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October 31, 2009

NHK「食事が生き方を変える」を見る

Lunchi(横浜で食べたランチ、目玉焼きは同席した人に食べてもらった)
▼連日の快晴で洗濯物日和である。わたしは昨日午前中所用で横浜まででかけ、昼飯を食べてすぐ戻って来た。週の半ばから取り組んでいた課題が解決しないので、前の晩も日比谷まで気分転換の意味もあってでかけた。それから宿題の課題に取り組むこと3時間、課題はどうやら解決したので、月曜日午前中に送信できそうだ。
▼朝日30日の夕刊をごらんになってくださっただろうか?昨日朝にブログで書いた「パイレーツ・ロック」の映画評が6面の上に紹介されている。広告によればまだまだ各地で上映されるという。見てソンのない映画なので、時間があったらぜひご覧いただきたい。
▼NHK29日「クローズアップ現代/食事が生き方を変える」を見た。女子大生が献血に行くのだが、採血して血液分析をすると比重が軽くて献血は中止になる。いったい彼女は何を食べているのかと携帯で一日の食べものを撮影して分析する。すると三食とも菓子類ばかりなのだ。だからタンパク質も鉄分も不足するばかりだ。次にどこかの大学教授は「食事は栄養さえ補給できれば良いんです」とばかりカップ麺とあとはサプリメントは40種類くらい飲むだけ。あと一人で何も云わないで食べている場合も消化に良くないという実例が出てくる。最後は病院でお年よりに、栄養バランスが良いとばかり、色々な食品をミキサーにかけて「これで栄養は万全」と言ってスプーンで食べさせる。確か嚥下しやすいかも知れないが、みんな一様に「美味しくない」と、その流動食を拒否をする。
▼病院は困って考えるのだが、レストランから一流シェフを呼んで相談する。その結果皿に流動食を食品ごとに綺麗に盛りつけるのだ。それみてごちゃ混ぜの流動食をスプーンでたべさせられていたお年よりは一様に「美味しい」と喜ぶ。つまり食事と言うのはエネルギー成分の補給ではなく、噛んで食べるという事が人間生活の根本に関わっているという事を教えてくれた。

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October 30, 2009

◇「パイレーツ・ロック」を見た。

▼ひと月ほど前に長寿院の篠原住職を取材した事を書いた。そのとき3冊の著書をいただいた事も表紙の写真入りでご紹介した。本は原稿を書くために一度読めば必要でなくなる。その3冊の本をどうするか考えた。少なくともわたしの身の回りに自殺願望者はいない。取材に当たって事前の知識として、篠原さんの著書を図書館で検索したが出て来なかった。それならば図書館に寄付しようと考えた。前に一度新刊同様の本を寄贈しようと窓口で相談したら、「ベストセラーか歴史的な希少価値がある本意外受け付けていない」と言われた。これは正面突破をするのは難しいと思って、時間外返却のポストに「先日朝日に出ていた新刊本で、図書館になかったので購入しました。とても良い本だったので利用して下さい。不要でしたら廃棄してください」と一筆書き添えて入れた。1昨日本の検索をしたらその3冊は登録されていたのでホッとした。多くの人びとに役立ってくれれば、わたしの書棚で死蔵されるよりは遥かに嬉しい。
▼今日で終わってしまう面白そうな映画が見つかったので、夕方日比谷のみゆき座まで行ってきた。都内と千葉など首都圏の映画観ではきょうまで上映している。時間を作ってぜひごらん頂きたい。◇「パイレーツ・ロック」1966年のイギリス。BBCラジオではロックやポピュラー音楽は一日45分以内しか放送出来ないと決められていた。それならば国内ではなく、海外から放送してしまえば良いと考えたのが、この海賊放送である。原題は「ROCK BOAT」である。つまり北海のイギリス領でない、船の上から放送してしまえば良いのだろうと考えたのだ。映画に登場するのはたった1隻の5千トンくらいの放送設備をもった船だが、実際にはかなり多くの海賊放送船が存在した。
▼伝統と由緒のUKにあってクラシック音楽ではなく、ロックなど飛んでもないと考えたのはイギリス政府である。首相(ケネス・プラナー)は部下に放送を禁止させる手段はないか考えるように命じる。しばらくして部下は「すべて合法的で手立ては見つかりません」と返事するが、首相は「合法ならば、彼らを違法にする法律を作るのが政府の役割だ」と部下に命令する。この一つを取っても国家権力というものがどういう物が分かろう。
▼しかし海賊船の放送局にあっては24時間放送でガンガンとロック音楽を流し続けているので、国民の人気の的になり、かつ広告料もちゃんと入ってくる。放送がなぜ人気があるかと言えば、20人ほどのクルーの中にあって個性的なディスクジョッキーがいるからだ。彼らはお互いに技術を競い合って、リスナーの人気を分かち合っている。そんな時アメリカから人気のディスクジョッキー採用されて乗船することになる。ライバルの二人は音楽だけではなく、あるとき肝試しをすることになり、高いマストのどこまで登ることができるか競争する。結局決着は付かずにてっぺんから海中めがけてダイブする。
▼もう一人ストーリーの縦糸に18歳の青年が登場する。彼は母親からこの船に乗るように言われて仲間入りするが、なぜ自分がそうなったのか理解出来ない。その彼も仲間に揉まれ、次第に溶け込んでゆく。ただ一つの悩みは他のクルーと違って女性を知らないことだった。ある時船長の娘という少女が乗船してきて目が星のようになるが、目的は果たせずに終わってしまう。そうこうしているうちに政府は放送が救難無線の妨害をしたから閉鎖させようとする。しかし専門的な事を言えば放送局は202kHzで国際海難無線は500kHzなので無理がある。結局イギリス政府は「海賊放送禁止法案」を閣議で決定する。みんな挙手で「法案賛成」をしているのに、首相だけうつろな目をして議長に「挙手」を促されるシーンは国は違ってもぼんくら首相がいる事を示している。
▼沿岸警備艇に海賊船を急襲させるのだが、定位置には漁船しかいなかった。見事漁船とすり替わっていたのだ。放送が一切禁止になる午前零時放送は途絶えると、国民は歎き悲しむ。が、その一瞬「なーんちゃってね」とイギリス国籍をもたないディスクジョッキーらが「俺はイギリスの法律に妨げられない」と放送を始めたのだ。しかし政府と思われる男達が仕掛けた爆弾が爆発し、海賊船は荒れた北海に沈んでいく。政府関係者も首相を夜中にたたき起こして「救出命令を出してください」というと「助けなどいらん」と言って電話を切ってしまう。そして海賊船は舳先を残してタイタニックのように沈んでいく。ここから先は映画を見ていただきたい。実話を元に創作しているが泣かせる。最後の場面は涙が止まらなかった。今晩で終わるのでぜひ映画館を探してごらん頂きたい。また「海賊対策」と言えば何でも通用すると思っている某国の幹部にも見せたい映画だ。それに挿入曲が場面にピッタリとあっているのも素晴らしく効果的である。

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October 29, 2009

NHK教育TV「女殺油地獄」を見る。

▼電車の中の痴漢対策として警察庁は社内に監視カメラを設置する案を出したという。こういう警察庁の提案には必ず、巨大メーカーとの癒着が潜んでいる。あの幹線道路に切歯して車のナンバーを読みとる有名なN番システムにしてもそうだ。電車の中の痴漢対策をするカメラとなると、かなり低い位置に設置しなければならない。しかし混雑した電車のなかで見通すことができるかとなると、これはかなり難しい。とすると魚眼レンズにして車内の高い位置に設置するのか?だが顔は認識できるかもしれないが、痴漢は主として手を動かすようなので、これでは役にたたない。むしろ抑制効果をねらっているのではないか。もっともこれらは公安情報として、誰がどこで、どこにいどするか把握するのに役立つかもしれない。いやそれはもうSuicaの情報を把握しているから、その心配はないだろう。もし真剣に痴漢対策を考えるならば、偶数ナンバーの車両は女性専用、奇数は男性専用という風にすればカネは一切かからない。アタマ使えよな、生きているうちに。
▼先週NHK教育TVで歌舞伎「女殺油地獄」(おんなごろしあぶらのじごく)が放映されたので録画して見た。歌舞伎は今年1月に行っただけで,その後歌舞伎座には行っていないな。この演題は片岡仁左衛門(前の片岡孝夫)が一世一代の演目として選んだものだ。「一世一代」とは自分が演じる最後の作品という意味だ。歌舞伎役者で言えば彼とか、中村吉右衛門はわたしとまったく同じ年齢だ。ただし向こうは超有名でこちらは全くの無名という差がある。芝居が始まるまえに体力的な問題などを語っていた。それにも増してこの内容が今の社会を反映していることだ。つまり多くの金品を盗む犯罪や殺人事件の背景があまりにも似通っている。つまり容疑者が捕まると「遊ぶ金が欲しかった」と一様に言う。あるいは殺人を犯してもサラ金にカネを返す行為がとても矛盾していると思う。
▼話の概略は以下の通りだ。主人公は大阪の河内屋の次男与兵衛だ。彼は遊び人であるとき酔って喧嘩をして侍に泥を被せてしまう。手打ちにすると言われるが侍の一向に叔父がいて助けてもらう。汚れた着物を油屋の女房お吉に着替えさせてもらう。しかしその場面をお吉の夫に邪推される。与兵衛は親に勘当されてしまう。それでも父親は与兵衛が立ち寄るであろう油屋のお吉の家を訪れ、そっとカネを渡し「もし与兵衛がよほど困っている様だったら渡してくれ」とカネを預ける。与兵衛の父が帰ろうとすると、これまた与兵衛の母もカネを持ってやってくる。勘当したものの両親は与兵衛が可愛くてしかたなかったのだ。そして帰るときチマキを渡して、来たらこれを食べさせてやってくれという。それを盗み聞きしていた与兵衛は今晩中に茶屋に銀二百匁を帰さないと、男の顔が立たないとお吉にカネを貸してくれと頼む。しかしお吉はそれをしたら、与兵衛のためにならないと頑として断る。
▼与兵衛は「男がこんなに頼んでもダメか」と怒り、作戦を変え油を買いたいと言い出す。お吉は「それならば」と油を計って壺に入れる。その隙をみて与兵衛はお吉に斬りかかる。この油にまみれた殺陣というか、お吉は刃物は持っていないので逃げるだけだ。お吉の帯がほどけてそれを手繰って斬りかかる様子は、凄惨そのもの。この場面は体力を使いそうだ。お吉を殺害するときも赤子の泣き声が聞こえるので、彼女は「あの子のためにも助けてくれ」と頼むが与兵衛は聴く耳を持たない。お吉殺害したあと震える手で金庫の鍵を開けてカネをわしづかみにして表に逃げて行く。今回の歌舞伎座の中継はここで終わっていた。実際にはお吉の35日の法要の席で血にまみれた着物が見つかって与兵衛は、みんなに責められて自分の犯罪だと認めるところまである。しかしごらんのようにこの近松門左衛門の作品は近代の事件とおそるべき共通性を秘めている。

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October 28, 2009

NHK「戦争はつくられる」加藤陽子/を見る(爆笑問題ニッポンの研究)

▼「144」これは海上自衛隊護衛艦「くらま」に与えられた艦艇番号である。昨晩午後10時10分前にテレビのスイッチを入れたら、関門海峡で韓国のタンカーとくらまが衝突炎上しているというニュースをやっていた。NHKはスポーツニュースになったので、10chの「報道ステーション」に切り替える。ちょうと元朝日新聞の田岡俊一と電話が繋がって話を始めたばかりだった。それによると、正しくは海難審判を待たねばならないが、ぶつかっている箇所からすれば,韓国の船が通行方法を間違った可能性が大きいのではないかと語っていた。
▼わたしは早速パソコンのスイッチを入れ、1週間前に撮影した海上自衛隊の観艦式で取った写真を点検した。目の前を通過した艦船はすべて撮影してある。しかし何度点検しても「くらま」の姿はなかった。そして今朝観閲部隊等の編成という配置図を見た。すると09年度のそれは観閲部隊の先導艦がいなづまで、観閲艦がくらまになっている。つまりくらまは鳩山首相や防衛長官が乗った艦だったのだ。観閲艦は城ヶ島沖で待機して他の艦船を観閲する仕組みになっている。だからわたしのカメラには写っていなかったのだ。念のため6年前の観閲式のデジタル写真のデータも点検してみたが、式典は過去と現在の開始時間は1分の誤差もなく開始されていることがわかった。
▼わたしがなぜこんな時間までテレビを見ようとしていたか?一つは「プロフェッショナル」で福井で地域医療に関わっている医師の仕事を見るためだった。もう一つは午後11時からの「爆笑問題研究」で今晩のテーマは加藤陽子東大教授で「戦争は作られる」をみるためだった。加藤の一番売れている本はずっと前にリクエストを出してあるがまだ5人待ち状態だ。
▼最初に戦争中企業が様々な宣伝を戦争勝利を口実に出していることが分かる。一番傑作だったのは「漢口攻撃の祝勝祝いには忠勇で乾杯を」という酒造メーカーの宣伝だった。加藤によると事々左様に国やメーカーの宣伝担当者は、生き残りをかけて必死になって国民総動員をする手立てを考えていたという。日清戦争から日露、日中戦争くらいまでは、それらの国あるいは三国同盟の国々が約束を守らない、という印象を国民に植え付けようとした。とくに青少年に対する宣撫工作は今にして見れば巧妙で、どうしたら立派な兵士になることができるか、という図解や双六などを作って関心を持たせる。もちろんその一つには戦艦の名前を覚えさせるカードを作って興味を持たせるなど多様だ。
▼つまり悪い奴らをやっつけるためなら、こちらが武力を持ったり、攻撃するのも正当化されるという世論づくりが公然と行われる。それが満州になってくると南満州鉄道を日本が作り、そのときそれに伴走して走る鉄道は認めないという一項目を入れる。迂回して走っていた現地の鉄道を「これは満鉄を妨害する鉄道だ」と認定して侵略の口実にしていく。当時東大に軍人がやってきて演説をしてどう思うかというアンケートを取っている1500人くらいが演説を聴いており、何とその88%が「軍部が言っている事が正しい」と答えるのだ。エリートたちにも教育はこのような影響を与えている。
▼加藤は書棚を見ると色々な人の日記類が多く散見される。彼女は当時の支配者たちが個人的に何を考えていたか分析している。原敬の日記をして「えらいことを始めてしまった」と歎いている一言を発見する。ただゼミの学生たちからは、太平洋戦争に関しては加藤の言う「征伐」の論理では転調しすぎてしまって、説得力がないのではないかと言われていると締めくくっていた。この人には一度会ってお話しをしてみたいと思った。

