掲載してもあとひと月くらいはありそうなので、果たして全部掲載していいものかどうかと思案中である。
▼昨日の検索用語で「闘うリハビ第二弾リ」が検索用語のトップに来ていた。実は一回目の放送があった昨年は翌日に紹介したのだが、日曜日は午後9時からその第二回目が放映されたのだ。わたしは録画してはあったが見たのは昨日になってしまった。前回も自身がリハビリ中のNHK解説委員だった藤田太寅(たかのぶ)氏が2000通余も寄せられた視聴者からの手紙を見ている所から始まる。藤田は左手に麻痺が残っており、リハビリで苦戦中だ。例えば納豆をスーパーで売っている容器から取り出して、深い皿に移して醤油、辛子を入れてかき回すという単純な作業に手こずるのだ。左手に力が入らないから皿を固定できないで落とす事を繰り返す。普通の人にはこの簡単な作業は難なく簡単にできるはずだ。
▼TVを見ているとわたしの年齢と相前後して脳出血で倒れ、半身が麻痺している人がいかに多いか分かる。同じ年代の人は人ごとではないので、ぜひ気をつけて欲しい。とにかく歩かない事がいかに内臓を退化させるかという事を痛感させられた。車に生活を依存している人は日々筋肉は衰え、同時に内臓をささえている筋肉も衰え、肺から呼吸機能を奪っていく。問題なのは今の制度で発症して入院しても180日立つとリハビリ施設を退所させられてしまう国の政策とも言えるシステムだ。
▼「退所」を通告するリハビリ病院も点数が減って赤字が増えるから、患者さんにでて貰うしかない。そこで苦悩の「退所勧告」を通告をする。リハビリというのは続けなければ意味はないし、その時期によって退所に仕方が違ってくる。それを誤るとかえって悪い方向に行ってしまう。52歳で退所させられた男性の場合、特別に老健施設に入ることができた。しかし身体はトイレに行くのも自分の力ではできないので、妻の力を借りている。リハビリをしたくても病院ではやってくれないので、理学療法士を週1回20分程度だったと思うが、自前で毎月2万円支払って治療をしている。今は妻の稼ぎだけだから男性の家に取ってはかなりの負担となる。
▼また20人くらいの工場を経営している62歳の男性は退所させられ自宅にいたところ機能が著しく退化してしまった。病院の院長は窮余の策として2週間だけ施設に空きがあればリハビリが中断している人を入所させることを決める。その経営者の男性も10m歩くのに右足を引きずり、前屈みになって転倒を予防しようとする動きになっていた。それを2週間で科学的にパソコンやビデオを使って足跡などを分析する。そして1秒1秒と歩く速度が縮まっていく。退所するときには10秒くらい短くすることができていた。つまりリハビリしている人に対する病院の励ましと、本人のやる気、それを助ける国の政策、この3つがあれば半身麻痺の人に生きる希望を与えて現役復帰させることも不可能ではない。「回復する見込みがないから退所」させるなど、とても人間のやるべき事ではない。
▼あるときは藤田は手紙を泣きながら読んで、自身のリハビリと絡み合わせながら、国の政策の変更を求める番組に仕上がっていた。

