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February 03, 2009

1日のNHKETV特集辺見庸を見る

▼昨日は「ポチの告白」にかなり力を入れて書いたが、アクセス数は伸びなかった。むしろ前日の数行の方が多かった。これはその日書いた事よりトータルで見たアクセス数だから仕方ない。
▼1週間ほど前にある集まりがあって、いつもかなり飲んで帰る人が、風邪とかいって一滴も飲まずに帰った。ところが自宅についたとたん、「風邪だから卵酒でもので寝る」というメールが届いた。この人は勘違いなさっている。卵酒ではなく、イソジンでうがいをして寝るようにアドバイスして差し上げた。風邪の予防にはうがいと手洗いであると強調されている。1週間ほど前にわたしが入院していた病院の看護師さんがTVにでて、正しい手洗いの仕方をやって見せたが、自分はいつも手のひらを10秒ほど洗うだけだったので、大いに反省しそれを見習っている。
▼ついでに言うと先週飲酒をしている人は癌になる可能性が高いという報告がでた。人間最後は癌か血管が切れて死ぬわけだが、「癌で死ぬのはイヤだ」という人は参考にされると良いだろう。しかし10年、20年と続けて飲んでいる人は最早何をしても手遅れであろう。
▼日曜日NHK3ch午後10時からの「ETV特集辺見庸」をご覧になっただろうか?辺見はわたしと同じ年齢でわたしよりも1年早く、05年に新潟で講演中脳出血で倒れた。 この日はいわゆる秋葉原大量殺人事件と、それに先だって荒川沖駅で起きた事件の共通制を解明するところから話は始まった。はっきりとした受けてがいないにも関わらず携帯サイトに書き続けた、Kは誰でも同じ面を持っているのではないかと考える。Kも携帯を2台持っていたが、辺見もまた2台の携帯を持ち、病院のベッドで話す相手がいないとき「元気かい」などと話しかけることがあるという。
▼この若者たちは、現実と虚構の世界が錯綜した世界に生きている。そしてメディアには自分の意見を反映できないが、ブログに書く事によってあたかも自分が主人公になったような気持ちになって自分の痛みや悲しみ、不安を訴えている。そして猥雑な世界に住みながら実は常に孤絶感を感じ、どこにも頼る所がない世界に住んでいることで、より絶望感を感じている。
▼辺見はカミュの「ペスト」を引き合いに出し、アルジェリアでペストが異常発生し、カルタシスの中で起きていることはあまりにも、今の日本と似通っていないだろうかと指摘する。それは人間の価値がすべて経済的な合理主義と産業効率だけで考えて行動する事によってこれまで、当たり前の事とされた価値観や道義、人間の内面性も崩壊しつつあると指摘する。
▼辺見は日比谷公園の年越し派遣村についても触れ、あれがマスメディアによって特別のように取り上げられている。しかし自分がかつて住んでいた山谷では、毎週毎週10年以上も同じ炊きだし風景を見ることが出来る。それをやっている人は、別に高邁な精神で「困っている人を助けよう」などと思っている訳ではない。ともするとつっけんどんにも見える。しかし誰にも評価されず、取り上げられなくても淡々と続ける事が大切なのだと言う。
▼わたしの場合後遺症はほとんどない。しかしどちらかというと右の薬指にでている。辺見は右半身に後遺症が出ており毎日、自宅近くの駅ビルで1階から5階までの階段を自力で上り下りする事がリハビリだと考える。だがそれをしたからといって確実で明確な改善結果が出るわけではない。しかし辺見は「ボクはその結果がでない行為そのものが好きなのだ」という。通院が終わると不自由な右足を引きずりながらきょうも階段を上り下りする。
▼辺見は自分を「携帯依存症」だという。携帯を左手を使って文字を入力して、自宅のパソコンに送って原稿にする。そして画像は決して鮮明ではないが、携帯の画像をまたイラスト代わりに使っている。辺見が最後に話した共同通信の特派員時代、電話回線が空かないので原稿が遅れず、何時間も待たされ部屋にいるヤモリのオスとメスの行為を観察する目は、作家ならではの目だと感じた。
▼きょうはトップページの11万番がでると思います。ふるってアクセスして下さい。

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