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October 27, 2009

リトアニアの十字架は自由のシンボル

Herikuubo(ヘリ空母ひゅうが)
▼夕方台風20号が接近して風雨が強くなってきたとき、今が医者に行くチャンスだと思って出掛けたが正解だった。通常朝に通院するのだが、いやはや待たされる。朝は頭がすっきりとしていて、冷静に物事を考えられて能率が上がる。その時間を医者の順番待ちに使うのはモッタイナイ。台風の接近でお年よりのみなさんは、家を出るのを躊躇していたのだろう、お陰で午後の診療開始時間の4時に行ったら2人目だった。しかも前回の血液検査の結果が良かったので、メバチロンを減らしてくれた。「ニク、ニク、ニク。コメ、コメ、コメ、サカナ、サカナ、サカナ、いろんなサカナ-」とは松平健の歌うサントリーのCMだ。わたしはニクだめ。コメだめ、玄米良いよ-。サカナもシシャモ、白身はダメだー。アイスクリームも好きだったが、これも一切止めた。わたしはアイスモナカとかアズキが大好きだった。しかし例えばハーゲンダッツなども成分表をじっくり見ると、植物性の脂が70%ほど入っている。もちろん元中日にいた板東英二さんのように鶏卵やそれらを食べても何ともない人は大勢いらっしゃる。だがわたしはダメなのだ。
▼昨晩偶然NHK1ch午後10時からの「世界遺産への招待状/せつなくも美しい古都の十字架の丘」を見た。テーマとなったのはバルト三国のリトアニアだ。ここに沢山の十字架で埋め尽くされた丘がある。最初に出てくるのは結婚式を終わったばかりの若い夫婦である。彼らもまた新しい十字架を持って来て空いているスペースを見つけて、地面に突き立てる。丘には立錐の余地もなく十字架で埋まっており、大きな十字架に小さな十字架が無数に掛けられ、空いている小さなスペースには石を並べて十字にしてある。結婚式の記念写真を撮る場面ではビデオのカメラマンも呼ばれて一緒に撮影していた。
▼なぜ結婚式で十字架なのか聞くと、人生の様々な記念日にはここを訪れて十字架を立てるのだという。リトアニアは昔からロシアなどに侵略され抵抗運動を続けてきたが、教会はその抵抗のシンボルになってきた。旧ソ連時代は占領され、バルト三国はソ連の支配下になっていた。旧KGBの建物は記念の博物館になっている。20代の青少年はパルチザンになってソ連と戦っていたが、捕まるとここに放り込まれて拷問を受けた。水責めの牢屋も残されており、部屋の真ん中に10cmくらいの高さの円形の台がおかれている。被疑者はそこに立たされ部屋は水で満たされる。その30cmくらいの円形の台から少しでも外れると溺れ死ぬ仕組みだ。別の部屋は真っ暗で拘束衣を着せられて放り込まれる。案内してくれた学芸員らしい人も、自分も試して見たが1時間で時間も観念も、生きているかどうかも分からなくなると言っていた。
▼KGBに殺害された若者たちの死体の写真も多く残されていた。それを街頭に展示して、それをみて泣いている人を家族や同調者として再び拘束、拷問するのに使ったのだという。そしてスターリンが政権を握った50年前にリトアニアから20万人がシベリアに強制移住させられ、開拓に使われた。リトアニアの人口は今現在で320万人くらいだから大変な数の人びとが移住された。そして生き残った人はたった3分の1だ。そのシベリアの家も再現されていたが、木材の骨格と板に土を盛り上げたもので、暖房もなく室内は零下2度くらいだった。しかも窓ガラスらしきものがあるが、それは何と凍らせた氷だった。作り方は木の枠を水に放り込んでひと晩待つ。そして引き上げて土枠の窓にはめる。しかし気温は零度以下だからガラス窓の役割を果たしたというから驚きだ。
▼そしてゴルバチョフの時代シベリアでなくなった人の遺体が返還された。遺体は凍っていたので若いそのままの姿だった。しかしリトアニアに残っていた恋人たちは年老いた姿でしか再会することはできなかった。何かの小説のような話だが実際あったことだ。
▼そしてソ連からの独立を目指してバルト三国は立ち上がる。それは20年前バルト三国を縦断する人間の鎖を作ったことに始まった。鎖の長さは300kmで教会の塔の下から動脈の道路に沿って人びとは並んだ。そして今その鎖の跡に再び新しい十字架が立てられ、女性大統領もその記念式典に出席して、みんなと一緒に手を繋いでいた。リトアニアの十字架は自由のシンボルなのだ。

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October 26, 2009

◇「アンナと過ごした4日間」を見る。

Aslock(アスロックの実演)
▼先週木曜日NHKBS2の「ER」シリーズ14-3「市民警官」の話。市民警官とは銃を持たずに警官の見習いのような仕事をする。その仕事をして犯人に銃撃され重症を負う男がいた。ERの看護師は「銃でめちゃめちゃに撃ってしまえばいいのに」と言う。しかし市民警官は「相手は人間だから実際その場になったら撃てるものではないし、撃っちゃいけない」と呟く。これはごくまっとうな考えだと思う。
▼メルマガ前号でご紹介した「冬の兵士」という本がある。何も知らずにイラクに連れて行かれ、とんでもない殺人行為に加担してしまった、と告白する兵士達の話がでている。イラクには女性兵士も大勢行っているから、上官によるセクハラやレイプの告発も出ている。つまり権力を使った命令絶対の機構にあって、命令一つで人間の運命はどうにでもなってしまう、と思う。登場する兵士はイラクに行って殺人行為に加担したことは誤りだったとみんな反省をしている。
▼先週の「高遠菜穂子」さんのブログで,イラクの人たちにこの「冬の兵士」たちにあってみないかと話したという。しかしイラクの人びとはみんな「まず自分たちに直接謝罪することが先で、それがないと会うのはイヤだ」と言っている。それはごく当然の考えだと思う。「冬の兵士」は優れた戦争告発、自己反省の活動だと思うが、まだ殺害した人たちに直接謝罪していない。しかし太平洋戦争や日中戦争の最中に、旧日本軍では残念なことにこういう事は一切行われなかった。
▼◇「アンナと過ごした4日間」小さい頃ならば自分が好きな女の子が出来たとき、自分の意思を相手に伝える方法は、「ぼくのお嫁さんになってくれる?」と言えれば上等だ。大体相手に意地悪をして、自分に注意を向かせようとすることが多い。では大人になって好きという気持ちを伝えるにはどうするか?直接会って話をするか、手紙を出すか?メールは「削除」で一気に消されてしまうからよした方がいい。手紙だと高峰三枝子の「湖畔の宿」の1番「胸の痛みに耐えかねて、昨日の夢と焚き捨てる、古い手紙のうすけむり」という立派な歌詞として残る。
▼余談はともかくポーランドのある地方の話。主人公は40歳くらいの独身男性。アンナという看護師をしている、いかにもロシア系というかなり太めの独身女性に淡い恋心を抱いているが、自分の「好き」という気持ちをどうやって伝えて良いか分からない。彼は非嫡出子で寝たきりの育ての母親と二人で暮らしている。毎日食事を与え、睡眠剤はどうすると聞いて,適量与える。そして隣の窓の明かりの灯るのを見ている。ある日意を決して行動に移る。それは母の睡眠剤を潰して粉々にする。それをアンナの家の砂糖瓶に混ぜてしまう。こうすれば好きなアンナの側にひと晩中いる事ができる。
▼最初の晩は部屋に入ってアンナの寝姿をうっとりと見ているだけ。翌日の晩はアンナのナイトガウンのボタンが取れているので、針を使ってしっかり付け直す。そして翌日はペディキアを塗ってアンナを美しくしてやる。そして次の日、彼は自分の家の窓がアンナの寮とは逆なのでのぞき見するには極めて不便だと思う。これもかなり大ざっぱなのだが、家の北側(おそらく)にある板の壁をチェーンソーで一メートル四方くらいに切り抜く。そして町で買って来た窓をそこの空いた穴に押し込める。これでいつでもアンナを観察する事ができるとご満悦だ。しかしその夜チャンスを待っていたが、アンナの誕生パーティでらんちき騒ぎがあり,友だちは中々帰ってくれないのでイライラしている。
▼深夜泥酔している部屋に男は入る事に成功する。そして買って来た指輪をアンナの指にはめてご満悦である。ところが病院に救急ヘリがやってきてアンナは目を覚ましてしまう。彼はとっさにベッドの下に潜り込むが、部屋から脱出するとき泥土に足を取られ滑ったところを警察に逮捕されてしまう。
▼裁判が始まると彼は6年前アンナがレイプされた現場に居た事から容疑者として逮捕され、6年の判決を受けていた事が分かる。現在の家屋不法侵入罪の裁判にはアンナも傍聴に来ており、刑務所に面会にも来る。そのときアンナは「あんたはあのレイプ犯ではない。でも指輪は受け取れないわ」と突き返す。情状酌量で刑務所から自宅に帰る男。喜び勇んで隣の病院の看護師寮に向かう。しかしそこにあったのはベルリンの壁ならぬ、彼の存在をきっぱり拒否する意思を表した巨大な石垣だった。あんなにアンナを好きだったのに。本当に愛していたのにあの夢のような4日間だけが僕の記憶の中に残っている。渋谷イメージフォーラムで。

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October 25, 2009

「ケインジアン」は言葉の解説が必要だ。

Kankann15(潜水艦の浮上航行)
▼金曜日の午後あたりから急に寒くなってきたように思う。多少やせ我慢をして来た半ズボンの着用も、今年はやめる。先週友人から、渋谷のイメージフォーラムで、ポーランドの映画監督イエジー・スコリモフスキーの「アンナと過ごした4日間」が公開になって見てきたが、感想を聞かせて欲しいというメールをいただいた。朝からそれを見に出掛けた。開映は11時だったので、30分前に行けば楽勝だと思っていた。しかしこの地下二階の映画観は定員108名で、わたしの番号札は何と78番だったので、前から3列目になった。感想は明日あたりに書く。ごらんになる方はなるべく早めに出掛けた方が良い。この映画観は表参道から青山学院方向を渋谷駅に向かって行くとある。渋谷からもゆく方法はある。しかし坂道を登らねばならないので、いつも表参道駅を降りて246をを下っていく。
▼昨日の朝日で「日本郵政社長に大蔵OB」という事で慶應の金子勝と田中秀征が書いていた。金子の論理はよりまともに思えた。その最後の方で「亀井氏はいわゆるケインジアン的な人で」と書いてあるので、早速広辞苑を引いてみた。「ケインズが提唱した理論・ビジョンを継承し発展させた経済学者の総称。ハロッド・サムエルソンなど。ケインズ学派。」とある。金子は「結果的に官庁の中の官庁と言われる旧大蔵省、現財務省の権限が肥大化していく」とこの人事の危険性を指摘していた。

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October 24, 2009

庵野秀明が作る自衛隊のPR映画

Kankann14(P3Cの飛行)
▼観艦式の補足。艦内では隊員募集用と思われるビデオが繰り返し放映されていた。勧誘用だから、隊員達は一様に「入れば技術が身につく」、「上司や先輩は親切だ」、「心身とも鍛えられる」と口々に言う。海上自衛隊では風呂も海水だという説明があった。みなさんごらんのTVと違って自衛隊の広報ビデオは、風呂のシーンもボカシや、「撮影のためタオルを利用」することもない。一日の疲れを癒す風呂はいかにも心地よさそうだ。それに海水というのも、意外に身体が温まって良いかも知れない。この海上自衛隊のPRビデオは30分くらいで、その後陸上、航空の各自衛隊のPRビデオになった。
▼そのビデオの最後のクレジットを見たら、バンダイビジュアルであり、監督は「エバンゲリオン劇場版」の庵野秀明監督だった。そう言えばエバンゲリオン劇場版の最新版が公開になったとき、朝日夕刊に出たこの映画評で「武器の描き方がとても美しい」と書いてあった事を思い出した。うーむ、そういう仕掛けだったのだ。庵野は自衛隊ビデオで蓄積した技術をエバンゲリオンに反映させたのか。それともその逆かもしれない。「エバンゲリオン劇場版」は一部の劇場で公開されているので、見に行って来なければならない。
▼それに対潜水艦ミサイルの爆発に拍手する中年女性たち。わたしはもし戦争が起きたらこういう人たちが「国防婦人会」のタスキを掛け、日の丸の小旗を振って出征兵士を見送る先頭に立つのだろうと思った。それとも戦勝を祝う提灯行列の先頭に立つのだろうか。
▼金曜日の「ヒミツのケンミンショー」を見ていたら青森県津軽地方の盆風景を紹介していた。そこでは「法界折(ほうかいおり)」というのを作って先祖様のお墓にお供えするのだという。昨晩会議と飲み会が終わって電車に乗ったら、ちょうどその津軽地方出身の方からメールをいただいたので、それが本当なのかどうかお聞きした。その方は「きょうは職場のみんなからも聞かれた」という事だった。ただし墓前に供えて帰る事はなく、寺の指示で持ち帰るというお話しだった。
▼最近わたしの身の回りで「ガン」が見つかった方が4人ほどいる。お一人は手術をして治療中だ。なぜこんなにもガンが多いのだろうと思う。10余年前に父が脳梗塞で入院したことがあった。それは朝食をしているときに箸を落としたのを母が気づいたから、すぐ入院検査をした。症状は軽く一週間ほどで退院する事ができた。まだ長野新幹線が出てきていない頃だったので特急を乗り継いで夜8時ころ病院に辿り着いた。担当医は遅い夕食を取っていたが症状を聞きただした。すると医師は「人間最後はガンで死ぬか、血管が切れてしぬかのどちらかです」と説明が始まった。言われて見ればその通りだ。今朝もNHKで朝7時代の番組で免疫力を高める食事を紹介していた。それによれば体温より低い飲み物を飲まない。茸、ニンジン、ニラなどの野菜を食べる事だった。どうか読者のみなさんも健康に留意しお身体をいたわって頂きたい。
▼昨日発売になった「週刊金曜日」は一貫して、隣の会社で作っているエコナは発がん性の可能性があると言い続けて来たこと。それと食品行政自体「事業者寄りの消費者庁であることが問題だ」と指摘している。それと三国連太郎と八千草かおるが宣伝している「皇潤」は鶏の鶏冠から取った成分でヒアルロン酸を飲んで吸収できるとしているが、経口でヒアルロン酸は吸収できる物質ではないのにとても怪しい健康食品だとしている。

