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March 16, 2009

◇「いのちの戦場」を見る

Nekochan3(柏のネコちゃん)
▼ジェイスポーツプラスチャンネルでWBCの実況中継を見ているが、ハイビジョンになったため、国内の野球中継よりも写りが良い。現在6対ゼロだ。ラジオの解説者が現地に行っており、「見ているとキューバのチームは練習というものをしていない」と言っていた。しかしまだ試合は何回か続くので、優勝はどうなるか分からない。
▼土日は健康維持のためパソコンを朝の1時間以外は開かないようにしている。そのため投稿いただいても、掲載は翌日になることもあるのでご了解いただきたい。
▼◇「いのちの戦場/アルジェリア1959」アルジェリア戦争を扱った映画はいくつかあるが、「アルジェの戦い」が一番有名ではないだろうか。フランスはアフリカの植民地としてアルジェリア、チュニジア、モロッコの3つを持っていた。その中でもアルジェリア以外が民族独立闘争が高まったので、早く独立を勝ち取る。しかしアルジェリアは石油資源とか、現地に送りこんだフランス人入植者のコロンという組織(満州国が長く続いたように考えれば良い)が独立に反対したため、解放闘争が長く続けられる。その弾圧のために送りこまれたフランス軍部隊の話だ。
▼1959年に現地アルジェリアに赴任したテリアン中尉は、インテリで現地住民の立場を理解して拷問や殺戮をなるべく避けようと努力をしている。しかしそんな中尉のやり方が気に入らないのは現地舞台の軍曹である。冷静に行動している中尉だが現地のフェラガ(アルジェリアのゲリラという意味)と衝突するたびに軍曹が狂気のように、見境なく人を殺すのを苦々しく見ている。ある作戦でフランス軍に反対する村に行くと住民はフェラガに皆殺しにされている。そして井戸の奥深く潜って隠れていた少年を助ける。そしてその後少年はフランス軍と行動を一緒にする。
▼作戦するたびにフランス軍は死傷者を出し、本部にヘリの救出要請をだす。現地人としてフランス部隊に入っている男は「チュニジアやモロッコは独立を認めたのに、なぜアルジェリアはダメなのか」と不満をもらす。そしてフェラガに包囲され絶体絶命のピンチに陥った中尉は、本隊に航空機による爆撃の支援要請をする。部下たちは「特殊爆弾はイヤだ」と口々に語る。そしてやってきた爆撃機はナパーム弾でフェラガたちを焼き尽くす。その死体の生々しさはアメリカの戦争映画では決して描くことができない。その中に現地で助けた少年の兄もいた。写真を見た少年は愕然とする。注:フランスはアルジェリアに正式に宣戦布告していない。従って国際条約上ゲリラにナパーム弾を使うことは禁じられていたが、「特殊爆弾」と称して使っていた。フランスが「アルジェリア戦争」という名称を認めたのは1999年の事だった)
▼そして生き残りをかけた戦いは兵士、中尉をも狂気に追い込んでいく。あまりにも激しい電気ショックの拷問をみた少年はそっと兵舎から逃亡してしまう。しばしの休暇でフランスに帰国して家族との再会をした中尉は、すぐアルジェリアに戻る。軍曹は戻ってくるべきではなかったと呟く。戦死した一人の兵士は8ミリカメラを回すのが好きで、現地の兵舎のなかでクリスマスパーティを祝うとき、その映写会が行われる。最初はしゃいでいた兵士たちも、懐かしい姿を見ているうちに沈黙してしまう。そこにはすでに死んでしまった戦友たちの姿が生き生きと映し出されたのだ。自分たちはフランスを遠く離れてなぜこんな所で命を賭けて戦っているのだろう。
▼翌朝パーティが終わった後、軍曹の姿が見あたらない。部下に聞くと猟に行ったという。中尉は後を追うと一匹の大きな猪の姿を認め微笑んだとたん、「ズドーン」という銃声が響き、中尉胸を貫く。そしてフェラガの部隊が中尉のところのドッと押し寄せる。その中にはあの少年が憎しみに充ちた目で狙撃銃をしっかり握って、行進している姿があった。この狙撃銃のアップの意味は好きな人でないと意味が分からないのだ。新宿武蔵野館で、モーニングショーとレイトショーのみ。27日で終わる。「ダウト」は明日書く予定。

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