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March 03, 2009

習志野の中田芳子さんの事

▼昨日昼休みにNHKハイビジョンを見ていたら「熱中人」(再放送)で習志野にお住まいの中田芳子さん(77歳)が歌を逆さまに歌ってテープの録音し、正常に回転させると普通の歌に聞こえるという技を、家庭訪問した藤岡弘に紹介していた。もう100曲くらいできるらしいのだが、この日は彼だから「仮面ライダー」だった。藤岡はクビをひねった挙げ句当てたのだが、「普通は分かる筈がない」と感心することしきりだった。「また一般的に知られているのは日本全国ご当地回文」を作って全市を制覇したという話だ。さらに中田さんの趣味はピアノを教えたり、週に三回保育園に子どもたちの世話をしに行っている。またパソコンは59歳から習って、マスターし上記のアドレスにはご自分でHPを作ったりしている。とにかく77歳とは思えない前向きは生き方をしている人で驚いた。
▼それに年齢を感じさせないおしゃれな服装と、何かあったらサッと出掛けるフットワークの軽さが魅力でもある。はっきり覚えていないがなぜ歌を作るようになったかという話をした時だった。それはまだ彼女が高校生くらいの時、おつきあいしていた(あるいは近所の人だったのか、はっきり覚えていない)男性が20年の7月に特攻隊に行くというので駅まで見送りにいった。すると発車のベルがなって列車が動き出したにもかかわらず、握っていた手をお互い離せず、彼女は列車と一緒にしばらく走り出した。だがそれがいつまでもつづく筈もなく、相手の男性が思いを断つように握っていた手を切り離した。彼は特攻隊で死に帰ることはなかった。だが自分はその時の彼の手の暖かみを今でも覚えていて歌を唄うたびに、その悲しい別れを思い出すというのだった。「戦争反対」とかという言葉は一つも出て来ないが、ずっとそのことを忘れずに、あの人の分まで生きなければと様々な活動に毎日を忙しく送っているのだなと思った。

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