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October 23, 2009

09海自観艦式であぶくまに乗る(2)

Bakuhatu(対潜弾が爆発した瞬間)
▼今朝の朝日を見ていたら、読者が参加するテレビ批評欄で年配の女性が「不毛地帯の主人公の生き方は立派だった」と書いてあったので大いに驚いた。あのモデルになっているのは関東軍の瀬島元参謀である。彼は捕虜になった日本人を、当時のソ連に抑留させ労働不足を解消させる人身御供に差し出す事によって生き延びた、卑怯な男だ。テレビのCM裏話を聞いて、「これが真実だ」と思っている人も多い。それにマスメディアの報道を信じている人も多い。この場合山崎豊子の原作本を読んで欲しいし、瀬島の事を書いた本は共同通信社で「沈黙のファイル瀬島龍三とは何だったのか?」が出ているから、一読して頂きたい。また作家の半藤一利も一貫して瀬島を批判している。
Hassha
(対潜水艦ロケットを発射した瞬間)
▼2隻の護衛艦から対潜水艦ロケット弾が発射され、数秒後海水が盛り上がって爆発が目視され、それからしばらくすると爆音が伝わって来る。さらにそれから水中からの爆発音がドラム缶を叩くような「ガッガァーン」と乗船しいる護衛艦の足下から響くように伝わって来る。まるでヴォルフガング・ピーターゼンの「Uボート」の一シーンのようだ。
▼護衛艦に乗っている女性の年代を見ると二つに分けられる。一つは30代半ばだから、おそらく自衛隊員の妻たちと推測される。もう一つは50代半ばの人たちで爆発があると、何を勘違いしているのか一斉に拍手をする。たしか一見すると花火のように見えなくもない。しかしこれは爆薬なのだから、より大勢の人たちを合理的に殺害するためのシステムだ。わたしなどあの爆発でいったい何匹の魚たちが爆死させられるのだろうか、と考えてしまう。
Ir
(P3CからIRフレアーの発射)
▼P3Cから発射されたIRレア-の発射も同様で一見花火の様に見える。これは熱赤外線ミサイルが敵から発射されたとき、別の熱源を爆弾で作って誤射させる仕組みだ。これも「タマヤー」ではないが見た目に美しいので拍手喝采である。考えて見ると対潜水艦の兵器はソ連が元気だった時はまだ少しは、使う可能性はまったくゼロとは言えなかった。しかし日本には何の資源もない。占領したところで不凍港を確保できるくらいだ。しかし所詮ソ連と陸続きでないので利用価値は少ない。いま潜水艦を持っている近隣の国と言えば中国だけだ。国防白書などでは予算獲得のための手段として「中国の脅威」を訴える。しかし現実には人民解放軍は削減の一方をたどっている。アメリカの国債を世界で一番保有しているのは中国なのだから、経済面で中国は世界に敵はいない。中国は利益に聡い国だからペトロチャイナを使ってアフリカなどへの経済の支配力を強める事はしている。しかし資源の枯渇した日本を狙っても何も得はない。技術などお得意の不正コピー技術で猿まねしてしまえばいらない。
Sh60j
(SH60J、オートではここに紹介した4枚の写真撮れないよ)
▼とすると海上自衛隊の持っている対潜水艦の艦船と兵器はまったく不要だ。強いていうなら将来アメリカに「反米国家」と認定された場合にはには有効かもしれない。当日配布された資料には「祝天皇陛下御在位20年」と仰々しく印刷されていた。こういうのは天皇の政治利用になりはしないか?そのパンフレットに「ソマリア沖の海賊対策」に海上自衛隊が貢献していると書かれている。しかしそのパンフに掲載されている「海賊船」とは10人乗りくらいの船外機である。この小型ボートの海賊に護衛艦からP3Cが必要とはとうてい思えない。もし必要だとしても海上保安庁の50人乗りくらいの警備艇で十分間に合うと思う。ソマリア沖の海賊対策に護衛艦が必要というのは、たんなる口実に過ぎない。
▼昨日書いた田母神の書籍が、隊内の書店で売れている理由だ。大昔田中角栄が「日本列島改造論」を出版して登場したとき、役所の中にある書籍コーナーにはこの本が山積みにされていた。いま防衛省内の書店に田母神本があるのも、そういう利に聡い、つまりどちらに付いたら出世コースに近いかと考える人たちに取っては有益な本なのである。

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October 22, 2009

09海自観艦式であぶくまに乗る(1)

Kongou(イージズ艦「こんごう」)
▼昨日4時半におきて朝食もそこそこにK駅まで一駅戻ってK駅から快速で木更津に向かう。友人が09年海上自衛隊観艦式の入場券を手に入れてくれた。それで目覚ましを早めにセットしてこの電車に飛び乗った。実は観艦式に参加するのは6年ぶりの2回目である。前回艦上は寒かったので冬支度をしてきた。前回はヘリコプターSH60Jを搭載できる艦だったが,今回は護衛艦「あぶくま」でそれよりは試験艦なのでそれよりは少々小さい送迎のバスに乗り込もうとしたら「艦内では飲み物や弁当はありません」というので再び駅に戻って弁当を買う。乗り込むには飛行機の様なボディチェックがあり、持ち物はすべてバッグに入れて、金属探知機のゲートをくぐる。それに一人ひとりIDカードを渡されたが、これも今までにはなかった。乗艦してすぐに座る場所と防寒対策の毛布を受け取る。
▼観艦式は相模湾で行われるので、そこまでは風景を見ているだけ。早めに弁当を食べて待機する。護衛艦とはいうものも、中味は戦前の巡洋艦や駆逐艦と同じなので、アスロックや20ミリバルカン砲、イタリアの72ミリ速射砲が装備されている。式が始まる前に士官休憩室か(ガンルーム)で艦長席に座って自衛隊の機関紙が数種類ラックにおかれていたので手にとって見る。民主党政権になって北沢防衛大臣に代わるときの戸惑いが紙面に感じる。準機関紙「朝雲」に隊員のベストセラーというのが出ていた。入間基地の書店では1)日本の防衛、2)田母神流ぶれない生き方、3)座して平和はまもれず(田母神著)、4)ドイツ参謀本部、5)防衛ハンドブックであった。一方防衛省にある書店のそれは1)日本の防衛、2)空自マニア!3)ゴーマニズム宣言スペシャル天皇論、4)自衛隊装備年鑑、5)IQ84、となっていた。本庁のゴーマニズムとIQ84という組み合わせがとても面白い。
▼さらに別の機関紙では「合成麻薬の種類」というコーナーがあり、写真入りでそれらが紹介されていた。ふつう社内報や庁内報などで「麻薬」コーナーは見た事がない。それだけ隊内で麻薬汚染が広がっており、危機感が指導部にはあるのだろう。さらに「自衛隊スポーツ」というものもあり、隊員の活躍が紹介されている。一般市民に馴染みがない、変わった種目では「銃剣術」である。
Bodan
(防弾チョッキ着用姿)
▼制服試着コーナーもあったのでわたしは防弾チョッキを着せてもらった。これは陸自のものと違い砲手などが用いるもので6キログラムあるというが、それほど重みは感じなかった。武器展示では72ミリ速射砲から始まった。これは1分間に80発発射出来るのだが、砲弾が結構大きいので弾を撃つと砲身が焼けるのを防ぐため、強制的に水を吹き付けて冷やす水冷方式になっている。砲身の回転が素早いので観客からは「オー」という声が一斉に上がる。アスロックの回転も速い。ギューンギューンと回る姿はまるでガンダムを見ているようだった。バルカン砲も結構はやくロボコップのようだった。
▼さて観艦式は鳩山首相が乗る旗艦の前をこの日集まった40隻を超える軍艦がグルッと運動会のように回るのだ。いや観艦式は3年に1度行われる、大規模な運動会だと思っていただければ良い。イージス艦は目の前を航行しているが、大きく動きが遅いので狙われたらいちころでやられてしまいそうだ。やはりおおすみなどヘリ空母は圧倒的な存在感がある。(あすに続く)

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October 21, 2009

◇「悪夢のエレベーター」を見る

▼朝9時ちょっと過ぎに「今使っているソフトと7の相性はどうでしょう」という電話がいきなりかかってきた。何度も書いているようにわたしは未だにXPを使い続けている。それにいま使っているソフトに何も不具合はない。OSに合わせてソフトを取り替える等バカげている。もうすぐOSレスの時代がやってくる。Googleを使えばエクセル、ワードもどきのソフトは使えるし、メールもスケジュール管理も、写真の管理もまったく問題ない。わたしは「慌てて7を使う必要はないですよ」と返事した。OSが変わるたびにパソコンを買い替えていたらマイクロソフトの思うつぼになってしまう。
◇「悪夢のエレベータ」4人の男女が乗ったマンションのエレベーターがいきなり止まって閉じ込められてしまう。乗っていたのは刑務所帰りの三郎(内野聖陽)、他人の心が読める超能力者の静夫(モト冬樹)、妻の出産立会いに向かう順、自殺願望を持ったゴスロリ少女のカオリだ。持っている携帯の電池は切れ、外部との連絡電話も不通で救助の来ない。順は一刻も早くこのエレベーターから出たがっている。それはさきほど妻から電話があって、出産しそうだからすぐ帰ってきてと言われ,愛人宅をいそいそと出たばかりだ。▼そしてジョギング姿の静夫は順に何か秘密があるのではないかと、疑いの目を向ける。何故こんな時間にエレベーターに乗っているのだと詰問する。そして自慢の「透視術」で順の秘密を暴こうとする。刑務所から出所したばかりの三郎はスパナを隠し持って、今にも他人に暴力を振るい出しそうな勢いだ。そしてカオリはカッターナイフを隠し持って、腕にはリストカットの傷がいくつも付いている。そしていうのにはこのエレベーターで最上階まで行って飛び降り自殺をしようと考えていたところだと告白する。そして密室で秘密を暴露しあって互いに不信感を募らせていく。
▼そして順がこのエレベーターに乗り込んだ理由がまず明らかになる。それは愛人の誕生日でレストランで食事をする。そのときしゃれたハートの飾りがある指輪をプレゼントして愛人を喜ばせる。そしてタクシーで彼女ノアパートに到着してすぐ、携帯が鳴り妻から「産まれそうだからすぐ帰ってきて」という連絡が入る。ところがプレゼントを貰ったばかりの愛人はキッとなって「帰らないで」と叫ぶ。しかし順は愛人の声を背にして部屋を出てしまう。愛人は生きていても仕方ないからと、飛び降りるために屋上に向かう。このようにエレベーターの外でも別の悪夢が4人を待ち受けていた。そしてエレベーターに乗り合わせた4人も偶然ではないことが分かってくる。幻冬社文庫の木下半太の処女小説を映画化。

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October 20, 2009

WOWOWで◇「飢餓海峡」を見る。(その2)

Noriben(ロケに使った惣菜屋さんで売り出した「のり弁」500円也)
▼ネットのニュースを見ていたらロス・プリモスのボーカル兼リーダーの森聖二が亡くなったという。それで夕べ寝る前に「たそがれの銀座」と「ラブユー東京」を聞きながら眠った。
▼魔法瓶のバルブの件でゲストハウスでFrotteeが自分もバルブを注文したと書かれている。ブログの記事もたまにはお役に立って良かったと思っている。
▼◇「飢餓海峡」2大湊で娼婦をしていた女(左幸子)は三国に貰った金で置屋に借金を全額返して東京にいる友人を頼って上京する。そこでも新橋あたりの居酒屋で客引きをさせられている。居酒屋を装って、駅前から客を店に連れて来て売春を斡旋する仕組みだ。青森から刑事が聞き込みにやってくるので、その店も早々に切り上げて亀戸の赤線に行く。当時人間が居所を移動するには、米穀通帳が必要だった。わたしが上京した昭和37年頃さえ必要でそれが身分証明書の代わりになった。彼女は面接に行ってそれを持たなかったが、最初警察がうるさいからと行っていたオヤジも、彼女のぜひ雇ってという懇願に「まあいいや」と折れる。しかしその赤線も売春防止法で廃止になるから、経営者に「次の身の振り方を考えてくれ」とみんなを集めて諭される。そのとき彼女が目にしたのはあの男が別の名前になって2千万円を寄付したという篤志家の新聞記事だった。
▼彼女は絶対あの大湊であった男に違いないと確信し、わざわざ舞鶴まで面会に出掛ける。だが三国は自分の過去がばれるのを恐れて、「人違いだ」と追い払おうとする。しかし女は彼の左の親指が欠損しているのを見つけて、「間違いない。お礼に来ただけです」と言うが三国は彼女を絞殺してしまう。同時にそれを目撃していた書生も絞殺し、二人は心中した様に装って崖から投げ捨てる。
▼状況を不審に思った舞鶴警察の刑事(高倉健)は三国を追求する。別の若い刑事は三国はとぼけているから吐かせて(拷問で)しまおうと激高する。しかし署長は「そんな事をしたら逆効果だ」と彼女の持っていた新聞の切りぬきに疑問を持つ。そして三国は終戦のどさくさに紛れて他人の戸籍を誤魔化して経営者になりすましているのだ、と結論する。今は函館の青年更正施設の所長をしている伴を呼び寄せる。伴は大間で三国が燃やした船の灰を何十年も持って来て、留置場にいる三国の前に置いて立ち去る。
▼しかしそのとき三国の前にはイタコや死んでしまった男達の亡霊が出てきて、彼を苦しめる。そして伴が「今晩これから函館に帰る」と言ったとき、「ぜひ自分も函館に行きたい」と申し出る。もしかしたら自供の糸口になるかも知れないと、所長はそれに同意し高倉と伴は同行する。青函連絡船が青森を離れてしばらくすると伴は持っていた花束を海難事故が起きた辺で、花束を海中に投じる。一緒にいた三国も自分も花束を投じたいと刑事に頼み甲板に近寄った瞬間、花束と我が身を海中に投じる。まるで自分が手を掛けて殺害した4人に海の底から招き寄せられるかのように。

