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August 10, 2009

◇「縞模様のパジャマの少年」を見る

▼「ヒロシマ少女たちの日記張」は昨日NHKハイビジョンで、オリジナルの1時間50分バージョンが放映された。そのためブログのアクセス数も上がり、3日間でこの検索用語で訪れた方は約1200件になった。そして今現在「検索用語」はGoogleのトップに来ている。ブログを続ける意欲を持ち続けるのは、皆様のアクセス数だけなので、とても元気が出てくる。
▼◇「縞模様のパジャマの少年」を新宿角川シネマで初日初回に見たことは書いた通りだ。この映画館は56席とかなり少ない人数しか入れない。映画を見終わって近くの図書館を検索してリクエストをした。検索すると図書館の持っている本の数は10冊くらいあった。あまりポピュラーでもない、岩波書店のこの本だが数の割には借りている人は誰もいなかった。日曜日は特別に見たい映画もなかったし、締めきりは来週なので溜まっていた録画ビデオをたくさん見た。ヒマを見つけて図書館まで行く。本を引き取るとき「これは課題図書になっているので、1週間で返却して欲しい」と注文をつけられる。そうかこれは中学生くらいの夏休みの課題図書になっていたのだ。本の感想は次回のメルマガでご紹介する。しかし第二次大戦のドイツとナチスについての説明が、本文の中には一行も出て来ない。しかも読んでも決して面白くもなく、中学生には分からないと思う。だから図書館でせっかく10冊も揃えても誰も借り手がないのだろう。
▼ベルリンの豪邸に住む、ブルーノ少年、父は立派な服装をした軍人で衿にはナチスの「SS」の徽章が付いているので家なりの高官であることが推測される。町ではゲットーからユダヤ人が収容所へと駆り立てられている。(本にはその描写はない)ある日父親が転勤することになったと告げる。ブルーノ少年は「親友が3人もいるから、お父さんと一緒に行くのはイヤだ」という。しかし父は「軍人は命令されればどこへでも行くのだ」と息子の意見を聞こうともしない。列車に乗ってやってきたのはある村にあるお城の様な一軒家だ。そこには隣の家も遊ぶ友だちもいない。4歳年上のグレーテルはいつも姉貴ぶって弟を見下してばかりいる。そのくせ山ほどあるお人形と遊んでばかりいる。
▼新しい家には金髪のコトラー中尉(映画の配役はピッタリ)が父の部下として、家を取り仕切っておりにらみを利かせて、姉とも親しい口を利いているので気にくわない。ブルーノは探検をするのが大好きで野原の向こうに見える集合住宅は何かと訝しんで出掛ける。(本では家の隣に見える設定だ)すると電流が通った有刺鉄線の向こうに、丸刈りで青いパジャマを着た少年が地面に座ってぼんやりしている。声を掛けるとシュムエルという名前のポーランド人で生年月日がブルーノと全く同じだという事が分かる。
▼ある日家にお父さんの上司がやってくる。(小説ではヒトラーとエバが出てくる)大変なご馳走をしてもてなすがユダヤ人の使用人の男が粗相をしてワインをこぼしたことから、コトラーは彼を激しく殴りつける。そしてシュムエルもワイングラス磨きとして動員されるが、空腹なのを見かねてブルーノは食べ物を隠し与える。しかしそれがコトラーに見つかりブルーノは詰問されるので、友だちでも知り合いでもないとシラを切る。二人の少年の関係はそれで切れてしまうかに見える。数日して収容所の有刺鉄線の向こうでコトラーに殴られたためか右目を怪我をしている少年がたたずんでいる。そして「お父さんがいなくなった」と呟く。ブルーノはじゃあ明日一緒に探してあげるよといって別れる。有刺鉄線を深く掘れば収容所側に行けるのだ。青いパジャマはシュムエルがちゃんと用意してくれたので着替えて収容所にもぐり込むことに成功する。
▼しかしお父さんが上司にプロパガンダ映画で見せていた様に、収容所の中にはレストランもカフェすらもなくてすし詰め状態の人間が大勢いるだけだ。そのうち一ヶ所に集まれという号令がかかる。押し込められたのは、何とシャワー室だった。

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