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February 09, 2009

岩波ホールで「懺悔」を見る

▼辺見庸を一躍有名にした「もの食う人びと」を読んでいたら大発見をしてしまった。前半に「食とネオナチ」というドイツを旅してトルコ人の店でケバブを食べるのだ。その中で1961年に労働者派遣協定がトルコとの間に締結されたとある。またまたガイドにだまされたのだ。彼は何度も力強く自信を持って「60年」と強調していた。しかし辺見の著書と他の文献を当たってみると、それまでも東欧とか東ドイツから移民などは来ていた。ところがベルリンの壁が出来てから自由往来でできなくなって、この協定が締結されたとある。やはり想像通り、第二次大戦で大勢の戦死者が出て、労働力が不足していたのだ。今後もガイドの話は参考程度に聞いて、怪しいのは文献で調べなければ恥をかいてしまう。
▼昨日新宿高島屋の中にあるテアトルタイムズスクエアに「ラ・ボエム」を見に行った。所が受け付けに午前10時半について映画のタイトルを言うと「14日からです」と言われる。うーむ間違ってしまった。今はデジタル・リマスターの「アラビアのロレンス」を上映していた。これは何度も見ているし、DVDも持っている。しかも侵略者の手先であったロレンスは大嫌いである。携帯で他の映画をチェックしたら新宿ではロクなものを上映していない。そこで急遽神保町の岩波ホールに行けば、上映開始時間に間に合う事が分かった。
◇「懺悔」1986年のグルジア映画だ。今見ると何でもないが、まだソ連が存在していた当時のグルジアでこの映画が作られた事が素晴らしいのだ。公開当時70万人もの人がこの映画を見るために映画館に通ったという。教会の形をしたケーキを作っている一人の中年女性がいる。客が窓の下で声を掛けると彼女はケーキをロープをつけた台で1階に下ろしている。2階の彼女の調理場でケーキを「美味い、美味い」と食べ続ける男は新聞の紙面にくぎ付けになる。「おー彼が死んではわたしはもう生きがいをなくしてしまう」と叫ぶ。彼女が紙面を覗くと何と元市長が死亡したという大きな記事が掲載されているではないか。
▼元市長の大規模な葬儀が行われ、それは実況中継で国の隅々まで放送されているようだ。一部の人は悲しんでいるが、多くの市民は仕方なく参列しているように思える。埋葬が行われた日、犬がよく吠えるので市長の妻が覗くと庭には埋葬された筈の市長の遺体が立てかけてあるので絶叫する。そんな事が何度も繰り返されるので、一族と警察が墓場に銃を持って張り込んでいると、夜中に墓を掘り返している人物を捕まえることに成功する。捕まえて見るとそれは女であり、しかもあのケーキ職人だった。果たしてなぜなのか裁判が開かれると、その真相が明らかにされる。
▼元市長は何をしていたのか?市長を批判するものに対して「人民の敵」のレッテルを貼り、逮捕を続けていたのだ。彼は秘密警察を使って「敵」の摘発を続けるのだが、そのうち敵がいなくなってしまう。しかし秘密警察は市長の摘発の成果に対する褒美を期待して意味もなく市民の逮捕を続ける。あるときなどは村の同じ苗字の人びとが全員怪しいと言って、秘密警察はトラック一台分の村人を連行して来る。市長は怒って一度は全員釈放しろというが、実績を作るためにやはり牢獄に入れてしまう。そんな一人にケーキ職人の父親がいたのだ。彼もあるとき秘密警察に踏み込まれ連行される。妻が必死になって夫の行方を知ろうと八方手を尽くすが行方不明になる。
▼取り調べの場面が出てきて、夫の旧友と面会させられる。彼は「誤っていても逮捕される人の数が増えれば中央政府は、それは変だと思って調査をするに違いない。お前も自白してしまえ」とそそのかす。彼の態度を見て夫は絶望してしまい奮闘の甲斐なく処刑されてしまう。妻は執拗に夫の行方を探す。村人は強制労働で木を伐採する仕事をさせられているらしいという噂が広がる。森林から貨物列車で運ばれて木の切り口に、自分の家族が生きている証に名前を彫ってあるものを見て安堵する家族もいる。しかし夫の生きている証が見つからない妻は当局の逮捕され、8歳の娘は一人残されてしまう。市長が何回埋葬されても掘り返されてしまうのは彼女が両親を、秘密警察によって殺害された恨みが籠もっていたのだ。
▼そして裁判は彼女が精神鑑定で「異常だ」という事で決着させようとする。しかし精神病院に連行されるらしいケーキ職人の主人公は「わたしはどこに行っても墓を掘り返して元市長を安住の天国などには送らない」と裁判長を睨み付けて退廷する。スターリンが行った秘密警察と密告政治をこれほど真正面から批判した作品はなかった。