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October 19, 2009

WOWOWで◇「飢餓海峡」を見る。(その1)

▼明日開かれる予定の「カティンの森」の試写会だが、大勢のみなさんにご協力をいただいたが、1枚も当たらなかったようだ。昨日届いた郵便物は「パナソニック」の調理器のアンケート依頼だけだった。それもメーカーがやるのではなく、経産省の依頼を受けた外郭団体からのもので、かなり時間がかかるアンケート用紙だった。時間がかかっても鉛筆一本も出ないというので、書かずに放りだしてある。それに今都内で見たい新作映画もなくなってしまったのででかけなかった。その代わり録画した内田吐夢の1965年の作品「飢餓海峡」(三国連太郎主演)を見た。
◇「飢餓海峡」主人公は網走を出所したばかりの男2人と出会う。2人は岩内で質屋を襲い多額の現金を奪って放火し、町は焼けてしまう。その後三国と出会って列車に飛び乗る。三国は二人が大金を持っている事に驚くが知らん顔をして同行する。函館に着くと青函連絡船が台風で遭難して大きな事故を起こした。3人はどさくさに紛れて漁師から、遭難救援を目的に船を一艘調達する。一方遭難者の遺体を調べている刑事(伴淳三郎)は遺体が実際の遭難者より二人多いことに気づく。
▼三国は何らかの方法で船に同乗した二人を殺害し、荒れ海を手こぎの船で青森の大間に渡る。そして船は燃やしてしまう。そこから森林鉄道のような列車とバスを乗り継いで大湊まで出る。函館といい大湊駅前の風景といい、戦後間もない雰囲気が良く出ている。森林鉄道に飛び乗る前に恐山のイタコの姿を見て、殺人を犯した悪夢が甦る。一方森林鉄道の中で大湊に住む娼婦(左幸子)に、空腹のとき白米のお握りを貰ったりして親切にしてもらう。大湊に着いて左の所でひと晩泊まるのだが、茫々の髭を剃り、伸び放題になっていた爪を彼女に切って貰う。そのひと晩の謝礼に三国は娼婦に現在の価値でおそらく2、300百万円をカネを与えて消える。しかし後々その「爪」が決定的な証拠になる。現在ならばDNA鑑定で一発で逃れぬ証拠となる。しかし当時はそのような捜査手法はない。
▼刑事たちは確たる証拠がないので、主犯の男情念に訴えて追いつめようとする。(今週は忙しいので今朝はこれで終わり。明日に続く)明日はメルマガの締め切り日です。

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October 18, 2009

保温ポットが壊れたらバルブだけ交換する。

▼ブログの中にタレントや俳優の名前が入っているとそれだけでアクセス数が2割程度伸びる。読めばお分かりのように、このブログは芸能ネタで勝負はしていない。タレントに興味のあるかたはファンクラブにアクセスして頂いた方が良い。
▼10月の土曜日朝10ch系の「旅サラダ」海外マンスリーは歌手の長山洋子がチュニジアを旅している。昨日は昨年わたしが行ってジョット・ジェル塩湖から始まり、ドズール、マトマタそれにサハラ砂漠のツアーに行っていた。もちろんわたしが泊まったのは安いホテルで、長山は通訳やコーディネーターを10人近く引き連れた大名旅行、て高級ホテルに泊まっている。なぜ10人だったかというと、長山がマトマタの洞窟に老女を訪ねたとき、チャイを10杯分ほど盆にのせて登場したからである。当然それはスタッフの分も入っている。国内の旅番組でも地方に行くと年配の人はスタッフの分までもって現れるのでロケ隊の人数構成が分かる。
▼2年近く使っていたポット(電気は使わない魔法瓶の保温式)が上の弁を何度押してもズーズー言うだけでお湯を吸い上げなくなった。たしかさっきお湯は入れたばかりだという話になった。しかし中味を覗くと湯は満たされている。今どき「魔法瓶」という言葉も優雅である。しかたなく近くのスーパーに行って探すと2・5リッターのものしかなかった。わたしの家で使っているのは3リッターである。店員さんに聞いたが「これ以外在庫はない」というので、やむを得ずそれを買い求めて来た。帰宅してポットの中を覗くと給水バルブが折れている事がわかった。そして新しく買い替えたのも、今までのもZ社だったのでバルブが使えないか挿し変えて見た。微妙に本体とのバルブの大きさが違うので使えない。2年近く使っていたので、この部分が熱で折れてしまったのだ。ふと同様な部分はきっと折れやすいのではないかと考えた。ネットでZ社のホームページを検索すると一覧表が出ていた。本体500円で送料350円だというので早速申しこんだ。新しい部品が届いたら古いポットは「使えなかった」とか言って返品でもするか?いや冗談。
▼みなさんも同様な故障が起きたら、部品を販売店から取り寄せると買い替えるより遥かに安いのでお試しあれ。物を買わないのは究極のエコである。

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October 17, 2009

タワーの高さだけが自慢になるのか?

▼昨晩新宿でとあるパーティに参加させていただいていた。すると昼間通ったばかりのスカイツリータワーの高さが変更されるという記者会見に出席した方からのお話しがあった。今までは完成時の高さが610メートルと言われていたが、634メートルに変更されたという。朝刊を読んだらその秘密が分かった。中国の広州に建てているTV局のタワーも610メートルなのだそうだ。それで日本はそれを超えるタワーを立てる計画を練っていたらしい。広州のタワーが最早設計変更できないことが分かったので、かねて計画していた634メートルという高さを発表したらしい。
▼タワーの高さなんてどうでも良いではないか。地元の経済界や自治会、そして自治体はタワーの経済効果を喧伝している。しかしかつて東京タワーが建設されて、地元が反映した話を聞いた事は一度もない。大体修学旅行やはとバスの観光客はバスでやってきてバスで帰っていく。東京タワーで有名になったのは唯一蝋人形館だけではなかったのではないかな。儲かるのはタワーの運営主体となり東武鉄道だけだと思う。たかだか30メートルくらいの高さで「中国に勝った」などと思うのは水準が低いと思う。日本はもっと他に中国に対して自慢する事はないのだろうか?
▼テアトル渋谷で内野聖陽主演の「悪夢エレベーター」を見てきた。感想は火曜日あたりに書く予定。映画は結構ひねってあって面白かった。原作がきっとよいのでだろう。それはともかく映画を見てからいつもの店で昼飯を午後2時頃になって食べた。隣に座っていた男性はわたしが座ったときすでに妻らしき相手にご飯を食べながらつまらない内容で電話をしていた。おどろくべき事に食事が終わってタバコを一服する間もずっと電話で夕飯のおかずやケーキを買って帰るなど、わたしが食べ終わって先に席をたってからも話続けていた。しかも手元には別の仕事用の携帯の画面を操作しているので、さらに驚いた。この男はいったい何に集中しているのだろうか?

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October 16, 2009

「怒ったフリ」をする2人の知事の演技力

Tukizakist(月崎駅)
▼あの大阪の橋下知事と千葉の森田知事が前原国交相の「空港発言」に対する怒りの会見の態度と言ったらヤクザの恐喝か2×hの書き込みのようだった。「ふざけるんじゃない」「冗談じゃない」をTVカメラの前で連発する。普通公職にある人はもっと冷静に発言している。今や自民党の石破政調会長が「そういう事をやってもらっては困る」といかにも紳士的に見えてしまう。しかし怒っている風を装っても、森田のように翌日には直接会ってくるりと態度を変えてしまう。これは一見するとごねたり、大声を出せば勝てるという子どもの喧嘩の世界のようにも見える。
▼NHK14日クローズアップ現代「コンビニ弁当/値下げ競争の舞台裏」を見た。最初に登場するのは千葉県佐倉市のセブンイレブンの経営者だ。この方はセブンの本部が
値引き販売を禁止していたことでそれを、長い時間をかけて止めさせる。今までは本部の決めた賞味期限が来ると弁当などは廃棄処分しなければならなかった処分した商品の価格は全部経営者が負担しなければならない。それが指定時間をすぎたら値引き販売をする事ができるようになった。それで売り上げが伸びるかと思ったら、弁当の値引き時間を狙って客が来るようになったので、結局利益幅は減ってしまったのだ。経営者は言う。「今まで弁当を買うと飲料水にプラスしてカップ麺などを買って貰っていた。しかし今はその「ついで買い」が全くなくなってしまったとため息をつく。
▼それとコンビのの商圏は人口3000人が必要だとする。しかし周りには同じセブンの店が増え、その他のコンビニも乱立してしまっている。だから売り上げはその面でも減る一方だ。さらにスーパーマーケットでも弁当を売り出し、そこでは500円以下の弁当が沢山並んでいる。さらに分析すると主婦は「おかず」だけを買って自宅の食卓で、パックから出して皿に盛って食べるというケースが増えている。
▼最初のコンビニの前にある自動車修理工場で働いている30代の男性は、近くのコンビニには行かず、車に乗ってスーパーの300円台の弁当を買って食べている。レポーターがその理由を聞くと定期入れから2歳くらいの息子の写真を撮りだして、「可愛い子どものために父ちゃんは頑張らなければね」とつぶやく。思わずホロッと来る話だが、現実に収入が減って懐具合の悪い庶民は、そうやって切り詰めるしか術はない。
▼そこでコンビニチェーンのLではポイントカードを発行してある工夫をしていた。コンビニのポPOSシステムは有名だが、そのポイントカードには詳しい年齢や、職業まで記入されている。秋田県庁だったか市役所の前のLで最近のり鮭弁当が売れていることが分かった。その購入者は30代から40代の公務員という結果が出る。調べて行くと役所のメタボ検診でヘルシーな物を食べるようにという指示が出ていた事が分かる。つまり今まではハンバーグ弁当とか焼き肉弁当を食べていたのが、のり鮭に切り替えた訳だ。その結果役所の前のLではその後大量にのり鮭弁当を仕入れて売り上げを伸ばしているのだそうだ。売り上げはともかく、ポイントカードも個人情報がそのように利用されていると思うと、うっかりカードを作る気にもならない。

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October 15, 2009

◇「クヒオ大佐」を見る

Musinoie(取材で訪ねたお宅)
▼連日の取材だった。朝ブログを15分程度の大急ぎで書き上げてアップし、最寄りの私鉄駅からA駅まで向かった。前日A駅から徒歩でどのくらいかかるのか電話を入れると20分くらいとおっしゃる。30分あれば十分だと思って歩き始める。現地の地図も大きなのと詳細の2種類プリントアウトしておいた。しかし地方都市に行くと地図には番地すらでていない。まして訪問するお宅は民家なので、目標は何もない。目指すのは2丁目27番地だ。2丁目19番地まで辿り着いてとき、歩いている人に聞いたがそれほどはっきりは分からなかった。携帯のGPSなども駆使しながら10時2分前に目指す場所に辿り着いたら、インタビューする相手は庭の草花に水を撒いていた。やれやれ時間は40分もかかってしまった。
14日の日経の「春秋」は面白かった。「新聞こそ対米従属ではないのか」という部分だ。朝刊を見ると朝日は「鳩山家資産の資料入手 東京地検、献金の原資解明へ」という見出しが躍っている。そして「文春」や「ポスト」など週刊誌の広告を見るとまるで民主党が「カルト集団」であるかのような仰々しい見出しが、これでもかこれでもかと並んでいる。わたしは民主党を全面的に無条件で支持しているわけではない。悪いものは悪いとぜひ根気よく追求していただきたい。しかし1年前に発覚した、前首相の会社である麻生セメントが、九州新幹線で強度不足のセメントを納入していた事件はうやむやになっている。森田千葉県知事が都内の自民党支部長を隠して、県知事に立候補したのは経歴詐称であると、一般人が告発した事件は検察によって「不起訴」になっている。こういうのはおかしくないか?とても検察が公平に対応しているとは思えない。いま読んでいる「司法官僚」(新藤宗幸著)を読んでいると、日本の裁判所は先日も「司法の枷」で書いたがどうしようもない所に来ていると思う。
▼◇「クヒオ大佐」第一次湾岸戦争のとき外務官僚(内野聖陽)がアメリカ側と、戦費負担でアメリカ側と英語で交渉している。アメリカ側の主張は人(自衛隊)を出すのが嫌ならカネをだせと言っている。官僚は「カネ安くしてやったからいいじゃないか」と言い切る。官邸側は「憲法9条があるのに自衛隊だけは絶対出す事はできない、もっと安くならなかったのかね」と怒りをあらわにする。まあこういう前置きはあるが話はコメディだ。
▼クヒオ(境雅人)は弁当屋の女経営者(松雪泰子)に結婚話をちらつかせカネを出させようとしている。実はクヒオは自らを特殊任務に就いたことがあるアメリカのパイロットだと自称し、古着屋でもっともらしい服装をしてだますのだ。クヒオから電話があると店の仕事も放りだして出掛けてしまう松雪。当然会社の回転資金をつぎ込んで貢ぐので経営も思わしくなくなる。そして何か事があると松雪に「沈黙の艦隊」を読むように命じる。
▼もう一人その餌食のされそうになったのは、海辺の町にある小さな博物館に勤務する学芸員だ。子どもたちをフィールドワークで茸の生態を実際に教えているとクヒオがいいよって来る。言葉巧みに言い寄って来るので一夜を共にしてしまう。そしてその場でボランティア支援の資金としてカネを要求してくる。一度はその気になるが、バスで通勤途中征服マニアの集まる店を発見してクヒオの嘘を見抜いてしまう。
▼弁当屋の松雪は100万円必要だというクヒオの要求を呑んでしまう。当然店の経営は立ちゆき行かなくなる。そこに出てくるのは彼女の弟で姉に小遣いをせびりにやってくるが、経営状況が悪いので愕然とする。そしてその原因にクヒオがあることを知り、逆にクヒオを脅してカネをむしり取る事を思いつく。実はクヒオは多少ブロークンではあるが、実戦的な英語を自由自在に操る腕を持っており、クヒオがニセだと見破る。しかしクヒオも手持ちのカネがないので松雪に無心するという珍妙な現象が起こる。
▼絶対絶命に追い込まれた松雪は自分の作った弁当を一緒に食べようと言い出す。そして店の十八番であるハンバーグ弁当を食べ終えると、そのデミグラソースには毒茸が入っていたと告げるので,クヒオは七転八倒する。しかし死ねないクヒオはバッグからベレッタ92Fを取り出し、松雪の眉間に照準をつけて引き金を引こうとする瞬間、松雪は突如大笑いする。「あんたはニセ者よ。拳銃も偽物に違いない」と。
▼昨日の朝日都内版に新東京タワーは現在164メートルだと出ていた。タワーの側面には「きょうは○○メートル」と毎日表示されている。1面のタワーの写真はクリックすると大きくなります。

