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February 24, 2009

◇「ロックンローラー」を見る

P1000083(錦糸公園の河津桜)
▼ご好評をいただいている「トルコのネコちゃん」はあと数枚で終わりです。ネコ好きはちゃんと言語は違っても、会話が出来ている事にお気づきいただいてくださっていると思う。
▼昨日からアカデミー賞の「おくりびと」が話題になっている。ご存知のようにわたしはこの映画は見ていない。見る気も起きない。てんぐささんによると「別にどうという事はない」という感想だったので、行かなくて良かったと思う。日本には死に至るまでの様々な苦労があると思う。しかしそれを誰も描こうとはしない。もっと日本の社会の矛盾に真正面から取り上げて欲しいものだ。昨日辺見庸の本を3冊ばかり読んで、それを強く思った。
▼日本はどうでも良いことを大きく取り上げる。この映画を見ないと世の中から取り残される、というような不安感ばかり煽る。映画で言えばそれを中心に食っている人が沢山いるのだ。だから取り巻きは「これでしばらくの間食っていける」と喜ぶ。しかしいくら能力がある人でも、同じ水準を維持していくのは至難の業である。よく見ているとハリウッド映画で、明らかにスタッフの雇用対策として作られた映画が氾濫している。そして大量の宣伝費をかけた映画が、金曜日の夕刊の紙面を飾るという仕組みで、新聞も映画界も持ちつ持たれつの関係になっている。莫大な宣伝費をかけた映画が面白いとは限らない。
▼そして半年もしてDVDになって「あの超大作が早くもDVDに」という触れ込みだ。わたしが映画館で先に見てつまらなかった映画が、そういうキャッチフレーズででてくると、恥ずかしくなってしまう。映画館で不振だった映画はなるべく早く元を取ろうと思って早くDVDになるのだ。ゆめゆめだまされてはいけない。
▼◇「ロックンローラ-」ロンドンは今不動産投機に沸いているという設定(ホントかどうか知らないが)だ。そこにあるギャングの親玉が、その開発に目をつけて、建築許可を早く出させようとする。その手口は日本と同様で市会議員に車をプレゼントするというかなり派手な買収工作をするのだ。親玉に口利きを依頼したのはさらにその上の親玉だった。その挨拶に行ったとき一枚の中世に描かれた肖像画をプレゼントすると言われる。2番目のギャングは恐れ入って、着工許可が出るまで預かるという事で引き下がってくる。着工許可をもらう猶予は2日間だ。2番目のギャングの懐刀がこの話の主人公となっており、彼の愛人は弁護士をしている。
▼話がこんがらかるのは2番目のギャングが事務所に持ち帰った絵画が忽然として消えるところから大騒ぎになる。絵の行方を懐刀に探させる一方、議員に圧力をかける2番目のギャング建築申請は却下された事から、賄賂は何の役にもたたないと市会議員をこてんぱんにやっつける。懐刀が調べると絵は、2番目のギャングの元妻の連れ子(つまり義理の息子でロックンローラ)が持ち出している事が分かる。2番目ギャングの元妻は死んでしまい、息子は彼が「良い学校に入れればまともに育つだろう」と勝手に信じて教育にカネをかけるが、義父とはそりがまったく合わなかった。そして大人になってからその反発は激しさを増していった。2番目のギャングがなぜこれほど勢力を伸ばして行ったか懐刀が調べて行くと、彼は裁判所で警察の犬となっていたことが分かってくる。
▼ガイ・リッチー監督の最新作だ。結論から言うとマドンナとの手切れ金で作ったと思われるこの映画は完全にコケている。スラングばかりが多くて「ロックストック」シリーズほどのおもしろさは失われてしまった。
▼トップページ「ムーンライト」でMINさんの介護日記②が始まりました。

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