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July 03, 2009

◇「それでも恋するバルセロナ」を見る

▼昨日は資料をひっくり返しながらブログを書いているうちに、最初に自分が考えていた方向から段々変わってしまった。このブログはいつものペースで行くと、今晩遅くか明日の午前中に9万番になると思われます。明日は午後から取材がはいって、明後日はメルマガの締めきりです。みなさん催促はしませんので締めきり日をおわすれなく。
▼NHKクローズアップ現代は昨日書いた部分は前半で、後半があるのだ。それはP3Cを現地に持ちこんでいるのはアメリカと日本だけ。現地の指揮戦闘所に海賊対策に派遣されている20ヶ国とともに自衛隊は、アメリカ軍から良い部屋を一つあてがわれている。そしてアメリカから「とても頼りになる。今後も期待している」と謝辞を述べられ、良い気になっている自衛隊の係官。しかし問題は「海賊」が終わったあともしアメリカから「次はこの戦闘地に行ってくれ」と頼まれたとき、きちんと「ノー」と言えるかが問題なのだ。ゲスト2人の問題提起は「イヤなとき本当にノーと言えるか」だった。
▼火曜日の爆笑研究は慶應湘南キャンパスに勤務する阿川尚之だった。名前から分かる通り、阿川弘之の息子で阿川佐和子の兄だ。研究室に入るとアポロキャップが10個以上並べられている。アポロキャップは元もと宇宙飛行士たちが、地球に帰還したときに被っていた帽子だ。ところが現在はアメリカの戦艦や海上自衛隊の護衛艦に乗った時、記念品として渡される。ただし民間人の場合は3000円位で買わされる。この趣味からして阿川がどんな人物か想像できよう。太田が「アメリカは建国いらい、殺戮の歴史だった」というと阿川は「いつどこで大量殺人をしたかいってみろ」とくってかかる始末。元米国公使とか肩書きの紹介があったが、こういう人物が外交官をしているのだから、日本の対米政策が想像できると言う物だ。一方アメリカの建国記念日に、初めて招待されたとはしゃいでいる党首がいるかと思うと情けなくなってくる。これは阿川があまりにも酷かったので見るのは半分で中止した。
◇「それでも恋するバルセロナ」わたしはウディ・アレンの作品は一応全部見るようにしているので今回も出掛けた。アメリカからバルセロナにいる親戚の家で夏休みを過ごそうとしてやってきた二人の女子大生。一人はヴィッキー(スカーレット・ヨハンソン)でもう一人はクリスティーナ(レベッカ・ホール)だ。たまたまパーティで怪しい画家に「これから飛行機でバカンスに行って一緒に楽しもう」と声を掛けられる。画家は昨年のコーエン監督の「ノーカントリー」で怪演したアントニオ(ハビエル・バルデム)だ。クリスティーナは勉強熱心でアントニオに興味を示さなかった。しかし最初に恋に落ちたのは結婚式を間近に控えたクリスティーナだった。
▼しかし夢中になったのはヴィッキーで、バルセロナの観光名所を旅しき画家と親密な関係を続ける。しかしそこに突如として画家の元妻エレナ(ペネロペ・クルス)が現れたことから4角関係の事態は混沌としてくる。とにかくカッとなると何をしでかすか分からないエレナに別れた元夫もオタオタするくらいだ。だがヴィッキーの婚約者がバルセロナに来てから表面的に関係は元通りに納まったようにみえる。
▼短い会話の中に一度結婚したらそれを固定観念化することへのジレンマ。好きになったらそれでいいじゃないという考え方の葛藤が面白く描かれている。それにイタリアの郊外を自転車で走らせながら、短い台詞で「物質を所持することが最優先するアメリカ文明」への批判が言葉として一言だけ出てくる。バルセロナの観光地を見ながら肩の凝らない1時間半の「ゆたかな人間性の回帰」とは何かを考えさせてくれる映画でした。久しぶりに本領を発揮したウディ・アレンはとても良かった。それにマリアを演じたベネロペ・クルスの演技も絵の描きっぷりも良い。

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