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October 14, 2009

◇「あの日、欲望の大地で」を見る

Tonnel(ハイキングで歩いたトンネル)
▼昨日はハイキングの取材にカメラとして同行した。かなり険しいコースを選んでしまったので、かなり息切れがした。しかし普段から鍛えているので足腰の痛みはまったくない。歩き始める前に広場の片隅に熟した柿がなっていたので、3個もぎ取り、分け合って食べたが甘くて幸せな気持ちになった。こういう至福のひとときは、市販の甘味料では味わえない。
◇「あの日、欲望の大地で」主人公シルビア(大人の部はシャーリーズ・セロン)だ。シャーリーズ・セロンはとても美しく見える時と、いやに太って丸っこい顔に見える時がある。この映画の彼女はとっても丸っこい。荒野の中に置かれた、トレーラーハウスに通う人妻(キム・ベイジンガー、セロンの母という設定)がいる。彼女は夫と娘が二人と男の子がいるが、家族に嘘をついては、そこのトレーラーハウスでセックスにふけっている。キムは乳癌の手術の大きな傷があるので、もう一回手術をして傷を隠したいという。しかし相手の男は「傷も含めて君が好きだ」と耳元でつぶやく。
▼母が時々家族を蔑ろにして異常な行動をとるので不審に思う長女のセロン、ある日学校をサボって後をつけるとこのトレーラーハウスに母が出入りして情事にふけっていることが分かる。その砂漠のなかのトレーラーハウスには水の出るシャワーしかない。映画だからよいが水がでるのも不思議なくらいの場所で、電気はどうなっているのだろうと心配してしまう。男は水だけでは仕方ないからとプロパンガスを自分で引き込む。キムは汚かったトレーラーの中を片付けて一応住まいらしく変わっていく。
▼一方現在のセロンはレストランのマネージャーとして辣腕を振るって、次々と乗員議員など良い客を獲得する。だが男好きの性格は母譲りで、店の料理人や客ともつぎつぎ浮き名を流していく。愛人の調理人からは「お前は誰とでも寝るのか」と詰問される。しかし「それを言うならあなたも妻と別れてよ」と開き直る始末だ。ある日セロンは自分をつけ回している奇妙な男に出会う。雨でびしょ濡れになったとき、助けて自宅まで送ってもらい、自分と寝たいのか?と誘う。しかしその男は「自分を大事にしろ」と何もしないで去っていく。実は男はセロンの最初の夫が、メキシコで農薬散布のパイロットをしていたが、瀕死の重傷を負ってしまう。一人娘もいるのだが、「ぜひあってやってくれ」と頼みに来る。
▼セロンは娘が自分の母であるキムの血を引いているのが怖いと、育児を拒否して出産2日目に逃げて姿をくらましていたのだ。再び昔の話でシルビアの若い頃、彼女は母の浮気の現場をおさえ、男も母も許せないとプロパンガスに放火してトレーラーごと二人を焼死させてしまっていた。そしてシルビアも高校の同級生と深い関係になって妊娠してしまう。そしてこの際だかと追求をのがれるためメキシコに来ていたのだ。荒野の過去と華やかな都会が交互に映し出されることによって、過去と現在を対比させていく。そして心に「殺人」という大きな秘密と罪を抱えながら生きるシルビアの姿を通じて、過去の家族の崩壊と、幼いメキシコに住んでいる娘の再会を通じて人生をもう一度やろうとする気持ちを描く。
▼しかし過去と現在の描き方のカメラの動きが複雑すぎる。それに二人を焼死させて逃げおおせたというのもご都合主義で不思議すぎる。だから客の入りは良くなくガラガラ。

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October 13, 2009

新東京タワーが高くなってゆく

▼日曜日の朝NHK「小さな旅」はわたしの住んでいる墨田区の職人さんの特集だった。そして夜10ch系劇的改造ビフォーアフター」はボクシングWBC世界フライ級チャンピオンの内藤大介の妻の実家の改造だった。店の名前が分かったので区内の職業別電話帳をチェックすると、実家は墨田区京島4-49-×と言う場所だ。いずれもみんな徒歩で行くことができる範囲にある。ところで区内に建設しているスカイツリー(新東京タワー)の建設中の画像をHPのトップページに掲載したのでごらん頂きたい。これはわたしが持っているカメラの中で一番安いカメラで撮影した画像である。今年特別給付金で購入した中古である。これは軽いので常にバッグに入れてあるし、旅行の時はメインのカメラの故障に備えて持ち歩いている。タワーは一日10メートル高くなると云われている。いずれにしても現時点では区内最高の高さになっている筈で200m弱ではないかと思う。今後は月に二度ほど定点観測でタワーの建設状況の画像をご紹介したい。
▼今日から一週間ほど取材や会議、そして試写会などが目白押しである。そこで朝はゆっくりブログを書いている時間はない。21日は朝5時の電車に乗って内房線某駅まで行かなければならない。5年前にも一度連れて行って頂いたが、そのときは電車が故障してある乗り物にあやうく乗り遅れる所だった。
▼NHK昨日昼のニュースでは江畑謙介の死亡で随分時間を割いていた。NHKが売り出した軍事評論家だからかもしれない。江畑はイギリスのジェーン(航空年鑑などを発行している)東京特派員をしているとき頭角を現して第一次湾岸戦争のとき頻繁にTVに登場するようになった。その後防衛庁(現防衛省)の講師や諮問委員などをやるようになってからスタンスが変わってきた様に思う。わたしは彼の著作は一応ほとんど読んでいるが、アメリカの防衛政策を補完する自衛隊という立場を一貫していた。だから最後の方になると単なる軍事オタクの域をでなかった、と思う。
▼昨年たくさん書いたので今朝はこれで終わり。

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October 12, 2009

NHKHV「犯罪学者ニルス・クリスティ」の続き。

▼昨晩NHKハイビジョンで「トリスタンとイゾルデ」が3時間半の番組で放映された。最初の1時間だけ見たが、イゾルデも侍女ブランジァンの小錦級の人だった。長丁場の尾オペラにあって、映画の美貌よりは体力勝負だから仕方ないのかも知れない。番組は1時間で止めてBS朝日にしたら、「ロバータ・フラック」と「やさしく歌って」誕生物語をやっていたのでそちらに切り替えた。最初にこの歌詞を作った人のレコード・ジャケットが登場したが、その写真の美しさと言ったらまるでモナリザのようだった。
▼土曜日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で面白い話がいくつかあった。民主党が政権交替をして1ヶ月足らずなのにそんなにスムーズに行くはずがない、というのが一つの意見だった。それで明治維新になって帯刀禁止令が全国に行き渡るには9年間もかかっているのだから、焦ってはいけないというのが田岡俊一の意見だった。それに対して田畑光永は長妻厚労相が「官僚の人事権は大臣が握った」という報道に関して、もっと周りから攻めて行った方が良いのに、民主党は詰め将棋で「王手、王手」を連発して相手の逃げ口を塞ぎすぎている。二木啓孝は細川内閣のとき熊谷が通産官僚の配置転換をして、当時通産省全体を敵に回してしまった経緯があるので注意が必要だと発言する。ところがこの意見を巡って愛川と二木、それに田畑の3者は大もめになってしまった。しかし今朝の朝日に「山ツ場ダム中止に反対の声が7割」という見出しが躍っている。それを見るにつけ、二木がいうように「マスメディアは依然として55年体制そのまま」なのだ。金の流を変えるのが「交代」の本質であって、そこを変えなければ意味がなくなる。さらにもう一つ行政刷新会議に京セラの稲森、キッコーマンの茂木両氏がが入ったことで、民主党はますます経団連と距離を置き始めた。この調子でいくと経団連は幕末の会津藩と同じになってしまう、という意見はもっと傑作だった。言うまでもなく会津藩は幕府を支持する暗殺部隊である新撰組に資金提供をしていたのだ。
▼ノルウェイの刑務所の続き。アメリカの裁判官は「量刑表」という一覧表を持っていて、慎重な審理をするまえに、その一覧表に当てはめて量刑を画一的に決定してしまう。刑務所は矯正するところではなく、むしろ収容されているうちに「悪い事を覚える場所」になってしまっている。ノルウェイでは1960年に今までの厳罰主義の見直しが行われた。そして犯罪者を隔離するよりも奉仕活動に参加させるべきだという考えになる。それは収容されている時に社会復帰の活動をすべきだという考えに基づいている。カメラはバスレイ島という囚人だけが収容されている島に行く。ここは150人収容できる施設があり、そのうち18人が殺人事件を犯している。今までは社会復帰するために十分な教育を受けていなかった。ところがこの島には教会もあって自分の罪を見直す場所もできいてる。部屋は本土の刑務所と同じで鍵はかかっていない。TVにステレオ、ネットにつながらないPCも設置されている。囚人は身の回りの事はすべて自分でやる。社会も考えるルール守り、一般社会で通用しない事はここでもしない。島と本土をむすぶ便は一日4往復あり、収容者は船の運航にも携わっている。家族とは週に3日間あえるような仕組みがある。
▼日本では犯罪者の存在そのものを消そうという考え方がある。それはまた自分から存在を遠ざければ良いという事になってしまう。日本はことごと左様にまずい物を食べさせるのが罰であるという考え方だ。しかしノルウェイは犯罪者のおかれている条件も劣悪であってはならないという。こらしめれば犯罪は犯さないという考え方が日本にはあるが、それがそもそも間違いである。厳罰だから劣悪な条件に長期間とどめておこうという発想しか出て来ない。苦痛を与えれば反省するという考え方はノルウェイにはない。むしろ厳罰って何?と言われるほどだ。
▼森はここで罰とは苦痛を与える報復であるべきだというという考え方が元になっていると指摘する。ノルウェイの裁判員制度については省略する。ただ特別な人が犯罪者になるのではない。だから量刑などの判断などに法律の専門家だけが入っていたのでは偏ってしまうという考え方から成り立っている。市民が参加することによって厳罰主義に慎重になっていった経緯がある。ただ紛争が起きそうになったとき地域ごとに「対立調停委員会」という組織が存在して相互の問題点を整理し話しあう機会をもうけて解決する方法を取っている。これは独自に地域で問題を解決するという考え方で大きな役割を果たしている。▼ここで調停が成功すれば裁判にはならないある地域では年間9千件の申し立てがあって8000件はこの調停会議の場で解決している。ここでは住民を良く知る人が参加することが解決の糸口になっている。こうすることによって被害者、加害者、市民はお互いにステレオタイプな考え方でなくなる。日本で言えば「近所の寄り合い」と同じで建設的な解決策である。こうすることによってみんなで悩みを共有しあって話しあう場が生まれる。戦前ノルウェイにもナチスの収容所が存在していた。そこにはユーゴから連行された人たちが収容されていた。そこの強制収容所の看守たちの教訓がある。「人とは特異な状況下におかれると、どんなにも残虐な行為もしかねない」という事だ。ノルウェイの収容所で看守が収容しているユーゴ人を虐待しなかったり殺害しなかったの人は、看守が被収容者を人間として接していた人たちだった。すなわちそれはユーゴ人に個人的な会話をしていた人たちだったという。
▼殺した看守は相手を人間として見なかった。つまり未知、危険、野獣、恐怖の心で囚人と接していたためである。つまり囚人は人間であってモンスターであってはならない。日本では地下鉄サリン事件から「治安が悪くなった」とマスメディアを使って宣伝している。しかし治安が悪かったのは終戦直後であって、凶悪犯罪は減る傾向にある。このことはメルマガで何度もご紹介した通りだ。このTV番組で龍谷大学の浜井浩一も「減っている」と証明している。ノルウェイにはROM(刑事政策改革)があり、犯罪の対応をめぐって論議を続けている。そして年に一度クリスマスのころ毎年2泊3日で合宿をして、国の刑事政策の論議をしている。そして凶悪犯罪者を刑務所に入れっぱなしにするのは良くない、として受刑者の声を社会に反映できるようにしている。その一つが、肩書きでカテゴリー化した人間であってはならない、という考え方だ。
▼ところが日本はマスメディアを動員して「囚人を仇を討つ対象」にしてしまっている。これでは裁判で刑罰を重くすることが目的化してしまう。社会福祉という立場からも家族と受刑者を切り離さないことが大切であるという結果になった。受刑者に戻るところがあれば本人も自暴自棄にならずきっと立ち直れる。アメリカでも犯罪が増えたために厳罰化している。しかし市民ひとりひとりの問題の解決する部分に中央集権化がされるべきではない。地元で解決すべきである。「すべての人間は人間である。モンスターではない」この言葉がもっとも大切だと締めくくったとても良い番組であった。ああここまで書くのに2時間もかかってしまっった。休日だというのに…。

