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July 02, 2009

函館山の戦争遺跡

▼昨晩某地デジ局で女優のとよた真帆が「夏の函館に行く」という番組を放映していたのでつい見てしまった。通常函館というと放映されるのは朝市と函館山の夜景だ。昨晩の番組に朝市は出て来なかった。その代わりわたしがひと月前に行った倉庫街とか、谷地頭から歩いていた。市電の片方の終点である谷地頭駅前には昔から続いている、金物屋(雑貨店)があった。看板の隅に「酒保(しゅほ)」という文字が残っている。酒保とは昔軍隊の内務班にあった購買で、米軍風に言えばPXとなる。
▼ご存知の方もいらっしゃるかと思うが、明治になってから日本全体を外国から守るために要塞化計画が立てられた。そのもっとも重要な一つの拠点が、この函館山だった。店の人の話ではこの函館山の要塞に勤務する兵隊に許された唯一の売店が、この店だったという。だからかすれた文字で「酒保」という名前が残っているのだろう。そこでとよたは急にその要塞跡に向かう。普通の人は(わたしも含めて)ロープウェイのある函館山にだけ登って満足してしまう。いや、わたしもその要塞の存在は竹内正浩の「戦争遺跡探訪」などの書籍を読んで知っていたが、まだ行っていない。
▼遺跡の一つ御殿山砲台跡には、ロープウェイの終点から歩いて30分ほどで行けるらしい。ここには砲台2門の跡が残っていた。当時はたしか28CMの榴弾砲が据え付けられていた。しかし現実には何の役にも立たず終戦を迎え、米軍に解体されてしまったという。
だがこの短い時間でも函館要塞の様子は伝わってきて十分満足できた。次回函館を訪問すす祭にはぜひ行って見たいと思った。
▼昨日の朝日朝刊に韓国海洋警察庁の特殊部隊の対ゲリラ訓練の写真が掲載されていた。北の侵攻作戦に対抗するためとキャプションがつけられているが、現実にはこの程度の物では何も役に立たないと思う。しかし持っているサブマシンガン類に興味があった。まるでマシンガンの展示会の様だが、手前からいずれもドイツ製のH&KMP7A1、H&KMP5A4、MP5A4SD、さらに右端の兵士は小さすぎて分からないが、ベレッタ9Fの様な拳銃を構えている。
▼そして昨晩NHK「クローズアップ現代」で「変貌する自衛隊派遣、最前線」も見た。いわゆる海賊対策として、近海で機関銃の実弾射撃訓練をしている様子が出てきた。上官が「警告だから的に当ててはいかん」と、「射撃中止命令」を出される。しかし当該の隊員は「動揺(船が揺れる)するので当たってしまう」と言い訳をしていた。一つはブローニングM2機関銃だったが、果たして海賊にこのような重火器が本当に必要なのか頭をひねりたくなる。もう一丁はミニミ機関銃だが、この程度ならば搭載するのも理解出来る。しかし隊員たちにとって任務は死と直結しているという問題だ。普通の生命保険は「戦争」などは免責事項になる。だが隊員の一人は「自分に万一の事があって死亡することなどを考えると入らざるを得ない」と静かに語る。一方で実体のないソマリア海賊に対して「イケイケ」と煽って既成事実を作ろうとする人達。だが現場に派遣させられる隊員にとっては、「死」は避けて通ることが出来ない。

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