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August 24, 2009

◇「未来の食卓」を見る

▼今朝24日の「TBSラジオ森本毅郎スタンバイ」を聴いていたら、今週は各党の選挙政策を比較検討するという内容だった。今朝は雇用対策という事でコメンテーターはは渋谷和宏氏(日経ビジネス・アソシエ編集長)だった。彼は「自民党は、経済成長によって雇用を確保しようという発想。民主党は、失業者が出にくい社会を実現しようという考え。どちらも一長一短。そんななか共産党のマニフェスト。基本的には民主党の雇用対策と似ているが、注目したいのは最低賃金の引き上げ。これが意外といいのではないか。」と言っていた。あんなに力説して大丈夫かなと思うほどだった。
「週刊金曜日」8月21日号で「田母神を迎えて問われた被爆地の平和」という特集があった。その中で広島市立大学広島平和研究所の田中利幸教授(昨年メルマガでご紹介した「空の戦争史」の著者)が、わたしの長年の原水爆禁止運動に関する疑問に答えてくれた。
▼それは1)東京大空襲やアフガン空爆の被害者に連帯意識の薄いこと。2)「平和」を語る一方で、現実に生起する戦争の問題と関連づけて被爆体験をより普遍化しようとする姿の欠如ーーといった限界性をもたらしてしまった事による。
◇「未来の食卓」かつて消費生活組織も「無農薬」「手作り」「安心・安全」をスローガンにして拡大してきた。しかし組織が肥大化すると、加工食費でも何でも売れれば、買ってくれれば「良い消費者」ということになってしまう。
▼舞台はフランスである。スクリーンには最初美しい自然に囲まれている南フランス、バルジャック村が登場する。この村のショーレ村長は、子どもたちの未来を守るために“学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする”という前例のない試みに挑戦し。冒頭もう一つフランスで開かれた国連の学会の様子が流れる。そこでアメリカの学者が、参加者に「身内でガンになった人は?」、「糖尿病がいる人は?」ともう一つ挙手でアンケートを取る。「そして3つに共通する人は?」ととう。すると集まった学者の半数と思われる人は挙手をするのだ。
▼その問題提起者は「実はその原因は食品に含まれている農薬が原因なのです」、といいきる。フランスの食料自給率は100%近いと言われている。しかし年間7,600トンもの農薬が使われている。話が進んでいくうちに、実は肉にはその農薬がより凝縮されてしまうので、危険なので食べるべきではない、という話も出てくる。
▼実はその農薬の汚染度は子どもが産まれた瞬間、へその緒についた農薬を分析すると、こどもの健康が将来どのような状態になるか推測できるのだ。農薬を使うという事は人々の健康よりも企業の利益を優先させたゆえに起こっている。学校教育で植物を苗から育てさせ環境や食品、身体への影響を考えさせる。給食で「ニンジンが嫌いだ」という子どもに対して、配食をする職員は「少しでも食べてごらん。たべたらデザートをあげるか」と勧める。そしてたしかに自分たちの育てたブロッコリー等は青臭くで美味しいと子どもたちは言う。
▼最初村長の提案に大人たちは戸惑っていた。しかしオーガニック給食や学校菜園での野菜作りを通し、自然の味の素晴らしさ覚えた子どもたちに巻き込まれ、小さな村は少しずつ変化していく。そして農薬を使っている農家と、オーガニックの野菜を作っている農家の交流会も開かれる。そこではオーガニックの方がコストが高くなるのではないかという懸念が出てくる。タンパク質の摂取を肉からではなく、植物性タンパク質にすれば、地球の人口が増えても今ある植物で、全員が食べていくことは十分に可能だともする。
▼しかしそれは国レベルの食料の会議で、農薬を使って大量生産する農産物には国の補助金が60億ユーロほど出されているから安く出来るのだ。それを別の20億ユーロほどの補助金をオーガニックに回せば転換する事も不可能ではない、と結論づける。小さな村の食卓から始まった小さな奇跡が、人々の幸せを紡いでいく。オーガニックブームを巻き起こしたドキュメンタリー!映画の中で一人の少女を失った母親と、映画づくりのスタッフがガンが原因で亡くなったと報告されている。銀座シネスイッチで。

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