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March 23, 2009

◇「ワルキューレ」を見る

▼群馬県の「たまゆら」での火災事故でなくなった方は本当にお気の毒である。昨日の朝日を見ると亡くなった家族を捜し出して連絡したら「もう縁を切ったのに何故連絡をしてくるのだ!」と怒鳴られたというすさまじい話も載っていた。わたしの住んでいる墨田区から身寄りのないお年よりが大勢送りこまれていたという。墨田区は区役所の庁舎はホテルのように豪華。しかも今度はスカイツリー(新東京タワー)建設に付帯する地域の整備(北十間川や周辺道路の整備、北斎館(仮称)の整備などに)7億8747万円を計上している。それに近隣の区では区内循環バスをすで運行して、住民の利便性を図っているが、墨田区はこのタワーのために循環バスを運行するという。それよりも今の区役所がとても不便なところにあるので、どうせやるならそちらを優先して運行してもらいたいのだ。墨田区もまた、国と同様に弱者切り捨てでハコモノ建設優先の道をひた歩んでいる。
▼◇「ワルキューレ」トム・クルーズは実は軍服の似合う映画が好きなのである。「トップガン」、「ア・フュー・グッドメン 」、「7月4日に生まれて」そして今回の「ワルキューレ」紹介した2作は軍事肯定路線である。今回は1週間前にご紹介したWOWOWで放映された04年のドイツ映画の焼き直しだ。だからエピソードの妻との別れとか、作戦遂行中も妻に2度も電話するがでない場面。爆弾に信管を装填する場面、処刑される直前に副官がトムの前に覆い被さる場面のTVドラマとうり二つだ。だからあえて内容は詳しく書かないで、別の視点で考えてみる。
▼もしも「ワルキューレ」作戦が成功した場合どうなったのだろうか?日本でも昭和天皇の書いたものを色々読むと一度「東条を暗殺できないか」と侍従に言っている。ところが侍従から「そんな事を軽々しく言う者ではありません。逆に暗殺されます」と窘められる。わたしは戦前の絶対主義天皇制とは、天皇の権力を利用した軍部と軍需産業が結びついた軍産複合体だと思っている。だから東条を殺しても、ヒトラーを暗殺しても体制そのものは代わらないで、ちょっと目にはソフトな軍事専制支配ができるだけだ。トムはシュタウフェンベルク大佐を演じて爆弾を仕掛ける役目を負う。しかし大勢のエキストラを使ったシーンやそろいの軍服など、「美術効果」はもの凄い。しかしユダヤ人大量虐殺など出て来ないし、反ナチズムの映画でもないたんなるサスペンス映画になってしまった。

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