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October 11, 2009

今のパソコンは壊れるまで使え

▼寒さが感じられるここ数日です。わたしはなるべく薄着でくらす主義です。半ズボンも5月から10月の半年間を一応の目標にしています。しかし昨日の銀座テアトルシネマは寒くて膝掛けの毛布をお借りしました。もう2週間10月23日まではこの体制で頑張ってみます。昨年末から今年の冬はパジャマも厚手は止めて、秋春用の薄手のもので通しました。1月あの薄ら寒いトルコもこれで通しました。
▼昨日の朝日別刷りにパソコンは何年くらい使う事が出来るか?という企画がありました。最近ウィンドウズの画面を立ち上げると「プログラムの更新の準備ができました」とならないだろうか?何度も出てくるので、「更新」ボタンを押したら新しいインターネットエキスプローラ(IE)のプログラムを入れる場面になったので、慌てて中止にした。わたしの場合閲覧ソフトは半年ほど前に「ファイヤ・フォックス」に切り替えてしまった。それ以後μソフトの閲覧ソフトのお世話にはなっていない。しかし最近ある家電製品の登録をネットでやろうと思って進んで行ったら、「IEにして下さい」などと洒落臭い事を言うので登録は止めてしまった。実に怪しからん事だ。
▼ネット絡みの話を2題やって今朝は終わることにする。最初の話は某友人から「自宅に新しい電話回線を契約するとノートパソコンを格安の2万円くらいで提供する」。そういって感じの良い若い女性が訪問して来たがどう対応すべきか、教えて欲しいというハガキを頂いた。わたしの返事は今使っているパソコンが、仕事でどうしても不自由で仕方ないのなら契約しても構わない。安いパソコンなら秋葉原に行けば10円からあるので止めた方が良いとご返事した。若い美しい女性にフラフラするのは、どこの男性にも共通している事なのかも知れない。
▼もう一つは翻訳をなさっている方からの質問で「Assault rifle」はどう翻訳したらよいか?というご質問だった。通常これはマニアの間ではそのまま「アサルト・ライフル」で通用する。しかし翻訳する場合は「突撃銃」でしょう、とお答えした。厳密に言うとアサルトライフルには銃身の長さとか、弾薬は中間弾薬: Intermediate Ammunition)という基準がある。それに遠方まで弾丸が飛ぶ必要はなく有効射程距離は300mなのだ。それほど専門的な知識は必要なさそうだったし、必要なら別途図解の資料などをお送りすると付け加えてご返事した。
▼昨日の朝日に戻る。結局新しいウィンドウズのOSの「7」が近々登場する。しかし自分が使っている仕事や趣味で、いまの機能で十分ならば、あえて買い替える必要はない。壊れるまで使えば良い、というのが結論だった。わたしなどずっと「XP」を使い続けている。できるならば「リナックス」にしたいが、ウインドウズで使っているソフトがいくつか使えなくなってしまうので仕方なくXPを使い続けている。

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October 10, 2009

区民健康診断の結果は異常なしだった。

▼隣の駅ビルの中にあるクリニックに健康診断の結果を聞きに行った。わたしは食べものに気をつけて暮らしているのでまったく問題はなかった。しかしもう一つのクリニックの方は旅行中に美味い物を飲み食いした直後なので、どういう結果がでるか分からない。
▼3日の夜放映された「ニュースにだまされるな!」を昨晩やっと見ることができた。4日にもNHKで「教育問題」が放映されていたが、こちらはほとんど見なかったので何とも云えない。見た人の話では「民主党の教育政策をどう見るか」という様な視点だったらしい。この日は「子どもを救え!」というテーマの2時間だった。パネリストは国立社会保障・人口問題研究所国際関係部第2部の阿部彩、東大の大沢真理、ICUの藤田栄典、だった。土日祭日は脳みそを絞ってブログを書くのは苦痛なので簡単に書く。要するに収入の少ない家庭の指定、シングルマザーなどの家庭の子どもは学力も低いという。この統計は世界的にも、日本の政府の統計によっても裏付けられている。それは民主党の家庭に2万円支給するという方法では解決しない。子どもは社会の宝だという認識を80年代からやっていれば間に合ったかも知れない。少なくとも義務教育には一切金がかからないという方式に変えていかねばならない。
▼そして両親が例え大学院を卒業しているという高学歴であっても、収入がそれに伴わないという事で現実は貧困の道を歩かされている。先日の朝日新聞で女性記者が、学校の保健室で大けがをしても親が健康保険証がなくて、医者に行けない子ども、朝食を食べることができなくてフラフラになってあめ玉をしゃぶっている子どもが紹介されていた。保健婦さんは気の毒に思って自費で食べさせている例が紹介されていた。日経にも同様な記事が出ていたが、女性記者はさいきん良い仕事をしている。
▼失業やシングルマザーは個人の責任とする日本の傾向がある。特に事件が起きたとき「親の面が見たい」というのがそれである。しかし貧困が起きる原因は社会にあるのだから、それは社会が責任をもって何とかしなければならない。医者に行けない、朝食を食べてこないというのも明かな貧困の結果であるが、みんなと一緒の洋服、体操着を着て、遠足もみんなと一緒にいく事ができる条件を作ってやるのが、国が行う学校教育の責任である。金を各家庭に配るという方法では貧困問題は解決しない。
▼まあデータの部分は省いてしまったが、こういう話でした。残念な事に再放送は第一週だけで終わり、わたしも見終わって時点でテータは削除してしまったので残っていない。
▼木曜日夜11時からあの「ER」の「シリーズ14」が始まった。鵜の目さんが健在でいらしたら、会話も弾んだと思うのだが、今や話をする相手もいない。「13」は第一回を見逃してしまってから後全部がまったく魅力がなかった。アメリカ本国で「ER」は「15」まで作られて終わっている。原案者のマイケル・クライトンも亡くなってしまったし。見られるのは後1年だ。ニーラが瀕死の重傷で運び込まれ、死んでしまうかと思ったが、手術は成功する。救急救命士出身の医師はニーラの手当が遅れた事で転勤させられそうだ。

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October 09, 2009

NHKハイビジョンで「犯罪学者ニルス・クリスティ」を見る

▼ウィニーの作者である。元東京大学の金子勇助手に対して大阪高裁は「無罪」の判断を出したことは極めて正しく画期的な判断だと思う。もし一審の判断のようにこのソフトの開発者が有罪だったら法律は限りなく拡大解釈されていくだろう。例えば贋札づくりで一番多いのは、コピー機や、パソコンのスキャナーとプリンターを使ったものだ。それならばこれを作った会社や技術者も「贋札作成幇助」とかで逮捕されなければならない。それにわたしがいつも言う、自動車は年間約7万人のドライバーや通行人を殺害しているのだから、トヨタなど自動車メーカーの社長は逮捕起訴されなければならない。殺人事件にもっとも使われる手軽な刃物は包丁であるから、それらを作っている人たちも殺人幇助罪という論理がなりたつ。実はこのウィニーというソフトを目の上のたんこぶだと思っているのは、音楽、著作権関係者なのである。しかしそれと言っても違法にコピーする人の行為そのものが問題とされなければならないのだ。とにかく日本は容疑者を罰しさえすれば良いとする、江戸時代からの発想が抜けていない。そこにきて最近の厳罰主義である。
▼8日午後2時からNHKハイビジョンで「犯罪学者ニルス・クリスティ/囚人にやさしい国からの論告」(日曜日の再放送)があったので録画して見た。TVを見ながらメモしたのはプリントアウトの裏紙を使って12枚にのぼる。日曜日の澤地さんは新聞用に1200字の原稿を別途書いたがこの時のメモはノート11枚。彼女の話は小説家だから感覚的であり話はあちこちに飛んで、論理的ではないので文章で発言要旨をまとめるのに苦労した。話の中で特攻艇「震洋」の名前を忘れてしまった。河野太郎が自民党を割って出るというようなトンチンカンな話をするのは困る。
▼クリスティさんはノルウェイの犯罪学者で、映像作家の森達也氏が現地に取材に行った。最近の「週刊金曜日」にノルウェイに行ったと書いてあったので、何の目的だったのか分からなかった。クリスティさんは今80歳になる方で、現在もオスロ大学で貧困や差別について研究している。森はノルウェイの刑務所を訪ねるのだが、1DKくらいの広さでテレビもパソコン(ネットには繋がらない)、電話もあるし、時々自宅に戻る事ができると聞き驚く。森はご存知のようにオウム信者を撮った「A」、「A2]で評価された作家である。森はかねがね厳罰主義で犯罪がなくなるのか疑問を持っていた。日本では地下鉄サリン事件から厳罰主義に舵を切っている。犯罪者はモンスターで隔離するというのが日本の刑法のあり方になっている。
▼オスロ刑務所にも行くが、ここは1841年に出来て最も古く、今400人が収容されている。そこに強盗で懲役3年の実刑判決を受けた男性が収容されているので、個室を除かせて貰う。お昼は刑務官と一緒にランチを食べ、共用のキッチンには紐付きではあるがナイフも置いてある。日本のそれは坊主頭で囚人服を着させられ隔離されている。ノルウェイの場合は収容されている囚人にも刑務所を出たらちゃんと社会に戻って普通の生活が出来るようにと、このような方法がとられている。ノルウェイや日本の場合1300人か1600人にひとりの受刑者が統計上でている。しかしイギリスは600人にひとりで、アメリカとなると100人にひとりと驚くべき数字になっている。これはとりもなおさず社会的弱者をないがしろにしている結果であろう。そのため日本でも10年前に比べて受刑者の数は約倍になっている。
▼アメリカの場合1980年代に南米からコカインが流入したため、凶悪犯罪が増えたとマスメディアは報じている。その後16年前にアメリカではスリーストライク法という法律が出来た。これは理由とか犯罪の内容ではなく、3回犯罪をしたら刑務所から一生でることができなくなるという法律である。これはすでに24州で実施されている。そのことによって犯罪者の数は多くなり、州は財政難で体育館を刑務所に早変わりさせて対応している。むしろこのことは刑務所が犯罪の温床になってしまっている。それに犯罪者の社会復帰のプログラムが少ない。(タイム・オーバーと字数オーバーで後日に続く、一応毎日1200字程度を目安にしているが書き始めると止まらなくなる)黙って読んでいるのではなく、読後感想をお寄せ下さい。

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October 08, 2009

WOWOWで◇「12人の怒れる男」を見る

Gooya1(木になっている様子)
Gooya2(断面)
Gooya3
(調理例、ゴーヤチャンプル)
▼今年から住んでいるマンションにある猫の額ほどのベランダに色々種子を播いた。朝顔は昨年は失敗したが、今年は大輪の花を咲かせてくれた。次にゴーヤの種だがこれは結構大きくなった。最初は1cmもなかったが最後は15cmくらいになった。夕べ台風が近づいてくるというので、TVを見ていたら、台風の通り道にある農家がナシやリンゴを早めに収穫する様子が放映されていた。我が家のゴーヤも風で飛ばされてはまずいと思って薄暗くなってから収穫した。その結果はごらんのようにゴーヤチャンプルになった。
▼数日前から問題になっている光市の殺人事件をめぐる執筆者と少年側の主張が違っている話だ。昨日のTVでは本の「F君」の部分にモザイクがかけられて、出版が強行されたと報じていた。元少年側が裁判所に出版差し止めの申し立てをしているにもかかわらず、出版するのはどうなのだろう。TVでは二人の通行人の意見を紹介していた。後から紹介した30代の男性は「いま実名で出版する意味が分からない」と言っていたが、わたしも同じように感じる。そしてさらに6日著者が記者会見に応じていたが、「少年に実名を出すことの了解を取ってある」というのに対し、弁護団側は「原稿を事前に見せてほしいと頼んだ」と主張は食い違っている。著者は某国立大学の職員という事だが、今実名で書く必要についての説明は一切なかった。それに出版社はいかにもどさくさに紛れて一儲けしてやろうという以上の姿勢は感じられなかった。
▼◇「12人の怒れる男」(原題:12 Angry Men、1957の年アメリカ映画)先日WOWOWで放映されたのでようやく見ることが出来た。DVDレコーダーの中には常に見終わっていない作品が残っている。しかしこれをDVDに焼いてしまったら最後、絶対見る機会はやってこない。今までに一度見た事があるが上記事件や裁判員制度の発足にあたって、昨晩もう一度見ようという気持ちになった。12人の陪審員たちが、裁判長から全員一致で評決を出してくれと、別室におしこめられ、係員によって外から鍵がかけられる。事件は少年が父親をナイフで殺害して、目撃者や容疑者が部屋でドタバタやっている音を聴いた、とする証人がいることだ。陪審員たちは今晩の野球をチケットを持っていたりして少しでも速く審理を終えて結論を出して帰りたいと思っている。最初挙手による評決で「無罪」を主張するのはデービス(ヘンリー・フォンダ)一人だ。全員一致ならばすぐ帰宅できるのに、みんなイライラする。みんなデービスに突き刺すような視線を向ける。彼は僕も自信はないが、有罪という結果を裁判官に伝えれば、少年はすぐ電気椅子の死刑が待っている。果たしてそれで良いのか疑問だという。
▼まずナイフをどうやって手に入れたかだ。特別なナイフでこの店にしか置いてないというが、デービスは「僕も別の所で買った」と内ポケットから取り出す。次にナイフの傷が上から下に刺したことになっている。しかし父親よりも背の低い少年が上から刺せるはずはない。次に目撃者だ一人は足の悪い老人だが、果たして電車の音がうるさい場所で階上の物音が聞こえるか?電車が走り終わるまでに見える事件の部屋が見える場所まで足が悪いのに移動できるか?もう一人証人の女性は度の強いメガネをかけていたのに、事件現場をはっきり目視することができるか?きっと実像はぼけていて誰なのかわかる筈はない。そして少年は殺害してから映画を見に行ったというが、映画のタイトルや内容を覚えていない事がありうるかが問題になる。そして一人またひとり「ノット・ギルティ」が増えていく。最後まで「ギルティ」を主張していた男性は、興奮して財布を取り落とす。そこには自分の子と一緒に写っている写真が一枚挟まっていた。実は息子との関係がうまくいっていなかった。そしてついそのはけ口を容疑者の少年に重ね併せていたのだ。最後に11人が「ノット・ギルティ」と言ったあと、彼は泣きながら「おれも無罪だ」と叫ぶ。そのとき蒸し暑くてみんなイライラしていた部屋の扇風機も直り、雨が上がってすがすがしい空が広がっていた。あの野球が好きだった男も、「これだけ降ればどうやゲームは中止になっていたからこれで良いのさ」といって立ち去る。そしてデービスは「偏見は真実をくもらせる」と最後につぶやく。

