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October 15, 2009

◇「クヒオ大佐」を見る

Musinoie(取材で訪ねたお宅)
▼連日の取材だった。朝ブログを15分程度の大急ぎで書き上げてアップし、最寄りの私鉄駅からA駅まで向かった。前日A駅から徒歩でどのくらいかかるのか電話を入れると20分くらいとおっしゃる。30分あれば十分だと思って歩き始める。現地の地図も大きなのと詳細の2種類プリントアウトしておいた。しかし地方都市に行くと地図には番地すらでていない。まして訪問するお宅は民家なので、目標は何もない。目指すのは2丁目27番地だ。2丁目19番地まで辿り着いてとき、歩いている人に聞いたがそれほどはっきりは分からなかった。携帯のGPSなども駆使しながら10時2分前に目指す場所に辿り着いたら、インタビューする相手は庭の草花に水を撒いていた。やれやれ時間は40分もかかってしまった。
14日の日経の「春秋」は面白かった。「新聞こそ対米従属ではないのか」という部分だ。朝刊を見ると朝日は「鳩山家資産の資料入手 東京地検、献金の原資解明へ」という見出しが躍っている。そして「文春」や「ポスト」など週刊誌の広告を見るとまるで民主党が「カルト集団」であるかのような仰々しい見出しが、これでもかこれでもかと並んでいる。わたしは民主党を全面的に無条件で支持しているわけではない。悪いものは悪いとぜひ根気よく追求していただきたい。しかし1年前に発覚した、前首相の会社である麻生セメントが、九州新幹線で強度不足のセメントを納入していた事件はうやむやになっている。森田千葉県知事が都内の自民党支部長を隠して、県知事に立候補したのは経歴詐称であると、一般人が告発した事件は検察によって「不起訴」になっている。こういうのはおかしくないか?とても検察が公平に対応しているとは思えない。いま読んでいる「司法官僚」(新藤宗幸著)を読んでいると、日本の裁判所は先日も「司法の枷」で書いたがどうしようもない所に来ていると思う。
▼◇「クヒオ大佐」第一次湾岸戦争のとき外務官僚(内野聖陽)がアメリカ側と、戦費負担でアメリカ側と英語で交渉している。アメリカ側の主張は人(自衛隊)を出すのが嫌ならカネをだせと言っている。官僚は「カネ安くしてやったからいいじゃないか」と言い切る。官邸側は「憲法9条があるのに自衛隊だけは絶対出す事はできない、もっと安くならなかったのかね」と怒りをあらわにする。まあこういう前置きはあるが話はコメディだ。
▼クヒオ(境雅人)は弁当屋の女経営者(松雪泰子)に結婚話をちらつかせカネを出させようとしている。実はクヒオは自らを特殊任務に就いたことがあるアメリカのパイロットだと自称し、古着屋でもっともらしい服装をしてだますのだ。クヒオから電話があると店の仕事も放りだして出掛けてしまう松雪。当然会社の回転資金をつぎ込んで貢ぐので経営も思わしくなくなる。そして何か事があると松雪に「沈黙の艦隊」を読むように命じる。
▼もう一人その餌食のされそうになったのは、海辺の町にある小さな博物館に勤務する学芸員だ。子どもたちをフィールドワークで茸の生態を実際に教えているとクヒオがいいよって来る。言葉巧みに言い寄って来るので一夜を共にしてしまう。そしてその場でボランティア支援の資金としてカネを要求してくる。一度はその気になるが、バスで通勤途中征服マニアの集まる店を発見してクヒオの嘘を見抜いてしまう。
▼弁当屋の松雪は100万円必要だというクヒオの要求を呑んでしまう。当然店の経営は立ちゆき行かなくなる。そこに出てくるのは彼女の弟で姉に小遣いをせびりにやってくるが、経営状況が悪いので愕然とする。そしてその原因にクヒオがあることを知り、逆にクヒオを脅してカネをむしり取る事を思いつく。実はクヒオは多少ブロークンではあるが、実戦的な英語を自由自在に操る腕を持っており、クヒオがニセだと見破る。しかしクヒオも手持ちのカネがないので松雪に無心するという珍妙な現象が起こる。
▼絶対絶命に追い込まれた松雪は自分の作った弁当を一緒に食べようと言い出す。そして店の十八番であるハンバーグ弁当を食べ終えると、そのデミグラソースには毒茸が入っていたと告げるので,クヒオは七転八倒する。しかし死ねないクヒオはバッグからベレッタ92Fを取り出し、松雪の眉間に照準をつけて引き金を引こうとする瞬間、松雪は突如大笑いする。「あんたはニセ者よ。拳銃も偽物に違いない」と。
▼昨日の朝日都内版に新東京タワーは現在164メートルだと出ていた。タワーの側面には「きょうは○○メートル」と毎日表示されている。1面のタワーの写真はクリックすると大きくなります。

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