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October 07, 2009

NHK「ようこそ先輩/武装解除請負人伊勢崎賢治」を見る

115000
▼『鍵盤乱麻』トップページの115000番はうさこさんが初めて見事ゲットされました。おめでとうございます。本日記念品をお送りします。昨日書いたグレン・グールドはとても好きなピアニストでバッハの演奏を何枚も持っている。しかしこのピアノソナタ曲集に入っている、彼の新解釈による「トルコ行進曲」の演奏はわたしは大好きなのだが、家族からはブーイングがでるので、イヤホンで聴くしかなかった。ブログを書いてからアマゾンで中古を検索していくと、1100円のものが見つかった。手数料を入れても1500円ちょっとなので早速注文した。さいきんわたしはアマゾンで色々なものを注文しているが、ほとんどは原則は代引きにしている。なぜアマゾンを使うようになったか?それは買う物が決まっている場合は時間の節約だ。たとえばわたしの時給が千円だとする。秋葉原まで交通費を掛けて出掛けてゆく。これだけで往復300円、探すのに最短で1時間かかってもこれだけで1300円。1時間で見つかる筈はないのでアマゾンの方が時間の節約にもなるのだ。
▼NHK教育TV日曜日夜10時からのETV特集「太宰治"斜陽"への旅」はとても面白かった。わたしは残念な事に彼の作品は「走れメロス」くらいしか読んでいなかった。この日太宰の愛人の一人だった太田静子の一人娘が太田治子が、「斜陽」の舞台になった土地を案内し、密かに保管されていた手記なども紹介され、太宰と太田の関わりが明らかになる。最初であってから、「小説の手ほどきをしてもいい」という太宰の言葉から、手紙の交流が始まり、静子の心は次第に太宰に傾いていく。その決め手となる手紙というのが凄かった。静子は3つの条件を太宰に書く。1)年の若い男と結婚してしまう。2)誰かの愛人になる。3)どうすべきかチェーホフ(つまり太宰が敬愛していた作家)に聞いてくれ。という条件を突きつけられる。この時点で形成は逆転して太田に主導権は移り、太宰は以後押されっぱなしになる。詳しくは「斜陽日記」のリクエストを図書館に出しているので、メルマガ次号の感想を待たれよ。
▼同じ4日の朝の「ようこそ先輩は伊勢崎賢治氏が母校の立川にある小学校を訪ねて授業をした。伊勢崎氏はわたしの平和に対するスタンスと最も近いと思っているので親近感がある。彼の経歴を書くだけで1日分のブログが必要になってしまう。青少年向けに「さよなら紛争」という本を出しているので、日曜日に借りた。その最後の方で「世界平和をみんなで願いましょう」というかけ声だけのやりかたは、僕は好きではありません。効果があるとも思えません」と断言しているが、いま町に溢れているのはこの類の平和運動である。さらに彼は「白いハトを飛ばして『平和は素晴らしい』と酔わせるような演出や広告の方法では、まったく効果がないのです。平和な日本国内では通用しても、日本が世界に向けて発信するメッセージとしては、意味をなさないのです。」と本書で締めくくっている。
▼さて授業は教室の窓がなぜ二重窓になっていたかを説明する。生徒たちはこの学校の隣に「立川基地」などあった事は知らない。伊勢崎は生徒達にロールプレイングゲームで戦争を回避させる具体的な方法があるのか理解させる。学校の付近の大きな地図を作り、都心に近い方に「伊勢崎国」を作り武装させる。西側に別の「平和国」を作り、境目は国境線になる。両国を川が横断しているが、干ばつで作物が取れないという状況を人為的に作り、平和国が川をせき止める。すると伊勢崎国の干ばつは一層進み、戦車と大砲を国境に配備させる。平和国大統領は国会を開いてどう対応したら良いか多数決を取っていく。ここで伊勢崎は「絶対の正義」というものなどない。「多数決は必ずしもみんなの気持ちを納得させるものではない」という事を理解させていくのだ。先日も書いたが生徒の頭で考えさせるこの方法がまさに「教育」だと思った。もし再放送があったらぜひごらん頂きたい。

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