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April 23, 2009

NHKプロフェッショナル、瀬谷ルミ子を見る

▼NHK21日夜「プロフェッショナル」を見た。この日登場したのは瀬谷ルミ子さん(32)という女性だった。彼女は中東やアフリカなどの紛争地に赴き、DDR(武装解除・動員解除・社会復帰)という国家規模での武装解除をする仕事を請け負っている人だ。過去10年間、瀬谷さんは国連職員や外務省職員などとしてシエラレオネ、アフガニスタンで兵士から武器を回収して、治安を回復させ、国を復興へと導く活動をしてきた。現在の身分はNGO日本紛争予防センター事務局長で、言わば国連や外務省ではなく個人として仕事を請け負っている。
▼この番組ではビデオカメラとともにケニアに行ってきた。そこでは武装解除した元兵士たちが出身の村に戻る場合、どんな手にどんな職業を持たせる事が「社会復帰」することにつながるか考え、レポートを国連などの提出することだった。彼女の持ち物は極めてシンプルだs。B5のノートパソコンとチェキ(インスタントカメラ)、とソニーのデジカメ、それに必需品のマラリア予防薬で過去に6回罹っていると言っていた。
▼現地に乗り込むと錆び付いているがAK47やAKM47、それにドイツ製のG3などがゴロゴロしている。怖くないか?という茂木の質問に「飛行機のタラップを降りる瞬間は気を引き締める。しかし銃を持った人と交渉したり対峙するとき、本当に撃つつもりか、たんなる威嚇かは分かるようになったので、怖くないという。
▼シエラレオネにはあの武装解除の専門家である伊勢崎賢治も行っていたところだ。今回の場合彼女の目的は武装解除後の仕事である。解除して古里に戻っても、役に立つ仕事がなければ、「喰う手段」として、せっかく武装解除しても、元の木阿弥になってしまう。彼女は聞き取り調査した事をホテルに帰るとメールで連絡しあう。仕事はコミュニケーションがすべてだ。彼女がこの仕事に入ったのは小学生の頃、飢えたアフリカの子どもが写っている一枚の写真を見たことだ。この子どもの飢餓を救う方法はないかと考える。そして大学院は武器解除という専門の学問がある、イギリスの大学に進学する。わたしはこれぞ人のためになる学問だと思ったな。
▼チェキは撮影してすぐ写真になるので、現地の子どもたちと親しくなるために自分が用意したものだ。ソニーの小型デジカメはレポートを提出したり、現地の軍の幹部と一緒に写真を撮ったとき、それを他の部族の幹部に見せて信用させたりする。
▼しかし彼女に出来ることは、解決のための「糸口」であくまでも手助けである。実際それをやるかどうかは彼ら現地の人達の決意にかかっているのだ。問題の解決は「銃」という武器ではなく、コミュニケーションを深める事がすべてなのだなという事を痛感させられた。

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