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February 08, 2009

廃棄してしまった雑誌の事

▼わたしが録画しても欠かさず見ているのは、朝日ニュースター(スカパーかケーブルTVの212チャンネル)の「愛川欣也のパックインジャーナル」これは毎週土曜日の午前11時から2時間の番組で、その後何回も再放送される。それと毎週木曜日午後11時の「デモクラシー・ナウ」、そして第一土曜日の午後10時から2時間の「ニュースにだまされるな」だ。みんなそれぞれ一長一短あるが、それでも地上波や地デジでは絶対放送出来ない内容をかなり理性的に伝えている。リアルタイムは時間をとられるので、HDDで録画して2倍速で見ている。
▼昨日も夜録画したものを再生していたら、愛川欣也は「ソマリアの海上自衛隊派遣は、憲法を実質的にないがしろにしようという思惑があった」として2週間前のイケイケという態度を撤回していた。
▼昨日仕事がすべて終わった時、八重洲ブックセンターに立ち寄った。というのは「週刊金曜日」の新年第一号を廃棄してしまったからだ。わたしが時差ぼけだった事などもあり、1年に一回だけ買う1ヶ月間用のTV番組表も併せて捨ててしまった。便組表は正月が終わればそれほど必要という訳ではない。しかし「週刊金曜日」は図書館にも貸し出し中でない。そこでネットで調べると八重洲ブックセンターにはバックナンバーが置いてあるというのだ。しかし地階のレファアレンス・コーナーに行ったら「今は取り扱っていない」という返事だった。こうなると郵便振替で申しこむしかない。

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February 07, 2009

ソマリアの海賊とロシア沿岸警備艇の違い

▼毎年なぜかわたしの誕生日になると、ジャストが一太郎の新製品を発売する。同社からDMが次から次へと送られて来るが、わたしは一切買わなかった。わたしに必要なのは日本語文字変換機能のATOKだけであるからだ。それも昨年までは一太郎本体よりも高価で、はっきり言えば広辞苑一冊よりも高くて中々手が出なかった。今年は5000円以下になったのでファクスで申しこんでおいた。昨日夜は某所に落語を聞きに出掛けて、午後9時半頃に帰宅すると荷物は届いていた。
▼話を元に戻すと誕生日はバレンタインデーとかなりくっいているので、我が家ではその祝い事は両方一緒に行われてしまうのである。
▼不思議に感じている事がある。それはソマリア沖の海賊対策である。朝日ニュースターの「愛川欣也パックインジャーナル」ではいち早く「今回は自衛隊の派遣に賛成である」と意思表示している。中国など他の国が行っていて、日本が出遅れてはまずいといような論調である。しかし問題点は水島朝穂早大教授が言うように、海上保安庁の巡視船が派遣されるのが筋で、基本的には漁民がその主な中味だという海賊たちが、どうやって生計を立てて生きていくかというという問題を考えないと本末転倒であると思う。海上保安庁と自衛隊の特殊部隊は外見はまったく同一だが、前者はあくまでも阻止を目的にしており、後者は殺害だけを目的にしている。
▼考えて見るとロシアに拿捕された鳥取のカニかご漁船とはいったい何だったのだろう。この数日の新聞を見るとロシアの国境警備局は「補償金」が目的であったように思えてならない。何らソマリア沖の海賊と代わることはない。片方は政府という国家機能が崩壊しているから「海賊」と呼ばれ、ロシアは国レベルで行っているから「拿捕」と報道される。ソマリアの海賊は今まで誤って他国の船員を一人だけ殺害しているが、ロシアは威嚇発砲で意識的に殺害した日本人漁民は1人だけではない。所詮どちらもやっている事は同じである。ここをどう考えるかだ。本日仕事なのでこれまで。