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October 07, 2009

NHK「ようこそ先輩/武装解除請負人伊勢崎賢治」を見る

115000
▼『鍵盤乱麻』トップページの115000番はうさこさんが初めて見事ゲットされました。おめでとうございます。本日記念品をお送りします。昨日書いたグレン・グールドはとても好きなピアニストでバッハの演奏を何枚も持っている。しかしこのピアノソナタ曲集に入っている、彼の新解釈による「トルコ行進曲」の演奏はわたしは大好きなのだが、家族からはブーイングがでるので、イヤホンで聴くしかなかった。ブログを書いてからアマゾンで中古を検索していくと、1100円のものが見つかった。手数料を入れても1500円ちょっとなので早速注文した。さいきんわたしはアマゾンで色々なものを注文しているが、ほとんどは原則は代引きにしている。なぜアマゾンを使うようになったか?それは買う物が決まっている場合は時間の節約だ。たとえばわたしの時給が千円だとする。秋葉原まで交通費を掛けて出掛けてゆく。これだけで往復300円、探すのに最短で1時間かかってもこれだけで1300円。1時間で見つかる筈はないのでアマゾンの方が時間の節約にもなるのだ。
▼NHK教育TV日曜日夜10時からのETV特集「太宰治"斜陽"への旅」はとても面白かった。わたしは残念な事に彼の作品は「走れメロス」くらいしか読んでいなかった。この日太宰の愛人の一人だった太田静子の一人娘が太田治子が、「斜陽」の舞台になった土地を案内し、密かに保管されていた手記なども紹介され、太宰と太田の関わりが明らかになる。最初であってから、「小説の手ほどきをしてもいい」という太宰の言葉から、手紙の交流が始まり、静子の心は次第に太宰に傾いていく。その決め手となる手紙というのが凄かった。静子は3つの条件を太宰に書く。1)年の若い男と結婚してしまう。2)誰かの愛人になる。3)どうすべきかチェーホフ(つまり太宰が敬愛していた作家)に聞いてくれ。という条件を突きつけられる。この時点で形成は逆転して太田に主導権は移り、太宰は以後押されっぱなしになる。詳しくは「斜陽日記」のリクエストを図書館に出しているので、メルマガ次号の感想を待たれよ。
▼同じ4日の朝の「ようこそ先輩は伊勢崎賢治氏が母校の立川にある小学校を訪ねて授業をした。伊勢崎氏はわたしの平和に対するスタンスと最も近いと思っているので親近感がある。彼の経歴を書くだけで1日分のブログが必要になってしまう。青少年向けに「さよなら紛争」という本を出しているので、日曜日に借りた。その最後の方で「世界平和をみんなで願いましょう」というかけ声だけのやりかたは、僕は好きではありません。効果があるとも思えません」と断言しているが、いま町に溢れているのはこの類の平和運動である。さらに彼は「白いハトを飛ばして『平和は素晴らしい』と酔わせるような演出や広告の方法では、まったく効果がないのです。平和な日本国内では通用しても、日本が世界に向けて発信するメッセージとしては、意味をなさないのです。」と本書で締めくくっている。
▼さて授業は教室の窓がなぜ二重窓になっていたかを説明する。生徒たちはこの学校の隣に「立川基地」などあった事は知らない。伊勢崎は生徒達にロールプレイングゲームで戦争を回避させる具体的な方法があるのか理解させる。学校の付近の大きな地図を作り、都心に近い方に「伊勢崎国」を作り武装させる。西側に別の「平和国」を作り、境目は国境線になる。両国を川が横断しているが、干ばつで作物が取れないという状況を人為的に作り、平和国が川をせき止める。すると伊勢崎国の干ばつは一層進み、戦車と大砲を国境に配備させる。平和国大統領は国会を開いてどう対応したら良いか多数決を取っていく。ここで伊勢崎は「絶対の正義」というものなどない。「多数決は必ずしもみんなの気持ちを納得させるものではない」という事を理解させていくのだ。先日も書いたが生徒の頭で考えさせるこの方法がまさに「教育」だと思った。もし再放送があったらぜひごらん頂きたい。

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October 06, 2009

◇「のんちゃんのり弁」を見る

▼午後5時頃見知らぬ人から電話があった。しかしわたしの名前を呼ぶので、誰かに紹介してもらったのだろう。PCの調子が悪いという相談だった。曰く「常にヤフーがトップページにしてある。検索しようと思うといきなり「+」が連打されて泊まらない。またワードで文書を作成している時にも同じ症状になる」とおっしゃる。ノートかデスクトップパソコンかお聞きすると、デスクトップだと言うので、おそらくキーボードが壊れている可能性がある。友人にキーボードを借りて挿し変えて試して見るのが良い。それで解決したら原因はそこにある。キーボードは1000円くらいから売っているので買い替えた方が良いとお答えした。しかし相談の電話を掛けて来られる方はみんな我慢強い方ばかりだ。
▼急に昔聴いていた音楽を聴きたくなることがある。その一つが中島みゆきの「おかえりなさい」というCDだ。これは彼女が作曲して他の歌手が歌った曲ばかり集めてある。わたしはLPレコードの頃から聴いていて、CDに乗り換えた。数年前CDを大量に売り払った時間違えて売ってしまったかも知れない。それにメモリー・オーディオにもPCから取り込んであるから残っている筈だ。しかしPCを交換しているうちに、何故か消えてしまう。残っているからと安心していると、気がついた時は目的の曲はなくなってしまう。「おかえりなさい」の中でむかし桜田淳子が歌った「しあさせ芝居」のメロディが好きなのだ。どこかに行ってしまったCDをネットで探すと結構良い値段になっている。どうしようかと数ヶ月考えていた。そんなとき図書館の本を検索している途中、念のため「AV(オーディオ・ビジュアルの略である。)」で「おかえりなさい」と入れたところ図書館の蔵書のなかから見つかった。まさに灯台もと暗しである。
▼あと行方不明になってしまったのは、ポピュラーなところでグレン・グールドの「モーツアルトピアノソナタ曲集」であの独特の演奏で彼を一躍有名にしたゆっくりとした解釈の「トルコ行進曲」が入っているものだ。これもネットで売っているが代引き手数料と送料を入れると4千円以上にもなってしまう。
▼◇「のんちゃんのり弁」のんちゃん演じるのはコニタンだ。夫は一応作家志望であるが、金持ちの親がかりで自ら働いて家族を養おうという努力の欠片もない。小西は離婚届に自分の署名印鑑を押し6歳くらいの女児の手を引き郊外にある戸建ての家から実家に戻る。途中居眠りから目覚めた夫は自転車で追いかけるが、タクシーや電車に勝てるはずはない。途中娘に「どこかで美味しい物でも食べようか」というと、「おかあさんの海苔弁当がいい」と言われてしまう。実はコニタンは、冷蔵庫の残り物を使う弁当づくりの名手なのである。コニタンの実家は、チラッと見えた表札によると墨田区京島3-32-3ということになっている。母は着つけ教室でどうやら生活をしているがコニタンの出戻りをいい顔をしてみてはいない。通帳の残金は後27万円程度、コニタンは焦って同級生たちに声を掛けて回る。就職情報誌を見て面接も3社くらい行くが、子供の出迎えがあるから午後1時くらいで帰りたいというと、一様に「仕事を甘く見るな」と言われてしまう。子供の保育園の面接にも行くが、服から一式揃えると9万円にもなってしまうので、母親に「ひと月だけで良いから9万円貸して」と頭を下げる。
▼保育士をしている同級生の紹介で1時間2千円という居酒屋のアルバイトに行くが、kラオケを酔客に強要され、肩を抱かれたので女将と喧嘩して1日で辞めてしまう。もう一人の同級生は写真店の跡継ぎだ。保育園に写真を配達している途中偶然であった彼とは高校時代とても良い仲だった。彼は今でもコニタンの写真を大切に持っている。一方別れようとしている夫は、娘を幼稚園から連れ出してしまい、すわ誘拐事件かと警察まで巻き込む大騒ぎになる。写真を配達する車に同乗して「ととや」という居酒屋にいく。同級生はこの店に昔の錦糸町の風景の写真を額に入れて飾り、時々交換しているのだ。その店でコニタンは店主の岸部一徳から「サバの味噌煮」を一口食べてから目から鱗が落ちるほどの味付けに驚愕する。「わたしを弟子にして下さい」と頼み込むが、「奥さんゆっくり考えた方がいいよ」と返される。その後コニタンは書店にいって料理本を数冊買いこみ、家でサバの味噌煮を作りまくり、母親からは呆れられる。
▼一方別れようとしていた夫は写真店の同級生こそが恋敵で、コニタンを奪おうとしていると邪推して「ととや」に乗り込んで大立ち回りとなる。このコニタンと夫のとっくみあいはもう「下町版猟奇的な彼女」以上だ。とっくみあいの途中夫はコニタンに唇を漬けようとするので「何すんのよ」と張り倒す。夫は「昔はこうすると、もっとして、もっと」と言ったクセにと、まだ一方的に後ろ髪を引かれている様子だ。
▼同級生の保育士たちにお世話になったお礼に弁当を大量に作って届けると、それは「とても美味しい」と大評判になる。一念発起して弁当屋を開こうと決意する。しかしそれには保健所の一日研修を受け、場所も必要になってくる。「ととや」の親父はその気があるのなら、酒場が開店するまでの午後1時頃までなら店を使ってもいいよ、と言ってくれる。その他にも岸部一徳の語る言葉の一言ひとことは、とても含蓄があり考えさせられる。コニタンの細腕一つで果たして弁当屋を開くことが出来るか。それは映画を見てのお楽しみ。いずれも出てくるおかずや弁当はよだれが出るほど美味しそうである。

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October 05, 2009

澤地久枝の講演会に集まった人たち

▼「いよーニッポンイチ」をいう妻の声援を受けて国会に向かった中川昭一はもうあのとき登院拒否をしていたのかも知れない。昨日TVで第一報のテロップが流れてネットで彼のHPにアクセスしようとしたら、もうアクセスが集中しすぎて負荷がかかり繋がらなかった。
▼午後総武線の某駅で下車をしようとしたら、U翼の街宣車ががなり立てていた。「○○○の会は○○党だ!○○○党は○国や○朝○の手先だ!」○○党はさいきん「自民党とも民主党とも是々非々の立場でやる」と言っているのだから、街宣車の口上は時代遅れで、いまどき随分短絡的な思考をする人たちである。街宣車は一台しか来ていなかったが、ハウリングというかエコーを利かせているので沢山街宣車が来ているような錯覚を受ける。当然警察もたくさん警備に力を割いていた。会場に着くと一種独特の重苦しい雰囲気がある。市民集会であるにも関わらず、一般市民や青少年はほとんど見あたらず、わたしと同年配かそれより年配の方々が圧倒的に多い。講演にうなずく箇所も声を上げる部分もみんな同じだ。わたしはどうもこういう雰囲気が馴染まないのだ。
▼話の内容は澤地さんの本を数冊読んでいれば分かる。しかしうなずく場面を見ているとどうもそうではない。まして彼女は大岡昇平の資料助手をしていたのだから、彼の分厚い著書である「レイテ戦記」くらい読んで行って欲しい。澤地の話はフィリッピンに出掛けレイテとミンドロ島に行った。ここでは彼女がリモン峠に墓参をしている所がメインになっている。これを読んでいればかなり理解しやすい。後の話は小田実の「最後の言葉」であるが、これは昨年NHKで特集番組があったのでこれを見ていれば分かる。さらに鶴見俊輔の話である。参加者は旧ベ平連系の小田や鶴見は嫌いだから、おそらくこれらの本を読むような人たちではない。なぜならこれの人の話の部分では一切うなずかない。そして澤地が渋谷に住んでいて「先日都バスに乗ったら、終点で自衛隊の宣伝のアナウンスで流れて来た」という様な部分で驚きの声を上げる。自衛隊の宣伝物など、カラオケのシダックスにでも手を変え品をかえて置いてある。参加者はふだんどういう生活をしているのだろう、と思った。
▼そして澤地の話よりも、話を聞きに来た人がいかに多かったかという事に満足して帰路に着くのである。その頃になると街宣車も警察の姿もなくなっていた。
▼本日メルマガの締め切り日です。わたしは期間が短かったので本を読む時間をつくるのが、かなり難しかったが原稿は出来上がっている。

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October 04, 2009

東京都に150億円の住民監査請求をだそう

▼午後から澤地久枝さんの講演会があるので、取材で出掛けなければならない。日曜の午後拘束されるというのは、かなり心理的負担になる。昨日先週見損ねた「のんちゃんのりべん」をスバル座まで見に行った。映画の感想は後日書くが、コニタンはとても可愛かったので、やはり舞台挨拶は見ておくべきだったかな、と思った。小西の実家は京島3丁目32番地にあるという設定だ。だからキラキラ立花通りとか、亀戸天神、錦糸町というわたしの普段の生活圏がふんだんに出てくるのである。
▼昨日の「朝日ニュースター」の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」では最初、オリンピック問題が出てきた。その中で経済ジャーナリストの荻原博子が「石原は150億円招致のためにつぎ込んでいるのだから、住民監査請求をすべきだ」という発言していた。今朝の五十嵐仁のブログでもそれを問題にしている。もし監査請求をする方がいたら一緒に歩調を合わせて行動したい。その番組の中で石原は辞めるかもしれない。しかし辞めるならその前に、新銀行東京の責任を取らせなければという発言も出ていたが同感である。
▼夜10時からの「ニュースにだまされるな!」で赤松自分に抵抗する官僚の首をすげ替えることが出来なかったが、これは失敗ではなかったかという発言もあった。この番組の途中双眼鏡を抱えて中秋の名月鑑賞をしてしまったので、全部見てからまた書く事にする。
▼「週刊金曜日」10月2日号で広瀬隆が郵政問題でアメリカのやろうとしていることは、まさに「国家レベルの巨大振り込みサギ」である。それを民主党政権がアメリカに対して「ノー」と言わせるのは、あくまでも国民の力であるという重要な指摘をしていた。
▼今朝のNHK「ようこそ先輩、武装解除請負人の伊勢崎賢治」は後日書くがとても良かった。まさにこういうのを「教育」というのだ。明日はメルマガの締め切り日です。

