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June 02, 2009

車が売れないほんとうの理由

Ekiben(弁当は上野駅で買ったもの)
▼2日朝日の「経済気象台」を読んだら、池袋三越の閉店セールの事が書いてあった。記者が最終日に行って賑わってはいたが、そこに若者の姿はなく、年配者だけだったという話だ。そして今朝のラジオを聞いていたら、関西のデパートが軒並み15%以上売り上げが落ちているという。それをウィルスのせいにしているのは、大甘である。有効求人倍率が減って仕事がないのに、デパートなどに買い物に行くはずがない。都内のデパートはヨーロッパのブランドショップとタイアップした格式の高い店で、相も変わらず定価販売にこだわっている。雇用状勢が悪化しているのに、それをまったく考えないからユニクロなどの衣料品メーカーが素材の品質を改良、おしゃれを付加価値にしてシェアを伸ばしていくのだ。
▼そしてGMの経営破綻。こうなる事はもう20年も前から決まっていた。デイビッド・ハルバースタムの「覇者の驕り」をお読みになった事がおありだろうか?組織が巨大化して新しい需要に対応しきれない結果が、今日の破綻を招いた。トヨタの昔のCMに「いつかはクラウン」というのがあったが、今朝のラジオでこれはGMのCMの猿まねだったという事を知った。先日函館に行ったとき、早朝散歩をして動かなくなった連絡船「摩周丸」の側に行ってみた。するとその隣にクラシックカー博物館なるものがあった。しかしその博物館も1年前に閉館しており。車だけが寂しく展示してあった。今朝のラジオはGMのニュースに続いて国内車の販売実績も、エコカー減税があったにもかかわらず売れていないと報じていた。
▼これもまたデパートと同じ論理なのだ。かつては若者が競って車を買ってきた。カローラ、サニー、ファミリアが大衆車として消費を煽ってきた。しかしエコカー減税と言っても現実にその対象となるのはトヨタの車が中心だ。メーカーの人は、車を所有するには車庫が必要な事を真剣に考えた事がないだろうか?都心では最早買う車のローンよりも車庫大の方が高い。それに家がなくてネットカフェに寝泊まりしている人びとにとって、車の寝床よりも必要なのは自分の寝床なのだ。この貧困の問題が解決されない限り、消費の回復など望むべくもない。

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