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February 06, 2009

記者会見で頭下げて「謝罪した」つもり

▼昨日送信したブログの<編集前記>の続き。わたしは昨年末350mlの缶ビールを2本買った。年越しの時に1本飲んだが、あとの一本はそのまま冷蔵庫に入っている。寒いと酒を飲みたくなくなるのだ。免許証の更新に行ったときは、酒の害と飲酒して運転した場合の罰則が強化されたことだけが強調されていた。飲酒は麻薬と違って習慣にさえならなければ心配いらない。しかし習慣になった場合の害は再三ここで指摘している。それでも飲酒を続けるかどうかは、もう自己責任である。
▼先日送って頂いた、ある手作りの新聞を読んでいたら、かつて知り合いだった方が特養ホームに入所しているという記事が、元気な写真とともに掲載されていた。現在95歳だが「元気をもらって帰ってきた」とあったのでハガキを出して見ようと思った。施設の住所と場所はネットで探し出して、ハガキには「ご返事は不要ですから」と書いたが、出して3日目にご返事を頂いた。過去のわたしとの話ややり取りなどははっきり覚えていて、その内容が手紙には書かれていた。認知症が進んでしまうと手紙を書く気力もなくなってしまうようだ。しかしこの人は昔教師をなさっていたとかで、しっかりとした文字で近況を書かれていた。
▼ハガキやメールを送っても「無視」される方も少しはいらっしゃる。しかしお年は召していても、このような素早い反応をされる方がいる事は嬉しい。今度時間を作ってその特養ホームを訪問しようと思っている。
▼メルマガの発行日にブログの更新までするのは時間的にも体力的にもかなりきついです。今後は送信日の5日と20日の更新は中止します。
▼先日ご紹介した映画「ポチの告白」は、ぜひ時間を作って新宿までお運び頂きたいと思う。その中で新聞記者が「ポチ」の仲間にされているのはこういう意味がある。新聞社の記者というのは「記者クラブ」に所属している。映画の場合「警察の記者クラブ」である。事件がおきると定期的に「記者発表」があり、記事にすべき内容は1枚のプリントアウトされた「発表」が要領よくまとめられている。記者は時間がないこともあるが(わざわざ新聞記事のぎりぎりの時間に記者会見することもある)ので、警察発表をそのまま「記事」として本社に送ることになる。だから警察が新聞社を使って、国民をコントロールすることはたやすい。言わば持ちつ持たれつの関係になっている事を、映画は的確に描き出しているのだ。
▼そういえばNHKのニュースを聞いていると、以前は「警察によれば」とだけだったが、最近「警察を取材した所によれば」とわざわざ言い出した。中味は同じだか一応格好をつけている訳だ。何度も書いているが、警察官は公務員だから「守秘義務」があるはずだ。ところが取り調べの経過を逐一自分都合に合わせて「記者発表」するのは、「公務員の守秘義務違反」だと思う。誰もそれを疑問には思わないのだろうか?今朝もまた「謝罪する日本綜合地所」の幹部の写真が各紙に掲載されている。こういうのは写真説明が間違っていると思う。ただしくは「謝罪したフリをして頭を下げている○○○」と書くべきだ。中小零細企業がそうなったら、債権者に頭を下げているだけで済む話ではない。
▼次回のキリ番は一ヶ月後の「111111」です。ふるってご応募下さい。

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February 05, 2009

次々と増えるパスワード

▼本日メルマガ〆切り日で、すでにお二人の方から投稿頂いています。投稿される方はお早めにお願いします。
▼イータックスの手続きは個人認証をするための「パスワード」を住基ネットのカードに入れる作業だった。パスワードが沢山あって覚えきれない。とっさに免許証と同じパスワードにした。所用時間はおよそ30分くらい。わたしの家から区役所までは以外と不便である。私鉄で浅草駅に出て、そこから歩き、あの黄金の雲のビルの隣まで歩くのだ。先日トルコの青年を浅草にご案内したとき、「あの黄金の奇妙なものは何か?」と聞かれて説明に困った事を思い出した。「オブジェである」としか説明のしようがない。
▼夜は仕事の打合せ。2月は休日に取材などの仕事が入っており、かなり拘束されてしまう。健康上休日の仕事は一切お断りしているのだが…。

