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August 07, 2009

WOWOWで◇「ファーストフード・ネーション」を見る

▼大原麗子さんの死亡が朝刊に出ていた。わたしはかつて成田山新勝寺の豆まきの取材に行ったとき、彼女も来ていて1mくらいの近距離で見たことがある。成田山は例年NHKの大河ドラマの出演者を豆まきに招待するので、たまたまその場面に出くわしたというだけの話だ。新聞記事を読むと彼女の場合も実質的に孤独死である。女優として華やかにちやほやされた挙げ句、結局誰にも看取られることなく、息を引き取るというのは寂しい。
▼昨日ブログが始まって以来の1日のアクセス数としては過去最高にのぼった。通常この「きょうの目」は平日が100から140くらいである。ところが昨日は述べ475人になった。その理由はブログを解析しているのですぐわかる。NHKハイビジョンで見た「少女たちの日記帳」について月曜日執筆したからだ。ちなみにGoogleで検索してみると「きょうの目」は順位の3番目に入っていた。HPを始めたのが99年の8月27日だったから11年目にしてようやくここまで辿り着いたことになる。「きょうの目」が日本のブログ全体の中でどの辺に位置しているかは下記をごらんになるとお分かりになる。
▼それと昨晩NHKの放映が終わったと同時にFrotteeさんとMaさんが相次いで「見てとても良かった」というメールを送って下さった。これはブログで「ぜひご覧下さい」とお願いしたことに応えた頂いたものだ。
▼昨日の約束のWOWOW「食とグローバル」の1弾は「ファーストフード・ネイション」だった。アメリカとメキシコ国境を不法に越境する話は数多の映画で使われている。「ゴール」、「バベル」などだ。この話もメキシコから豊かなアメリカ国境を越えようとする一団が出てくる。国境警備隊に捕まってしまう人もいるが、脱出した人達を待っているのは「ミッキー・バーガー」というハンバーガーを持った一人の男である。お腹を空かせた人にそれを与えて「これからは俺の云う事を聞け」と命令する。彼は実はそういう人達を企業に斡旋するのが仕事だ。
▼国境を越えた彼ら彼女はいわゆる3Kのファーストフードの加工現場に配属される。肉を切り刻んでパテを作るまでの仕事なのだ。さてその会社の白人経営者の一人はこれから大々的に売りだそうとした試作品に、肉に糞が混ざっていたという報告を受けて大慌てとなる。原因を探っていくと加工段階で牛の腸に傷が付くとそれは当然肉に混ざってしまう。例えそれが0・001%であっても検査をすれば数字で出てくる。どうするか?しらばっくれるしかない。現場ではパスポートを持たない女性に対してセクハラ、パワハラがまかり通る。そして男性は危険な現場で機械に巻き込まれて膝から下を切断するという事故にあってしまう。へたをするとミンチになるところだったが、かろうじて機械の非常ボタンを押したので命だけはどうやらとりとめる。
▼セクハラで加工現場を止めた女性は、生きるためもっとお金になる職場を斡旋してくれるというので、手配人のあとを付いていく。そこはまさに生きた牛を電気ショックでと殺し、切り分けた肉の塊が湯気を上げ、血の海が広がる職場だった。彼女はその現場を見て恐怖におののくが、手配師や職場の先輩は「すぐに慣れるから」と声を掛けてくれる。しかし彼女は怯えるように生き地獄のような現場をおそるおそる歩き続けるのだった。実写にドラマを織り込んだ作品で、映画は最初の国境で「ミッキー・バーガー」を持って「良く来たね」とにっこり微笑む男を写して終わる。

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