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October 03, 2009

WOWOWで◇「接吻」(09年小池栄子主演)を見る

▼昨晩からのNHKを中心としたマスメディアのオリンピック招致騒ぎは狂気としか言えない。都民の3割しか指示していないのに、この盛り上がりからは戦争中の大本営発表を何ら変わらない。だいたい石原知事のそれは、ゴマをする側近だけ重用し、身内だけが豪華なホテルに宿泊して、豪華な食事を食べるという裸の王様的なやり方である。昨晩は新東京タワーが出来たら取り壊されてしまうかも知れない、麻布の東京タワーに五色のネオンを点灯して演出していた。アジアで連続して開かれる筈はなく、落選は確実だったのでNHKは今朝も振り上げた拳の持って行く先がなく、「落選」結果をトップニュースで延々と垂れ流し続けている。近くの東京都の施設には電通に丸投げしたと言われる、「招致横断幕」が相変わらず掲げられている。昨晩記者の質問に対応する、石原の様子を見ていると逃げるようなかなり投げやりだった。この調子だと横浜の中田のように途中で逃げ出すかも知れない。
▼◇「接吻」(08年小池栄子出演作品)ある静かな住宅街で家族3人の殺害事件が発生する。容疑者(豊川悦司)は、自分の潜伏場所をマスメディアに連絡して、逮捕の瞬間を放映させる。一方その様子をテレビで見て関心を持った女性(小池栄子)がいた。彼女は職場で、みんなが自分に命令する雰囲気が嫌いでたまらなかった。事件に関心を持ってから新聞や雑誌を丹念に切り抜いてノートの貼る。そして容疑者の経歴を年表にしていくと、自分の生きてきた道と似通っていると思い込んでしまう。
▼そして裁判の傍聴にせっせと通い出す。当然会社に勤めていると傍聴など出来ないから、勤務時間が比較的自由になる石けん工場につとめをかえる。ここならば刑務所(裁判中なので代用監獄)に通うに近いから便利だと考える。傍聴しているうちに被疑者に手紙を出そうと思う様になる。裁判を担当する弁護士(仲村トオル)は国選だが、被疑者は裁判官の質問に一切黙秘を続け、自分が3人の家族を殺害した理由を述べようとしない。
▼小池は傍聴に通っているうちに、豊川の声を一言で良いから聞きたいと思う様になる。しかし認定尋問から一切しゃべらない。弁護士も心配して面会で「僕には本当の事をしゃべってくれ」と言うが一切その声を聞こうとしない。小池は退廷する弁護士に話しかける事に成功する。そして差し入れをするにはどうしたら良いか尋ねる。手順を説明する弁護士、小池は返事がこなくてもせっせと手紙を送り続け、被疑者の豊川と自分が似通っていると訴える。
▼そして結審する頃になると小池の感情はさらに高まり、獄中結婚をしたいと弁護士に話す。何度も「死刑になるかもしれないから止した方がいい」と説得するが小池は聞き入れない。そして判決は予想通りだった。弁護士は面会で豊川に「上告しなさい」というが彼は聞き入れない。何度かの面会で説得するとようやく、豊川は自信なさげにうなずく。いつも面会所でプラスチックの網を通して面会するだけの小池。「彼と結婚したのだから一度だけ網のないところで面会したい」と弁護士に相談する。
▼仲村は所長の許可がなければそれは出来ないという。そしてやっと許可が出る。小池は豊川の誕生日を祝うためにバースディケーキを持って喜び勇んで刑務所にでかける。その途中弁護士に「長い間お世話になったから」と何やらプレゼントを手渡す。「何だろう嬉しいな」という弁護士に、小池は「後で開けてね」と言うのを忘れない。ケーキやボディチェックが終わって仕切のない面会所にとおされる3人。ケーキのロウソクに火を灯そうとするが部屋の電気は点灯したままだ。「仕方ないからみんな目をつむって」とロウソクを点灯して、豊川は一気にそれを吹き消し、そこにいた全員は一斉に目をつむる。そしてしばらくすると小池の最大のプレゼントが豊川に贈られる。最後の10分くらいでラストは,ある程度予測できたが、小池栄子の演技も素晴らしい。うーーんとうなせる映画だった。ヒント。この「接吻」とは「トスカの接吻」と同じ意味なのである。
▼昨日ご紹介した「譜めくりの女」のラストはどうなったか。という問い合わせがあったが、それはレンタルDVDが出ているのでごらん頂きたい。この「接吻」も同様である。
▼今晩NHKハイビジョンで「ヒロシマ少女達の日記帳」(完全版)が再放送されるので、関心のある方は見てね。

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October 02, 2009

WOWOWで◇「譜めくりの女」を見る

Panrool(夕べのケンミンショーにも出た小樽のパンロールの店/5月29日午前10時撮影)
▼首相官邸から最初のメルマガが届いた。こういう場合通常のメールアドレスは使わない。誰にも教えていない非公開のメルアドが一つあるので、そこに送ってもらった。中々工夫されていると思った。昨日のニュースで一番面白かったのは自民党の谷垣総裁が各野党を回って挨拶をしている姿だった。特に共産党に挨拶に行ったとき「同じ野党として色々教えて欲しい」と言っている場面だった。片一方は万年野党で片方は初めての野党だが、いちばん悲哀を感じているのは後者だろう。
▼昨日の中国建国記念日の軍事パレードは、もう北朝鮮のそれと変わらない。まさか中国を社会主義国などと思っている人は今時いないと思う。ソ連が当時のモスクワをナチスドイツに包囲されていたとき、指導者のスターリンは国民を鼓舞するために、どんなに犠牲を払っても軍事パレードをするのだ、という方針を建ててそれを強行した。それはそれなりに大きな意味を持っていたが、今の中国に対しては「見せるものはそれだけかい」と言いたくなる。アメリカの国債を一番沢山保有しているのは中国なのだから、地球上に中国の敵は最早存在しない。軍事パレードは格差に抵抗する国民ににらみを利かせる以外の目的はなかろう。
Book1(篠原鋭一さんの著書)
▼偶然と言えば偶然が重なるものだ。今朝の朝日朝刊1面下に雑誌の広告が出ている。その右から3つめに「月刊寺門興隆」という雑誌がでている。さらにその中に「注文殺到の本」というコーナーがあり、「みんなに読んでほしい『本当の話』第1集、第二集」の広告がある。この著者の篠原鋭一さんこそ、一昨日取材でお目に掛かった方である。わたしは篠原さんの著書を全部頂いてきて、上の写真のように、いま手元にある。
▼そして夕刊各紙1面トップの記事は「鞆の浦埋め立て差し止め裁判」。先日福山に行った時鞆の浦にも行ってみようかと思ったが、時間が遅くて足を伸ばすことができなかった。結局その夜ホテルで入ったレストランの名前が「鞆の浦」だった。
◇「譜めくりの女」先日WOWOWで放映された映画。フランスのお話し。肉屋で生まれた中学生くらいの少女はピアノが大好きでレッスンに通っている。ピアノの試験が迫っているので必死に練習しているのだ。父親は「もし試験に落ちてもまたレッスンに通ってもいいよ」と優しく声をかける。そして彼女は母に連れられて試験場に行く。有名女流ピアニストも試験の審査員の一人だ。入り口でサイン帳を差し出すと「今はダメ後にして」とすげない返事だ。そして試験の最中にその審査員に係員が何か連絡にやってくるので、少女はピアノの手を休める。すると審査員は「なぜ止めたの」と怒り出す。案の定試験には受からず,少女はピアノを封印してしまう。
▼そして10年後くらいの事。少女はある法律事務所に勤務している。ボスの妻が例のピアニストなのを彼女は知っている。ある日演奏会の日、彼が息子の面倒をみてくれる人を探しているのを知り、自分を売り込む。そして夫婦の信頼を得ていく。そしてある日ピアニストが譜めくりを探している事が分かる。家でレッスンをしているとき譜をめくってやると、「あなた譜が読めるのね。今度演奏会でやってくれない」と頼まれる。これこそ彼女が長い間願っていたことだったのだ。ピアニストはかつて何人も譜めくりを使っていたがいずれも、呼吸が合わず演奏は自分の思い通りに行かなかった。
▼次第に大きなコンサートなどをこなして行く。それがアメリカのエージェントに目をつけられオーディションを受ける事になる。そしてその当日譜めくりの女は、会場から突如姿を消してしまう。しかたなく急遽別の女を雇って譜めくりをしてもらうが、オーディションは失敗してしまう。その直後女は姿を現して「ごめんなさい」と一言。ピアニストは意外にも「いいのよ」と一言いうだけで寛容である。ではあの少女の本当の目的は何だったのか?これからが面白くなる、サスペンスである。

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October 01, 2009

◇「革命児サパタ」を見る。&取材余話

Kuzumi(これが久住駅)
▼行き方はGoogleの乗り換え検索で調べ、そのプリントアウトをもって出掛けた。調べたのと現実に乗った電車には若干のズレがある。取りあえず京成佐倉まで行き、次の快速で成田に出る。その電車に乗ったとたん座席に白系ロシア人風のもの凄い美人がいた。肌は真っ白、髪はカツラかどうか分からないがシルバー、めばりの利いた大きな目にびっくりして息が止まりそうになってしまった。背は高くほっそりとしている年齢は20歳前後。言ってみれば昔の入江美樹のような人だった。おそらくスタイルからしてファッション・モデルのような仕事をして大きな荷物を持って国に帰る途中なのだろう。そこからJR鹿島神宮線に乗り換え、一つ目の「久住」で下りればよい。成田発9時40分だから駅を下りてタクシーに乗れば、約束の10時にはぎりぎり着くと思っていた。
▼所が久住の駅を下りてまたまた息を飲み込んでしまった。改札口には大きな葱坊主のようなSuicaのチェックシステムがあるだけで、田んぼの中の無人駅だった。困ったわたしは携帯の検察を利用して「久住 タクシー」とやってみた。しかし出てくるのは九州とか新潟方面の「久住」だけだ。もう一回「成田 タクシー」とやって、一番最初に出てきたドライバー募集という会社に電話する。「15分くらいで行ける」というので、一瞬考えていると「11、2分で行けます」と言う。タクシーに乗ることは編集長に断ってあるので、その会社に決めて自分携帯番号を告げる。タクシーにナビは付いているが地方都市に来ると目的地が表示されない。運転手さんは迷いながら10分遅れで、「自殺防止ネットワーク」本部のある曹洞宗長寿院へ連れて行ってくれた。インタビューの内容は今日中に書き上げるのだが、それは有料の新聞を読んでいただきたい。
▼1時間余お話しをお聞きしてタクシーを呼んで頂いた。聞くと隣の駅にはタクシーが常駐しているらしい。そのタクシーの運転手さんが「レシート見せて」というので先ほどのタクシーで貰った控えを見せる。狭い地方都市ではその機番で運転手さんが誰なのか分かるらしい。時間的にこの路線は1時間に1本の電車しかない。「次のを待つんだね」と言われる。駅に着くと「あ、市内循環のコミュニティバスが出るところだからあれに乗れば良い」と言い、クラクションを鳴らしてバスの運転手さんに合図を送って下さった。バスは閉まったドアを再び開けてわたしを入れてくれた。動き出したバスの窓からタクシーの運転手さんにお礼の手を振ると、相手もそれに気づいて合図してくれた。こういう心が通じ合った瞬間が「関東甲信越小さな旅」ではないが、「旅って良いな」とホッとする一瞬である。
▼20分ほどで市内に入り、電車の乗り換えを聞くと「市役所で下りるのが良い」と教えて下さる。ちょうど昼飯どきだったので駅周辺を一巡して脂っこい食事処を敬遠して、絞られたのが「餃子の王将」であった。比較的カロリーが低そうなランチを注文する。しかし隣に座った二人連れの中年のご婦人は声がでかい。それに驚くべきことにわたしの倍の量を召し上がり、帰りに餃子を3人分焼いて持ち帰ると言っていたのには驚いた。途中船橋で電車をJRに乗り換えたが、2人連れの中年婦人たち大声で話していて、次の西船橋で仲間が乗り込んで来て「こっち、こっち」と合流して4人になりまたまた、耳を覆いたくなるような大声で話しあう。電車の中で携帯使用は「注意書き」が出ているが、「大声」は何とかならないものかと思って帰宅した。
◇「革命児サパタ」2週間ほど前にNHKBSで放映されたので録画して見た。1911年のメキシコ革命に活躍したエミリアノ・サパタの半生記である。農民一同が大統領に、土地を金持ちに取られてしまったので取り戻して欲しいと面会を求める。大統領は「裁判にすれば良い。所で境界線の石はちゃんとあるのかね」というと農民は「そんなものは取り除かれてありません」という。訴え出た一人に名前を聞くと「サパタ(マーロン・ブランド)です」と答える。大統領はこいつが首謀者に違いないと、名簿に○印をつける。
▼彼は兄と一緒に山に立てこもるのだが、そこでテキサスから来た革命家というフェルナンドからマデロと知り合う。サパタはその後金持ちの娘と結婚するために、暴動を起こして見た目には金持ちと対等の立場になる。そしてメキシコ南部の革命が成功し、北からはマデロが攻め入ってメキシコ革命は成功し、サパタが大統領になる。しばらくして農民たちが最初の場面の様に「土地を奪われた」と訴え出る。「それは誰だ」と聞くと、「大統領のお兄さん(アンソニー・クイン)です」と答える。サパタは「でも革命の時軍隊の責任者として先頭に立って活躍したではないか」というが、ふと自分が昔の大統領と同じ過ちをしている事に気づく。
▼話は長くなってしまうが、裏切りと邪推が錯綜してサパタはフェルナンドに殺害されてしまう。将軍は「見せしめのためサパタの死骸を広場にさらし者にしろ」と命令する。しかし広場にサパタの死骸が投げ出された時、町の女達は花束をもってかけより。手厚く葬る。そして男たちは「サパタの死体は穴だらけで、顔は誰だか分からなかったよ。きっとサパタは山に逃げ込んで生きているのだ」と口々に語る。わたしはこのラストシーンで、ゲバラが殺害されたときの事を思い出した。彼は死んでも人びとの心の中で生き返ったのだ。それが今の南米の現在の状態であると思う。
▼この映画はエリア・カザンが共産党員として活躍していた頃、監督として作った作品である。しかしその後彼はレッドバージの嵐が吹き荒れたとき転向し、仲間を売り非難される。7、8年前にアカデミー賞を受賞されそうになったとき会場からはブーイングの嵐常態になったのは記憶に新しい。しかしどんなに苦労して革命を起こしても結局は、自分がいや自分の身内が可愛いから腐敗してしまう、という過去の歴史を証明している。

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