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February 04, 2009

イスラエルの「ユーチューブ」を使ったプロパガンダ

11man
▼11万番はMINさんが今朝ゲットされました。おめでとうございます。今朝6時40分頃にトップページを更新したときが「オール9」でした。時々自分が間違って踏んでしまうことがあるのでヒヤヒヤしていましたが、読者のみなさんにゲットしていただいてホッと一安心しています。
▼2日前にご紹介した映画の関連項目で「T氏」の事を書きました。ご本人から実名を書いても構わないというメールをいただいたので、実名にして左サイドにリンクを作りました。
▼昨年イータックスで確定申告するために「住基ネットカード」を作った。しかしいざ書類を出そうと思ったら、もう一つ電子証明書が必要だという事が分かった。昨年はカードは取得したが間に合わなかったので手書きにしてしまった。昨日最寄りの出張所にいくと、「証明書は本庁でしか発行できない」と言われる。イータックスで申告する特典は今年限りなので、何としても行ってこなければならない。
▼昨日ご紹介した辺見庸氏の基本的な考え方は「週刊金曜日」の1月30日号の18ページに掲載されているものと基本的に同じである。「週刊金曜日」のインタビュー記事は2月13日号へとつづく。
▼夜になると仕事の連絡電話やメールがひっきりなしに入る。昨日は「4日締め着きりだ」という確認だった。通常は週末の筈だが、来週は「建国記念の日」があるので印刷物の配送センターが休みになってしまうので、早めたのだろう。
▼サイバーテロという言葉がある。これはいわゆるテロリストが、国家や政府レベルのサーバーなどをプログラムでハッキングして、混乱に陥れようというものだ。それに対抗してサイバー戦争、サイバー・プロパガンダとというものが、今回のイスラエルのガザ攻撃で登場した。それはイスラエル軍がユーチューブ上に「実況サイト」を作ったのだ。だいたいビデオでも10分というのは長く感じられる。イスラエルは前からメルカバ戦車の機能を積極的に、それを使ってアピールしてきた。今度は自分の都合良い場面だけを切り取って世界中からのアクセスを狙っている。今朝のガザ滞在中の志波令のブログを見ていたら、日本大使館から連絡があって、「エジプト政府から連絡があって6日以降はガザから脱出できなくなるから、すぐ出国せよ」と言われたという。その「6日以降」にはいったい何が起こるのだろう。

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February 03, 2009

1日のNHKETV特集辺見庸を見る

▼昨日は「ポチの告白」にかなり力を入れて書いたが、アクセス数は伸びなかった。むしろ前日の数行の方が多かった。これはその日書いた事よりトータルで見たアクセス数だから仕方ない。
▼1週間ほど前にある集まりがあって、いつもかなり飲んで帰る人が、風邪とかいって一滴も飲まずに帰った。ところが自宅についたとたん、「風邪だから卵酒でもので寝る」というメールが届いた。この人は勘違いなさっている。卵酒ではなく、イソジンでうがいをして寝るようにアドバイスして差し上げた。風邪の予防にはうがいと手洗いであると強調されている。1週間ほど前にわたしが入院していた病院の看護師さんがTVにでて、正しい手洗いの仕方をやって見せたが、自分はいつも手のひらを10秒ほど洗うだけだったので、大いに反省しそれを見習っている。
▼ついでに言うと先週飲酒をしている人は癌になる可能性が高いという報告がでた。人間最後は癌か血管が切れて死ぬわけだが、「癌で死ぬのはイヤだ」という人は参考にされると良いだろう。しかし10年、20年と続けて飲んでいる人は最早何をしても手遅れであろう。
▼日曜日NHK3ch午後10時からの「ETV特集辺見庸」をご覧になっただろうか?辺見はわたしと同じ年齢でわたしよりも1年早く、05年に新潟で講演中脳出血で倒れた。 この日はいわゆる秋葉原大量殺人事件と、それに先だって荒川沖駅で起きた事件の共通制を解明するところから話は始まった。はっきりとした受けてがいないにも関わらず携帯サイトに書き続けた、Kは誰でも同じ面を持っているのではないかと考える。Kも携帯を2台持っていたが、辺見もまた2台の携帯を持ち、病院のベッドで話す相手がいないとき「元気かい」などと話しかけることがあるという。
▼この若者たちは、現実と虚構の世界が錯綜した世界に生きている。そしてメディアには自分の意見を反映できないが、ブログに書く事によってあたかも自分が主人公になったような気持ちになって自分の痛みや悲しみ、不安を訴えている。そして猥雑な世界に住みながら実は常に孤絶感を感じ、どこにも頼る所がない世界に住んでいることで、より絶望感を感じている。
▼辺見はカミュの「ペスト」を引き合いに出し、アルジェリアでペストが異常発生し、カルタシスの中で起きていることはあまりにも、今の日本と似通っていないだろうかと指摘する。それは人間の価値がすべて経済的な合理主義と産業効率だけで考えて行動する事によってこれまで、当たり前の事とされた価値観や道義、人間の内面性も崩壊しつつあると指摘する。
▼辺見は日比谷公園の年越し派遣村についても触れ、あれがマスメディアによって特別のように取り上げられている。しかし自分がかつて住んでいた山谷では、毎週毎週10年以上も同じ炊きだし風景を見ることが出来る。それをやっている人は、別に高邁な精神で「困っている人を助けよう」などと思っている訳ではない。ともするとつっけんどんにも見える。しかし誰にも評価されず、取り上げられなくても淡々と続ける事が大切なのだと言う。
▼わたしの場合後遺症はほとんどない。しかしどちらかというと右の薬指にでている。辺見は右半身に後遺症が出ており毎日、自宅近くの駅ビルで1階から5階までの階段を自力で上り下りする事がリハビリだと考える。だがそれをしたからといって確実で明確な改善結果が出るわけではない。しかし辺見は「ボクはその結果がでない行為そのものが好きなのだ」という。通院が終わると不自由な右足を引きずりながらきょうも階段を上り下りする。
▼辺見は自分を「携帯依存症」だという。携帯を左手を使って文字を入力して、自宅のパソコンに送って原稿にする。そして画像は決して鮮明ではないが、携帯の画像をまたイラスト代わりに使っている。辺見が最後に話した共同通信の特派員時代、電話回線が空かないので原稿が遅れず、何時間も待たされ部屋にいるヤモリのオスとメスの行為を観察する目は、作家ならではの目だと感じた。
▼きょうはトップページの11万番がでると思います。ふるってアクセスして下さい。

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February 02, 2009

◇「ポチの告白」を見る

▼自動車運転免許証の更新があったのだ。わたしは無事故無違反なのでDVDを15分と新しい免許制度についての説明を聞くだけの30分で済んだ。今度からはICカード形式になっていて、暗証番号で本籍地などのデータが出てくる仕組みになっている。今後75歳以上の人が更新する場合は「認知症の検査」が義務づけられた。今までの視力検査だけなら合格しても、認知症テストでかなり大勢の人がふるい落とされることになるだろう。読者各位はその年齢になったら振るい落とされないよう、今から耐認知症の訓練に励んで欲しいぞ。
▼◇「ポチの告白」テレビでも映画でも刑事物ドラマにあって、警察は絶対の善の象徴であり、それに対抗する暴力団などは絶対の悪の存在となる。10日ほど前に「誰も守れない」というTVドラマが放映されたが、女医とその父が脅迫されているのは、暴力団ではないかと当たりをつけて、街のチンピラをかなり暴力的に痛めつける場面は見ていて気分が悪くなった。警察の四課などという組織暴力対策の部門の刑事というのは、情報提供で持ちつ持たれつの関係にあるはずだ。それがまったく描かれていない。
▼この映画は3年前に作られ、警察の建物や内部などは千葉県東葛地域の柏市、松戸市などの自治体が、警察犯罪の舞台となる警察署として市庁舎での撮影を許可するなど市役所を使って撮影された。完成してから夕張映画祭で公開されたが、その後配給会社が決まらず一般公開されないまま二年間もお蔵入りになっていた作品である。地域課(いわゆる交番)に配属された竹田八生は通称タケハチと呼ばれて親しまれていた。あるとき所轄の三枝課長に目をつけられ引き上げられる。課長は新婚早々のタケハチを民間アパートから官舎にいれてやり、自分の部下として四課に入れる。あるとき麻薬中毒患者が人質事件を起こしたとき、麻薬をエサにタケハチが単身現場に飛び込び、太ももを包丁で刺されながらも取り押さえる。
▼それから課長の信頼が強まっていく。と同時にタケハチの個人生活にまで介入してくる。初めての子どもが産まれたとき、「名前は奈名子にしておいた」という。その理由は課長の初恋の相手だったというのだ。一瞬ムラッとするが抵抗できないタケハチ。しかし妻は夫の命令に背いて「正子」と名付ける。新聞社のカメラマンは逮捕の瞬間をカメラに納めたため、別のゴロツキが「それはおとり捜査だから警察を揺さぶることができる」からフィルムを欲しいと言う。最初は渋々だったカメラマンも彼に協力するようになる。そして段々分かってきたことは、麻薬捜査に当たっては明らかに囮となる中国人がおり、彼だけそっとにがされている事実だった。その麻薬取引場面を撮って警察に「動かぬ証拠だ」と脅すのだが、逆に袋だたきにされてしまう。
▼その後麻薬取引認める代わりに拳銃摘発で成績を上げるために、警察は暴力団に拳銃の提供の求めるようになるが、その作戦の先頭に立つのは課長の信任があついタケハチである。だが課長の禅問答の様な言葉には「無言の資金作り」という圧力が含まれていた。そして実直で上司の言う言葉に逆らえないタケハチは、暴力団との関係をますます深めて、動きが取れなくなってしまう。そしてある麻薬取引作戦で相手の車に乗っていたのも、別の警察の四課の人間だということが分かって驚愕する。やがて裏を知りすぎたタケハチの存在が邪魔になってくる。おりしも課長は署長に昇進するチャンスがやってくる。臭い物には蓋をしろとばかり、麻薬中毒の交番巡査に別の警察の四課職員殺害の責任を因果を含めて犯人に仕立て上げる。そしてついにタケハチをすべての事件の黒幕に仕立て逮捕してしまう。そして裁判官に圧力をかけ、傍聴人も全員警察関係者で占領してしまう。
▼警察は一家で家族みたいな物という甘い言葉で、交番勤務の巡査を四課に引き上げ、タバコを吸う習慣を身につけさせ、タバコの銘柄までキャメルにさせてしまう。タケハチは三枝課長にバーに連れて行かれる。ママが「この店は警察専用で暴力団と共産党はお断りよ」という言葉に組織に忠誠を誓うことが自分の身を守ることだと思わせるのだ。また幹部になったタケハチが取り調べの時に「日本には二つ逆らえないものがある。天皇陛下と警察だよ」と叫ばせる場面がある。言葉は違っても組織を守る論理というのはいずこも同じだと思った。それに若い警察官を育てる陰惨な場面がでてくるが、頻繁に「警察署の中で警察官が拳銃を使って自殺した」というのは結局の所、「自殺」なのか「他殺」なのか闇の中に葬られてしまうのだとも思える。
▼3時間15分の力作で、休憩時間があるのかと思っていたがなかった。しかし、あまりの迫力にそれも苦にならなかった。この映画は昨年暮れに親友のA君が自宅に来たときタイトルを教えてくれた。昨日出掛ける前に映画館の場所を調べようと思って検索したら、この映画のことを書いている知人で銃器評論家の津田哲也氏のブログを発見した。津田氏は様々な銃器犯罪や組織犯罪にくわしい方で、TV版の「踊る大捜査線」にもタイトルに名前が出る方である。サイトでご自分の携帯番号まで公開している勇気には驚いた。これはわたしの携帯に入っている番号と同一だった。ちなみにポチとは権力の番犬である警察官と、記者クラブで警察の発表だけにぶら下がって記事を書いている新聞記者のことである。新宿ケイズシネマで上映中。(JR南東口から徒歩5分)

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February 01, 2009

新宿にて長い長ーい映画を見てくる

▼昨日暴風で遠出は止め、近くのスーパーに必要最低限の食料を買いにでただけだった。きょうは先週24日に公開になった映画を新宿まで見に出掛ける。この映画は何せ3時間余という長い、長い映画なのです。先週は体調が完全に戻っていなかったので、1週間後に伸ばした次第であります。映画の内容は明日まで待たれよ。

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